『甲鉄城のカバネリ』を一言で表すと、和製バイオハザードという所でしょう。
バイオハザードには大量のゾンビが出てきますが、本作『甲鉄城のカバネリ』は、「カバネ」と呼ばれる大量の日本版ゾンビが群がっている世界が舞台なので、かなりバイオハザードと類似点がありますね。
バイオハザードと『甲鉄城のカバネリ』で大きな違いがあるとすれば、バイオハザードは舞台が西洋ですが、『甲鉄城のカバネリ』は舞台が東洋なので、登場人物たちは基本的に東洋人ぽいキャラクターがメインとなっている所でしょう。
東洋の世界観とバイオハザードの雰囲気が見事にマッチしていて、グラフィックもリアリティーがあるため、世界観に引き込まれます。
バイオハザードに東洋の世界観がコラボレーションしたような設定に興味を持った人は、ぜひ観ると楽しめる作品ですね。
『甲鉄城のカバネリ』は、大量の「カバネ」……つまりゾンビ人間が群がっている世界なのですが、カバネに襲われる人々や都市の描写がリアルで、記憶に残ります。
生き残るために、個々が人間の醜い感情を剥き出しにする所もリアルで、かなり臨場感あふれる世界観になっていますね。
しかし、主人公の「生駒(いこま)」が非常に熱く志のある少年で、愚直なまでに正義と理想を貫く姿勢が視聴者の心を掴み、引き込まれます。
味方の登場人物が非常に魅力的なキャラクターばかりで、仲間を信じ協力してカバネの脅威に立ち向かっていく姿勢が心を打ちます。
近年は様々なアニメが流通し、きらら系からラノベ原作・大衆向けアニメなど様々なアニメが見れるようになりましたが、『甲鉄城のカバネリ』のグラフィックは非常に独特で、他に類を見ないような雰囲気があります。
それがマイナスに働いていなく、リアリティーとファンタジーを上手く融合させた描写に優れているため、幅広い層が楽しめる作品になっていますね。
萌えアニメではありませんが、ヒロインの「無名」は可愛いし、もう一人のヒロイン的な「四方川菖蒲(よもがわあやめ)」も、若い男子からおじさんまでウケそうな美少女です。
さらに、「甲鉄城」のデザインや各駅のグラフィック・全体的な風景も他にはあまりない感じで、ちょっと変わったお洒落なアニメが好きな人にはハマれる作品でしょう。
既に述べましたが、本作『甲鉄城のカバネリ』はキャラクターが非常に良く、特に主人公の生駒がかなりの人格者で良い奴だったりします。
自身がカバネに襲われ妹を失った経験から、カバネに負けない立ち向かえる心を持つよう自身に課し、孤独に正義を貫き戦っていく姿が魅力的です。
人間とカバネの中間のような存在「カバネリ」になってからも、最初は人々に忌み嫌われたものの、同じくカバネリのヒロイン無名と共にカバネの脅威から甲鉄城を守っていく内に、徐々に周りからも受け入れられていった姿も良いですね。
そして、ヒロインの無名と菖蒲がとにかく可愛いです。
無名と菖蒲を見るだけでも、本作は価値があるかもしれません。
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「生駒(いこま)」は『甲鉄城のカバネリ』の主人公で、熱い心を持った正義感あふれる行動派の少年です。
五年前にカバネに襲われ妹を失った時から、カバネに立ち向かる力を得るため、カバネ対策を考え続けてきた真面目な少年ですね
カバネに襲われ自身もカバネ化しかねない窮地に陥りましたが、カバネウイルスが脳に届くのを防いだことでカバネ化せず、人間の理性とカバネの身体を持った「カバネリ」となり甲鉄城を守る戦士として活躍していきます。
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「無名(むめい)」は『甲鉄城のカバネリ』のヒロインで、人間の理性とカバネの身体を持った可愛い女の子です。
年齢は12歳ですが、妙に発育が良いのでもう少し年上に見えなくもないですね。
しかし、内面は完全に年齢相応で幼く、高い戦闘力で自信があるのも災いし、単独行動が目立つ危なっかしい少女でもあります。
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「四方川菖蒲(よもがわあやめ)」は『甲鉄城のカバネリ』のもう一人のヒロイン的な存在で、17歳の美少女です。
由緒ある血筋の少女であり、指導者としては経験が浅いものの「甲鉄城」を指揮する立場で生駒や無名を助けていきました。
非常に可憐な少女で、人によっては無名より菖蒲に惹かれる方も多いかもしれません。
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ヒロインの無名の正体は、人間の理性とカバネの身体を持った「カバネリ」で、さらに卓越した格闘センスと戦闘技術により、大勢のカバネを単独で殲滅できる程の力があります。
正体さえわからなければ普通のかわいい女の子ですが、正体はカバネを超えた存在であるカバネリであるため、序盤は甲鉄城の乗員に恐れられた描写も多々見られました。
性格は基本的に天真爛漫で自由奔放、さらに高い戦闘力で周囲に対して威圧的な態度を取るため、正体がカバネリということもあり、畏怖と同時に反感を買うことも多かったです。
しかし、カバネリになってしまった生駒と徐々に信頼関係を築いていき、甲鉄城の危機も幾度となく救ったので、正体がカバネリであろうが人間の理性と心を持つ無名と生駒のことを、乗員たちも温かく受け入れるようになっていきました。
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カバネの脅威から甲鉄城を幾度となく救った無名と生駒ですが、カバネリだった時間が長い無名の方が戦闘経験が豊富で、さらに無名をカバネリにした人物の計らいで戦闘技術も叩き込まれているため、正体が同じカバネリであっても、無名は生駒よりもだいぶ戦闘力が高かったです。
無名は首の枷紐を外すと戦闘力が増しますが、その時の無名は単独でカバネを数十体は倒せる程の力を持ち、圧倒的な戦力を見せてくれます。
対する生駒は、最初の頃はカバネリになっても経験と技術が無くそこまで強くありませんでしたが、カバネリになると戦闘技術の習熟も早くなり、急激に強くなったので、最終的には無名に匹敵する程の成長を見せた感じがしますね。
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無名の本名は「穂積(ほずみ)」という本名で、カバネリになる前は穂積という本名で母親と暮らしていました。
しかし、とある事件で母親が殺され、美馬という人物に拾われてからは本名である穂積を捨て無名と名乗っています。
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無名の声優は、『ガーリッシュナンバー』の「烏丸千歳(からすまちとせ)」の声優を務めた「千本木彩花(せんぼんぎさやか)」さんです。
無名の凛と強く、それでいて自然な感じの声は、とても良かったですね。
独創的なビジュアルと退廃的な世界観が魅力的な『甲鉄城のカバネリ』ですが、アニメ二期の放送が決定しているので楽しみです。