エンジンオイルの役割とは?
車にとってエンジンとは、人間の体で言えば「心臓」のように重要な部分です。エンジンオイルは、血液と言っていいでしょう。そのエンジンオイルの一番大きな役割は、潤滑油としての働きです。エンジン内部にある金属の摩擦を軽減します。
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また、わずかな隙間があるシリンダーとピストンの気密性を高め、爆発や圧縮ガスの吹き抜けを防ぐ役割も。他にも、エンジンの冷却、洗浄、防錆など様々な役割を持っています。
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ディーゼルとガソリンのエンジンオイルの違いは?
同じエンジンオイルですし、基本的にはほとんど同じ性能を持っていると言うことができます。違いは、燃料の違いによる部分。ディーゼルエンジンは燃料が軽油。軽油の中に含まれる硫黄分が、燃焼時に「硫黄酸化物」を生成し、エンジン内部を腐食させる強い酸となります。ディーゼル専用のエンジンオイルには、この酸を化学的に中和させるアルカリ分が添加剤として多めに加えられているのです。
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ディーゼルのエンジンオイル 性能は?
エンジンオイルの性能の表示の中で、重要なのが品質グレードと粘度です。品質グレートと粘度について、それぞれ見ていきましょう。
品質グレードとは?
品質グレードには、API規格とILSAC(GF-5)規格の2種類があります。米国石油協会(API),
SAE(アメリカ自動車技術者協会)、アメリカ材料試験協会(ASTM)の3つの機関が定める規格がAPI規格です。この規格はガソリンエンジン車はS、ディーゼルエンジン車はCで始まります。Cに、「A~F」のアルファベットが品質が低い順に付与され、「CE」や「CF-4(最高ランク)」などのグレードが存在します。
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日米の自動車工業会(ILSAC)が定めているもので、API規格に省燃費性能を加えたものがILSAC(GF-5)規格です。最新のグレードはGF-5となっています。
日本では、国産クリーンディーゼルエンジンに対応したオリジナルのJASO規格が、ディーゼルエンジン車用オイルでは主流となっています。乗用車に適したグレードはDL-1です。
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粘度グレードとは?
オイルの粘度は、SAE(アメリカ自動車技術者協会)の分類によって「10W-30」「5W-20」などと表されます。WはWinterの略で、前半に表記されている数字が小さいほど、低温でも固まりにくい特性があります。-のあとの数字は、高温時の粘度を表しています。高い数字になるほどオイルが固くなります。
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北海道や東北地方などの寒冷地、気温の高い九州南部や沖縄地方などでは、推奨されるエンジンオイルが違ってきます。
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しかし、ディーゼル用では、あまり粘度のバリエーションがありません。これは、ディーゼルエンジンの圧縮比がとても高いため、圧縮漏れを防止するために、あまり低い粘度にすることができないからです。10W-30や15W-40が代表的なディーゼルのエンジンオイルです。しかし、最新の次世代ディーゼルエンジンでは「5W-30」を指定する動きも出ています。
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また、カーショップではディーゼル・ガソリンどちらにも使用することのできるオイルが売られています。このオイルはユニバーサルオイルと呼ばれています。
ディーゼルのエンジンオイル 選び方は?
エンジンオイルの選び方は、省燃費性、価格、スポーツ性など、どの点を重視するかで変わってきます。しかし、使用するエンジンオイルの粘度やグレードは、車種ごとに指定される場合がほとんどです。車種に合わないエンジンオイルを使うと、エンジンの性能が発揮されず、トラブルの原因になることもあり得ます。車両取扱説明書やメンテナンスノートなどに記されているので、必ず確認しておきましょう。
ディーゼルのエンジンオイル 交換のタイミングは?
エンジンオイルは定期的に交換する!
エンジンオイルは人間にとって血液のような役割をしていると言いましたが、ドロドロの血液だったら、健康とは言えませんよね。エンジンオイルも同じ。いつまでも古いエンジンオイルを使っていたら、金属の摩擦した部分や水分が混入して、エンジンオイルの性能が低下しています。
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エンジンオイルが古くなると、エンジン自体の働きが悪くなったり、燃費が悪くなったりすることもあります。エンジンオイルがどれくらい残っているか、汚れていないかなどは、定期的にチェックする必要があります。
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エンジンオイルの交換する時期は、その車の車種や使用している状態によって変わってきます。基本的には自動車やバイクなどには取扱説明書があるので、それを見てどれくらいの期間で交換する必要があるかという事を確認しておく事が重要です。
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ディーゼルのエンジンオイルの場合は、走行距離1万㎞、期間は1年が目安と言われています。悪路走行やアップダウンの多い地域などのエンジンに負荷がかかる走行、市街地走行のように、走行・停止の多い短距離走行はエンジンに負担がかかります。そのような走行が多い場合は、5,000㎞、もしくは半年が交換のタイミングと言われています。
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しかし、できるだけこまめに点検して、早めの交換を心がけることが大切です。オイル交換の価格は、交換容量とオイルのグレードにもよりますが、約3,000円~12,000円程度が目安となっています。
エンジンオイルの交換はどうやってする?
エンジンオイルを交換する方法は、業者に頼むか、自分でするかのどちらかです。簡単に、確実に交換する方法は、プロである業者に頼む場合。整備のための設備や工具も整っており、車種や車の状態に合ったオイルを間違いなく交換することができます。毎回同じところで整備をすれば、過去の整備記録なども残っており、車全体のメンテナンスという意味でも安心です。
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自分でエンジンオイルを交換することもできます。そのためには、ジャッキやめがねレンチ、廃油処理箱、じょうごなど、必要な工具を揃えましょう。たくさんの工具が必要になりますが、交換自体はそれほど難しいものではありません。
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ディーゼル車のエンジンオイル交換の一例です。
では、ディーゼルのエンジンオイルおすすめです。
ディーゼルのエンジンオイルおすすめ①JXエネルギー ディーゼル DH-2/CF-4 (DH-2/CF-4 DPF対応ディーゼルエンジン油 ) 20Lペール缶
JXエネルギー ディーゼル DH-2/CF-4 (DH-2/CF-4 DPF対応ディーゼルエンジン油 ) 20Lペール缶
価格
¥ 8,300 - ¥ 9,050
最高ランク、CF-4のエンジンオイル
大型トラック、バスなどのディーゼルエンジン用のオイル。低灰分ながらAPIのCF-4級の性能を有し、DPFの装着・非装着車にかかわらずディーゼル車(乗用車除き)に適用可能な、高性能でマルチグレードなオイルです。価格はサイトによって、7,000円台のところも。
ディーゼルのエンジンオイルおすすめ②TOYOTA エンジンオイル キヤッスル SN/CF 5W30 鉱物油 20L
TOYOTA エンジンオイル キヤッスル SN/CF 5W30 鉱物油 20L
価格
¥ 6,500
トヨタ純正オイル
SN/GF-5の厳しい審査基準をクリアした、最高グレードのガソリンとディーゼルエンジン兼用オイル。高温時のオイル循環性能を向上し、高速運転に安定した性能を約束する鉱物油ベースのオイルです。価格は20L6,500円と安めなので、自分でこまめに交換するのにおすすめです。
ディーゼルのエンジンオイルおすすめ③マツダ ディーゼルエクストラ SKYACTIV-D 0W30 20L
マツダ ディーゼルエクストラ SKYACTIV-D 0W30 20L
価格
¥ 12,450
さ
SKYACTIV-D専用のエンジンオイルです。高温高圧の環境下で着火される軽油の清浄性を上げるために、モリブデンが配合されており、摩擦特性が向上。また、低温時の粘度が低いため、燃費も向上します。価格は20Lで12,450円。
ディーゼルのエンジンオイルおすすめ④CASTROL(カストロール) エンジンオイル EDGE 5W-40 SN 全合成油 4輪ガソリン/ディーゼル車両用 4L [HTRC3]
CASTROL(カストロール) エンジンオイル EDGE 5W-40 SN 全合成油 4輪ガソリン/ディーゼル車両用 4L [HTRC3]
価格
¥ 3,020
ガソリン・ディーゼル両用のエンジンオイル
高温酸化安定性に優れ、高回転・高負荷連続走行時のエンジンオイルの劣化を抑えることができます。また、独自の新技術チタンFST(チタン油膜強化技術)により、強靭なオイル皮膜を形成し、高速走行、長距離走行、街乗りなど、様々な走行において、エンジン内部の金属パーツ同士の接触と摩耗を低減し、エンジンを保護してくれるオイル。価格は4L3,020円。
ディーゼルのエンジンオイルのおすすめは?規格や値段を徹底比較!…まとめ
ディーゼルのエンジンオイルのおすすめと、企画や価格をまとめました。色々なエンジンオイルが多くて迷ってしまいますが、まずは車両取扱説明書などで、どんなエンジンオイルが自分の車に合っているのか、きちんとチェックしてくださいね!
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