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名探偵コナン

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ルパンVSコナン考察&ネタバレ!面白シーンや衝撃シーンをご紹介!

2021.07.31

「ルパコナ」の略称で親しまれている「ルパンVSコナン」。ルパンは行動の考察、コナンは事件の推理と、それぞれ考える要素があるのが魅力的な作品ですね。そんな「ルパンVSコナン」の劇場版について、TV版との違いや見所などをネタバレ考察していきます。

  1. 「ルパンVSコナン」とは
  2. 【劇場版ルパンVSコナン】TV版との違い【ネタバレ考察】
  3. 【劇場版ルパンVSコナン】TV版との共通点【ネタバレ考察】
  4. 【劇場版ルパンVSコナン】見所①コナンと次元【ネタバレ考察】
  5. 【劇場版ルパンVSコナン】見所②灰原哀と峰不二子【ネタバレ考察】
  6. 【劇場版ルパンVSコナン】見所③少年探偵団の活躍【ネタバレ考察】
  7. 【劇場版ルパンVSコナン】見所④FBIまで登場【ネタバレ考察】
  8. 【劇場版ルパンVSコナン】見所⑤キッドの仕返し【ネタバレ考察】
  9. 【劇場版ルパンVSコナン】見所⑥ルパンコナンの違い【ネタバレ考察】
  10. 「ルパンVSコナン」についてまとめ

日本テレビ開局記念、読売テレビ開局記念のスペシャル番組としてテレビで放送されたのが、『ルパン三世VS名探偵コナン』でした。まさかのクロスオーバーに当時は話題となり、世紀の大怪盗と世紀の名探偵のコラボは大ヒットとなり、その4年後には『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』が制作されるまでに。ここでは、劇場版の「ルパンVSコナン」について、紹介していきます。

とある取引を白紙にするため、日本へとやって来ていたルパン一味。ルパンは日本の怪盗であるキッドに変装し、コナンは追跡中その事実に思い当たり、ルパンの目的を探るため動くようになります。時を同じくして日本にやって来た大人気アイドル・エミリオと次元が同行していること気付いたコナンは、エミリオ来日の裏に何かあるのではと事件の真相に迫っていくのです。

テレビ版と劇場版はそもそものストーリーが違うので、共通点の方が少ないですが、大きな違いというものもありません。以前との違いをあげるとすれば、テレビ版に比べて、ストーリーがコナン作品寄りであったり、石川五ェ門・峰不二子・銭形警部、そして毛利小五郎の各声優さんがキャスト変更されたことぐらいです。

コナン寄りの話であったため、前回はあまり出番のなかったコナン側のキャラクターたちが多く登場し、前作に比べてだいぶ賑やかな印象になったのも特徴的ですね。「平成のアルセーヌ・ルパン」ことキッドと、本物のルパンの孫「ルパン三世」の共演もコナンファンにとってはドキドキの展開でした。

本作は、単体で観ることも可能ではありますが、テレビ版の続編のような部分もあるので、前作もチェックしておいたほうが良いでしょう。そもそも、ルパンが日本にやって来たのは、以前ルパンが狙っていた、ヴェスパニア鉱石の取引があるのを知ったからであり、そのヴェスパニア鉱石とヴェスパニアという国は、前作の舞台となっています。

アイドルのエミリオが宿泊しているホテルも前回、ヴェスパニアの王女が宿泊した場所ですし、前回を観ていると楽しめる要素も非常に多いです。また、コナンと次元一味もわりと親しげな雰囲気なので、前作をチェックしていないとわからない部分もあるかもしれません。コナンが冒頭でルパンの変装を見破るのも前回の経験からなので、物語の考察・推理をメインに楽しむのであれば、2作続けて観たいですね。

やはり、ルパコナの見所のひとつと言えばコナンと次元のやりとり、関係性ではないでしょうか。コナンは、前作で次元をパパと呼び親子のふりをしたことから、今作でも「パパ」と呼んでいたり、次元はなんだかんだコナンに協力するなどなかなかなコンビネーションを見せてくれます。

コナンがルパンより次元と一緒にいるのも、なんだかんだ次元がコナンに協力するのも、コナンは次元のお人好し加減を感じ、次元は生来の面倒見の良さからだと考察されます。ルパンはいざとなれば切り捨てることができる人間で、次元は簡単にはできない人間であり、コナンはコナン作品内でもそういう人と手を組むことが非常に多いですよね。

ルパン一味がコナンの正体を知っているからか、従来のコナン作品に比べて、蘭より哀の出番が多かったですね。コナンの正体を知っているということは、哀の正体を知っているということで、若さや美貌についてこだわりを持つ不二子が哀を放っておくわけもないですよね。

ルパン一味はコナンや哀が飲んだ薬についても知っており、その情報網に広さ、情報力の高さがうかがえますね。探偵団と一緒じゃないからか、いつにも比べて大人っぽい哀の姿が見られ、哀ファンは是非チェックしておきたい作品です。不二子と哀は、まったくキャラクター性の違う2人ですが、相手にいっぱい食わせ、それ以上の追求はしないあたり、「いい女」という感じはしますよね。

今回、まさかの活躍を見せたのは少年探偵団。もともと、少年探偵団の何気ない発言がコナンの推理に閃きを与えることはありましたが、コナンや哀の力を借りずに探偵団だけでルパンの隠れ家まで行ってしまうのは、かなりの活躍ではないでしょうか。もちろん、コナンや哀ほど警戒心がないため、睡眠薬で眠らされてしまいますが彼らだけでよく辿り着けましたよね。

子どもの相手があまり得意ではない五右衛門の様子や、ニコニコの少年探偵団の様子など本来一緒にはいられない4人が同じ画面に写っているのは、ついほっこりしてしまいます。少年探偵団がこれほど高い考察力を身に付けたのは、紛れもなくコナンたちのおかげですね。ただ、コナンの様子から考察するに、色々と深読みをしない、柔軟で純粋な子どもだからこそ気付けたのではないでしょうか。

今回、コナンの人脈が輝いたのがFBI登場ではないでしょうか。ルパンもさすがにFBIの登場には驚いたようですね。コナンがFBIを呼んだのは、おそらくルパン逮捕が目的ではなく、裏取引をしていた連中の動きを止め、逮捕することだと考察されます。おそらく、FBIが相手でもルパンを簡単に逮捕することはできないとコナンはわかっているのではないでしょうか。

FBI登場シーンは一瞬ではありますが、不二子ファンのボスや、FBIとしてのかっこいいジョディなど見所も多くあります。今またルパコナが放送されることになったら、公安までやって来そうですね。そうなるとルパン一味もより日本に来づらくなってしまうかもしれません。

また、本編のおまけ的な部分になりますが、物語の最後でルパンが狙おうとしていたお宝をキッドが先に奪っていたという話が描かれています。これは、物語冒頭で、ルパンがキッドのふりをして盗みをしていたことへの仕返しで、最後の最後で怪盗同士のニアピンが発生していたわけです。

ルパンとコナンの対立と共闘はやはり主人公同士、また対極の存在ということで非常に見ていたい部分ではありますが、キッドとルパンの対決というのも、コナンファンとしては見てみたいものです。本編の最後の偽予告で、2020年にルパンVSキッド放映というのが当時は放送されましたが、2020年が翌年に迫った現在、ついつい実現を願ってしまいますよね。

また、今回、前作より目立ったのはコナンとルパンの決定的な違いではないでしょうか。ルパンは、色々な悪を見て来たからか、自分も正しい人間ではないからか、ときには「諦めること」「切り捨てること」も必要であると考えています。しかし、コナンは何かを選択するということはなく「すべてを解決する」「何も見捨てない」ことを念頭においているのです。

これは、大人と子どもだからというわけではなく、純粋に両者の信念の違いだと考察されます。どちらが正しいということはなく、育って来た環境、メタ的なことを言ってしまえば作品性の違いが、両者の違いなのではないでしょうか。作品性の違う作品同士だからこそ、主人公同士の魅力的な部分がより顕著に出ていたように感じますね。

ルパンとコナンは、コラボ以前も作中にお互いを感じさせるような描写があったり、『ルパン三世』の原作者であるモンキー・パンチ先生が亡くなられた際、金曜ロードショーで放送予定だったコナンが中止されルパンが放送されるなど、何かと縁が感じられる作品同士です。モンキーパンチ先生が亡くなったことで、今後またコラボする可能性は低くなりましたが、可能であればまた2人が一緒にいる姿を見たいですね。

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51-o-OcytwL._AC_.jpg