カガリ・ユラ・アスハって?
カガリ・ユラ・アスハは中立国家のオーブ連邦首長国代表であるウズミ・ナラ・アスハの一人娘です。一人娘とは言っても実は養子なのですが、その衝撃の正体は後に明かされることになります。
代表の一人娘という立場ながら性格は活発かつ頑固で、ガンダムSEEDの登場人物の中でも特に感情的ともいえるキャラクターです。
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カガリ・ユラ・アスハの正体【ネタバレ注意!】
無印の物語中盤〜終盤に明かされたカガリの正体は、ガンダムSEEDの主人公、キラ・ヤマトの双子というものでした。
実父はユーレン・ヒビキ博士、実母はヴィア・ヒビキ博士という遺伝子技術を研究していた夫妻です。
双子の受精卵のうち片方はユーレン博士の手によりコーディネイター処置が施されました。これがキラです。
もう片方は母親のヴィア・ヒビキが反対し、母胎に残されました。こちらがカガリになります。
双子のうち片方がコーディネイター、片方がナチュラルというのはこのような経緯によるものだったのですね。
出生後、ブルーコスモスの襲撃を受けキラとカガリはヤマト夫妻に預けられ、オーブへ亡命することになりました。
結果キラとカガリは生き延びますが、ヒビキ夫妻は生死不明になってしまいます。
ちなみにこの双子設定、当初は存在しなかったのか、ガンダムSEED初期の設定資料にはキラとカガリの年齢が異なるものがあったようです。
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カガリ・ユラ・アスハの声優
カガリの声優は青二プロダクション所属の進藤尚美さんです。ボーイッシュな声質に定評があり、カガリ以外の出演作は『ボボボーボ・ボーボボ』のヘッポコ丸役、『境界の彼方』の新堂彩華役などがあります。
カガリ・ユラ・アスハの活躍①姫の立場でレジスタンス!?
オーブの資源衛星コロニーであるヘリオポリス(オーブは中立の立場のため、ヘリオポリスも当然中立)にて地球連合軍が新型の機動兵器を開発しているとの噂を聞いたカガリは、変装して現地に乗り込みます。
クルーゼ隊の襲撃に際して新型MSG兵器(デュエル・バスター・ストライク・ブリッツ・イージス)を目撃してしまったカガリは、中立の立場ながら地球連合軍の兵器開発を容認する父親に激怒します。
父から「お前は世の中を知らん」と言われたカガリは、オーブ陸軍第21特殊空挺部隊のレドニル・キサカを護衛につけ国を飛び出します。
キサカの故郷である北アフリカに到着したカガリは、そこで一国の姫ながらレジスタンス「明けの砂漠」に加入し、対ザフトのレジスタンス活動を続けていました。この行動力はカガリならではですね。
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カガリ・ユラ・アスハの活躍②ナチュラルのパイロットとして最高峰の実力!
カガリの搭乗機体①スカイグラスパー
北アフリカに降下したアークエンジェルに押しかけたカガリは、その後スカイグラスパーの2号機に搭乗し(1号機はムウが搭乗)数度戦闘を行います。
カガリがオーブでアークエンジェルを降りた後、2号機にはトールが搭乗することになります。
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カガリの搭乗機体②ストライクルージュ
ストライクルージュはストライクガンダムのデッドコピー(許可を得ずに製造された模造品)であり、オーブが回収したストライクを元に修復・改善を施した機体です。
ナチュラルでも操縦ができるようOSを改良したほか、パワーエクステンダーと呼ばれる大容量パワーパックにより可働時間が延長されています。
ヤキン・ドゥーエ攻防戦の終盤で登場したこの機体は、カガリの友人の死も合間ってコーディネイターを凌ぐほどの活躍を果たし、戦争の終結に貢献しました。
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『ガンダムSEED DESTINY』劇中でもたびたび登場し、地球連合軍によるベルリン侵攻の際に市民を守るなどの活躍を見せています。
カガリの搭乗機体③アカツキ(アカツキガンダム)
養父・ウズミの遺言と共にアカツキを受け取ったカガリは、アカツキに搭乗しガンダムSEED DESTINY終盤に出撃します。
ザフト軍によるオーブへの侵攻という危機的な状況でしたが、ジブリールを退け情勢を安定させました。
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アカツキはオーブ内で量産を検討された機体のうちの一つで、競合は「アストレイシリーズ」でした。
結局アカツキの武装である、ビームを屈折・反射する「ヤタノカガミ」のコストが高騰するなどの理由で開発は凍結状態となり、アカツキ島にて保管されることに。
しかし極秘裏に開発はモルゲンレーテ社により続けられており、完成した一機のみが存在も伏せられ保管されていたという経緯がある機体です。
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カガリ・ユラ・アスハの名言
カガリは無鉄砲・感情的で時に失敗もしてしまうキャラクターですが、そんなやりとりを通じて内面的な成長が見られるキャラクターでもあります。
そんなカガリの『ガンダムSEED』での名言を解説します。
殺されたから殺して…殺したから殺されて…本当にそんなんで最後は平和になるのかよ!
『機動戦士ガンダムSEED』PHASE-31「慟哭の空」にて、キラを殺した(とお互いに思っている)アスランに向けて放った一言です。
キラがアスランの友人であるニコルを殺したから、自分はキラを殺した、と話すアスランに対して言ったこの言葉は、ガンダムSEED全編を通じて視聴者に問いかけられている本作のポイントでしょう。
キラもアスランに友人のトールを殺されています。しかしこの報復の連鎖を続けていては、絶対に戦争は終わりません。
この後、カガリは宿敵であるはずのアスランに「危なっかしい」と告げアスランにハウメアの守り石を渡します。憎しみの連鎖をまず自分が断ち切る、というカガリの意志が汲み取れる、SEED屈指の名シーンです。
逃げるな!生きるほうが戦いだ!
『機動戦士ガンダムSEED』FINAL-PHASE(50話)「終わらない明日(あす)へ」にて、ジェネシスの発射を防ぐため、自らを犠牲にしてジャスティスを核爆発させようとするアスランに向けて放った一言です。
自分を犠牲にして死ぬことは逆に簡単なことなのかもしれません。オーブに残って死を選んだカガリの養父・ウズミの一件があっての発言、という捉え方もできますね。