ミルクの摂取量はあくまで目安です
ここでご紹介するのは、ミルクを飲む量の目安で、いつでも必ずそうしなければいけないというものではありません。大人と同じで赤ちゃんもいっぱい食べるときと、少ししか飲みたくないときがあります。
子どもがその時あまり飲まなければ「今は気分じゃないのかな?」と受け入れて、目安の数字に神経質になりすぎないように、赤ちゃんとの幸せな時間をなるべく多く過ごしてください。
ミルクの摂取量が適量か見分けるポイント
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・体重が増えているかどうか
・下痢や便秘ではないか
・赤ちゃんの機嫌が良いか
ミルクの量が多いと、赤ちゃんはお腹の調子が悪くなったり、吐いたりします。ミルクの量が少ないとグズッたり、機嫌が悪くなります。赤ちゃんは言葉では話しませんが、他のところでサインを出して教えてくれます。
ミルクをあたえる量を考えなおしたほうがいいとき
新生児の赤ちゃんの体重増加量の目安は1日25~50gです。赤ちゃんによっても、その日によっても大きく幅がありますが、ミルクの摂取量が足りていないと明らかに体重の増加が遅くなります。
体重の増加が明らかに遅いと思ったときは、ミルクの摂取量を考え直したり、地域の子育て相談窓口に相談することをおすすめします。
【生後~1ヵ月】ミルクの量の目安
この時期の特徴
この時期は新生児といわれる時期です。生まれたての赤ちゃんはよく見る赤ちゃんの姿よりも手足が細くきゃしゃです。子宮の中では水中で生活していたため、出産とともに空気の中で生活をするという急な環境の変化に、赤ちゃんは適応していこうと頑張っています。
この時期はげっぷが上手く出せなかったり吐いてしまうこともよくあります。お母さんは出産で体力が戻りきっていないまま心配になることが多いですね。
ミルク量の目安
1日に7~8回。2~4時間ごとに飲ませてあげてください。
【生後1週間の1回の摂取量の計算式】10ml + 生後日数 × 10ml
【生後2週間の1回の摂取量】80~100ml
【生後3・4週間の1回の摂取量】100~120ml
【月齢1ヵ月~2ヵ月】ミルクの量の目安
この時期の特徴
新生児の頃は食べて寝ての繰り返しですが1ヵ月たつと、少しずつ起きる時間が長くなってきます。体重は生まれてから1kgほど増えている頃です。ミルクを飲む吸引力も強まるので、短い時間でしっかりと飲めるようになります。
ミルク量の目安
1日に6回を目安に飲ませてください。
【月齢1ヵ月~2ヵ月の1回の摂取量】120~160ml
【月齢3ヵ月~5ヵ月】ミルクの量の目安
この時期の特徴
3ヵ月になると首が座るころです。キョロキョロしている赤ちゃんは可愛いですよね。夜も5時間ほど寝る日があったり、徐々に昼夜もついてきます。
5か月になると、1日の体重増加は15gほどになります。そろそろ離乳食を始める頃合いです。味のついていないすりつぶした野菜や果物を1日1回、1さじ口にいれるだけというところからはじめてください。すぐに吐き出してしまっても、口の中に飲み物以外のものを入れる感覚に慣れさせる練習なので、問題ありません。
ミルク量の目安
1日に5回を目安に飲ませてください。
【月齢3ヵ月~5ヵ月の1回の摂取量】200ml
【月齢6ヵ月~8ヵ月】ミルクの量の目安
この時期の特徴
離乳食で食べることができる食材が増え、赤ちゃんの様子をみて2回食にしてもいい時期です。だんだんお母さんからもらった免疫抗体の効果も薄くなってきますので、風邪もひきやすくなります。
ミルク量の目安
1日に5回を目安に飲ませてください。
【月齢6ヵ月~8ヵ月の1回の摂取量】ミルク200~240ml+1~2回食
【月齢9ヵ月~12ヵ月】ミルクの量の目安
この時期の特徴
はいはいがさかんになる時期です。離乳食は3食にしてもいい頃ですが、離乳食の進みには個人差があります。口で飲み物以外のものを食べるという練習で、栄養はミルクで摂取できるので、焦らずに進めてください。
ミルク量の目安
1日に5回を目安に飲ませてください。
【月齢9ヵ月~12ヵ月の1回の摂取量】ミルク200~240ml+3回食
ミルクを飲んでくれない悩み
赤ちゃんがなかなかミルクを飲んでくれなくて、体重の増加も遅いとお母さんは心配になりますよね。もうミルクを飲む時間なのになかなか飲んでくれない場合は、ミルクの温度・哺乳瓶との相性などをチェックしてみてください。
赤ちゃんは温度にも厳しいので、ミルクの温度が少しでも熱いと飲まなかったりします。哺乳瓶については、特に乳首の種類によって赤ちゃんの好みが出てきます。柔らかいものやメーカーの違いなどを見直してみると、急に沢山飲み始めることがあります、
沢山ミルクをあげてるのに欲しがる悩み
ミルクは、昔は母乳よりも消化が遅かったため、母乳はいくら飲ませてもいいけれど、ミルクはあまり飲ませすぎないようにと、よく言われていました。
最近はミルクの質もかわり、ほとんど母乳に近いので、ある程度消化はできるようになっています。ですので、あまりに断りすぎてお母さんの負担になるくらいなら、調節しながらならあげても大丈夫とアドバイスするお医者さんもいます。
また、添い乳で寝かせると、それだけで子どもが安心して、いつの間にかお母さんも子どもも寝ているときがあったりもします。もっと食べたいと大声で泣けるほど子どもが元気なのはいいことですから、お母さんがストレスをためすぎないようにしてください。
お母さんのための口コミ・相談SNSサイト
赤ちゃんが小さいうちは、長時間外にいくこともできず一人で抱え込んでしまうお母さんが多いのが事実です。家でネットを使って、同じ悩みや、同じ月齢の子どもをを持つ全国のお母さんとつながって、相談や愚痴を言いあったり、地域でおすすめの習い事や、医療機関を探せると、とても便利ですよね。
ここでは有名なお母さんのためのサイトをご紹介します。
ウィメンズパーク
引用: http://a1763.g.akamai.net/f/1763/9180/1h/women.benesse.ne.jp/mom/img/common/hd_logo_01.gif
会員登録は厳重で、使っている人も、女性だけが使っているという意識が高いサイトです。妊娠中や育児で、夜中に突如悩みができても、全国にいる他のお母さんが見ていた場合はすぐに返事が返ってきます。
急な転勤でも近くの医療機関の口コミや習い事情報、引っ越しでおすすめの地域など、過去に質問を受けた内容も残っているので調べやすいです。
親族の込み入った愚痴を書く人や日々の子育てで落ち込んだことを、誰か聞いてくださいと書く人もいるため「旦那にもこの記事を読んでもらいました」と書き込んだ人が「女性限定のサイトなのにご主人にみせるなんてありえない」と責められる一幕も以前あるほど、女性限定に重きを置いているSNSだと言えます。
▼ウィメンズパーク
妊娠・出産・育児の悩みや病院や幼稚園・保育園など転勤や引越しに便利な地域の口コミ情報、料理や家事のヒントが満載。ベネッセコーポレーションが運営する日本最大級の女性口コミサイト。
ピカ☆ママコミュニティ
引用: https://d1ly8nsw4lnxm1.cloudfront.net/_var/images/nandemo/index_img01_pc.png?201801240925
子育てや育児が楽しくなる豆知識や相談掲示板、投稿するためのお題が用意されていたりと、楽しむ子育てに重きを置いているように感じられるサイトです。運営会社は花王です。
最後に
赤ちゃんを育てるのは、はじめてでも二人目でも難しいものですよね。忙しくて時間もあっという間に過ぎていきます。ミルクの量も、他の心配事も必ずこれだという答えがないものが子育てです。確定している答えがないからこそお母さんが悩んでしまうのも事実ですよね。
赤ちゃんが一番喜ぶときは、お母さんが自分をみて幸せになってくれたと感じとれたときです。最初は反応がない赤ちゃんにもしっかり嬉しい気持ちはあります。お母さんは赤ちゃんを守りたい気持ちの強さで神経質になりすぎずに、なるべくリラックスして子育てを楽しんでくださいね。