【はだしのゲン・近藤隆太】はだしのゲンとは?
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はだしのゲンは、太平洋戦争末期の時代から戦後の日本、主に広島を舞台とした反戦漫画であり、当時の様子を色濃く描いている作品です。原爆による被害、また被爆者やその恐ろしさなどを細かく伝えている作品でもあり、現代の小中学校の図書室には必ずと言っていいほど置いてある作品となっております。忘れてはならない当時の様子がとても鮮明に描かれている作品の代表でもありますね。
はだしのゲン 第5巻
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主人公である中岡ゲンをはじめとして、その兄弟たちが戦後の過酷な日常を生き抜いていく様子がとても心に突き刺さる作品でもあります。現代では考えられないような生活が色濃く描かれていることからアニメ化をはじめとして実写版の作品も作られるなど、今では国民的な作品となっております。当時は週刊少年ジャンプにて連載されていた作品であり、編集長の意向によって連載が続けられていた作品でもあります。
【はだしのゲン】近藤隆太とは?
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そんなはだしのゲンの作品に登場するキャラクターの一人であり、物語の中盤からメインキャラクターとして活躍するキャラクターの一人である近藤隆太に今回は着目していきます。近藤隆太は作品の中盤から登場する戦争孤児であり、当初は父と母と3人で暮らしておりましたが、原爆の被害で父は気に突き刺さり即死し、母も足をやられてしまったことで隆太一人だけ生き残ったという経緯を持つ人物になります。
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つまり原爆によって家族を殺された被害者であり、のちに原爆によって被害を受けた孤児たちと仲間になり、広島でゲンたちと関わるようになるキャラです。ちなみに隆太の見た目ですが、ゲンの弟であり柱の下敷きになって死んでしまった進次に瓜二つであることが挙げられます。そのことからゲンから救われることになり、隆太もゲンに助けられてからは「兄ちゃん」と慕うようになります。
【はだしのゲン】近藤隆太の性格は?
はだしのゲン 第3巻 麦よ出よの巻
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隆太の性格面ですが、子供ながらにとても芯の強い性格を持っていると思います。また行動も派手であり、盗みや暴力といったことにも秀でているキャラであるといっていいでしょう。戦争孤児たちの集まりであり行動隊の中でも1番の腕っ節を持っていることもあってか、ゲンを一度ぶん殴っております。喧嘩のシーンがとても多いキャラであり、喧嘩っ早い性格でもあるといっていいでしょうか。
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しかし自分に対して愛情を持って接してくれる人物や仲のいい人物に対してはとても優しいキャラクターであり、ゲンの母親である君江のことを本当の母親と思っている部分もあげられるほど、とても情に厚い人物であるといっていいと思います。他にも親しい人物を助けるためなら盗みや殺しをやっても構わないという考えを持っているキャラクターであると言えますね。
【はだしのゲン】近藤隆太はゲンの弟にそっくり?
はだしのゲン 第7巻
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上記でも述べてきましたが、近藤隆太というキャラクターはゲンの弟であり死んでしまった進次にそっくりであることがあげられます。そのこともあってゲンは隆太を見捨てられることができず、最初はゲンのお米を盗んだりしたこともあったのですが、ゲンは一切そのことについては怒らず、むしろ捕まってしまった隆太を助けたことから二人の関係はとても密になります。
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その後、ゲンの母親である君江も進次を自身の子供のように愛情を持って接することから隆太も君江のことを本当の母親のように想うようになります。隆太と進次というキャラクターはもちろん違うキャラクターであり性格も全く違うのですが、見た目が本当にそっくりであることから、物語ではとても重要なキャラクターとして最後まで活躍するキャラとなっております。
【はだしのゲン】孤児仲間のリーダーである近藤隆太
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両親を原爆で亡くしてから戦争孤児たちの仲間と出会うことになる隆太ですが、その仲間たちの中でもリーダー的な存在になります。行動的な部分やある意味で攻撃的なところ、まとめ役としてリーダーシップを発揮できるタイプであったことが大きいかと思います。しかし仲間内での上下関係などはなく、皆同じ仲間出るということで特別リーダーだから何ということはありませんね。
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しかしリーダー的な存在として他のメンツから頼られることが多く、皆を支える重要な柱という立場のキャラクターであるのは間違いないでしょう。最終的には行動隊のメンバーも勝子と隆太を残して他は皆死んでしまいます。それも全てヤクザや戦後の酷い日本の状況そのものを伝えているものであり、子供でありながらもそんな世の中を必死に生きているのがとても特徴的ですね。
【はだしのゲン】ゲンを兄ちゃんと慕う近藤隆太
はだしのゲン 第8巻
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これは進次とそっくりな口調であるといっていいでしょう。進次もまたゲンのことを兄ちゃんと慕っていたように、隆太を助けてからは隆太もゲンのことを兄ちゃんと慕うようになります。腕っ節がどうのという話ではなく、おそらく人間として兄のように慕っていたと考えていいと思います。二人の関係性はとても密接であり、本当の兄弟のような関係になっていっております。
はだしのゲン 第6巻
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個人的には進次よりもより兄弟感の強い二人だと感じておりますね。何者も恐れない行動的な部分は進次とは違いますが、物語の中盤から後半にかけて、二人の絆というのは十二分に深まっているといっていいでしょう。またゲンだけでなくゲンの家族に対してもより深い関係となっていることが描かれており、本当の家族として付き合っているといっても間違いはないはずです。
【はだしのゲン】作中では過激な近藤隆太
『はだしのゲン』を英語で読む
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近藤隆太というキャラクターを語る上で外せないのはやはり過激であるということでしょうか。特にゲンたちがヤクザにボコボコにされた時から、というかその時点からもう殺しというのは隆太にとっては不自然でなくなりました。当初はヤクザを拳銃で撃ち殺したことに驚きを感じておりましたが、その後、仲間がヤクザなどに殺されたりするともはや歯止めが効かないような復讐をします。
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君江の病気を治すための治療費を集めるために賭博場を襲撃したり、ヤクザのシマである場所を荒らしたりなどまるで嵐のようなキャラクター性を発揮しております。またムスビが麻薬によって殺されたことで、ヤクザと売人、また親分を撃ち殺す場面はもはやなんの違和感もないような状態になっておりました。かなり過激なキャラクターであるのは間違いないでしょうね。
【はだしのゲン】勝子との関係と逃避行、またその後の近藤隆太について
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そんな過激さを持つ隆太ですが、作中で恋愛的な話も描かれております。その相手が同じ仲間であり、ヒロイン的なキャラクターでもある勝子ですね。勝子とはお互いに好き同士であり、勝子に告白する場面もありました。関係性は恋人であるといってもいいでしょう。また殺しを重ねることによって逃げたりすること多く、二人の関係はより一層深まっているといっていいと思います。
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ヤクザや売人、また親分を撃ち殺したその後についてですが、自首するということを決める隆太でしたが、勝子に愛しているということを伝えられ、あの発言があり、二人で東京へと逃げることになります。ここでゲンたちとは一旦別れることになりますが、波乱の人生を送っている勝子、そして隆太にとっては間違っていない選択であったように個人的には感じております。
【はだしのゲン】近藤隆太の名言
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隆太の名言についてですが、個人的な名言はやはりあのダイナマイのシーンでしょうか。「一歩でも動いてみろ、このダイナマイトで皆あの世行きじゃ」というセリフはかなり切迫した状況を物語る名言だと思います。ちなみにこの時のダイナマイトは偽物であり、相手はヤクザであることからかなり手に汗握る場面であります。個人的には名言だと感じておりますね。
【はだしのゲン】近藤隆太 まとめ
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いかがでしたでしょうか? 今回ははだしのゲンに登場するメインキャラクターの一人である「近藤隆太」について綴ってきました。近藤隆太は進次にそっくりのキャラであり物語中盤からゲンを兄ちゃんと慕うとても可愛らしいキャラクターであり、また作中では一番過激なキャラクターとして印象が強いと個人的には感じております。