シャーペンの正しい持ち方で持つメリット
初めに、突然シャーペンを正しい持ち方で持てと言われても今更何を言うと思う人が多数だと思います。今までのままが楽なのにわざわざ変えたくないとお思いだと思います。そこで、シャーペンを正しい持ち方で持つことによる3つのメリットを紹介します。紹介する効果を得るために努力してみてはいかがでしょうか。
1.きれいな字を書ける
何といっても第一のメリットはきれいな字を書けることです。正しい持ち方をするとシャーペンの自由に動かすことができる範囲が増えます。その結果、柔軟な筆運びができるので練習が必要ですが、慣れればきれいな字を書けることにもつながります。
2.学習効率が上がる
驚くことに、綺麗なシャーペンの持ち方をするだけで学習効率が上がります。気持ちにもよりますが、持ち方が正しいと速く大量に字を見やすく書くことができます。さらに、疲れず字を書けるのでたくさん勉強をすることができ、学習効率の向上につながります。また、東大生の80%が正しく美しい持ち方をしているという調査結果もでているので、実際に正しい持ち方と学習効率の向上は関係があると言えます。
3.肩や指の疲労が軽減される
間違ったシャーペンの持ち方をし続けると指や肩に力が入りすぎて、肩こりやペンだこになりやすくなります。指がペンだこだらけで形がいびつとか、肩こりが治らないといった方はシャーペンの持ち方を矯正することで治るかもしれません。
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シャーペンの正しい持ち方
それではシャーペンの正しい持ち方を紹介します。自分で正しく持ててると思っている方も今一度確認してみてください。
1.まず初めに、親指・中指・人差し指の三本の指で三角形を作ります。そして、その三角形の間にシャーペンを通して三本の指のみでシャーペンを持ちます。
2.次に、先端から3cmくらいの場所を親指と人差し指で持ちます。この時、中指はシャーペンを下から支える感じで、添えるように持つのがポイントです。
シャーペンの正しい持ち方のポイント
1.三角形を意識
先ほどの手順にもあるように、三本の指で三角形を作ることを意識してください。そうすることで、三本の指のすべてが曲げ伸ばししやすくなり、シャーペンをコントロールしやすくなります。利点としては、シャーペンを滑らすように動かすことができ、綺麗な字や線を書きやすくなります。
2.手首を固定
字を書くときには手首を固定した状態で書くこともポイントです。そうすることにより、手やシャーペンに余分な力がかからずスムーズに動かすことができます。結果、止め・撥ね・払いなどの加減をしやすくなり、これもまたきれいな字を書けることにつながります。
3.小指の接地部分を意識
3つ目のポイントは小指の接地部分を意識することです。小指を含め手の側面をべったりと紙につけてしまって黒くなってしまう人は要注意です。手の側面をべったりつけてしまうと上手くシャーペンを動かすことができません。ではどのようにすればいいかというと、手首と小指の第一関節から上の部分だけ接地してみてください。そうすることで、シャーペンのコントロールがしやすくなります。
4.ペンの軸を意識
4つ目のポイントはシャーペンの軸の角度を意識することです。ベストな角度は紙や机に対してシャーペンの軸が約45°になることです。そうすることで、シャーペンの先の動きが制限されずに伸び伸びとした字を書くことができます。
シャーペンの正しい持ち方の紹介動画
シャーペンの正しい持ち方を文字で紹介したものの、実際にやっているところを見ないと分からないという方に、シャーペンの正しい持ち方の紹介動画を紹介します。実際に紹介した手順やポイントを押さえているので、動画を見ながら持ち方を矯正してみてください。
シャーペンとは異なる万年筆の持ち方
万年筆とシャーペンの持ち方の違いは角度です。万年筆は紙から万年筆の軸までの角度が55~60°程度にするといいです。これは、先端がシャーペンより万年筆が細く、寝かせてしまうとインクが紙に染みてしまうためという理由もあります。
シャーペンとは異なるボールペンの持ち方
ボールペンは万年筆よりもさらに立てて使用します。ベストな角度は60~90°となっています。また、角度の他にもシャーペンと持ち方が少し異なります。それは、人差し指の第二関節までをペンに巻き付けるようにして持つことです。
ボールペンを持つときに疲れず安定させるためには小指に力を入れることがポイントです。小指を手のひらにくっつけるようにして、軽く力を入れると、手のひらの中心と下の部分に自然な力が入ります。そうすることで安定した字が書けるので、ぜひ小指を意識してボールペン字を書いてみてください。
シャーペンの持ち方トレーニング方法
今まで、正しいシャーペンの正しい持ち方を紹介してきましたが、今すぐに持ち方を矯正するといってもすぐに矯正できたら苦労はありません。ゆっくり時間はかかりますが、正しい持ち方を練習して矯正するトレーニング方法を紹介します。これを見て練習して正しい持ち方へ矯正していってください。
1.シャーペンを使い1日1回正しい持ち方で1文字を書く
急に正しい持ち方に矯正しても、字がうまくかけなければ嫌になってしまいます。そこで字を上手に描くために、最初は1文字からでも構わないので正しい持ち方を意識して字を書くことから練習します。
最初は上手に書くための筋肉が備わっていないので、うまくかけないと思います。が、嫌にならずに練習を続けると正しい持ち方に必要な筋肉が徐々に備わってきます。根気が必要な練習ですがまずは1文字1文字を書いていき、根気よく練習を続けることが大切です。
2.慣れてきたら文字数を増やす
およそ1週間ほどするとしっかりとした字が書けてくると思います。そのタイミングで、文字数を増やして練習してみましょう。また、急に文字を増やしすぎると手が痛くなってしまう可能性があるので、そうならないようにゆっくり文字数を増やすことをお勧めします。自分のペースでゆっくりと焦らずに練習してみてください。
3.文字数が増えてきたら全てを正しい持ち方で書いてみる
1ヶ月ほどで大分文字数を増やし正しい持ち方で書くことができてると思います。そうしたら、ずっと正しい持ち方を意識して書いてみましょう。しかし、疲れてきたら以前の持ち方で書いても構いません。ゆっくり時間をかけて正しい持ち方で字を書く筋肉が発達するまで時間がかかるので、支障のない範囲で練習を繰り返してください。
シャーペンの正しい持ち方をする矯正器具
あまりに持ち方が酷いという自覚がある方には矯正器具がおすすめです。安価で正しい持ち方をサポートするので、是非使用してみてください。
モチベーションの保ち方
一ヶ月近く正しい持ち方を身に着けるのに必要になってきます。そしたらモチベーションも下がってくる人も少なくないです。その時に一緒に頑張ってくれる人がいるとともに励ましあったり、成果を報告できるのでモチベーションを保つことにもつながります。一人で頑張れそうにない方は、是非お友達や家族と共にシャーペンの持ち方を矯正する練習をしてみてください。
根気強く練習してみてください
シャーペンの持ち方を矯正するのに必要なのは根気です。慣れない小指の使い方や3本の指の使い方であったり、正しい持ち方をするための筋肉の無さに自信を無くさないで頑張ってみてください。