ジンの種類によるアルコール度数の違い
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高いアルコール度数のジンは、カクテルなどで人気の高いお酒です。ジンのアルコール度数が高いということはなんとなく知っていたとしても、具体的なアルコール度数は知らないという方もいるでしょう。ジンのアルコール度数は種類によって異なりますが、一般的に40〜50度の種類が多くなっています。
では、なぜジンは種類によってアルコール度数に違いが出るのでしょうか? その理由は、製造時の加水にあります。製造元によってジンに含まれる水の量に違いがでるので、ジンは種類ごとにアルコールの度数が異なるというわけです。
ジンの平均的なアルコール度数は40度とされますが、クラフトビールなどは除いて、市販のビールのアルコール度数は5度。日本酒は15度、焼酎は25度となっています。ジンと同じ世界4大スピリッツのひとつであるウィスキーは、ジンと同じ40度前後となっているので、さすがに高いアルコール度数ですね。
高い度数の象徴!スピリッツのジン
40度以上の度数があるジンは、スピリッツと呼ばれるお酒。スピリッツとは蒸留酒のことで、12世紀頃に誕生したビールやワインよりも遅れて登場した種類です。スピリッツはその名のとおり、開拓者の魂をあらわしたアルコールなので「火の酒」と呼ばれたりもしますね。
ジンが高いアルコール度数を誇る理由は、蒸留酒の製造方法にあります。蒸留酒は日本酒に代表される醸造酒に火入れをして、アルコールと水の沸点の違いを利用して蒸発させ、気体を液体に戻すことでアルコールを凝縮させる製造方法。雑味や水といった余計なものを限りなく削ぎ落として、アルコールの純度を高めたお酒なので、アルコール度数は高くなるのです。
ジンだけでなくウィスキーもスピリッツ(蒸留酒)なので、醸造酒であるビールを熱することでウィスキーへと変わっていきます。日本酒やビールと比べて、ジンの度数が高くなるのはこの製造方法のためです。
ジンの度数と上手に付き合う
アルコール中心に集められたスピリッツのジンは高いアルコール度数のため、お酒が弱い方であればすぐに酔ってしまうこともめずらしくありません。ですから、ジンを飲むのであれば上手にジンと付き合っていくことが大切です。
ジンは冷凍庫でボトルごとキンキンになるまで冷やせば、飲み口がやわらかくなりストレートでも飲めるお酒。とはいえ、アルコール度数が下がるわけでもなければ、人を選ぶ飲み方でもあるので、なかなかチャレンジするのがきびしいかもしれません。
ですが、ジンはカクテルにするとアルコール度数が20度以下にまでぐっと下がります。ジントニックやジンリッキーなど、アルコール量によっては10度前後になるので、かなり飲みやすくなることでしょう。
ジンを楽しむときにカクテルにするのはとてもいい飲み方ですが、飲み過ぎには注意しなければなりません。ポイントは、自分がどこまで飲めるのかという量を知っておくこと。特にお酒初心者の頃は、自分が飲める量がよくわからないことも多いので、気がついたら立ち上がれないくらいに酔っ払っていたということもあるものです。
人によってアルコールの分解速度は違うので、「このくらいまでは大丈夫」という自分なりの目安を知っておくといいでしょう。
ジントニックでいえば、カクテル1杯にジン30mlが含まれるとして、4杯前後がおすすめ。6杯を超えると、足がもつれて千鳥足になったり、意識が飛んだりするようなこともでてきます。酔いがひどいと二日酔いになることもあるので、自分の飲める量を知っておくことは健康面からも大切です。
高いアルコール度数!ジンの種類と違いをご紹介
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ジンは40度前後の高いアルコール度数のお酒ですが、種類によってアルコール度数には違いがあります。そのため、お店に行ってどの種類のジンを買うか迷うこともあるでしょう。ここではさまざま度数のジンの銘柄についてご紹介いたしますので、ぜひ、ジンを買うときの参考にしてみてくださいね!
高いアルコール度数!ジンの種類と違い① ビーフィーター
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ロンドンで伝統の製法を守り続けているビーフィータージンは、現在の主流であるドライジンの代名詞的存在。アルコール度数は40度で、ジンの定番といえるブランドです。
ビーフィータージンは19世紀に出来たスピリッツで、こだわりの素材を24時間漬けこむことで製造されています。原材料にはジュニパーベリー(ねずの実)という黒っぽい紫色の丸いフルーツを乾燥させて使用。ほかにレモンピールなどのボタニカルを配合しています。手間ひまをかけて造られたジンは、ほのかな柑橘系の香りとキレのある後味が特徴です。
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バーでジンベースのカクテルを頼んだら、普通はビーフィーターのようなドライジンが使われますので、店頭でどのジンを買おうか迷ったときはとりあえずビーフィーターを買っておけば間違いはないでしょうね。
高いアルコール度数!ジンの種類と違い② ゴードン
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イギリス生まれのゴードンもビーフィーターと同じくドライジンと呼ばれる種類のジンです。ゴードンのアルコール度数は37.5度で、一般的なジンよりも度数は低くなっています。
ドライジンのゴードンは、世界で最初にジントニックがつくられたスピリッツとしても有名。歴史を感じる、長年多くのファンから愛されてきた世界的ブランドといえます。ゴードンは強いこだわりで製造されたお酒で、ジンにぴったりのハーブやボタニカルを使用しています。妥協を許さない精神がスピリッツの「魂」とマッチするような気がしますね。
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ゴードンはほかにも種類があって、40度、43度と違った種類の度数もあります。飲み方やお好みに合わせて選んでみるといいですね。
高いアルコール度数!ジンの種類と違い③ ブラックウッズリミテッドエディション「60」
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ジンで一番アルコール度数が高い銘柄が何か気になりませんか? それがこれ。ブラックウッズリミテッドエディション「60」です。アルコール度数は驚異の60度となっています。キャッチコピーも「世界最強のジン」と謳っていることからも、荒々しい雰囲気が漂うジンです。
ですが意外にも、その香りはとてもフルーティー。カクテルに使用するとほかのジンでは引きだせない奥深い味わいに仕上がります。特にドライベルモットとジンをシェイクしたマティーニがおすすめ。一度、ブラックウッズリミテッドエディションの味わいを知ってしまうと、ほかのジンでは物足りないと感じる愛好家もいるほど人気です。
ブラックウッズリミテッドエディションはカクテルにしてもおいしいですが、ストレートで飲むとジンの素材の風味をしっかりと感じることができます。一般的なジンのアルコール度数をはるかに超えた、スコットランド産のジンを一度味わってみてはいかがでしょうか?
高いアルコール度数!ジンの種類と違い④ ボンベイ・サファイヤ
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青いクリアボトルが洗練されたかっこよさを放つ、ボンベイ・サファイヤ。アルコール度数47度のプレミアムジンです。世界各地の選りすぐりのボタニカル10種類を原料に使用していて、独自の製法「ヴェイパー・インフュージョン」により、味わい深い香りとコクになっています。
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ボンベイ・サファイヤもジンの定番人気商品ですので、スーパーなどにも売っていることが多いジンですね。
高いアルコール度数!ジンの種類と違い⑤ ウィルキンソン・ジン37°
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ウィルキンソン・ジン37°は日本で造られているジンで、アサヒビールが販売しています。アルコール度数は37度となっていて、かなり度数がひかえめのジンです。材料には10種類のハーブを使用していて、豊かな芳香とドライジンのスムーズな飲み口を味わうことができます。
ほかのジンよりもアルコール度数が低いので、大勢が集まるパーティーなどのカクテルに使用すると飲みやすいので喜ばれることでしょう。ウィルキンソン・ジンは、ほかにも47.5度の種類もありますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回はジンの度数と種類ごとの違いと理由についてご紹介いたしました。蒸留酒であるスピリッツのジンは、アルコールを中心に集める製造方法によって生み出されているので、アルコール度数が高くなります。
また製造の仕方でジンに含まれる水分量に差が出るため、ジンの種類によってアルコール度数に差が出るというわけですね。カクテルにするとアルコール度数も下がるので、飲み過ぎには注意しつつ、ジンを楽しんでくださいね!