粘土を使って誰でも簡単にフィギュアを作ることができる!
フィギュアって購入するとなると結構お金がかかってしまいますよね。特にアニメなどのシリーズで揃えようとすると数万円~数十万円も必要になってしまいます。さらに近年はフィギュアのクオリティが高くなって値段が高騰しています。欲しいフィギュアがあっても手が出せないということがありますよね。
最近はフィギュアを購入するのではなく、自分で作ってしまうという人が増えてきています。フィギュアを作るのに特殊な道具などは必要なく、小学生の時に誰もが使ったことがある「粘土」で作ることができてしまいます。粘土やスカルピーを使って自作することで、自分の好きなキャラクターを好きなポーズや格好にすることができます。完全なオリジナルフィギュアをあまり費用をかけずに手に入れることが可能になります。ここからは粘土やスカルピーを使ったフィギュアの自作方法をご紹介していきます。
自作に必要な道具はホームセンターや100均などで簡単に手に入れることができます。最近は粘土も100均で購入することができます。できるだけ作成費用を抑えたいという人は100均で揃えるのもいいでしょう。
粘土を使ったフィギュアの作り方①:作りたいフィギュアのイメージ作り
粘土を使ってフィギュアを自作していく前に必ずやっておきたいのが「イメージ作り」です。あなたの好きなアニメのキャラクターなどがおすすめです。この際に難易度などは気にする必要はありません。好きなキャラクターや作ってみたいフィギュアの方が愛着を持って作ることができるのと、完成した時の達成感が大きくなるからです。また、自作するフィギュアは胴体までなのか、全身を自作するのかも考えます。
自作したいキャラクターが決まったら、同時にそのキャラクターのポーズも決めてしまいましょう。ポーズはこの次の「芯を作る」工程で重要になってきます。作りたいキャラクターとポーズが決まったら紙などに印刷しておくと作成していく過程で参考にしやすくなります。
粘土を使ったフィギュアの作り方②:フィギュアの芯を作る
自作するフィギュアのイメージが出来たら針金を使って「芯」を作っていきます。人間でいう骨の部分に当たります。この芯を作ることでフィギュアにポーズをつけたり、強度を出すことができるようになります。人間のフィギュアを作る際には画像のように首、胴体、腕、足を作りましょう。この段階ではポーズなどは作らずに簡単に骨組みだけ作っていきます。
芯を作る際に必要な針金はホームセンターや100均で手に入れることができます。また、腕や足を曲げないポーズであれば、針金ではなく割り箸などでも代用することが可能です。
粘土を使ったフィギュアの作り方③:芯に粘土を付けて肉付けしていく
芯が完成したら粘土を付けていきます。いきなり細かく慎重に付けていくのではなく、大雑把でいいので全体的に粘土を付けていきましょう。顔や服装、小物に関しては後から取り付けるのでこの時点では気にしなくても大丈夫です。粘土で肉付けしていくときに粘土のつなぎ目や凹凸をできるだけなくしておくと、この後の作業が楽になります。水やヘラを使って綺麗に処理しておくのをおすすめいたします。
粘土を使ったフィギュアの作り方④:粘土をある程度付けたらポーズを決めてしまう
粘土をある程度付けることができたら、乾いてしまう前にポーズを決めてしまいましょう。粘土が乾いてしまってからだとポーズを変更することができないので、素早くポーズを決めるようにしましょう。針金で芯を作っているので、フィギュアでしかできないようなポーズを取るのも面白いです。
フィギュアスタンドという道具を使うと自立できないポーズで作成しても、完成したフィギュアを飾ることができます。普通に直立では面白くないという人はフィギュアスタンドを使用して、面白いポーズにするのもおすすめです。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑤:顔を作る
粘土を使ってフィギュアを自作する際には身体の部分と別で作成していくのが基本となります。粘土を使ってまずは顔の輪郭を作っていきます。顔の輪郭を作ることができたら目や鼻をやすりやナイフを使って削っていきます。最後に塗装をしてしまうので、鉛筆などを使って直接書き込んでから削っていくとやりやすいかもしれません。
顔を作る際には普通の粘土ではなく、スカルピーというものがおすすめです。スカルピーは粘土のようなものですが、オーブンなどで焼くことで固まります。スカルピーは数十分で完全硬化するので、素早く作成できるというメリットがあります。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑥:乾燥させる
身体と顔が完成したら粘土をしっかりと乾燥させます。乾燥に必要な時間は使用する粘土によって異なりますので、必ず事前に確認しておきましょう。乾燥が甘いと形が変わってしまったり、塗料が上手く濡れなくなってしまうので注意が必要です。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑦:細かいパーツや服を粘土で足していく
粘土をしっかりと乾燥させることができたら、細かいパーツや服を粘土で足していきます。この後にヘラやナイフを使い削っていくので、服などはこの時点では大まかな形で問題ありません。粘土の量が少ないと後から困るので、多めに足していくのがおすすめです。多い分には後から削ることができます。
⑤で作成した顔もこの時に取り付けてしまいましょう。後から外れてしまわないように取付部分にはしっかいりと粘土を付けていきます。作るキャラクターの髪の毛が長い場合はこの時に足していくのがおすすめです。
細かいパーツを作る際には顔を作る際にご紹介した「スカルピー」を使うのがおすすめです。スカルピーであれば細かいパーツでも時間をかけて制作することができます。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑧:ヘラを使って模様や段差をつけていく
先ほど足した粘土で服に模様や段差を付けてリアルさを出していきます。顔を作成する時と同じように鉛筆などを使って線を書いておくと綺麗に作ることができます。ただ模様を付けていくのではなく、立体感が出るように仕上げていくとクオリティの高い作品になります。
模様や段差を付けることができたらもう1度粘土を乾燥させていきます。この先粘土を足していく過程はないので、この時点で顔や身体、服、小物などすべて完璧な状態にしておく必要があります。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑨:やすりなどを使って表面をきれいにする
粘土が完全に乾燥したら塗装するための下地処理をしていきます。塗装したときに表面がデコボコしていると見た目が悪くなってしまいますので、紙やすりなどを使って綺麗にしておきます。特に肌が出ている部分はツルツルになるまで削っておきましょう。
粘土の表面を綺麗にすることができたら「サーフェイサー」を塗って塗料がのりやすいようにしておきます。サーフェイサーを塗った後は表面の凹凸がわかりやすくなるので、綺麗になっていない部分があれば再度やすりなどで整えてもう1度サーフェイサーを塗りましょう。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑩:塗装する
フィギュアの表面をきれいにすることができたら、最後に塗装をしていきます。どれだけ粘土で完成度の高いものが出来ていたとしても、綺麗に塗装できなければ台無しです。塗装については缶スプレーやエアブラシ、筆を使った塗装など様々な方法があります。エアブラシでの塗装が最も綺麗なのですが、特別な道具と知識が必要なので初心者の人にはおすすめできません。
初心者の人は筆を使った塗装から始めてみましょう。パーツごとに筆を使って塗料を塗っていきます。この際に塗料を一気に塗ってしまうのではなく少しずつ重ね塗りすると綺麗に塗ることができます。筆に関しては100均で売っているものでも問題ありません。
粘土を使ったフィギュアの作り方⑪:完成したフィギュアを展示しよう
塗料が乾いたら自作フィギュアの完成です。完成したフィギュアをそのままにしておくのは勿体ないので、部屋に飾ってみましょう。そのまま飾るのもいいですが、せっかくなのでフィギュアケースに入れて展示してみてはいかがでしょうか。大きめのフィギュアケースを購入して、自作したフィギュアをこれから増やしていくのも面白いと思います。フィギュアケースの他にもフィギュアスタンドというものもあるので、気になる人はチェックしてみてください。
粘土のフィギュアを作る際に必要な道具①:スチール針金
粘土を使ったフィギュア自作に欠かせない道具の1つが「スチール針金」です。前述した通り、フィギュアの芯を作る際に必要になります。スチール針金はホームセンターだけではなく、100均でも手に入れることができます。100均の針金でもまったく問題ないので、少しでも費用を押さえたい人は100均に探しに行ってみてください。
スチール針金には細いものや太いものなどありますが、1.5mm~2mmのものを用意すれば間違いないでしょう。
粘土のフィギュアを作る際に必要な道具②:やすり
やすりも自作したフィギュアを綺麗に整えるために必要な道具です。紙やすりや鉄やすりなどがありますが、粘土を削る際には紙やすりのほうが使い勝手がいいです。紙やすりは複数の目の粗さがあるものを購入しましょう。紙やすりに関しても100均で手に入れることが可能です。
粘土のフィギュアを作る際に必要な道具③:粘土用ヘラ
粘土用のヘラは顔の形や服の模様などを作る時に使う道具です。こちらは他の物でも代用できるので、絶対に必要な道具というわけではありません。あれば効率よく粘土を使ってフィギュアを自作することができるようになります。
粘土用のヘラの代わりに「彫刻刀」を使うことができます。彫刻刀であれば100均でも手に入れることができるでしょう。
粘土のフィギュアを作る際に必要な道具④:スカルピー
スカルピーは普通の紙粘土の代わりに使うことができます。普通の紙粘土よりも強度があるため、しっかりとしたフィギュアを自作したいという人にはスカルピーがおすすめです。スカルピーはオーブンなどで焼かない限り硬化しないので、制作に時間をかけることができるというメリットがあります。そのため細かい造形が必要な顔や小物パーツを作るのに向いています。
【フィギュア】粘土を使う作り方!必要な道具をそろえて自作しよう!のまとめ
この記事では粘土やスカルピーを使うフィギュアの作り方を簡単にご紹介させていただきました。初めて作る時はうまくいかないかもしれませんが、何回も挑戦することでうまく作れるようになっていきます。粘土を使ってフィギュアを作るのに特別な道具などは必要なく、誰でも手軽に始めることができます。うまく作ることができるようになれば、100均でも道具を揃えることができるので、実際に購入するよりも価格を抑えることができます。また、自分のオリジナルのフィギュアを作れるというメリットもあります。気になる人はぜひ挑戦してみてください。