カットソーって?
生地を裁断(Cut)して、縫った(Sewn)ものを総称してカットソーと呼びます。
カットソーの語源は「Cut and Sewn」です。
シャツが平織りなどの布帛(ふはく)(織物)生地をベースに縫いあわせて作られること、あるいはニットのセーターが身ごろに分割して半成型したものをつなぎ合わせて作られることに対比した言葉である。
簡単に解説すると、糸を編んで作った布を繋げて作ったものをカットソーと言います。
カットソーの種類
引用: https://mensnonhen.com/wp-content/uploads/2016/09/knit-classification.png
あまり認識されてませんが、Tシャツ、キャミソール、タンクトップ、ポロシャツなどがカットソーの仲間になります。Tシャツとカットソーの違いが分からないという方もいますが実は同じだったのです。一般的にカットソーという言葉は、トップスにのみ使われます。
それではTシャツについて解説していきましょう。
Tシャツは「シャツ」という言葉を使ってはいますが、ニット素材を裁断し、縫製をして作られたのならば、それはカットソーになります。
カットソーの生地
カットソーは伸縮性があるのが特長です。手で引っ張ると少し伸びます。みなさんがお持ちのお洋服を触って頂ければその違いが分かるかと思います。
カットソーの定義
カットソーについて解説してきましたが、アパレル業界のカットソーの定義は曖昧です。「Tシャツ」や「カットソー」を明確に区別していないアパレルメーカーは多いのではないでしょうか。実際、商品のネーミングを付ける際に意図的に別のネーミングを付けることもあります。商品を売るためにキャッチーな言葉を選んだり、似たような商品があるので間違えないように違う言葉に変えたりと、理由は様々です。
カットソーの対象となる衣服の範囲には、日本の関係者には様々な意見がある。場合によっては、「ちょっとオシャレなデザインのニットシャツ」という、あいまいな意味でも使われる[13]。 用語・用法の「あいまいさ」や「ぶれ」は、今後、概念のシンプルさ、もたらしうる価値、マーケットの認知、業界慣習、英語の原義との距離感などに影響を受けながら、次第に収束していくと考えられる。
ニットって?
カットソーについては分かっていただけたでしょうか?次はニットについて解説していきたいと思います。
ニットは編み組織。タテ・ヨコの糸で構成される織物と異なり、ニットは、1本の糸でループを作りながら編みたてていきます。
引用: http://www.knit-gallery.jp/hpgen/HPB/categories/8676.html
一般にニットと言うと、セーターやカーディガンなどを思い浮かべる人が多いでしょうが、それだけではありません。ウールをはじめ、綿やシルク、麻といった天然糸、発色性に優れたレーヨンやポリエステルといったさまざまな素材が使われてます。
ニットの特徴
伸縮性に優れており、融通性が高い。シワになりにくく、アイロンの必要性が少ない。保湿性がある。などがあげられます。
ニットの種類
ウール
ニットと言えばウールと言ってもよい程代表的な素材。ウールとは羊毛を指しています。つまり、天然素材。肌にも優しい素材です。
アクリル
アクリルニットは、よく耳にすると思います。人工的に柔らかさや暖かさを持たせた合成繊維です。ウールに近づけるため改良された繊維で、ニット素材としてとてもよく使われています。
カシミヤ
ニットの中でも、高級品として名高いカシミヤ。カシミヤヤギの毛を使用しているニットです。カシミヤニットは1頭からとれる量がすくないため、お値段は高めですが、とても優秀な素材です。
カットソーとニットソーの違いは?
ニットソーとカットソーは同じ物のように思えますが、製造工程が違います。 解説すると、カットソーの場合は生地を裁断し「縫って」作るのに対し、ニットソーはパーツ毎に成形して「編み立てて」仕上げるのが大きな違いです。
パット見は分かりにくいですが、違いは内側の縫い目を見ると分かりやすいです。カットソーの内側の縫い目はロックミシンのような雰囲気。ニット製品の縫い目はコロとした細い縫い目になっています。
紛らわしいですが「カットソータイプのTシャツ」もあるし、「ニットタイプのTシャツ」もあります。
カットソーはネックラインが印象を変える
カットソーもニットも首回りのデザインで顔の印象が大きく変わります。かなり種類があるので何点か紹介したいと思います。
ラウンド・ネック (丸首)
ラウンド・ネックとは、一般的には丸く開いた襟元。首の付け根にそった形を示す場合もあります。クルーネックや、Uネックも広義のラウンド・ネックの一部とも言えますが、首回りの開き具合で名称を区別する事も多いです。
タートル・ネック (タートル首)
タートル・ネックとは、縦衿を折り返した形状。日本名はトックリ襟と言います。セーターなどでよくみられ、二重に折り返して着用する場合が多いです。
Uネック (U首)
ネックとは、U字型の深めの形状をもつネックラインの事です。ラウンドネック(丸首)よりも深くカットされています。ラウンドネックよりも首が見えて顔だけが強調されないため小顔効果があり、カット部分が深い場合は、首を長く見せる効果もあります。
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カットソーの正しい洗濯の仕方
カットソーはその製法に合わせたケア方法をすることでより長持ちさせることが出来ます。洗濯する時の基本は衣類の洗濯表示をチェックして色柄と生地に合わせた洗い方を守ることです。それでは解説していきましょう。
引用: https://www.zutto.co.jp/blog/category/maintenance/129
日本と多少の違いがあるので海外の選択表示は意味を把握しておいてくださいね。
①水洗い不可②漂白剤の使用不可③ドライクリーニング不可④ドライクリーニング可能⑤タンブル乾燥不可⑥アイロン不可
洗濯ネットを使う場合は、1つのネットに入れるのは カットソー1枚だけにします。 洗濯ネットの中にたくさんの衣類を入れると 色移りやスレが生じ、かえって衣類を傷める原因になることも。 他の衣類への色移りを防ぐためにも、洗濯ネットは正しく使いましょう。
長持ちするカットソーの干し方
カットソーを長持ちさせるためのポイントは、洗った後の干し方にあります。一番良いのが平干しですが、全部平干し出来るスペースはなかなかないと思います。
ハンガーをかける際にも注意点が。サイズが合わずに跡が付いてしまったり伸びてしまったりします。そんな時は固定させましょう。
ハンガーにかけた時に、肩がずり落ちてしまうという場合は、 ハンガーのずれが生じる場所に輪ゴムやタオルを巻いて、 簡易的なストッパーを作ってから干すと効果的です。
首まわりが伸びないTシャツの洗い方
用意するものは輪ゴムと洗濯ネット。
Tシャツの首回りをクシュっと握って輪ゴムで止めるだけです。後は輪ゴムをかけたTシャツをネットに入れて洗濯機に入れるだけ。洗濯が終わったらシワをたたいて干してください。ハンガーを使うならTシャツを二つ折りにして干すのがベストです。もし日差しが強かったら裏返しにして干してください。
手洗いは最強
洗濯機を使うより最も良いのは手洗い。手間をかけても長持ちさせたいという方はこれにつきます。こすったり引っ張ったりはせずに優しく洗ってください。
まとめ
・生地を裁断(Cut)して、縫った(Sewn)ものを総してカットソー。Tシャツもその仲間でした。
・ニットソーとカットソーの違いは縫い方です。
・カットソーは正しい洗い方をすれば長持ちします。