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千と千尋の神隠し

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『千と千尋の神隠し』リンの声優・正体について解説!

2021.07.22

ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』で、主人公の千尋と一緒に働く女の子が登場します。勝ち気な性格のアネゴ肌で、千尋の良き先輩といったキャラクターのリンですが、正体が謎に包まれているという噂も。そんな『千と千尋の神隠し』のリンの謎について考察や解説をしてみました。

  1. 【千と千尋の神隠し】ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』のリンとは?【考察】
  2. 【千と千尋の神隠し】リンは優しくて面倒見の良い千尋の良き先輩。その年齢は?【考察】
  3. 【千と千尋の神隠し】リンは人間ではない?その正体は?【考察】
  4. 【千と千尋の神隠し】リンの好物はイモリの黒焼き!【考察】
  5. 【千と千尋の神隠し】リンの声優は玉井夕海!【考察】
  6. 【千と千尋の神隠し】リンは実は白狐だった?【考察】
  7. 【千と千尋の神隠し】リンが行きたがっている街とは?【考察】
  8. 【千と千尋の神隠し】リンは湯婆婆に名前を奪われていない?【考察】
  9. 【千と千尋の神隠し】『千と千尋の神隠し』の主人公はリンだった?【考察】
  10. 【千と千尋の神隠し】千尋を支えてくれた、頼もしいお姉さんキャラ・リン【考察】
ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』では、主人公の少女が突然奇妙な世界に足を踏み入れてしまうところから物語がスタートします。両親と引越しの移動の最中だった千尋は、どういうわけか見たこともない不気味な街並みに紛れ込んでしまいました。そこは「不思議の国」で、神秘的な美少年のハクが千尋にこの世界のことをいろいろと教えてくれました。ここは仕事を得ないと動物に変えられてしまう恐ろしい世界であるらしく、千尋はハクに誘導されるまま湯屋の「油屋」で仕事を得ようとします。
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「油屋」は湯婆婆という女主人が経営をしており、仕事をもらうには彼女と契約をしなければいけませんでした。ハクに言われた通り、最初は釜爺に仕事をくれと頼んだ千尋でしたが、湯婆婆のところに案内するために一人の女性従業員が付き添います。その女性がリンです。リンは千尋よりもかなりお姉さんであろうと思われる風貌で、誰に対しても物おじせずはきはき物を言う性格の人物でした。
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無事、湯婆婆との契約を交わして「油屋」で働くこととなった千尋。「油屋」は八百万の神が疲れをいやしにやってくるという、神様専用の湯屋です。最初に案内係を務めてくれたリンは、慣れない千尋の教育係兼良き先輩となりました。口は悪いけれど根は優しいリンは、最初は厄介者を押し付けられたとぶつくさ言っていましたが、いつも優しく千尋を見守り、ピンチの時も助けてくれる頼もしい存在となります。
そんな面倒見の良い先輩のリンですが、年齢はいくつくらいなのでしょうか。千尋よりも随分とお姉さんに見える大人びた風貌をしているリン。千尋の年齢が10才前後なので、そうなるとリンの年齢は見た目の雰囲気からすると20代前半くらいなのでしょうか?しかし、リンの年齢は意外にも14才の少女なのです。テキパキと仕事をこなしアネゴ肌の落ち着いたキャラであるリンなので、年齢設定よりも随分大人びて見えているのでしょうね。
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最初千尋が「油屋」にやってきた時、リンは初対面の千尋に向って、人間がいたらヤバい、というようなことを言います。すでに毎日「油屋」で働いているリンがそのようなことを言うということは、彼女は人間ではないのでしょうか。「油屋」にはリンや千尋の他にも見た目が人間の若い女性がたくさんいます。その他の従業員は、湯女と呼ばれる女性従業員はナメクジの化身、男性従業員はほとんどがカエルの化身です。一体リンの正体は何者なのでしょうか。
千尋はハクから言われた通り、釜爺から仕事を紹介してもらおうとします。釜爺は、食事を運んできたリンに対して千尋を預けますが、それと引き換えに上物のイモリの黒焼きを与えています。最初はあからさまに嫌がっていたリンでしたが、イモリを引き合いに出されたとたん、すぐに引き受けました。リンは、イモリの黒焼きが好物なのでしょうか。人間の千尋を怪訝な表情で見つめたり、好物がイモリであったり、ますますリンが人間ではない説が濃厚になります。
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リンの声を務めた声優は玉井夕海です。彼女は、当時宮崎駿監督が開催していたアニメ演出に関する講習会「東小金井村塾」を受講しており、それがきっかけでリンの声優に抜擢されました。その後は、女優、映画監督、バンドのボーカリストとアニメ声優以外にも幅広く活動しています。
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2013年にはバンド「渋さ知らズ」のメンバーとなり、メインボーカルを担当し、2015年には初めてのソロアルバムを発売しました。ソロアルバム『MOTHE SUN』は、演奏を「渋さ知らズ」でメインとなっているメンバーたちが手掛けています。
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人間なのか、はたまた人外や異形の存在なのか。その正体が謎に包まれているキャラクターのリンですが、彼女の正体がうっすらとジブリの公式ムック本『The art of spirited away』に記されていました。宮崎監督が描いたイメージボードのリンのキャラクターに白狐と書かれているのです。白狐は人間に幸福をもたらす獣であり、神の化身であるとも言い伝えられています。リンは教育係として千尋を見守り、ピンチの時にはいつもさりげなく助けてくれ、口は乱暴であるもののいつも親切でした。
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しかし、これはあくまでキャラクター設定などの構成段階、イメージ段階であるわけでこれに忠実に原作の全てが展開されているわけではないでしょう。なので「リン=白狐」とは言い難いものがあります。
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また、ジブリで作画監督を務めている安藤氏は、リンをテンかイタチの化身のような風貌に描きたかったと述べています。初期段階ではイタチやテンそのものの目鼻立ちをしていたものが、最終的には普通の人間の女の子の顔立ちになったそうです。
リンが仕事を終えた後に千尋に向って「おれ、いつかあの街に行くんだ」と自分の将来の目標を語る印象的なシーンがあります。リンが憧れ目指している「あの街」とは一体どこなのでしょうか。ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』では、物語の中盤以降千尋は油屋を出て、電車に乗り銭婆の家へと向かいます。銭婆の住んでいる「沼の底」駅まではいくつかの駅が存在し、それぞれ印象の大きく異なる街並みが展開されていました。
リンと千尋が働く油屋がある駅とは反対側にもう一つ駅がありました。そこに広がる街並みはキレイなネオンが光り輝き華やかで、暮らしている人々も皆幸せそうな表情をしています。リンはそんな街にいつか住みたいとあこがれながら油屋での仕事を毎日こなしているのでしょう。
ハクは千尋にこの世界では仕事を得ないものは動物に変えられてしまうと言い、千尋に油屋で仕事をもらうように計らいます。その時に、経営者の湯婆婆に本名を知られてしまうと、名前を奪われて帰り道が分からなくなると忠告しました。ハクはすでに湯婆婆に本名を奪われており、自分がどこから来たのか、また何者であるのかも分からず彼女に完全に支配されて生きていたのです。
一方、千尋と共に働くリンはどうなのでしょう。千尋と同じように契約を湯婆婆と交わしているでしょうが、彼女も本名を奪われ、支配されてしまっているのでしょうか。しかし、リンは千尋に将来行きたい街があり、いつか油屋はやめてやるという事を語っています。しっかりと将来の目標を持ち、その目標のために油屋で働いているわけで、自分を見失っているようなところは見受けられません。
また、リンは千尋にハクは湯婆婆にヤバいことをやらされているみたいだとも言っていました。自分の本名を忘れてしまったハクは、湯婆婆に支配され命令されるがままに嫌な仕事を押し付けられているわけですが、リンは自分の意志で目標や夢のために仕事をしてます。このことからも、リンは湯婆婆に本名を奪われているのではないと考えられますね。
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ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』に影響を与えた作品として知られるのが柏葉幸子原作の『霧の向こうの不思議な町』です。当初、ジブリではこの『霧の向こうの不思議な町』を原案とし、18才の少女が主人公の『煙突描きのリン』という新作アニメの企画が考えられていました。しかし、その後この企画は廃され、宮崎監督の友人の娘をモデルとした千尋が主人公の『千と千尋の神隠し』の企画がスタートし、アニメ映画として公開に至ったのです。
主人公ではなくなったものの、ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』の中で独特の存在感を放ち、ヒロインの千尋をしっかりとサポートしてくれる重要な役どころにリンを持ってきたのですね。
『千と千尋の神隠し』では、主人公の千尋を始め、登場キャラクターたちの成長と自立していく姿が描かれています。その物語の中でいちばん近くで千尋を支えてくれた存在と言えば、やっぱりリンでしょう。まだ10才と幼く、どこか頼りなげな千尋が知らない街で大人たちと同じように仕事をして自活していくことができたのも、リンという頼れる存在があったから。時に厳しく優しく頼もしく、リンは千尋を見守ってくれていたのです。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51VW6JDTC2L._SX347_BO1,204,203,200_.jpg