【なるたる】作品紹介
『なるたる』は「月刊アフタヌーン」で連載していた漫画
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『なるたる』は1998年5月~2003年12月まで「月刊アフタヌーン」で連載していた漫画で、学園・日常・SF・バトル等が混ざった世界観の作品です。
90年代後半から2000年代初頭に流行った「セカイ系」というジャンルにもカテゴライズされ、本作の場合は一見ギャグマンガっぽいイラストと可愛い美少女キャラクターが登場するのに対し、内容は重く暗いというギャップが特徴となっています。
明らかに日常作品な雰囲気に関わらず展開が鬱で、「竜の子」と呼ばれる謎の存在を駆使して戦闘を開始したり、グロテスクな描写が多いのが特徴的な作品ですね。
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【なるたる】若干エヴァのパロディっぽい?
世紀末は『新世紀エヴァンゲリオン』の焼き増しが多かった
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90年代後半は『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒットにより、エヴァのコピー作品が至る所で見られた時代でもありましたが、この『なるたる』もエヴァに似た描写があり、特にアニメ版はエヴァのパロディーを見ているかのような錯覚に陥りました。
特に、「竜の子」のバトルシーンがエヴァの使徒との戦いにそっくりで、『なるたる』のアニメの戦闘シーンはエヴァの使徒との戦いを見ているかのような雰囲気がありましたね。
現代日本を題材としている所もエヴァっぽく、ある意味エヴァのファンや鬱アニメが好きな人は『なるたる』にハマると思います。
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【なるたる】本作の見所は?
ストーリーの流れが脈絡が無く唐突な所
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本作は一応ストーリーがあり、時間と共に主人公も学年を上げたり成長するのですが、ストーリーに脈絡が無く、よくわからないまま次の話に進んだりするので不思議な雰囲気を味わえます。
順序良くストーリーを理解したい人には頭を悩ませる流れが多いですが、よくわからない感が良いと思う読者・視聴者もいると思いますね。
「セカイ系」の作品に多く見られがちな、物語の背景の説明が無く次々とストーリーが進んでいく所が特徴の作品で、逆に言えば唐突に超展開が訪れたりするので、不意打ちが好きな人はハマる作品でしょう。
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【なるたる】あらすじ紹介
主人公は普通の快活な小学六年生の女の子
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主人公は「玉依(たまい)シイナ」という元気な女の子で、田舎に里帰りした時にたまたま「ホシ丸」という竜の子に出会い、その後はホシ丸と行動を共にすることが多くなりました。
ホシ丸と出会ってからも特に変わらない日常を送っていたのですが、通っていたスポチャン教室で同じく竜の子を持った「佐倉明(さくらあきら)」と出会い、徐々に竜の子による事件に巻き込まれていくことになります。
そして、自分たち以外にも強力な竜の子を持っている子供たちがいることを知り、わけのわからないまま闘争の渦に巻き込まれていくのでした。
【なるたる】簡易キャラクター紹介
「玉依シイナ」声優:真田アサミ
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本作の主人公で、初登場は小学六年生の快活で明るい女の子でした。
特に偏った思想も無い普通の女の子でしたが、里帰りした時に竜の子「ホシ丸」と出会い、わけのわからない闘争に巻き込まれていきます。
「佐倉明(さくらあきら)」声優:能登麻美子
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シイナが通っているスポチャン教室で出会った中学三年生の美少女で、極度のコミュ障で学校ではいじめられていたことから、不登校になっていました。
誰とでも話せるシイナの人格に惹かれて友達になりますが、明自身も竜の子を持っている女の子で、シイナと共にドロ沼の闘争に巻き込まれていきます。
【なるたる】古賀のり夫はどんなキャラ?
古賀のり夫の性別は美少女な外見をした少年
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「古賀(こが)のり夫」の性別は美少女な外見をした少年で、両耳のピアスが印象的な可愛いキャラクターです。
年齢は中学二年生ですが、竜の子に似た模型を作る美術家を生業としていて、その道では個展を開く程の才能を持っています。
気が強く自分を曲げない頑固な性格ですが、友人の「鶴丸丈夫(つるまるたけお)」に同じ性別ながら好意を抱いているため、性別は同じでも鶴丸の言うことは何でも聞くところがありますね。
逆に、性別の違うシイナなど女の子には反発するような姿勢が多く、同じ性別である鶴丸に対する好意の姿勢が強調されています。
【なるたる】アニメの古賀のり夫はさらに可愛い
アニメの古賀のり夫は完全に美少女
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漫画でも可愛い古賀のり夫ですが、『なるたる』のアニメの画質は当時の深夜アニメとしては画質が綺麗な方で、のり夫のグラフィックは非常に可愛い感じでした。
今見ても美少女キャラクターと言えるくらい可愛いキャラクターで、一見、のり夫が男だとは思えないくらい、完全に性別が美少女な感じがありましたね。
のり夫はグラフィックだけなら、もしかしたら明に勝るとも劣らないくらい可愛い美少女な外見かもしれません。
【なるたる】古賀のり夫の竜の子は?
古賀のり夫の竜の子は「ヴァギナデンタータ」
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古賀のり夫の竜の子は「ヴァギナデンタータ」という黄色いカマキリのような竜の子で、戦闘力が高くシイナや鶴丸をサポートしてくれます。
特に、鶴丸の竜の子は実はホシ丸なので(ネタバレ)、シイナに預けているホシ丸の代わりに鶴丸はのり夫の「ヴァギナデンタータ」でサポートさせている所がありますね。
同じ性別である鶴丸に好意を抱いているのり夫は、「ヴァギナデンタータ」で鶴丸を守ることに喜びを感じており、そういう意味では良いパートナーをやっていると言えます。
【なるたる】古賀のり夫の悲惨な最期とは?
「豚食い」というヤクザに凌辱された上に殺される古賀のり夫の最期
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のり夫の悲惨な最期はグロ漫画である『なるたる』の中でも五本の指に入る程エグイシーンで、それは鶴丸に「ヴァギナデンタータ」を預けている時に起きました。
鶴丸に恨みを持っているチンピラ達が鶴丸の家にやってきましたが、そこには「ヴァギナデンタータ」を鶴丸に貸して丸腰なのり夫しかいませんでした。
「ヴァギナデンタータ」を呼び戻せばチンピラを倒すことなど簡単でしたが、それでは戦闘中ののり夫が危険に晒されるため、のり夫は抵抗できないまま「豚食い」というヤクザに凌辱された上に殺されるという最期を遂げるのです。
ナイフで痛めつけられた上に最期は首を切断された状態で発見され、グロ漫画である『なるたる』の中でも特に記憶に残るエグイシーンの一つでした。
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【なるたる】古賀のり夫の声優は赤石広樹さん
古賀のり夫の声優は赤石広樹さん
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古賀のり夫の声優は2000年代前半に声優業を務めていたフリーの声優の「赤石広樹(あかいしひろき)」さんです。
赤石さんは2010年代には声優をやっている形跡が無く、現在の声優活動は不明ですが、のり夫の気の強い少年な感じが良かったので、また声優をやってほしいですね。
【なるたる】古賀のり夫まとめ
グロ漫画『なるたる』の中でも最もエグイ死に方をした古賀のり夫
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古賀のり夫はグロ漫画『なるたる』の中でも最もグロい死に方をした登場キャラクターで、見た目が美少女だっただけあり、死のインパクトも大きかったですね。
雰囲気的に最後まで生きていそうなキャラクターでしたが、まさか後半であのような非業な死を遂げるとは、当時は誰も思っていなかったでしょう。
のり夫は今見ても秀逸なキャラクターデザインで可愛いキャラクターですが、そのようなキャラがひどい殺され方をしたからこそ、『なるたる』は伝説的なグロ漫画になった所もありますね。