『鬼滅の刃』とは
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴原作の少年漫画です。ジャンプ作品らしい真っ直ぐな主人公と、友情も努力も勝利もある物語が人気となり、ヒット作を生み続けるアニメ制作会社・ufotableによりアニメ化されると、原作も瞬く間に脚光を浴び、既刊が品薄、新刊にも購入制限がつくほどの人気ぶりとなりました。
6人兄妹の長男として亡き父の代わりに母や兄妹たちを助けるべく、炭焼きを行い生計を立てていた竈門炭治郎。ある日、町での炭売りから帰ると、家族が血だらけで倒れており、すぐ下の妹・禰豆子のみ息がある状態でした。しかし、その妹も人を喰う鬼と化し、炭治郎を襲います。そんな炭治郎を救ったのは、鬼殺隊員だという冨岡義勇でした。この出会いにより、炭治郎も鬼殺隊入隊を目指すこととなったのです。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶとは
胡蝶しのぶとは、『鬼滅の刃』に登場する主要キャラクターのひとりです。しのぶは、「柱」と呼ばれる幹部クラスのひとりで、蟲の呼吸を使うことから「蟲柱」と呼ばれています。しのぶの実姉であるカナエも花の呼吸の使い手として以前は柱を務めており、元は一般の家庭ながら、その潜在能力の高さがうかがえますね。
蝶の羽のような羽織と、蝶の髪飾り、小柄な体躯が印象的な可愛らしい女性です。しのぶが当主を務める蝶屋敷は、傷付いた鬼殺隊員を治療する病院のような施設にもなっており、炭治郎などが大怪我をするとこの屋敷に運ばれることも多いですね。しのぶ自身が毒や薬に精通しているため、病院的なものとして機能しているのでしょう。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの性格
しのぶは常に穏やかに笑みを称えており、物腰も柔らかで、鬼にも歩み寄ろうとしたり、鬼を連れている炭治郎を自分の屋敷に招くなど優しい人間であることがうかがえます。しかし、このしのぶの性格は、鬼に殺された姉を模しているようで、本来の彼女の性格とは少々違うかもしれませんね。
ただ、鬼に家族を殺された人々を悼んだり、蝶屋敷で育てている孤児の女の子たちの奪われた幸せを嘆いたりするなど、優しさがあるのも本当です。「継子」と呼ばれる柱直属の弟子がいるのですが、しのぶの継子であり、幼少期から家族同然に過ごしているカナヲが、自分の意見を言うようになったことを喜ぶなど、人や家族に対する愛情がとても深い人物でもありますね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの能力
本作では、「呼吸」と呼ばれる、鬼を倒すために身体能力を向上させ技を繰り出す技術があるのですが、しのぶは「蟲の呼吸」という呼吸の使い手になります。現状この呼吸を使っているのはしのぶのみですね。鬼を倒すには、日輪刀と呼ばれる特殊な刀で頸を切り落とすか、日の光を浴びせるかのどちらかなのですが、しのぶは体が小さく、鬼の頸を切り落とす腕力がないため、毒で相手を倒すという方法を用いています。
しのぶの刀と鞘は特殊な構造をしており、鞘の中で毒を調合し、その毒のついた刃で相手に傷をつけます。毒はしのぶが研究のすえ開発したもので、刀を振るう、というよりは突くように攻撃するというのが印象的ですね。そのため、刀も先端と柄に近い部分は通常の幅があるものの、その間はとても細い形になっています。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの魅力
しのぶの魅力はなんと言ってもにこやかな笑みのままはっきりとした物言いをする部分ではないでしょうか。もちろん、場合によっては真顔になったり、眉をひそめて怒ったりはしますが、基本的にはにこやかなまま怒ったりしますね。しのぶ自身、にこやかでいることを心掛けているようですが、たまに我慢ができずに、顔は笑っていても顔に怒りマークが出ていたりするなど、そういった部分も魅力的なところです。
また、自分の気持ちより周りの優先できるところや、マイペースな人間ばかりの柱のなかで、唯一きちんと話が通じそうな相手というのも魅力的な部分ですよね。初登場時はだいぶサイコパスっぽい雰囲気だったしのぶですが、柱の面々が集まってみれば結構な常識人で、その真面目さも良いところですね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの素顔は怒りっぽい?
常ににこやかなしのぶですが、そういう風になったのは姉のカナエが死亡してから。以前のしのぶは笑い顔より起こり顔のほうが多く、あまり笑顔らしい笑顔は見せていませんでした。今しのぶが笑顔を浮かべているのは、カナエに「笑ったしのぶが好き」と言われたこと、姉の意思を継ごうとしていることが理由で、本来は怒りっぽい性格なのかもしれません。
笑顔を貼り付けたまま、怒りマークをつけて腹パンするかのごとく握り拳を突きながら「どいつもこいつもですよ」と言っているシーンなどは、本来のしのぶが垣間見えているのではないでしょうか。あの自由奔放な伊之助が萎縮するほどの怒気らしいので、本当に怒ったしのぶはとても怖いのでしょう。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの見所①初登場時の言動
しのぶの登場シーンでの見所といえば、やはり初登場時ではないでしょうか。話が進むにつれて、しのぶの本来のまともさが見えてきましたが、初登場時「鬼と仲良くできればいいのに」と言いつつ、その後の鬼との対峙シーンで「仲良くするために今まで食べた人の分拷問する」と笑みを浮かべたまま言い放ち、可愛いのにとんだ狂ったキャラクターが出てきたな、というインパクトが凄かったですね。
その後も、禰豆子を庇う炭治郎を庇った義勇に対し「そんなだからみんなに嫌われる」と言ったりするなど、その能力と同様まさに「刺と毒のあるキャラ」という印象を植え付けました。『鬼滅の刃』は、初登場時とその後の展開でだいぶ印象の変わるキャラが多いですが、しのぶはまさにその筆頭という感じですね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの見所②姉・カナエ生存時の様子
単行本7巻に、胡蝶姉妹がカナヲを引き取る番外編が収録されているのですが、このときのしのぶの姿も見ものですね。カナヲを縄に繋いで引いていた男性に、カナヲの代金だとお金を投げたシーンでは今の姿を彷彿とさせる笑顔を浮かべているのですが、それ以外のシーンでは常に眉が釣り上がり、ほんわかとした姉に対しても大きな声を出すなど、現在のしのぶからは考えられない姿を見せています。
【本日9/26(木)の放送情報】
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) September 26, 2019
TVアニメ「#鬼滅の刃」第25話「継子・栗花落カナヲ」
◆高知さんさんテレビ
25時35分~(10分押し)
◆テレビ愛媛
26時20分~(35分押し)
◆長野朝日放送
25時55分~
◆静岡放送
25時58分~(5分繰り上げ)
◆福島中央テレビ
26時09分~
◆札幌テレビ
26時44分~(10分押し) pic.twitter.com/tiujUxKHC2
番外編なのであまりページ数はないのですが、それだけで現在のしのぶがどれだけ姉のようになろうと努力しているのか、どれだけ無理をしているのかがわかり、よりしのぶを好きになれる話となっています。また、しのぶがどれだけ姉を敬愛していたかもわかり、初登場時のようになってしまった理由も納得できますよ。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶの見所③上弦の弐・童磨との戦闘
現在も続いている全面戦争「無限城編」で、しのぶは姉を殺した鬼・童磨と対峙します。童磨はカナエを殺したことを覚えており、童磨の言動にしのぶは怒りを爆発させます。致命傷を負わされながらも、亡き姉からの叱責に立ち上がるシーンなどは、どうしても童磨に一矢報いるのだという気迫が感じられ、苦しそうなその姿には涙が出てきます。
しのぶはこの戦闘で死亡してしまいますが、しのぶの戦いは死亡して終わり、というわけではありませんでした。しのぶは前からカナヲに童磨の殺し方を教え、どう殺すかを話し合っていたのです。童磨は女性ばかりを食べる鬼で、死亡したしのぶも自分のなかに取り込みました。しのぶは、自分が死亡したあと童磨に吸収されることを見越しており、その体に鬼を死に至らしめる藤の毒を巡らせていたのです。
時間はかかりましたが、しのぶを取り込んだ童磨も毒にやられて死亡。しのぶたちの勝利となりました。童磨死亡後、死後の世界のようなシーンで、童磨としのぶが会話する場面があるのですが、笑顔で「とっととくたばれ糞野郎」と言い放つしのぶの姿には、胸がキュンとしてしまいますね。
『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶについてまとめ
すでに死亡してしまったしのぶですが、初登場時のインパクトからどんどん印象が変わり、自分が死亡したあとも姉の言葉通り笑顔を浮かべるなど、彼女の芯の強さが見てとれ、最終的に家族想いの愛らしくも強い剣士として心に刻まれました。しのぶの生きている姿はもう見られませんが、戦い抜いたその姿は非常に印象深いですよね。