ガスコンロとガステーブルの違いは?
コンロは漢字で「焜炉」と書きます。ガスコンロとは、「ガス調理器具」の総称と考えてください。持ち運べるカセット式のもの、高齢者宅でたまに見かけるかまどもコンロなんです。台所にあるお馴染みのものは、別名として「ガス台」「ガステーブル」という言い方もあります。
さらに細かく説明すると、コンロが複数口のもので、魚焼き用のグリルが備え付けられた調理器具がガステーブルです。据え置きタイプのもの、キッチンに埋め込まれているビルトインタイプのものなどがあります。
ガスコンロを購入する前に確認することは?
ガスコンロを購入する前に必ず確認しておかないといけないことが3つあります。1つ目は本体と設置場所のサイズ。2つ目はガスの種類。3つ目はバーナーの強火力の位置です。設置場所より大きなガスコンロは当然ながら置くことができないし、ガスにはプロパンガスと都市ガスがあります。
さらに、バーナーの強火力が左右どちらにあるかということは、設置場所のどちらが壁側になるかによって選び方が変わってきます。これらを一つずつ紹介していきます。
ガスコンロ購入前の確認ポイント1:本体と設置場所のサイズは大丈夫?
ガスコンロの横幅は、標準的な60㎝タイプと、やや小さめの56㎝タイプがあります。奥行きは45㎝~50㎝ほどで、高さは18㎝~20㎝前後です。設置する場所をきちんと採寸し、きちんと台に収まるサイズのガスコンロを選ぶようにしましょう。
ガスコンロ購入前の確認ポイント2:ガスの種類とコンロの選び方は?
ガスコンロに使用するガスは、プロパンガスと都市ガスがあります。ガスコンロに貼ってあるラベルに、対応のガスの種類が記されてありますね。対応していないガスを間違って使うと、コンロの故障を招くばかりではなく、火災や一酸化炭素中毒の原因にもなり非常に危険です。必ず確認しておく必要がありますね。
プロパンガスは幅広い地域に使えるのに対し、都市ガスは専用のガス管が言えの近くに埋まっていなければ利用することができません。地方ではまだプロパンガスが多いですが、都市部では都市ガスの普及が進んでいます。両方を選べる場合は、参考にしてみてください。
プロパンガスの特徴
プロパンガスは、別名「LP」「LPG」と表示されることがあります。ラベルにこの表記があれば、プロパンガスを使用しなければなりません。プロパンガスを使用している家や建物にはガスボンベが設置されており、機器は全国表通です。
そんなガスコンロのメリット、デメリットを紹介していきます。
ガスの選び方 プロパンガスのメリット1:ほとんどの場合、初期費用が0円
プロパンガスはガスボンベを設置しなければなりませんが、たいていの場合は初期費用をガス会社が負担してくれます。そのため、初期費用は0円。負担してもらった費用は月々のガス代に上乗せされますが、都市ガスの工事費用が10万ほどかかることを考えると、プロパンガスは負担は少ないですね。
ガスの選び方 プロパンガスのメリット2:災害が起きた時も復旧が早い
地震などの災害が起きた時、まず気になるのがライフラインです。水道、ガス、電気…。どれも大切ですが、プロパンガスは東日本大震災の時に最も早く復旧しました。都市ガスは地面に埋まっているため安全確認が大変です。その一方、プロパンガスなら設置されたガスボンベの点検で済むので、災害時に強いのが特徴です。
プロパンガスのデメリット:料金が高い
プロパンガスのデメリットで必ず挙げられることは、料金の高さです。上記の通り、初期費用こそかからないものの、設置費用が月々の料金に上乗せされること。そして、ガス料金をガス会社が決めるとこと(都市ガスの料金は公平)。
ガス会社によって料金が違うこと。値段を先方が自由自在に決められるということは、ある意味リスクでもあるわけです。悪質なガス会社だと、契約後の不当な値上げをされる場合があるし、本来の2倍の料金を請求されていたというケースもあります。良心的な会社をきちんと見極めましょう。
都市ガスの特徴
都市ガスはガスボンベがむき出しのプロパンガスと違い、地下に張り巡らされた専用のガス管によってガスが供給されています。ガスの成分は、プロパンガスを気化した天然ガスです。利用するには、住んでいる地域にあるガス会社と契約する必要がありますが、ガス管が通っている地域が都市に集中しています。
そのため、地方などでは都市ガスはまだまだ普及されていないところが多いです。
ガスの選び方 都市ガスのメリット1:料金が安い
プロパンガスと比べると、都市ガスの料金は安いです。プロパンガスは、初期費用や点検・ガスボンベの交換にかかる人権費用が上乗せされて請求されるため、料金が必然的に高くなってしまいます。その反面、都市ガスは公平な公共料金。
プロパンガスと違って、急な値上がりのリスクもないので安心です。
ガスの選び方 都市ガスのメリット2:家のスペースを取られない
都市ガスはガス管が里佳にあるため、プロパンガスのようにガスボンベを設置する必要がありません。そのため、家の外にスペースを確保する必要もなく、空いたスペースを自転車置き場や犬小屋スペース、物置などに活用できます。家の外を広く使いたい人にはおすすめです。
都市ガスのデメリット:初期費用が高い
月々の利用料金の安さが歳ガスの魅力ですが、注意が必要なのが初期費用が高いところです。都市ガスのガス管が言えの近くまで通ってない場合、ガス配管工事に10万円以上もする高額な費用がかかってしまうことがあります。
ガスコンロ購入前の確認ポイント3:バーナーの強火力の位置と選び方は?
2口タイプのガスコンロの多くは、それぞれ「大バーナー」と「標準バーナー」が設置されています。大バーナーは、炒め物料理などに利用する強火力。標準バーナーは、弱火で煮込む煮物料理や、火力に注意が必要な揚げ物料理に利用します。
コンロを設置する場所の片方が壁になっている場合は、強い火力で壁の表面が退職したり、材質が劣化するおそれがあります。そのため、大バーナーが壁側にならないような製品を選んで設置するのが望ましいと言えるでしょう。
ガスコンロの選び方のコツ3選
ガスコンロ選びの3つのコツは、次の3点をすべてクリアしていることが望ましいでしょう。まずは、台所に合ったサイズであること。次に、必要な機能が揃っているものを選ぶこと。そして、天版の素材の特徴を知り、好みのものを選ぶことです。
ガスコンロの選び方のコツ1:台所に合ったサイズのコンロを選ぶ
ガス台の設置スペースの横幅を測り、60㎝以上あれば標準サイズのコンロを置くことができます。60㎝より狭ければ、56㎝のコンパクト型のコンロを選ぶようにしましょう。ところが一人暮らし用の物件によっては、台所が非常に狭い場合があります。
その場合は、小さなひと口タイプのコンロがおすすめです。魚の焼けるグリルはついていませんが、場所を取らず、簡単な調理ならちゃんとできます。
「SUUMOジャーナル」さんに記事が掲載されました。よろしくお願いします。
— tomo(ko) writer/editor/historian/poet (@tomononaishi) October 25, 2017
「一口コンロでもあきらめないで! 狭いキッチンの活用術」#suumo #一口コンロhttps://t.co/EiMDcH9qh5
一人暮らしの学生や調理をまめにしない人には、コンパクトな一口コンロがおすすめです。さほど場所も取らない上に、持ち運び自由。そのため、家の中でもアウトドアにも活用できます。また、仕事などで短期間の1人暮らしなら、これ一つで充分なのではないでしょうか?
ガスコンロの選び方のコツ2:必要な機能が揃っているものを選ぶ
魚を約グリルなど、必要な機能が揃っていることも重要です。グリルにもいくつか種類があります。水を入れるタイプ、水なしで焼けるタイプ、片面ずつ焼けるタイプ、両面が一気に焼けるタイプなどです。ちなみに、この中で最も価格が安いのが、水ありの片面ずつタイプ。
最も価格が高いのが、水無しで両面とも焼けるタイプです。
各メーカーから「クッキングプレート」や「グリルピザプレート」、魚焼きグリルに入る小型サイズのダッチオーブンも発売されているので、ピザやクッキー、パンやグラタン、煮込み料理まで、グリルで簡単に調理出来ます。 パロマではラ・クック リンナイではココットプレートなど、グリルの進化が止まりません。
ガスコンロの選び方のコツ3:天板の種類を好みのものにする
家庭用ガスコンロの天板は、主に3種類。素材によって見た目や性質、値段が違ってきます。ここで紹介するのはホーロー素材、ガラスコート素材、ガラストップ素材の、3種類の素材それぞれの特徴です。安さで選ぶか、見た目で選ぶか、手入れのしやすさで選ぶかはあなた次第です。
ホーロー素材
3種類の素材のうち、価格が最も安いのがホーロー素材です。傷つきにくくて熱にも強く、耐久性にも優れています。また、手入れのしやすさも特徴の一つです。弱点としては、表面の塗装がはがれると、その部分から錆びやすくなることがあるということです。
ガラスコート素材
別名「強化ホーロー」とも言います。ホーローの素材にガラス製のコーティングが施されたもので、値段はやや高めです。カラーバリエーションも豊富なので、デザインにもこだわりたい人におすすめです。割れにくく丈夫で、お手入れも簡単。
弱点としてホーロー素材と同様、表面の塗装がはがれると、その部分から錆びやすくなることです。
ガラストップ素材
価格は高めですが、透明感と高級感があり、見た目の美しさはピカ一です。耐熱性、耐久性ともに優れ、お手入れも簡単。しかも表面がはがれにくいのが強みです。ガラスの素材ですが、よほど重いものを落とさない限りは割れません。台所をおしゃれに演出したい人におすすめです。
機能を重視した選び方 ビルトインガスコンロ
台所に据え置きするタイプのガステーブルと違い、キッチンに組み込んで一体化しているガスコンロが、ビルトインガスコンロです。一般的にはコンロが火力の違う3つ口であることが特徴です。ガラストップの天板で見た目にも優れ、手入れも簡単。これからますます、ビルトインガスの需要が高まりそうですね。
ビルトインガスコンロのメリット
ビルトインガスコンロのメリットといえば、ハイスペックな機能性に尽きます。温度の繊細な調整が可能だったり、安全機能も厳しい基準をクリアしています。また、グリル料理もガスの力でより美味しく作り上げることができます。
さらに驚くことに、専用のアプリをダウンロードすればスマホと連動して温度や時間を設定できるビルトインガスコンロもあるなど、我々の想像を大きく超える機能も備わっています。
ビルトインガスコンロのデメリット
ビルトインガスコンロの最大のデメリットは客自身が自分で設置できないことです。使用するガスの性質により、爆発する危険性があるためです。必ず専門知識と技術のある業者に依頼して、セッティングしてもらうようにしましょう。
また、ビルトインコンロ本体と工事にかかる費用が別料金になることもあり、値段が高い点もビルトインコンロのデメリットの1つと言えるでしょう。
おすすめビルトインガスコンロ1:Rinnai RB32AM4H2S-VW-LP シルバー [ビルトインガスコンロ(プロパンガス用 両側強火タイプ)]
Amazonでベストセラー1位に輝いたビルトインガスコンロです。何より、価格の安さが魅力的ですね。サイズは小さめですが、ユーザーの使用満足度は高いです。チャイルドロックや消し忘れ消火機能の安全面はばっちり。省エネ基準達成率100%というところが、信頼できますね。
おすすめビルトインガスコンロ2:パナソニック ハーマン ビルトインコンロ W600タイプ LEEG32N1N ホーロートップ 都市ガス 13A ガスコンロ
Amazonでも売れ筋ランキング2位のビルトインガスコンロです。都市ガスに対応しています。メーカーがPanasonicなので、信頼度は高いですね。使い勝手がよく、お手入れも簡単。ホーロー素材で値段も安いので、ビルトインガスコンロ初心者にもおすすめです。
おすすめビルトインガスコンロ3:ハーマン ビルトインコンロ W600タイプ DG32N1SQ1SV 右強火力 LPG 単独設置タイプ 無水片面焼 ホーロートップ シルバーフェイス ガスコンロ 幅60cm
Amazon売上ランキング3位のビルトインガスコンロです。取り付けも楽で使い勝手がよく、掃除も楽とのことでコストパフォーマンスは抜群です。すっきり汁受けレスや無水片面焼のグリルなど、お手入れ性にも優れた機能が嬉しいコンロです。
一人暮らしの高齢者向けガスコンロの選び方は?
一人暮らしの高齢者が使うガスコンロは、安全性の高いもの、機能のシンプルなもの、本人が長年使い慣れた機能のものを選ぶことが大切です。高齢になると注意力や記憶力が低下し、安全面での心配があります。また、最新の機能の調理機器を使いこなすことは困難になってきます。
親が一人暮らしの高齢者だという人は、何かと心配も多いですよね。ガスコンロの購入を検討しておられるようなら、ぜひ参考にして下さいね。
一人暮らしの高齢者向けガスコンロの選び方1:安全性の高いものを選ぶ
一人暮らしの高齢者が使うことを前提にすると、まずは安全性を重視しましょう。高齢者ならではの記憶力や注意力の低下が火の不始末を招き、火災に繋がる恐れがあります。タイマー付き機能や、自動消火機能などの安全装置が備え付けられたガスコンロがおすすめです。
一人暮らしの高齢者向けガスコンロの選び方2:機能のシンプルなものを選ぶ
最近のコンロは目を見張るほどに進化し、様々な機能がついています。ですが、一人暮らしの高齢者が使うなら、機能のシンプルなコンロを選ぶ方が無難です。高齢者は、記憶力や理解力が低下し、多機能なコンロは使いこなせない可能性があります。
また、老眼のために説明書を読むことを億劫に感じる高齢者も多いです。加えて、一人暮らしの高齢者である親と離れて暮らしている場合、「分からないんだけど、どうすればいいの?」と電話がかかってきても、行って退所してあげることが難しいですよね。そのような理由から、シンプルな機能の方が良いと言えます。
一人暮らしの高齢者向けガスコンロの選び方3:本人が長年使い慣れた形のものを選ぶ
高齢者は、保守的な考えの人が多く、変化を嫌う傾向があります。例えば、ボタン一つで稼働する全自動洗濯機。私たちにとっては非常に楽だし使いやすいですが、二層式洗濯機を長年使ってきた高齢者は、全自動タイプのものを使いこなせない人が意外と多いのです。
「火が出ないから安心」という理由でIHコンロを進める人もいますが、一人暮らしの高齢者が女性だった場合、料理は日課でもあるわけです。長年使ってきたガスコンロで、今までと同じフライパンや鍋が使えるもの。つまり、長年使い慣れた形にできるだけ近いものを選びましょう。
一人暮らしの高齢者向けガスコンロ おすすめ商品:リンナイ 安全ガスコンロ(高齢者向け)
コンロとグリルを分かりやすい黄色で色分けし、操作間違いを防いでくれます。また、二口のコンロが後方に配置されているため、洋服への引火防止の工夫がなされています。さらに、地震の際には自動で火が消えるなど、安全性に優れています。
機能もシンプルで使いやすく、昔ながらのガスコンロ。一人暮らしの高齢者が安心して使えそうですね。
西部ガスリビング指定販売店
まとめ 選び方のコツをふまえ、運命のガスコンロを見つけよう
ガステーブルタイプのもの、ビルトインガスコンロ、一人暮らしの高齢者向けのもの…。用途によっておすすめのガスコンロは変わります。選び方のコツを踏まえてよく検討し、ぜひ運命のガスコンロを見つけてくださいね。
今や、魚を焼くだけにとどまらないグリル。せっかくなので活用して、料理の幅を広げたいですね。