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『BTOOOM!』は、無人島に送られた人間が特殊な爆弾を使って生き残りを賭けて戦う物語で、正真正銘のバトルロワイヤルです。
ゲームではなくリアルによる戦闘行為なので、ダメージを受ければ負傷するし、当然ですが命を落とします。
主催しているのは大手ゲーム会社のティラノスジャパンという会社で、とある事情で予期せず選ばれた人間を集め、リアルな殺し合いのゲームBTOOOM!を開催しています。
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「BTOOOM!」に選ばれる人間の共通点は、身近な家族・友人・知人などに嫌われている、あるいは疎まれている人間です。
そのため、私生活で何らかの問題を抱えている人物が多く、恨まれたり疎まれたりすることで勝手にBTOOOM!に送られてしまい、無人島で戦うことになるという流れになっています。
選ばれてしまった人間は武装された男たちに連行され、そのまま輸送機からパラシュートで無人島に落とされゲームスタートという、ムチャクチャなゲームですね。
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BTOOOM!のゲームシステム自体はシンプルで、BIM(ビム)と呼ばれる7種類の爆弾で対戦相手を殺し、プレイヤーの左手に埋め込まれたICチップを自分のを含めて8つ集めればゲームクリアです。
ゲームクリアすれば輸送機が迎えに来てくれ、島から脱出できるという風になっています。
最初に持たされるBIMはプレイヤーによって異なり、他人のBIMは相手を殺して所有権を奪わないと使用できないようになっています。
また、左手に埋め込まれたICチップはレーダーにもなっており、対戦相手の大まかな位置を認識するのに役に立ちます。
しかし、レーダーを使用すれば対戦相手にコチラの存在がバレてしまうので、使用の仕方は考えて行うことが勝敗の鍵となります。
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『BTOOOM!』の見所は、アニメにしてはかなりリアルなバトルロワイヤルを観れる所にあります。
戦いの設定がかなりリアルなので、実写の戦争映画とか好きな人でも楽しめると思いますね。
個々の心理描写や背景もそれなりにリアルで、設定自体に矛盾は無いため、ファンタジー調のアニメに飽きてきた人には楽しめると思います。
ただ、巨大なゲーム会社とはいえ、非人道的なゲームを主催していたり、少々恨まれた程度で知り合いに殺し合いのバトルロワイヤルに送られてしまったりなど、やや非現実的な展開があるのは否めませんが。
それでも、動機にさえ目をつぶれば、無人島でのバトルロワイヤルや個々の心理的駆けは、楽しめる所がありますね。
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『BTOOOM!』の主人公で、ゲーム版「BTOOOM!」では日本人最強のプレイヤーでした。
ゲームの腕が高く、ゲーム版BTOOOM!では最強クラスのプレイヤーで、リアルでも知能・身体能力ともに優れている方です。
しかし、やや粘着質な母親とは性格が合わず、再婚した義父のことも好きではなった坂本は、精神的に荒れていきニートゲーマーになっていました。
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『BTOOOM!』のヒロインで、金髪碧眼の白人の美少女ですが、国籍は日本で日本語は完璧です。
相当な美少女のため、BTOOOM!に参加する以前から男性に性的な被害を受けることが多く、BTOOOM!でも男性プレイヤーに犯される寸前で危ない目に遭っていました。
そういう背景もあり、当初はかなり男性恐怖症に陥っていましたが、坂本の善良な人間性を信頼し行動を共にするようになります。
実はゲーム版BTOOOM!で坂本とヒミコは出会っており、ゲーム内で結婚していた仲でしたが、途中まで二人はそのことに気づいていませんでした。
吉良康介(きらこうすけ)は14歳の見た目は可愛らしい少年ですが、過去に3人の女性を殺害し、さらに屍姦したという恐ろしい過去を持っている少年です。
何故そのような経歴の過去を持ってしまったかというと、父親の暴力がエスカレートしすぎて精神的に病んでしまったことが原因で、その過去によりおぞましい人格が育ってしまったのです。
過去、度重なる父親の暴力で吉良の心は壊れ、3人の女性を殺害した後も凶悪な笑みを浮かべていた程の危険な少年です。
さらに、過去度重なる暴力を振るわれてきた父親をリアルBTOOOM!で殺害し、自由の身になり主人公の坂本と敵対するようになりました。
初期に与えられたBIMは爆縮タイプで、破壊力に関しては圧倒的で大木をも一瞬で薙ぎ倒す程です。
リアルBTOOOM!で父親を殺した時に、狂気を浮かべながら語った吉良のセリフ。
父親の虐待のせいで精神が壊れてしまった吉良ですが、その吉良の苦しみと壊れっぷりがわかるセリフです。
確かに、吉良の立場であのような暴力的な父親がいたら、誰でも吉良と同じようになってしまう可能性はあるかもしれないと同情してしまうセリフでもあるかもしれません。
自分のせいではなく、度重なる虐待を与え精神を壊してきた父親が悪い、と言わんばかりのセリフですが、もし自分が吉良と同じ立場なら同じようなセリフを言って自分を守るかもしれないですね。
吉良康介の名前のモデルは、歴史上の人物である「吉良上野介(きらこうずのすけ)」からきています。
吉良康介の名前のモデルの吉良上野介は、江戸時代初期から江戸時代中期くらいに実在した人物で、名門の出の人物です。
かなり大層な人物がモデルになっていますが、あの父親がよく息子にそのような人物をモデルとした名前を付けたな、と思いますね。
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吉良康介の声優は、『HUNTER×HUNTER』の「クラピカ」の声優や『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』の「鬼太郎」の声優を務めている「沢城みゆき」さんです。
沢城さんは少年の声が得意な声優なので、吉良の声優もかなりピッタリでした。
クラピカの時は真面目で冷静な感じが強調されていましたが、吉良の時は壊れている狂気な感じが強調されていて、様々な少年の声が出来る声優だと言えますね。
多くのバトル作品で危ない雰囲気の少年キャラは出てきますが、その中でも吉良康介は一際凶悪な雰囲気の少年で、見た目の可愛らしさと反した危険な人物でしたね。
吉良康介のセリフ・モデル・声優と紹介してきましたが、沢城さんが演じる吉良は、かなり陰鬱で壊れている危ないキャラクターだったと思います。
原作では吉良はもっと活躍しているので、アニメで吉良を気になった人は是非、原作も観てみることをお勧めします。