【となりのトトロ】作品概要
となりのトトロは、1988年に公開されたアニメーション映画作品です。
スタジオジブリが製作、宮崎駿が監督を務めました。
当時はあまりヒットせず、興行的には失敗。
しかし、様々な賞などを受賞したほか、テレビ放送の視聴率も非常に高い記録を残しました。
結果的に根強い人気を得た作品となり、テレビでは隔年で放送。
2018年には16回目となる放送となりました。
公開当時はそこまで人気を得られなかったものの、現在ではすっかり「スタジオジブリ」の代表作の1作品となっています。
サツキとメイを、お母さんのいる病院から自宅に送り届けた後のネコバスの行き先表示板に、何が書いてあるかご存知ですか? 書いてあるのは…「す」。サツキとメイの大冒険を見届けたネコバスは、この後自分の巣に戻っていくんですね。 #kinro #トトロ #ネコバス #メイ #サツキ pic.twitter.com/wr4YZ1I27x
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【となりのトトロ】都市伝説や裏設定が大量に…
そんなスタジオジブリ代表作の1つである「となりのトトロ」。
実は、数多くの都市伝説や裏設定が存在しているとネット上で囁かれています。
モデルになったとされる場所や、メイとサツキの設定に関する内容まで。
非常に様々な都市伝説・裏設定が噂されます。
信憑性の高いものから「本当か?」と思えるような怪しいものまで、多数存在。
今回こちらの記事で、数ある都市伝説などの一部を1つずつ考察してみました。
トトロの名前の由来は、「所沢にいるとなりのオバケ」が短くなったもの。宮崎駿監督によると「すぐに愛想を振りまいたり、目をキョロキョロさせたりする、そういうキャラクターではない」のだとか。原型になっているのは、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」のあるシーン。→続く pic.twitter.com/f4vhEWhqi8
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【となりのトトロ】七国山のモデル【都市伝説・裏設定】
☞続き 物語の時代設定は、テレビがまだ普及していなかった昭和20年代後半〜30年代初めごろ。場所も特定はしていないのですが、サツキたちが乗っているオート三輪とすれ違うバスに、東京・東村山市に実在する「八国山」の文字が! #トトロ #となりのトトロ pic.twitter.com/60kmDuJdxH
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まず最初に注目するのは、作中に登場する「七国山」です。
こちらには、モデルにされたと考えられている山が実在します。
それは、東京都にある「八国山」です。
一文字違いですし、舞台と考えられている1つのエリア、埼玉県所沢市にも隣接する場所にあるというのも裏付けとなっています。
また、作中でもバスに「八国山」と実は書かれているのも有力なポイント。
七国山は八国山がモデルになっている、ないしは参考にされたのだろうと考えられます。
宮崎駿監督は物語の舞台になった場所を意図的に特定したわけではありませんが、作品に登場する「松郷」という地名は埼玉県所沢市に、病院のある「七国山」と一文字違いの「八国山」は東京都東村山市に、それぞれ実在しています。なお、東京と埼玉の間にある狭山丘陵には宮崎駿監督が唯一☞続く pic.twitter.com/1dBHNzpItr
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【となりのトトロ】母親の病気は結核だと考えられる【都市伝説・裏設定】
☞続き おかあさんがサツキの髪の毛をとかしてあげるのには、無邪気に母に甘えられるメイと違い、すでにその年代を過ぎてしまったサツキを甘えさせてあげようという母の優しさがこめられています。#となりのトトロ #トトロ pic.twitter.com/6qeNj4epUX
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「となりのトトロ」では、母親が入院しています。
病名は明かされていないものの「結核」であろうことが推測されており、他にも可能性として挙げられている病気以上にかなり有力な根拠たちが挙げられています。
というのも、まずは時代設定。
「コクリコ坂」の映画紹介パンフレットには「となりのトトロ」は時代設定は1953年を想定して作られたと書かれています。
当時は結核がまだ日本で猛威を奮っており、驚異的な病気だった時代なのです。
しかし、昔の結核は重病なはずなのに、母親はさほど症状が重そうには見えません。
かつては「不治の病」とまで言われていた結核ですが、1953年当時には既に様々な新薬が開発され、死亡率は減少傾向にありつつある時期だったのです。
おかあさん「あの子たち、見かけよりずっとムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいからなおのことかわいそう…」
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#金ロー #となりのトトロ #サツキ #おかあさん #トトロ pic.twitter.com/wsa4tLX8Kg
【となりのトトロ】ラストシーンの「影」【都市伝説・裏設定】
トトロが住んでいる巨大なクスノキ。水天宮のある表側は美術担当の男鹿和雄さん、裏側は背景担当の野崎俊郎さんが描きました。根元には水天宮の祠があり、木の周りにもしめ縄が張られていることから、この木自体がご神木、今で言うならパワースポット的な力を持つ木なのかもしれません。→続く pic.twitter.com/lL0avUB0nD
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様々な都市伝説や裏設定が囁かれる「となりのトトロ」でも、特に有名なのが「サツキとメイの影」です。
本編途中やラストシーンで、それまでは描かれていた2人の影が「無くなる」のです。
これを、作中で「死亡したから」という都市伝説・考察を見かけたことがある方も多いかもしれません。
しかし、これは実際にはそういった意図でされた演出というわけではないようです。
「となりのトトロ」美術監督の男鹿和雄さんは「影を用いた時間描写」に挑戦されました。
そのため、時間・太陽の位置を考慮した上で「サツキとメイの影が消えた」、言い方を変えれば「消した」のです。
他のキャラクターや物に注目してみても、よくみると影がない描写が存在しています。
→名シーンになっています。一方、トトロは誰も見た事がない生き物なので、色々な動きで表現されています。チビトトが三歩に一回位のリズムで伸び縮みするのも、宮崎監督が「この方が面白いんじゃないか」とアニメーターに話し、「じゃあ描いてみましょう」という事ででき上っていったという事です。 pic.twitter.com/zV4qA5oLyA
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【となりのトトロ】タイトルの由来【都市伝説・裏設定】
続き→もともと病人を療養させるために日当たりの良い離れを建てたものの、その人は既に亡くなって…という裏設定があるのだとか。 #金ロー #トトロ #サツキ #メイ pic.twitter.com/TGPUWLvmJx
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「となりのトトロ」と改めてタイトルを見つめてみると、とても覚えやすいシンプルな題名であることがわかります。
それでいて親しみやすく、愛らしくもあり作品の雰囲気とも見事にマッチしている素晴らしいタイトルです。
実はこの「となりのトトロ」というタイトルは、元々あるタイトルを縮めたものだったということが「トトロの生まれたところ」という本にて明かされています。
その元のタイトルというのが「所沢にいるとなりのおばけ」というもの。
では「トトロ」というワードはどこから来たのでしょうか。
それは、監督自らが知り合いの女の子が「ところざわ」と上手く発音できず「とろろざわ」と言っていたことが由来だと明かしています。
「ところざわ」、「とろろざわ」、「トトロ」と繋がっていったということですね。
こうして「となりのトトロ」という愛らしく親しみやすいタイトルが生まれたのだと思うと、感慨深く感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
【となりのトトロ】エンディングは家族のその後?【都市伝説・裏設定】
☞続き 子供たちはトトロに会いたくて、神社の裏の探検や樹のぼりを始める。そんな映画をつくりたいので
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す」本編にはもちろんのこと、エンディングにまで監督の気持ちがつまっているんですね!あなたも、明日家族や友だちと一緒にトトロを探しに出かけたくなったのではないでしょうか?☞続く pic.twitter.com/0Mn7oWxkLI
となりのトトロのエンディングも様々な都市伝説が囁かれています。
特に「サツキ・メイ・母親が既に死亡していて、父親が生前を回想しているシーンだ」という都市伝説は有名です。
しかし、よく見てみてください。
サツキとメイの服にはトトロの刺繍が入っています。
また、背景では枯れ葉が舞う様子も描写されています。
枯れ葉が舞う季節といえば秋。
「となりのトトロ」本編中は5月頃が描かれていますので、しっかりと時間軸が進んでいることが分かります。
決してみんな死んでしまった父親の回想シーンというわけではなく「その後」が描かれているであろうことが推測できるのです。
【となりのトトロ】狭山事件との関係性【都市伝説・裏設定】
12本の足で風と共に走り去る“ネコバス”。サツキたちは稲荷前のバス停で初めて出会いました。トトロたちの移動手段として活躍している彼は、宮崎駿監督が「トトロ」のために描きためていたスケッチの初期段階から存在していました。監督の裏設定では、→続く pic.twitter.com/j4imP7DRv3
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「となりのトトロ」が日本で過去に実際に起きた事件「狭山事件」と関係があるのではないかと言われることがあります。
1963年5月1日に埼玉県狭山市で発生した事件であり、トトロの舞台とされている時代設定1953年。
また、5月に事件が発生していることと、トトロ作中の時期も5月。
事件の被害者が「姉妹」でトトロにも「メイとサツキ」という姉妹が登場する。
そして、舞台となっているエリアが事件の発生した狭山市に近いこと。
これらの要因が比較されて「関連性があるのではないか?」としばしば囁かれます。
結論から言うと、「となりのトトロ」と「狭山事件」の関連性はありません。
まず事件発生との時代は10年も離れています。
そして、事件の被害者姉妹は16歳と23歳。メイとサツキはもっと幼い姉妹です。
そもそも製作当初は主人公が1人の予定だったそう。
姉妹(2人)になったのは、上映時間が伸ばせるであろうという想定からだったそうです。
確かに舞台が近いというような類似性はあるものの、決して事件と関連性があるわけではありません。
「となりのトトロ」で宮崎駿監督が最もこだわったことのひとつが、子どもが走る時の動きでした。子どもは同じリズムで走り続けることはないので、自然に見せるのがとても難しいのです。さらに、サツキがいなくなったメイを探して走るシーンは、サツキの心情描写を織り込んだ演出の結晶ともいうべき→ pic.twitter.com/7D6Z7eXamW
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【となりのトトロ】メイは溺死している?【都市伝説・裏設定】
作中、子供のサンダルが池から見つかります。
これがメイのサンダルだと考えられ「メイが溺れ死んだのではないか」という都市伝説が囁かれるようになりました。
しかし、このサンダルは実際にはメイのものではありません。
メイのサンダルとデザインも異なっているほか、サツキが「メイのじゃない」と話しています。
そのため、「メイが溺れてしまった」わけではないことが分かります。
となりのトトロの都市伝説・裏設定についてまとめ
今回の記事では「となりのトトロ」噂される様々な都市伝説や裏設定について考察してきました。
実際に可能性が高いと考えられているものから、真実ではないことが明らかなものまで、様々な内容がありました。
特に七国山のモデルが八国山であることや、お母さんの病気が結核であろうという内容は信憑性も高く、可能性も高いと考えられます。
しかし、やはり都市伝説や裏設定は半分信じる程度の気持ちで楽しむのが良いでしょう。
特にジブリ作品は都市伝説などが囁かれている作品が他にも数多く存在しています。
全くのウソという場合もありますので、もし楽しむ場合はよく注意してチェックしましょう。
続き→ぼう然と立っている山猫の足元でどんぐりがキーキー言っているシーンから宮崎監督が受け取った強烈なイメージが、今作「となりのトトロ」のインスピレーションの源になっているのです。 #金ロー #となりのトトロ #所沢 #メイ #サツキ #宮沢賢治 pic.twitter.com/WgvmcsWYBf
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