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紅葉の種類を紹介!葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】

2024.02.25

紅葉(もみじ)は色の判別が難しいためひとくくりに表現されることが多いですが、実は数種類あります。今回は、それぞれの種類の紅葉(もみじ)の名前と違い・見分け方のポイントである葉や実の特徴についてご紹介します。紅葉(こうよう)シーズンにぜひ注意深く観察してみてください。

  1. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:【その①】紅葉と呼ばれる由来は?
  2. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:【その②】紅葉と楓の園芸での区別
  3. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:【その③】紅葉の種類は?
  4. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(種類①)ヤマモミジの特徴
  5. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(種類②)イロハモミジの特徴
  6. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(種類③)オオモミジの特徴
  7. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(色について①)紅や朱について
  8. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(色について②)春もみじ
  9. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【完全版】:(色について③)斑入りもみじ
  10. 紅葉の種類を紹介!名前を知って色を愛で、葉や実による見分け方を知って楽しもう!【まとめ】:
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引用: https://www.pinterest.fr/
紅葉と楓は分類上では同じものであって、どちらとも“カエデ科カエデ属”のカテゴリーに属するものなのです。そのため私たちが「もみじ」とひとくくりに呼んでいるものは、実はすべて楓のこと。ではどうして紅葉と呼ばれるようになったのか、その語源を調べてみると古くは遡って「紅花から染料を取り出す」という意味の動詞である、“揉みづ”から来ているということがわかっています。紅花から染料を抽出する時、優しく揉みだすと赤や黄色に色が変わるのですが、その様子が楓が紅葉していくさまと似ていることから、「もみづ→もみぢ→もみじ」と名前が変化したのです。
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引用: https://www.pinterest.fr/
同じ植物であっても、葉の色づきで名前を変えるという繊細な感性は、まさしく日本らしいですよね。ちなみに楓は葉の形がカエルの手に似ていることから、「蛙手(かえるで)→かえで」と呼ばれるようになったのです。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
紅葉も楓は植物学上では同じカテゴリーとして扱われますが、園芸や盆栽の世界では少し違ってきます。2者を別のものとして分けているのです。葉っぱの切れ込みが深いものを紅葉、切れ込みが浅いものを楓、と区分しています。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
世界になんと約160種類もあると言われる紅葉。なかでも日本にはおよそ20~30種類の紅葉が自生しているそうです。そして日本は紅葉が一番美しい国として知られており、紅葉の季節には多くの外国人観光客も紅葉見物のために来日するようになってきています。
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引用: https://www.pinterest.fr/
しかし30種類ほどある紅葉、「そんなに把握しきれない!」と思いますが、広く分布する代表的な紅葉は3種類なのです。これならきちんと覚えておくことができますよね。そしてその3種類は、ヤマモミジ・イロハモミジ・オオモミジの3つ。これらの属性はムクロジ科カエデ属になります。葉の形はどれもよく似通っているため、植物専門家でなければ判別がつかないと言われていますが、特徴を押さえてじっくり観察すれば私たちアマチュアでもわかるので大丈夫ですよ。紅葉の見分けを知れば、より一層紅葉狩りを積極的な興味とともに楽しむことができますよね!
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引用: https://www.pinterest.fr/
ヤマモミジが主に自生する地域は、青森県から福井県に至る日本海側になります。葉の大きさは平均として、およそ6~9cmです。これは3種類の紅葉の中で中くらいのサイズです。葉の切れ込みの数はだいたい7裂~9裂ほど。秋になったときの色づきは黄色、オレンジ色、源氏色と最もバリエーションに富んでいます。紅葉の頃に出かけるとなかなか見る機会はないかもしれませんが、実の付き方は種の尾翼がU字型に開き、下向きに実るタイプです。これはオオモミジと同じなので、実のつき方では区別がつきにくいかもしれせんね。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
イロハモミジが主に自生する地域は、本州北部以外の太平洋側と九州になります。葉の大きさは平均として、およそ4~6cmです。これは3種類の紅葉の中で最も小さいサイズになります。葉の切れ込みの数はだいたい5裂~7裂ほど。秋になったときの色づきは朱色のみです。実の付き方には特徴があって、他の2種類のモミジとは異なり、種の尾翼が水平に開いて、上向きに実るタイプです。3種類の中では唯一のタイプなので、晩秋の頃に紅葉が終わりかけの頃に赴き、注意深く木を観察すると見分けがつくでしょう。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
オオモミジが主に自生する地域は、北海道を含む本州の太平洋側と九州になります。葉の大きさは平均として、およそ7~10cmです。これは3種類の紅葉の中で最も大きいサイズとなります。葉の切れ込みの数はだいたい5裂~9裂ほど。秋になったときの色づきは朱色かもしくは黄色です。紅葉の頃に出かけるとなかなか見る機会はないかもしれませんが、実の付き方は種の尾翼がU字型に開き、下向きに実るタイプです。これはヤマモミジと同じなので、実のつき方では区別がつきにくいかもしれせんが、葉の大きさがヤマモミジよりは大きいので、ここで区別することになります。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
もみじの色が赤く染まる秘密はアントシアニンという色素にあります。緑の色素である葉緑素は秋が深まって日照時間が短くなると、栄養素が行き渡らず壊れてしまいます。光合成により葉で作られる糖分と、この壊れた葉緑素が結び付き、アントシアニンが生成されます。色鮮やかな赤色に変わるもみじが紅葉ですが、色素の種類によって黄色に変わる種類は黄葉、褐色に変化するものは褐葉とそれぞれ呼称が異なります。ただしもみじの色の種類の判別は困難なため、総称として紅葉(こうよう)とまとめられているのです。
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引用: https://www.pinterest.fr/
もみじは同じ樹からなる葉でも別の色に変化する現象が時として起こるのですが、その謎は未だ解明されていません。ミステリアスでより心を惹かれますね。
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引用: https://www.pinterest.fr/
新芽がとくに美しい紅葉の中に、チシオもみじという種類があります。これは春もみじと分けられる種類で、新芽はまるで花咲いているかのように鮮やかな赤色なのです。葉の色は夏に向かって少しずつ緑色になり、秋にはオレンジから黄色へと変色していきます。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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引用: https://www.pinterest.fr/
斑入り品種のもみじとしてベニシチヘンゲという種類があります。開葉期の葉のピンク色の縁取りが印象的で、夏に向かっていくと色合いが淡く変化するものです。また、少し変わった色合いの葉を持つのがノムラモミジ。紫葉を代表する品種です。新芽の赤から赤茶に変化し、基調の赤紫になるのです。夏に赤みを帯びたグリーンになることも。
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引用: https://www.pinterest.fr/
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ただゆったりと紅葉の視覚的な美しさだけに身を委ねるのこそ、確かに紅葉狩りの情緒であり風情でしょう。しかし幾重にも広がる朱や紅、黄金のカーテンを眺めていると、もっと詳しく知りたいという気持ちが沸き起こっていたのではないでしょうか?生態までは軽く押さえておくにしても、自分が紅葉狩りに出かける場所のモミジが3種類のうちどの自生が多いのかくらいは調べておくと、見たい景観に近いものを確実に見ることができます。紅に染まる景色が見たかったのに、行った先は黄色みが多かった・・・、なんていう失敗もこれで終わりですね!
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.pinterest.fr/