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電動歯ブラシ用の歯磨き粉って?
手をあまり動かすことなく歯を磨くことができる電動歯ブラシ。手磨きより多くの歯垢を落とすこともできるとされています。モデルにもよりますが、様々な機能をもっているものも。こうした電動歯ブラシで歯を磨くときに使うのが電動歯ブラシ用の歯磨き粉です。今回の記事では歯磨き粉の選び方やおすすめ商品8選を紹介します。
そもそも電動歯ブラシに歯磨き粉は必要なのか
そもそも電動歯ブラシに限らず、歯磨きをするとき歯磨き粉は必要ないという話も聞きます。それでは、実際のところ、電動歯ブラシを使う際に歯磨き粉は必要なのでしょうか?結論から言うと、ブラシだけで十分に歯垢を除去することができるため必要はありません。しかし、歯磨き粉には歯を強くしたり、白くしたりといった様々な効果があります。そのため、使って損はないと言えます。
電動歯ブラシ用歯磨き粉の選び方①:発泡剤の入っていないもの
まずはひとつめの選び方のポイントとして「研磨剤が入っていない」または「少ない」ことを挙げます。というのも、電動歯ブラシは1秒間にかなりの数振動します。そのため、発泡剤が入っていると泡立ちすぎてしまうのです。泡立ちすぎると磨きにくくなってしまいますし、あまり磨けていないのに磨いた気になってしまいます。そういった理由から発泡剤不使用か配合が少ないものをおすすめします。
電動歯ブラシ用歯磨き粉の選び方②:研磨剤が入っていないもの
歯磨き粉の選び方のポイント2として、研磨剤不使用のものを選ぶことを挙げます。研磨剤とは歯の着色汚れ(ステイン)を除去してくれる成分です。ドラッグストアやスーパーマーケットで売っている市販のものだと大抵含まれています。
こうした研磨剤は通常の歯磨きだとあまり問題になりません。ただし、電動歯ブラシだと大きな問題となることも。というのも、電動歯ブラシは振動することで歯垢を落とします。その速度で研磨剤入りのものを使ってしまうと、歯を削りすぎてしまうのです。代表的な研磨剤として「炭酸カルシウム」「リン酸水素カルシウム」「無水ケイ素」「水酸化アルミニウム」といったものがあります。パッケージの表示を見て、こうした成分が入っていないものを選ぶようにしましょう。
電動歯ブラシ用歯磨き粉の選び方③:無理なく続けられる価格帯のものを
歯磨き粉の選び方のポイント3として、価格を無理のないものにするということを挙げます。電動ブラシ用の歯磨き粉や専用ではないけれど向く歯磨き粉の価格は様々です。1本1,000円かからないようなものもあれば、2,000円以上かかるようなものも。そのため、いくら出せるか予算を立てるようにしましょう。
歯磨き粉は消耗品です。ひとり暮らしならともかく、複数人で使用したら1本で1ヶ月もたないかもしれません。1ヶ月2,000円以上のコストを歯磨き粉だけにかけることができるでしょうか。かけられるだけの収入がある場合は問題ありませんが、ない場合は安いものを選ぶようにしましょう。続けていくことができないからです。
電動歯ブラシ用歯磨き粉の選び方④:目的と成分の合うものを
歯磨き粉を購入する際に、「歯を白くしたい」「虫歯ケアをしたい」といった目的があるなら、それに合わせた成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
選び方①虫歯ケアに「フッ素」
虫歯を予防したいなら「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」といった【フッ素】配合のものがおすすめです。フッ素を配合している場合は、その旨がパッケージに表示されています。また、「デキストラナーゼ」もおすすめです。
選び方②知覚過敏の場合は「コーティング成分」
冷たいものや少しの刺激でしみるといった知覚過敏の予防には、コーティング成分が含まれているものがおすすめです。コーティング成分には「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」などがあります。
選び方③歯肉炎・歯周病予防に「殺菌成分」
歯周病は歯周病菌が原因で歯茎やその周辺組織が破壊される病気です。歯肉炎はこの前段階となり、悪化すると歯周病となります。こういった症状を予防するには「塩化クロルヘキシジン」「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」「β-グリチルリチン酸」といったものがあります。
選び方④歯を白くしたいなら「美白成分」
研磨剤も歯の表面を削って色を白くします。しかし、こちらは前述したように、歯を削りすぎる恐れがあるため、おすすめできません。おすすめしたい成分として、「ポリエチレングリコール」や「ポリリン酸ナトリウム」があります。
電動歯ブラシを使うときに注意したいこと①:歯磨き粉の付けすぎに注意
歯磨き粉のつけすぎに注意しましょう。小指の爪くらいが適量です。つけすぎると泡が立ちすぎますし、何より歯磨き粉がすぐになくなってしまいます。電動歯ブラシ用の歯磨き粉は通常のものより高めのものが多いです。あまりに1回量を多くすると勿体ないです。
電動歯ブラシを使うときに注意したいこと②:歯磨き粉が飛び散らないようにする
電動歯ブラシに歯磨き粉をつけてスイッチをいれると、歯磨き粉が飛び散ってしまいます。そのため、ブラシを歯に軽く当ててからスイッチをいれるようにしましょう。
電動歯ブラシを使うときに注意したいこと③:歯にブラシ部分を強く当てない
電動歯ブラシは細かく振動しています。その状態で強く歯に当ててしまうと歯や歯茎にダメージを与えてしまうことも。そのため、軽く当てるようにしてスイッチをいれましょう。磨くときも押し付けないように。
電動歯ブラシを使うときに注意したいこと④:隅や歯間・歯の裏もしっかり磨く
電動歯ブラシを使っていると、あまり動かさなくて良いですし、勝手に動いてくれるため、しっかり磨けていなくても「磨けた気」になってしまうことも。こうしたことが起こってしまうと、様々なデメリットを引き起こすことも。そうしたリスクを引き起こさないためにも、隅や歯間・裏もしっかり磨くよう心がけましょう。
しっかり磨けていないと起こるリスク①虫歯
最もポピュラーなリスクとして虫歯が挙げられます。虫歯からさらに様々な不調を引き起こすケースも。
しっかり磨けていないと起こるリスク②:歯肉炎・歯周病
歯肉炎やそれが進行した歯周病の原因ともなります。歯周病も悪化すると歯が抜けてしまうなど様々なデメリットがあります。
しっかり磨けていないと起こるリスク③:歯周病の合併症
さらに気をつけたいのが歯周病の合併症で起こる様々な病気です。様々なものがあります。たとえば「糖尿病」誤嚥性肺炎」「骨粗鬆症」といったものがあり、中には重篤な症状を起こす可能性があるものも。このように、歯を磨けていないと様々なリスクを起こす可能性があります。しっかり磨くようにしましょう。
電動歯ブラシを使うときに注意したいこと⑤:ブラシを交換する
消耗具合によって1ヶ月~3ヶ月の間にブラシを交換するようにしましょう。電動歯ブラシは1日に何度歯を磨くかによって消耗度も異なります。ブラシがしなってきたら交換のサインです。しなっても交換しないと、歯の垢をしっかり落としにくくなってしまいます。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉①:バトラーデンタルリキッドジェル 80ml
引用: https://www.amazon.co.jp
研磨剤・発泡剤不使用の歯磨きジェル。虫歯予防(フッ化ナトリウム)、歯肉炎予防(塩化セチルピリジニウム)に効果的。価格もAmazonで450円と非常に良心的です。この価格なら続けやすいでしょう。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉②:コンクール ジェルコートF 90g
引用: https://www.amazon.co.jp
歯科医師がおすすめしていることも多い歯磨きジェル。電動歯ブラシ専用というわけではありませんが、研磨剤・発泡剤ともに配合されていません。フッ素コート、高い殺菌力(塩酸クロルヘキシジン)、炎症抑制(β-グリチルリチン酸)、美白効果(ポリリン酸ナトリウム)に期待が持てます。歯科医院に置かれていることも多い商品で、爽快感もなかなかのもの。Amazonで2018年4月21日現在970円と値段もまずまず。Amazonでの人気商品です。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉③:オーラルケア アパガードリナメル 120g
引用: https://www.amazon.co.jp
配合されたナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトが歯垢を絡め取ります。さらに着色汚れを付きにくくし、再石灰化する効果も。研磨剤は不使用で低発泡。通販で購入する以外には歯科での取り扱いも。価格はAmazonで2,214円と今回紹介する商品の中で最も高いです。しかし、高いだけあって、口コミを見てみると効果にも期待できそうです。
引用: http://www.apagard.com
アパガードリナメルの子供用である「アパガードリナメルピカキッズ」も通販や歯科医院にて販売されています。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉④:GC 音波&電動用歯磨きペースト 65g
引用: https://www.amazon.co.jp
低研磨・低発泡のペースト状の歯磨き剤。虫歯予防に効果の期待できるフッ化ナトリウム配合。口臭予防や歯肉炎の予防にも。ふんわりとしたグレープフルーツの香りですが、そこまで香りが強くないため使いやすいです。Amazonで530円とリーズナブルなのも嬉しいポイント。これなら毎日続けることができそうです。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉⑤:白水貿易 ディノベート インプラントティースジェル100g
引用: https://www.amazon.co.jp
インプラント専門医が入初した歯に優しい歯磨き剤。フッ素・研磨剤・発泡剤を使用しておらず、歯肉の健康を保つ成分(ヒアルロン酸・コラーゲン・ビタミンC)を配合。伸びが良く使いやすいです。Amazonで1,675円。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉⑥:トゥービー・ホワイト 薬用 ホワイトニング ジェルハミガキ (電動歯ブラシ対応) 100g
引用: https://www.amazon.co.jp
研磨剤・発泡剤不使用の歯磨きジェル。虫歯予防成分(モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム)、美白成分(ポリエチレングリコール、ポリリン酸ナトリウム)といった様々な成分が含まれています。そのため、様々な目的に合わせて購入すると良いでしょう。Amazonで972円とそれなりにリーズナブルでありながら、多くの成分が入っているためコストパフォーマンスは高そうです。こちらの商品も人気があり、おすすめ。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉⑦:薬用シュミテクト トゥルーホワイト 研磨剤無配合 知覚過敏予防 歯磨き粉 80g
引用: https://www.amazon.co.jp
研磨剤無配合の歯磨き粉。知覚過敏の人にもおすすめできます。虫歯予防(フッ化ナトリウム)、美白効果(ポリエチレングリコール400、ポリリン酸ナトリウム)、知覚過敏抑制(硝酸カリウム)といった様々な効果に期待も。歯や歯茎への刺激を抑えながら歯を白くすることができます。価格はAmazonで739円。
電動歯ブラシにおすすめ!人気歯磨き粉⑧:電動ハブラシ用 GUMデンタルジェル 65G
引用: https://www.amazon.co.jp
電動歯ブラシ専用の歯磨きジェル。研磨剤不使用・低発泡性。歯肉炎予防(塩化セチルビルジニウム)、虫歯予防(フッ化ナトリウム)、歯周病予防(グリチルリチン酸ジカリウム)の効果に期待も。Amazonで475円とリーズナブルな価格設定で続けやすいです。
【まとめ】おすすめの電動歯ブラシ用歯磨き粉8選!続けられるものを選ぼう
おすすめの電動歯ブラシ用歯磨き粉8アイテムを紹介してきました。どれも使いやすく人気のある商品ですが、やはり価格差が大きいです。今回紹介したものだと安いものなら400円台、高いものだと2,000円台でした。やはり、歯磨き粉もその効果を実感したいなら、長い間続けるべきです。しかし、無理をして高すぎるものを購入してしまうと続けることは難しくなってしまいます。そのため、無理なく購入し続けられる歯磨き粉を選ぶようにしましょう。