ワセリンを顔に塗って大丈夫?
ワセリンを顔に塗って心配なのが油焼けです。油焼けとは、太陽の熱や紫外線などで肌についた油分が酸化して色素沈着などを引き起こす現象ですが、それがワセリンにあると言われてきました。もともとワセリンは石油を精製して不純物を取り除いてできた製品です。石油から作ったと思えば、油焼けもあるかもしれないと思いますよね。でも、それは純度の低い黄色ワセリンを使うからなのです。精製度の高い白色ワセリンなら油焼けもしないで安心して使うことができます。
ワセリンの種類
ひとくちにワセリンといっても色々な種類があります。次にワセリンの種類についてご紹介しましょう。
黄色ワセリン
ワセリンの中で最も純度が低いワセリンです。不純物が多く含まれているため、黄色味を帯びています。肌の弱い人が使うと油焼けなどの肌トラブルを起こしやすいものです。
白色ワセリン
黄色ワセリンよりも純度が高いワセリンです。白色ワセリンには2種類あって、医薬部外品と第3種医薬品とに分かれます。第3種医薬品の白色ワセリンは、薬局で処方箋がなければ購入できません。が、医薬部外品の白色ワセリンはドラッグストアなどで一般に美容目的で販売されています。ごくわずか不純物が混ざっていますが、美容目的で使う場合には何も支障がありません。
プロペト
白色ワセリンよりさらに純度が高いワセリンです。医療用の白色ワセリンと同じく第3種医薬品に指定されているので、肌の弱い人でも安心して使えます。ただ、これも処方箋のみの購入になります。白色ワセリンでも肌トラブルを起こしてしまう肌の弱い人におすすめです。
病院の皮膚科や眼科でも使われている高純度のワセリンです。
サンホワイト
極めて純度の高いワセリンです。プロペトでも肌トラブルを起こしてしまった人におすすめです。ほとんど不純物を含みません。白色ワセリンやプロペトでも肌トラブルを起こしてしまったというデリケートな肌の人におすすめです。こアトピー性皮膚炎や赤ちゃんにも安心して使えるワセリンです。
ベビーワセリンもある
最近はベビーワセリンというのもあるようです。白色ワセリンの一種ですが、他の白色ワセリンよりも不純物が少ない作り方をしているのだとか。そのために0歳のベビーでも安心して使えるということです。ベビーワセリンとは、健栄製薬から出されている商品名ですが、その健栄薬品さんによると、デリケートなベビーの肌にもスキンケアを作りたい、という趣旨で、酸処理を伴わない精製法法を採用しているため、従来の白色ワセリンより不純物が少ないということです。オムツかぶれなどに使うベビーのためのワセリンもあるのですね。
美容に使うのなら、白色ワセリンでも安心して使えますが、もし、心配ならベビーワセリンを使ってみたらいかがでしょう。ベビーにも使えるのだからなお安心ですね。
ワセリンと日焼け止めの関係
白色ワセリン以上なら顔に塗っても大丈夫なことがわかりましたね。では、今度はワセリンと日焼け止めの関係を見て行きましょう。ワセリンは日焼け止めと一緒に使うとてても効果を発揮することがあるのです。ワセリンは単なる保湿剤なのですが、日焼け止めとセットで使うことによって紫外線による日焼けから肌を守ってくれるのです。
ワセリンは日焼け止めプラスで効果を発揮!
ワセリンは優れた保湿効果で水分が逃げないように肌を乾燥から守ってくれます。日焼け止めと一緒に使うことで保湿と紫外線対策もしっかりサポートして、とても良いスキンケアができるのです。
ワセリンプラス日焼け止めで塗りムラがなくなる
日焼け止めは、キシキシしたものが多いですね。それで、塗りムラが生じたりしてなかなかうまく塗れない時があります。ストレスも溜まりますよね。そんな時にワセリンを使えば日焼け止めの伸びも良くなり、塗りすぎによるムラも無くなるのです。また、日焼け止めによる肌荒れも防げます。日焼け止めを使うときはワセリンもセットで使いたいですね。
ワセリンプラス日焼け止めで紫外線をカットして肌を守る
ほとんどの日焼け止めには、紫外線を跳ね返す紫外線散乱剤や紫外線を化学反応で放出する紫外線吸収剤が入っています。紫外線をカットするには効果的ですが、肌に負担を与えてしまうことも・・・。そんな時にはワセリンの出番です。ワセリン本来の役割である肌を保護するという効果を発揮し、日焼け止めや紫外線から肌を守るのです。
ワセリン自体には紫外線をカットする力がないので、その部分は日焼け止めが効果を発揮、ふたつのものがタッグを組んで肌を守って行くのです。
ワセリンと日焼け止め。使う順番が大切!
相乗効果で素晴らしい力を発揮するワセリンと日焼け止めですが、セットで使う時には塗る順番があります。
最初にワセリンを塗って、その上に日焼け止めを塗ります。
日焼け止めはどんな種類のものでも、塗れば肌に負担がかかるものです。先にワセリンを塗ることで肌を日焼け止めから保護する効果があります。
また、ワセリンで日焼け止めの伸びも良くなり、塗りやすくなります。
日焼け止めは肌の保湿をしない
紫外線対策には欠かせない日焼け止めですが、難点は肌の保湿をしないということです。日焼け止めの使用感といえば、塗ると白っぽくなったり、肌に伸ばしにくかったりしますよね。それに何より肌が乾燥するのをさけられません。この日焼け止めの難点を先にワセリンを塗ることで補ってくれるのです。
日焼け止めは重ね塗りをしないと効果が半減する
日焼け止めはテクスチャーが悪いので、一度にムラなく塗ることができません。顔全体をきちんとカバーするためには何度か重ね無理をしないといけませんね。そんな場合もワセリンで解決です。先にワセリンを塗ればテクスチャーも良くなり、日焼け止めが簡単にムラなく塗れりのです。
ワセリンは紫外線をカットしない
ところで、スキンケアに良いとされるワセリンは紫外線をカットしないのです。
ワセリンの働きはあくまでも肌の保湿です。肌の上に長くと止まって水分が逃げるのを抑え、皮膚のバリア機能を維持してくれます。しかし、ワセリンは肌の巣分の蒸発を防ぐだけなのです。紫外線から肌を守ることはしないのです。
そのため、日焼け止めとセットで使うことが良いとされています。
ワセリンと日焼け止めは順番を守って
ワセリンと日焼け止めはこうしてお互いの『ないもの』を助け合って肌を守ってくれるのです。そのため、順番を守ればとても素晴しいスキンケアになるのです。はじめにワセリンを塗ってから日焼け止めを塗るということを忘れないでくださいね。
でも、ワセリンは保湿効果はありますが、水分を肌に与える効果はありません。その点を考慮して、ワセリンの前に化粧水やローションで水分を補給するのも良いですね。順番としては、化粧水、ワセリン、日焼け止めです。この順番でスキンケアすれば、夏の暑さもバッチリ乗り越えられますね。
ワセリンの塗り方
ワセリンを塗ってから日焼け止めを塗るという順番は理解できても、実際にワセリンの塗り方がわからないという方もいるでしょう。そんな方のために、今度はワセリンの塗り方をご紹介しましょう。
ワセリンはほんの少量で良いのです。米粒一つぐらいを手のひらにとってそれを両手で伸ばして顔に押し付けるように塗ります。この時こすってはいけません。肌に優しく、押し付けるように塗ります。塗るというよりも肌に乗せるという感じです。
日焼けを起こした後のスキンケアにも
日焼けを起こした後のスキンケアにもワセリンは有効です。日焼け止めを落としたあと、洗顔をしてワセリンを塗ります。ワセリンが肌に膜を張ってくれて外的刺激からしっかり肌を保護、乾燥した肌を保湿効果で守ってくれます。クレンジングの後のスキンケアとしても優秀なワセリンを上手に活用したいものですね。