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ナイキのロゴや名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!

2024.02.25

皆さんも一つや二つ、アイテムを持っているであろう世界的スポーツブランドのNIKE(ナイキ)。ブランドネームを見ずとも、あの独特のロゴを目にすれば「あ、NIKE(ナイキ)」と思い浮かぶはず。意外に知られざるあのおしゃれなロゴの名前と意味由来を今回はご紹介します。

この記事に登場する専門家

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elife専属ライター

ナベさん

チャームポイントはメガネ。趣味は友達と家飲み。

  1. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:あらゆる世代から愛されるNIKE!
  2. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その①】学生ベンチャー企業の走り!?
  3. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その②】日本から始まった夢のタネ
  4. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その③】いよいよNIKE(ナイキ)創業
  5. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その④】勝利の女神が守護神となることに
  6. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その⑤】ロゴは学生アルバイトに依頼!
  7. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その⑥】勝利の女神にちなみスピーディに決定
  8. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その⑦】なかなか想いは飛躍せず・・・
  9. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【その⑧】翼のロゴは架け橋にも
  10. おしゃれなNIKE(ナイキ)ロゴ、名前には隠された意味がある!?分かりやすく解説!:【まとめ】
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引用: https://www.pinterest.fr/

老若男女、世代を問わず一度は商品を手に取ったり、愛用したことがあると言っても過言ではないNIKE(ナイキ)。スポーツブランドから始まって、今やファッショニスタたちからも欠かせないファッションアイテムとして熱い支持を受けていることはご承知の通りかと思います。

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引用: https://www.pinterest.fr/

何といってもその緻密に計算された人体工学に基づいた設計に、あのブーメランのようにシャープで爽快な弧を描く独特のロゴデザインを主軸としたデザインを乗せているという、誰もが記憶に刻みこみやすいところに魅力がありますよね。しかし、何となく目にしてすぐNIKE(ナイキ)と思い浮かぶあのロゴ、そして社名について、よくよく考えてみる機会はあまりないもの。今回は、その歴史と誕生秘話、意味を知ってみましょう。そうすれば商品に反映されている思いがより深く感じられ、もっとNIKE(ナイキ)の商品を好きになれるはずです!

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引用: https://www.pinterest.fr/
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実はNIKE(ナイキ)は、創立当初からNIKE(ナイキ)という社名ではありませんでした。1962年に創立された頃はブルー・リボン・スポーツ(BRS)社という名前で、しかも創立者はスタンフォード大学の学生だったフィリップ・ナイト、そして彼がオレゴン大学時代に所属していた陸上部のコーチ、ビル・バウワーマンの2人です。

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引用: https://www.pinterest.fr/

もともとフィリップはスポーツが大好きで、陸上競技にも優れた成績を収めていたそうですが、スポーツ用品の会社設立の夢を抱くようになったのは、このコーチのビル・バウワーマンの影響が大きいと言えるでしょう。ビルは優れた指導者でしたが少し変わったコーチで、スポーツを愛するあまり自分で靴を開発して企業にプレゼンしたり、その靴をテストとして教え子に履かせたりしていたとか。勉学もスポーツも好きだった生徒のフィリップは、靴の開発についてもビルから学び、スタンフォード大学でMBAを取得しつつ、好きな分野を仕事にすることを考え始めたのです。

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引用: https://www.pinterest.fr/

彼が事業計画を考え始めた60年代、日本はまだまだ労働力が安く、しかし高品質の商品を製造し始めていることで、ビジネスセンスを持ったこの若者には格好のターゲットでした。その商品はアディダスの前身であるオニツカです。早速日本に渡り、オニツカと直接交渉して、自分はアメリカでブルー・リボン・スポーツという会社を営むものだが、是非取引させて欲しいと訴えます。実はこの時点でまだ会社は創立しておらず、大芝居を打って出たのでした。

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創業当初は、日本からオニツカタイガー(現在のアシックス)のランニングシューズを輸入し、アメリカ国内で販売していた

そして日本製品の販売代理店として会社をなんとか操業しつつ、10年近くアルバイトを並行しながらフィリップとビルは独自ブランドの立ち上げの機会を待っていたのです。

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70年代になり、オニツカタイガーと経営をめぐって対立が起きたことから、いよいよ機が熟したと考えたフィリップとビルは完全に独立した自社を立ち上げることにします。会社とするにあたって重要なのは企業名。社員一丸となって様々なアイデアを練る中で、ある一社員のひらめきが採用となりました。

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一社員がフィリップに提案した社名アイデアとは一体どんなものだったのでしょうか?

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社名の由来は、社員の一人ジェフ・ジョンソンが夢で見た、ギリシャ神話の勝利の女神「ニーケー (Nike)」から。

皆さんもご存知、ルーヴル美術館所蔵の至宝の彫刻、ギリシャ神話の勝利の女神の“サモトラケのニケ”が社名となることに。彼女は以後、ブランドが世界随一の大企業となる勝利まで導く守護神となるわけです。

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素晴らしい社名が決まり、追い風に乗るようにロゴもそれにちなんだものが続いて出来上がりましたが、それはフィリップが会社を立ち上げるまで会社資金を作っていた、アルバイトでの人脈が助けてくれたものだったのです。

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ナイキの創業者フィル・ナイトが会社の資金を稼ぐために大学で会計学を教えていて、その時に女子学生として学んでいたのがデビットソンだったのです。

ロゴを製作したのは、教え子だったキャロライン。フィリップがアルバイトとして彼女に持ち掛けた話から決まったのです。

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知り合いの学生だったキャロラインに、自社の社名を説明し、一時間2ドルでのアルバイトをしないか?と軽く持ち掛けた話でした。

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ポートランド州立大学でグラフィックデザインを選考していた学生のキャロライン・デビッドソンが制作したもので、躍動感やスピード感を表現しており、社名の由来ともなった女神ニケの翼をモチーフにしていると言われている。

彼女はおよそ2日ほどで、あの伝説的なスウッシュ (Swoosh) マークのロゴをアイデアとして提出。「風を切る」という意味のロゴ、勝利の女神の翼に乗せてブランドの躍進を夢見るNIKE(ナイキ)社にはぴったりでした。そしてそれが採用されたのです。

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これ以上ないほどのブランド名とロゴ、満を持して勇んで乗り出していったスポーツ用品市場でしたが、しばらくはなかなかイメージ通りに飛躍することは難しく、NIKE(ナイキ)の翼はうまい風を捉えてはばたくことは難しく、じりじりと地を踏んでいました。

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ナイキの第一号シューズは、ソールが割れる事故が多発するなど不運が重なり、生産中止となってしまったのです。一気に女神が翼で風を起こすのは、1979年のエアマックスからだったのです。

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しばらくは互いの仕事に忙しく、疎遠になっていたNIKE(ナイキ)社と、グラフィックデザイナーとなったキャロラインでしたが、ロゴデザインの翼は橋のように見えるように、その縁は強く結びついていることを確認できる出来事が、創業から十数年たったあとに起こりました。

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フィリップと幹部たちがキャロラインを昼食に誘い、NIKE(ナイキ)ロゴカットのダイヤモンドリングと、株を改めての感謝としてプレゼントするのです。皆の努力の結晶であることを深く刻む出来事でした。この粋なエスプリは今なお商品やカスタマーサービスにも息づいているものなのです。

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誕生当時は必ずしも、お洒落とは考えられていなかったナイキのロゴデザイン。しかし、ロゴデザイナーと社名の名付け親の社員のアイデアコンセプトが一致したために、その心が長く愛されるブランドを作り上げてきたのですね。シンプルでスタイㇼッシュなロゴは、これからも製作側の情熱とユーザーの愛着を乗せて、常に時代の最先端の風を切って未来へと駆け抜けていくのでしょう。

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.pinterest.fr/