ジーンズを縮ませず色落ちさせない乾燥機の使い方
引用: https://www.instagram.com/p/BMVHGGcg1KF/?hl=ja&tagged=%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E6%B4%97%E6%BF%AF
ジーンズは色落ちや色あせ、ほつれや穴あきなどのダメージを楽しむという珍しいタイプのアイテムです。このため、ジーンズの色が落ちることも仕方のないことではありますが、意図しない色落ちによってお気に入りのジーンズが台無しになってしまうこともあります。
特に洗濯はジーンズにとっては最大の難関で、一発でジーンズを台無しにしてしまう可能性があります。洗濯によるジーンズへのダメージは主に、色落ちと縮みです。ジーンズの洗い方については、洗濯機よりも手洗いが良いという情報が十分に行き渡っていますが、その後の乾燥にも気を付ける必要があります。
引用: https://pbs.twimg.com/media/DUYc86cVoAAkmH8.jpg
乾燥機で縮むジーンズの種類とは
ジーンズの素材であるデニムは、作業着として利用されてきた布地ですので、とても丈夫で耐久性のある素材です。しかし、ジーンズなどは染色によって色付けされたものですので、布地の強さとは関係なく色落ちします。ショップで購入してから初めての洗濯では、ジーンズを浸けた水が驚くほど濁ります。
ジーンズを乾燥機に入れると縮む原因は、デニム生地の目が収縮するためです。乾燥機から取り出したジーンズが固くなって縮むのも、同じ理由によるものです。
特に収縮率(縮んでしまう割合)が大きいのは、コットン(綿)の比率が大きいジーンズです。最近でこそコットン以外の素材を混ぜたジーンズが増えてきましたが、ジーンズと言えばコットン100%が基本ですから、縮みやすい素材で出来ているということを頭に入れておきましょう。
洗濯後にしっかりと乾燥させたジーンズは、収縮によってガチガチに固まっているために立ちます。またジーンズを着用していると自然に柔らかさを取り戻しますが、乾燥によってジーンズがどれだけ影響を受けているのかを理解するには分かりやすい現象です。
引用: https://www.instagram.com/p/BVWKaulFRc5/?hl=ja&tagged=%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E6%B4%97%E6%BF%AF
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント① すすぎ
乾燥機に入れる前の準備段階として、ジーンズのすすぎを十分に行うようにしましょう。最近の洗濯機の中には、生地を傷めないように優しく洗うモードが付いているものが多いです。洗いが面倒な場合には洗濯機を利用することも可能ですが、すすぎを十分に行うように設定してください。時間設定が可能なタイプの洗濯機では、すすぎ時間を長めに設定しましょう。
すすぎを十分に行うことによって乾燥機をかける時間が短縮されますので、ダメージを受ける時間が短くなり、縮む割合が少なく抑えられるだけでなく色落ちも最小限に留まります。
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント② 高機能乾燥機
自宅の家電である小型乾燥機よりもコインランドリーなどにある高機能乾燥機を使うようにしましょう。素材を傷つけないように乾燥させるための様々な機能が備わっているため、ジーンズへのダメージが少なくなります。またジーンズが縮むのを抑えるために、乾燥時の温度は可能な限り低くして、20分程度の短時間で乾燥機から取り出すようにしましょう。
また、大型の乾燥機を使うことによって、ジーンズが大きく回転するために色落ちの原因である擦れが生じる機会が減ります。ジーンズの色落ちの多くは、ジーンズがジーンズの素材が擦れ合ったり、ジーンズの金具が布地に当たって生じるものですから、大型の乾燥機を利用するメリットは大きいです。
日頃のジーンズ着用による色落ちは線状になります。これはジーンズの味として好ましい色落ちだと言えますが、洗濯や乾燥による摩擦で生じる色落ちは面状になるため、ジーンズ全体の色合いが薄くぼんやりとしたものになってしまいます。色の濃いジーンズは特に色落ちも激しいため、摩擦による色落ちによって思っていたコーデができなくなってしまいますので注意してください。
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント③ 布を入れる
ジーンズを乾燥機に入れる際、柔らかいタオル素材のものを一緒にいれることで、ジーンズ素材が擦れ合って色落ちすることを防ぐことができます。ただし、ジーンズの色がタオル地に移ってしまう可能性がありますので、汚れては困るタオルを一緒にいれないようにしてください。
タオルを入れることによる欠点は、乾燥にかかる時間が伸びてしまうことです。柔らかい素材であるのに加えて、薄手のタオルの方が乾燥時間に影響を及ぼさないので好ましいです。
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント④ 裏返し
引用: https://pbs.twimg.com/media/DS6MTkuU8AIUeIJ.jpg
ジーンズは手洗いであっても洗濯の段階から裏返しにしておくことが基本です。乾燥機に入れる際にも、裏返しのままで入れるようにしてください。縮みを防ぐことは出来ませんが摩擦による色落ちを軽減する効果があります。また部屋干しをする場合であっても、やはりジーンズは裏返しておきましょう。
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント⑤ 洗濯ネット
ジーンズが擦れることによって生じる色落ちを防ぐために洗濯ネットを使うことも有効な手段です。しかし、洗濯ネットを使ったことで、お気に入りのジーンズに穴が開いてしまったという嘆きの声が数多く聞かれますので注意が必要です。
洗濯ネットは基本的に水で満たされた洗濯機のなかで使用するものですので、ドラム式の乾燥機のような回転を考慮して作られていません。このため、固い金属製の部品やワイヤーがついた洗濯ネットがあり、これがジーンズに穴を開けてしまうのです。
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント⑥ 洗濯ネット選び
また金属を使った素材が含まれていない洗濯ネットであっても、ジーンズのデニム素材との相性が悪く、擦れによって激しい色落ちを引き起こすものがありますので十分に注意してください。普段の着用によって擦れた色落ちとは全く違う不自然な色落ちは、せっかくのジーンズを台無しにしてしまいます。パッケージに「色柄物用」などと書かれているものは、こうした摩擦による素材の色落ちを防ぐ素材で作られています。
洗濯ネットのなかには「乾燥機対応」とパッケージに記載されているタイプのものがあります。ジーンズを入れるためには十分な大きさの洗濯ネットが必要ですので、サイズと共に「色柄物用」「乾燥機対応」の表示を確認するようにしてください。
洗濯ネット 角型 色柄物用 LE218
価格
¥ 176
ジーンズの洗濯で乾燥機を使うポイント⑦ 部屋干し併用
乾燥機を使うことによって洗濯にかける時間が短縮でき、すぐにジーンズを履くことができます。ゆっくりと時間をかけるなら部屋干しでも良いはずですので、乾燥機と部屋干しを併用してみるのはいかがでしょうか。乾燥機によって時間は短縮できますし、部屋干しを併用することでジーンズへのダメージを軽減することが出来ます。
乾燥機でも部屋干しでも縮むことを防ぐことはできませんが、ジーンズが縮む際に生じるシワを防ぐことができるのが部屋干しのメリットのひとつです。完全に水分がジーンズから抜けきる前に乾燥機から取り出し、真っすぐに吊るして干すことで、余計なシワの付いていない状態でジーンズを履くことができます。ジーンズの素材は固いので、一度ついたシワはなかなか落ちませんので、この方法は有効です。
なお、ジーンズが縮むことは洗濯ではどうしても避けようがありませんので、新しいものを購入するときには少し余裕のあるサイズのものを購入するように心掛けることも重要です。
まとめ
やはりジーンズを乾燥させるには時間をかけて部屋干しすることが理想的です。しかし、雨が多い時期や、急いでジーンズを洗いたい場合には、どうしても乾燥機をしようするケースが出てくると思いますので、色落ちや縮む割合を押さえるように工夫をしてください。
ただし、ジーンズとは色落ちや縮むことを含めて、その変化を楽しむのが理想的です。あまり神経質になりすぎることなく、その風合いを楽しむようにしましょう。