ワセリンとプロペトの違い、知ってますか?
皮膚科で処方される軟膏にも配合されている成分・ワセリン。近年はその安全性と使い勝手の良さから、市販薬としても広く流通しています。
そんなワセリンですが、実はその精度によって更に細かく分類されることを知っていますか?「ワセリンはどれも同じ」だと思って適当に選んでしまうと、肌に合っていないものを手にとってしまうかも。
また、「ヴァセリン」や「サンホワイト」など、市販されている商品名や値段だけを見ても、その違いを判断するのは難しいですよね。
ワセリンをスキンケアに使うことを考えている人は、ワセリンの種類とその違いを知って、自分にあったものを選びましょう。この記事もその参考にしてくださいね。
ワセリンの成分は?
まずはワセリンそのものの成分について知っていきましょう。
ワセリンは、石油を原料にしています。石油から人体に影響がないところまで不純物を取り除いて作られたのがワセリンです。
そしてその精度から、ワセリンも更に分類されます。
ワセリンの分類①:黄色ワセリン
ワセリンの中でも精度が低いものは、「黄色ワセリン」に分類されます。精度が低いと言っても人体に影響があるレベルではありませんので、普通肌の人であれば問題なく使用出来ます。
市販されているものも値段が安価なものが多く、気軽に手に取りやすいワセリンです。
ただし、どうしても他のワセリンよりも不純物が多く混ざっているので、敏感肌の人はかゆみなどを感じてしまうかもしれません。
ワセリンの分類②:白色ワセリン
黄色ワセリンよりも更に精度が高く、不純物が少ないのが、白色ワセリンです。これも市販されていますが、値段は黄色ワセリンよりも高くなります。
敏感肌や肌に不安がある人は、黄色ワセリンよりも白色ワセリンを選びましょう。
ワセリンの分類③:プロペト
そしてプロペトは、白色ワセリンよりも更に不純物を取り除いたものです。皮膚科で処方されることもあるほど安全性が高く、目の周りにぬっても大丈夫ですよ。
副作用もほどんとないと言われているので、赤ちゃんにも処方されることが多いのも特徴です。
ワセリンの分類④:サンホワイト
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サンホワイトは、ワセリンの中でも最も不純物が少なく、精度が高いものを指します。赤ちゃんには安全性の高いものしか使いたくない、という人は、サンホワイトを選ぶようにしましょう。
とはいえ、サンホワイトは保険適応外。市販されていますが値段も他のワセリンに比べると高く設定されています。副作用がないことを考えて、安全性にお金を払うのも選択の一つですね。
ワセリンやプロペトには副作用はないの?
では、サンホワイトほど精度が高くないワセリンやプロペトには、副作用はないのでしょうか。
ワセリンに関しては、どうしても不純物が他のものに比べて残っている割合も多いので、敏感肌の人や皮膚炎で悩んでいる人が使うと、成分に反応して赤みやかゆみが出てしまうことがあるようです。
とはいえ、今はワセリンの精製技術も向上しているので、白色ワセリンを使っていれば副作用の心配はないかと思います。
一方のプロペトは、目の周辺にぬることが安全性の高い成分なので、黄色ワセリンや白色ワセリンほど副作用を気にする必要はないと思います。
副作用はどうしても個人差がありますので、心配な人は皮膚科に相談して薬を処方してもらいましょう。
また、ワセリンもプロペトも主成分が石油なので、オイリー肌の人は合わない可能性があります。また、ニキビなど吹き出物の出来たところにはぬらないように気をつけてくださいね。
プロペトは赤ちゃんにぬっても大丈夫?
乾燥したり、オムツかぶれをおこした赤ちゃんの肌に、プロペトをぬることがあります。
赤ちゃんは色々なものをなめてしまうので、顔や手足にぬったプロペトをなめても大丈夫なのか、と、心配になる人もいるかと思いますが、プロペトであれば問題ありませんよ。
ワセリン・プロペトの有効的な使い方は?
それでは、ワセリンやプロペトの性能を活かす使い方をご紹介しましょう。
他の保湿剤をぬってから使う
ワセリンやプロペトそのものに、保湿成分はありません。そのため、他の保湿剤を塗ってから、それにふたをするようにワセリンやプロペトを使いましょう。
それによって保湿剤の成分を逃すことなく肌に染み込ませ、かつ、肌への刺激や汚れなども防いでくれます。
ぬる時は肌の上にのせるようにして、あまり強く塗り込まないように気をつけましょう。
紫外線には気をつける
ワセリンやプロペトの成分は石油なので、長い時間紫外線にあたると、肌が日に焼けやすくなってしまう可能性があります。
これは上から更に日焼け止めをぬることで回避出来ますが、どうしてもベタつきが残ったり、肌に負担がかかる可能性もありますので、長時間外に出歩く時はワセリンの使用を避けたり、家の中の保湿ケアでだけ使うなど、紫外線から遠ざける使い方を検討しましょう。
顔に塗って寝る時はマスクをつける
ワセリンをぬったままの顔で寝ると、寝具やパジャマにワセリンがついてしまう可能性があります。特に頬や鼻などはマスクでカバーしておくと、汚れを防ぐのみならず、更にしっかり保湿をしてくれますよ。
それではここから、市販されている商品を具体的にご紹介します。なお、ネット通販で販売されている値段は、店頭の販売価格よりも安いことが多いので、お店で買う時はその都度値段を確認してくださいね。
オススメのワセリン・プロペト①:ワセリンHG
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41OasIEEznL.jpg
刺激が少なく、敏感肌の人にもオススメしやすいワセリンです。皮膚や唇を保護して、乾燥を防いでくれます。
100gあるので、家族みんなで使うことが出来ますね。価格はアマゾンで400円未満ですので、コストパフォーマンスも抜群ですね。
顔からつま先までどこに対しても使える、万能のワセリンです。
ワセリンHG
価格
¥ 366
また、より衛生的で使いやすいチューブタイプもありますので、用途に応じて使い分けてくださいね。
ワセリンHGチューブ 60g
価格
¥ 390
オススメのワセリン・プロペト②:ペトロリュームジェリー
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61KlY2cCv4L._SL1280_.jpg
アメリカで生まれた「ヴァセリン」は、ワセリンを主成分にしたスキンケア商品です。
普通肌の人が保湿に使うのであれば、ヴァセリンが最適。この「ペトロリュームジェリー」は容量も多くて値段もお手頃なので、長く使うことが出来ますよ。
また、唇用やハンドケア用など、使う場所に応じて選ぶことが出来るのも嬉しいですね。ヴァセリンの商品に関しては、他の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はそちらをどうぞ!!
ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g [並行輸入品]
価格
¥ 718
オススメのワセリン・プロペト③:サンホワイト
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61HEBCnbdjL._SL1500_.jpg
前述したように、不純物が最も少ないのがサンホワイトです。低刺激で赤ちゃんにも問題なく使えるので、安全なものを使いたい人はコレを選ぶようにしましょう。
その保湿力と肌への優しさで、大人でも愛用者の多いサンホワイト。値段がどうしても他のワセリンに比べて高くなってしまいますが、それでも十分プチプラの範囲かと思います。また、家族全員で使えるので、コスパも抜群ですね。
肌の乾燥が気になる、自分の肌に合うスキンケア商品に出会えていない…という人は、思い切って一度試してみてくださいね。
サンホワイト 50g
価格
¥ 1,180
ワセリンとプロペトで素肌美人になろう
値段も良心的ながら使い勝手もよく、今や多くの人が使っているワセリンやプロペト。その違いを理解しておけば、使う相手によって正しく使い分けることが出来ますね。
病院の薬として人の肌を守ってきた成分ですので、その優しさは折り紙付き。副作用が心配だと言う人は、まずはサンホワイトから試してみてくださいね。きっと、皆さんの素肌を守って、健康的な肌に整えてくれますよ。