裁縫の中でも刺繍は簡単?
羊毛フェルトや、UVレジンでのアクセサリー作りなど最近はクラフト女子が多く増えてきています。わたしもなにか作ってみたいけれど、何から始めれば良いのか、何をすれば良いのか迷っている方におすすめしたいのが、刺繍!刺繍は細かい作業だからちょっと…なんて感じる方もいるかも知れませんが、基本を抑えれば実は簡単にいつものおしゃれをワンポイントアップできますよ。
簡単だけど実は奥が深い!
裁縫の中でも、刺繍は、針と糸を使ってデザインを施していく基本的な技術です。刺繍に慣れてきたらちょっとしたボタン付けや、スカートなどのほつれを直したりなどの裁縫技術はもちろんしっかり身につきます。刺繍の技術には、フランス刺繍や、中国刺繍など種類が多くあり、昔からずいぶんを多くの刺繍技術が現代にまで受け継がれてきているんですよ。
刺繍とは?
刺繍の歴史は大変古く、最も古いものとしては、古代エジプト時代の墓やピラミッドからビーズ刺繍の布が発掘されています。刺繍(ししゅう)とは、布や革の上に刺繍糸と刺繍針を使用して装飾を施す技術。シンプルに、針と糸だけを使って刺繍していくものと、ビーズやスパンコールなどを使ってデコレーションしていくものも刺繍の種類の一つです。
刺繍に必要なもの│刺繍針・刺繍糸
刺繍を始めてみたい!と思ったら、基本的には、刺繍していく布と糸、針だけがあれば始めることができます。他のクラフトに比べて材料費が比較的安いのも刺繍の魅力の一つです。しかし、きれいな刺繍を作ろうと思えば、刺繍針や刺繍糸、刺繍する布をピンと張るための刺繍枠、チャコペンなどが必要です。詳しく解説していきますね。
刺繍針
普段の裁縫などで使う針と、刺繍針との違いは、何よりも針自身の大きさ。普通の針に比べて刺繍針は太く眺めに設計されています。また、針穴も大きく糸が切れにくく加工されているものが多いのも特徴です。
刺繍針にも、種類があり、針先が丸くなっている「クロスステッチ針」と針先の尖っている「フランス刺しゅう針」などがあります。作りたい刺繍デザインによって針の種類を選びましょう。
刺繍糸
刺繍糸はさまざまな種類のものが販売されています。作りたい刺繍のデザインの種類によって、お好きな色を選ぶことができます。また刺繍糸も太さの種類の違いがあります。また刺繍糸には、販売時に数字が振ってあることが多いのですが、この数字は、刺繍糸の太さを表しています。一般的に刺購入されることが多いのは5番、8番、25番の刺繍糸であり、5番、8番は1本の太い糸で25番は細い糸が6本の束になっています。
刺繍に必要なもの│布・刺繍枠
布
刺繍は、基本的にどの様な布でも刺繍していくことができますが、木綿や麻生地の布が特に刺繍に向いています。
刺繍をしやすい布、刺繍に適している布は、「図案が写しやすいこと」「織りが均等で織り目が詰まって揃っていること」「薄すぎず分厚すぎないこと」「伸縮しないこと」です。
これらの条件を満たしている布は、刺繍初心者さんにも刺繍しやすいものだと言えます。フェルト生地やウール地の布などにも刺繍をすることができますが、チャコペンなどで図案を書き写しにくいといったことや、デニムなどの布地は分厚いため刺繍針を通しにくく力が掛かってしまいます。また、伸縮性のあるものは、刺繍の際に伸縮してしまいデザインが崩れやすいといったことが挙げられます。
刺繍枠
普段刺繍をされない方にとっては、刺繍枠は耳慣れない言葉かもしれませんが、刺繍枠は案外単純なものです。刺繍枠は布を枠にはめながら使用します。
刺繍枠にはめることで布がピンと張るため刺繍しやすくなるのです。きれいな刺繍を作りたいといった方は準備をしておくことをおすすめします。また、刺繍セットなどに同梱されているものもありますので選んでみてくださいね。
簡単に刺繍を始められるセットも発売されています
簡単刺しゅうキット
また、最近では、簡単に刺繍を始めることができる、クロスステッチ刺繍キットなどが販売されています。手芸クラフトコーナーが充実している100円均一や、手芸用品店などに置いてあります。また通販サイトでも販売されていることがあるので、材料がまとまっているキットを購入し簡単に刺繍を始めることができますよ。
刺繍の基本ステッチ6種類
刺繍には、基本となるステッチがいくつかあります。中でもこの6種類のステッチでたいていの刺繍デザインに応用していくことができます。一つ一つのステッチは、比較的簡単なものが多いため覚えておくことをおすすめします。
1、バックステッチ
一度バックしてから前へ針を出して縫っていく縫い方です。返し縫いとも言われているステッチ方法です。
2、アウトラインステッチ
輪郭線などに使用される縫い方です。面を埋める時にも使用される基本的な縫い方となっています。
本日ここまで〜。
— まとま (@matoma_world) January 9, 2018
まとまはアウトラインステッチと、ロングアンドショートステッチの正しい刺し方を覚えた!レベルが2に上がった!\テレレレッテッテッテ〜/ pic.twitter.com/ejUXaz5iFK
3、チェーンステッチ
アウトラインステッチと同じく糸の線を太くしたい時に使うステッチ方法です。アウトラインステッチと比べてみると、縫い目が鎖のようになっているのが特徴です。
4、サテンステッチ
サテンステッチは、面を塗り絵のように塗りつぶしたい時に使うステッチ方法です。まっすぐになるように縫っていくのがポイントです。
5、ランニングステッチ
ランニング・ステッチは、等間隔を維持しながら表・裏と交互に、針目を出しながら縫っていく縫い方です。
主に線を刺繍するときに使用されています。
6、クロスステッチ
ひと目ごとに糸をクロスさせて挿していくステッチ方法です。小さなイラストはもちろん、イニシャルなどの文字などに適しています。また最近の刺繍の中でも特に人気のステッチ方法で、小さな文字などのワンポイント刺繍のほか、大きなデザインにまで応用することができます。
初心者さんでもできる簡単な刺繍デザインはコレ!
イニシャルなどの文字は、刺繍の中でも簡単
刺繍初心者の方は、まずはイニシャルなどの文字や記号などを刺繍していくことがおすすめです。また、刺繍する文字の図案などは、インターネット上で無料公開されているものが多いので、プリントアウトし、布に一度書き写してから縫い始めていくと簡単ですよ。
サテンステッチでイニシャルなどの文字を塗り絵のように塗り潰した刺繍は、プリントされているものと違う、ぷっくりと立体感のあるデザインが特徴です。このぷっくりとした立体的な可愛さが刺繍の人気の一つですね。
まずは簡単なワンポイント刺繍から始めるのがコツ!
簡単にできるワンポイント刺繍デザイン集
チェーンステッチとアウトラインステッチ、サテンステッチを取り入れた、素朴で可愛いワンポイント刺繍です。刺繍ならではの立体感が素敵ですね。
お子様のイニシャルでしょうか?無地のパーカーに文字を刺繍しています。ワンポイントに刺繍することで、自分だけのオリジナルになってくれますね。
サテンステッチをふんだんに使った、うさぎちゃんのワンポイント刺繍。シンプルな無地の中に刺繍で作られたうさぎちゃんがアクセントになって素敵ですね。
ワンポイント刺繍に慣れてきたら大きなものにチャレンジ
ワンポイント刺しゅうに慣れてきたら、できあがりの達成感が気持ち良い大きなデザインの刺繍にチャレンジしてみませんか?インスタグラムや、ツイッター、HPなどでみなさん思い思いの刺繍で作ったデザインを公開されています。中でもいくつかご紹介していきますね。
まるで絵画のようなデザインですが、刺繍でつくられているようです。まだ製作途中のデザインのようですが、完成したときの達成感は素晴らしいものでしょうね。
シンプルの無地のトートバックに、お花などをふんだんに刺繍されています。シンプルなものこそ、刺繍の華やかさがすごく映えて可愛らしいですね。一つ一つの刺繍は小さいので、ゆっくりと作ることができますね。
糸を使った刺繍ではなくビーズ刺繍ですが、くるみボタンに華やかなビーズを使って刺繍されています。ヘアゴムなどのアクセサリーはもちろん、飾りボタンとしても使える可愛らしい刺繍ですね。
まとめ
刺繍は、基本のステッチ方法さえ抑えておけば、思っているよりも簡単に作ることができます。スキマ時間を見つけて黙々と集中できるので、クラフトの趣味を探している方におすすめしたいです。始めたてのうちは、記号やイニシャルなどの文字から練習していき、大きなデザインの刺繍を完成させてみてくださいね。