【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】自殺サイト殺人事件とは
自殺サイト殺人事件は2005年8月2日に当時行方不明だった女性が遺体として大阪府河内長野市の河川敷で発見されたことで発覚した殺人事件です。8月5日に大阪府堺市に住む前田博が大阪府警察に容疑者として逮捕されました。
逮捕された前田博はいじめの被害にあっていた男子中学生と男子大学生も殺害したことを供述し3人の命が奪われた殺人事件です。今回はそんな自殺サイト殺人事件について紹介します。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】事件概要「自殺サイトで被害者と知り合う」
連続殺人事件となった自殺サイト殺人事件の最初の被害者は遺体として発見された女性です。2005年2月19日に女性は殺害されており、被害者とは自殺サイトを通して知り合ったそうです。犯人の前田博が「練炭自殺をしよう」と持ちかけ二人は出会い、鼻と口を押さえて窒息死させました。
2005年5月21日にはいじめ被害にあっていた男子中学生と自殺サイトで知り合い殺害し、2005年6月10日に同じく自殺サイトで知り合った男子大学生を殺害しました。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】事件概要「プレハブで証拠押収」
前田博は殺害した被害者に白のソックスを履かされという謎の行為を行っており、白いソックスに性的な興奮を得ると前田博は供述しています。
前田博が住んでいたプレハブ小屋からは殺害する際に被害者の声を録音したテープも押収されており、そのテープは前田博が自慰行為を行うために録音されたものと話しています。また、女性の遺体を撮影しており、その撮影したテープはネット上で公開もしていました。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】前田博とは
前田博は異常な性癖を持っている異常者で、IQ128もある頭脳も持っているそうです。そんな前田博とはどんな人物なのか、生い立ちを含めて前田博についてご紹介します。
前田博の父親は警察官でした。警察官の父を持っているということもあり、厳しい家庭で育ったそうです。警察官として働いていたので父親は仕事に追われており、父とのコミュニケーションを取ることは家庭でも少なかったそうです。しかし、4人兄弟の長男の前田博は父親を正義と慕っていたそうで、尊敬もしていたそうです。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】異常な性癖に目覚める
しかし、前田博は幼少期から異常な性癖に目覚めてしまいます。白い靴下に性的な興奮を覚えるようになった前田博ですが、なぜ白い靴下に興奮を覚えるようになったのかきっかけはわからなかったそうです。白い靴下以外にも白いヘルメットにも強い執着心も持っていたと語っています。
前田博は自殺サイト殺人事件を犯す前にも2001年に高校生に対して窒息行為を行ったとして逮捕されています。2001年3月から6月の間に行われており、薬品を染み込ませたガーゼを子供や通行人の女性の口に当てるという行為を行っています。この時の判決は執行猶予付きの懲役10ヶ月でした。なぜ、窒息行為を行ったのかというと以前から父親に窒息行為をされていたと供述されています。自分が虐待されているので、父からされた恐怖を払拭するために自分よりも弱い子供や女性をターゲットにして窒息行為を犯していたのです。
そんな前田博は大学にも進学しましたが、1年生の時に中退をしています。IQ128もあったので簡単に卒業は出来たかとは思いますが、このような異常な性癖を持っていたので大学生活もうまくいかなかったのではないかと言われています。その後、職を転々としながら自宅の前のプレハブ小屋に住んでいたそうです。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】判決は?
前田博は殺人・死体遺棄容疑で逮捕されました。3人の被害者を殺害し、自宅から殺害の様子を録音したテープも押収されました。また、中学生を殺害した時には遺族に誘拐事件と見せかけるため400万円の金銭を要求していたこともわかっており、被害者女性に対してはやり取りしていたメールの内容を削除するようにと事件の隠蔽をしようとしていたことまでわかっています。
裁判には遺族も参加し、4回行われました。前田博は自殺サイトに投稿していた人物を殺害したので、「殺してもいいと感じた」と語っており、本人も望んでいたはずと話しています。
遺族に対して反省を述べていましたが、余罪も100件近くあったり、殺害方法も極めて悪質だったので死刑判決が下されました。前田博は死刑判決を受けて取り下げを要求しましたが、その要求は取り下げられています。
2007年7月7日に死刑囚になった前田博は最初は死刑の取り下げを要求していましたが、死刑判決が言い渡された時は前田博自身も死刑になりたいと話していたそうです。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】死刑執行は?
死刑囚となった前田博は控訴も取り下げ最終的には自ら死刑囚になることを望んでいました。白いソックスに性的興奮を覚えるということから精神鑑定も行われていたそうですが、犯行中にも自分の生い立ちと格闘しなら正義感を持っていたということもわかっています。
死刑判決が下された前田博は2009年7月28日に死刑が執行されています。死刑判決から2年で執行という異例な速さであることから世間からも注目されました。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】長谷川教授とは?
前田博には死刑囚として拘置所にいる間に楽しみがあったそうです。その楽しみとは前田博の精神鑑定を行っていた長谷川教授という方と会話することでした。
その長谷川教授とはどんな会話が行われたかは明かされて居ませんでしたが、この時間が前田博にとっては非常に楽しみで、「これ以上死刑を待ちながら楽しみに行きたくない」と微笑んでいたそうです。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】自殺サイトの規制によって
この事件を受けて無数にある自殺サイトの規制が強化されました。自殺サイト殺人事件で3人の命が奪われた事件ですが、自殺サイトがきっかけで起きた殺人事件はこの事件以外にもあります。規制が強化されたことで事件を未然に防ぐことができるようになりつつありますが、これには賛否両論あるようです。
自殺サイトとは自殺を願っている人たちが集まるサイトです。つまり死を望んでいる方の集まりということになります。この規制に批判的な声の中には「逃げ道を奪って良いのか?」という意見もあります。なんとも言えない意見ですが、自殺を願っている方達がもう一度人生を頑張ってみようと思えるような道を作ってあげるのが正しいのではないでしょうか。
【自殺サイト殺人事件!IQ128の特殊性癖犯】まとめ
今回は2005年8月に発生した「自殺サイト殺人事件」について紹介しました。前田博は自殺サイトで知り合った男女3人を殺害し、殺害した被害者に白いソックスを履かせたり、殺害の様子を録音して自慰行為を行っていたりと特殊性癖を持っていました。
その後前田博は死刑判決が下り、死刑判決確定から2年後という異例の速さで刑が執行されました。最終的には死刑を望んでいたそうですが、心から反省している様子はなかったようです。自殺サイトがきっかけで3人が殺害された凶悪な殺人事件で自殺サイトの規制が強化されましたが、その後も自殺サイトがきっかけのトラブルは未だになくなっていません。今後このような事件が起こらないように更なる規制を行ってほしいですね。