お部屋をナチュラルおしゃれな北欧テイストに
インテリアでいう「北欧テイスト」とは、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドで生まれたデザインのことを指します。シンプル&ナチュラルかつおしゃれで温かみのある空間をつくり出してくれる北欧テイストのインテリアは、ペンダントライトをはじめ近年特に人気を集めています。
ペンダントライトやその他の照明の用途
『ペンダントライト』はその名の通り天井から吊り下げるタイプの照明。それにに対し、天井に固定するタイプの照明を『シーリングライト』といいます。部屋全体を明るくするシーリングライトと比較すると、ペンダントライトは限られた範囲を集中的に照らす役割が大きいといえます。また天井に埋め込むタイプの『ダウンライト』や壁に設置するタイプの『ブラケット』といった補助的な灯りとして用いられる照明は、ペンダントライトとの併用によく用いられます。
ペンダントライトの形は色々
ペンダントライトにはシェード(照明を覆う傘のこと)状のものをはじめ、シェードの無いソケットタイプ、多灯タイプなど実に様々な種類があります。そして選ぶ形状や用いる電球によって部屋の明るさや印象は大きく異なりますので、見た目のおしゃれさだけでなく用途も考慮してじっくりと吟味する必要があります。北欧テイストのペンダントライトのスタイルは基本的にはシンプルなので、LDKはもちろん、寝室、玄関、洗面等あらゆる空間にマッチします。また、北欧発というと洋室にしか合わないと思われがちですが、畳や和テイストの部屋に合うおしゃれなアイテムだって数多くあります。
北欧ペンダントライト①おすすめ素材【アルミ、ホーロー】〜レトロ、個性的に〜
シンプルでカッコイイ無骨なフォルムが特徴で、存在感を放ちつつも温かみのある部屋の雰囲気をつくりだしてくれるのがアルミシェードの良さ。どんな電球とも合わせやすく相性が良いこともおすすめポイントのひとつ。その質感と傘のような形でどこか懐かしいレトロな雰囲気のアイテムも多く、個性派思考のおしゃれさんからも人気を集めています。スチールやアイアンといった素材でも同様のテイストを楽しむことができます。素材の質感をそのまま活かしているものの他、マット仕上げのものや光沢のあるエナメル塗装のシェードなどもあります。
北欧ペンダントライト②おすすめ素材【木、ウッド調】〜ナチュラル、モダンに〜
多くの人から根強く愛されている木やウッド調素材のペンダントライトは、その形状もおしゃれで多様。シンプルなシェードからアクセントに木を取り入れているもの、粋で個性的なデザインアイテム等幅広いラインナップが揃っています。また部屋をおしゃれにライティングしてくれる多灯タイプも種類豊富で人気があります。和室にも洋室にもマッチし、既存の家具や壁紙がどんな色やテイストでも合わせやすいという点も木素材ならではの良さ。また木の色や木目の風合いによって、ナチュラル&優しいムードにもクール&モダンなムードにもなるので老若男女問わずおすすめの素材です。
北欧ペンダントライト③おすすめ素材【布、ファブリック】〜シンプル、上品に〜
布や織物のもつ優しい素材感が光を和らげ、部屋に温かさと柔らかいムードを与えてくれるファブリック素材のシェードは、ナチュラル系のお部屋や寝室にもおすすめの照明です。シンプルでオーソドックスなアイテムがほとんどですが、中には個性的なものやデザイン性の高いおしゃれなものもありますのでぜひチェックしてみてください。また、和紙に見立てたファブリックを使用したものや紙を用いたペーパーシェードなどは和室に合うペンダントライトを探している人にもおすすめです。布やファブリック、ペーパー素材はいずれも掃除やお手入れに気を配る必要がありますので事前によく考慮して選びましょう。
北欧ペンダントライト④おすすめ素材【ガラス】〜キュート、ノスタルジックに〜
形は傘型や筒型のシェードから球型、スクエア型にデザインものまで、質感はクリアにマット、薄型から肉厚、さらに乳白色のミルクガラスやステンドグラス、カラフル系…と、実に様々なテイストが豊富に揃うガラス素材のペンダントライト。さりげなく部屋を飾ってくれるシンプル系からキュートに個性を主張する存在感のあるアイテム、またヴィンテージ感のあるものなど好みに応じて徹底的に選ぶことができるので、インテリアにこだわりたい人や女性にも人気の素材のひとつです。ショップやカフェなどのインテリアも参考にしながら、じっくりと愛着の湧く一品を見つけましょう。
北欧ペンダントライト⑤おすすめ素材【シャンデリア】〜ラグジュアリー、クラシカルに〜
美しい見た目と繊細なライティングが人気のシャンデリアも、意外なようですがペンダントライトのひとつなんです。圧倒的な存在感で部屋の格をグッと上げてくれ、あるだけでリッチな気分にしてくれるシャンデリア照明は女性なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。高価でおしゃれ難易度が高いと思われがちのアイテムですが、最近ではシンプルでリーズナブルなものや、ゴテゴテしすぎていないモダンよりのアイテムなどもお目見えしていますのでぜひチェックしてみましょう。
デザイナーズブランドの北欧ペンダントライトに注目
北欧テイストのペンダントライトについて知り始めると、本場生まれのデザイナーズブランドにも興味がわいてくるでしょう。おしゃれという言葉だけでは語れないまるでアート作品のような造形美や、ライティングと機能性の完成度の高さ…知れば知るほど奥深いそれらの作品に惚れ込み、魅了されてしまう人は後を絶ちません。長きにわたり愛され続けている逸品から新進気鋭の作り手が手がける現代的なデザイン、見事なまでに復刻を遂げている往年の名品まで、おさえておきたい北欧デザインを集めました。
北欧ペンダントライト⑥おすすめブランド【LE KLINT(レ・クリント)】
デンマークの著名な建築家P.V.イエンセン・クリントが日本の折り紙に触発されて生み出した、紙を規則的に折り上げて作る手づくりのランプシェード。はじめは趣味の製作物だったそれは次第に世の人々に知られるようになり、1943年にレ・クリント社が創立されました。創業当初の紙ではなくなったものの、今もなお1枚のプラスチックシートを熟練の職人がひとつひとつ手作業で折り上げているというから驚きです。そのハンドメイドならではのしなやかで美しいフォルムもさることながら、機能性にも優れたランプは長きにわたり世界中の人々を魅了し続けています。2003年にデンマーク王室御用達にも選定された名品です。
北欧ペンダントライト⑦おすすめブランド【Louis Poulsen(ルイスポールセン)】
工具、電気用品の販売を手掛けていたデンマークのポールセン一家が1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得他ことをきっかけに立ち上げた照明ブランド。以来100種類以上のラインナップを誇る『PHシリーズ』が生まれ、近代照明のルーツといわれ世界の照明デザインに大きな影響を与える北欧照明の代表とも言えるブランドです。精巧なつくりでグレア(不快な眩しさ)を一切生じさせないデザインや、白熱灯特有の赤い色を補正し暖かさと爽やかさを同時に醸しだす光を実現した灯りなど、愛される秘密が随所に盛り込まれています。
北欧ペンダントライト⑧おすすめブランド【Verpan(ヴァーパン)】
世界初のプラスチック一体成型の椅子『バントンチェア』をはじめ、家具からファッションまで幅広いデザインを生み出したデンマークのデザイナー ヴェルナー・パントン。照明器具のデザインも手掛けていた彼は、生前デンマークの名ブランド『ルイスポールセン』社からその作品を発表していましたが、他界後は彼の妻の管理・修復のもと徹底したオリジナルのデザイン性を重視した復刻版を同国の『フランゼン』社より開発しています。スペースエイジデザインの先駆けとも言える『VP GLOBE』をはじめとする造形美と空間形成の美しさを楽しめるおしゃれなペンダントライトの数々ははたくさんの人々から羨望される名品です。
北欧ペンダントライト⑨おすすめブランド【JAKOBSSON LAMP(ヤコブソンランプ)】
スウェーデンのデザイナー ハンス-アウネ・ヤコブソンにより1957年誕生したヤコブソンランプ。シェード素材には北欧の厳しい環境の中で時間をかけて成長を重ねた細やかな年輪が美しく強度も高い欧州赤松を使用し、木目の美しいパイン材を薄くスライスして組み合わせた個性的なシェードがこのランプの特徴です。本国での製造が1983年に中断された後は、日本の『ヤマギワ』社がこれまでのラインナップと共に、ヤコブソンが新たにデザインをてがけた作品の復刻生産を1997年より続けています。優しいシルエットのシェードからこぼれる穏やかな灯りが心に安らぎを与えてくれ、使い込むほどに愛着と味わいの増すライトです。
北欧ペンダントライト⑩おすすめブランド【VITA(ヴィータ)】
デンマークを中心に活躍するデザイナー ウィリアム・ラヴィンとクリエイティブディベロッパー ラヴィン・クリスチャンセンにより生み出された新進気鋭の照明ブランド。北欧ならではの温かみと現代的なセンスを併せ持ったスタイリッシュなデザインと「商品を自分で組み立てる」というコンセプトで今デンマークを中心に人気が急上昇しています。日本でもじわじわと注目を集めており、今後の展開が最も期待できる照明ブランドのひとつと言えるでしょう。羽や花、上質のフリルのようなパーツが重なり合うアーティスティックなデザインとそれらが生みだす柔らかな光と影の美しさが部屋をスタイリッシュに彩ります。もの作りが好きな人にもおすすめの照明です。
北欧ペンダントライト⑪おすすめブランド【IHANNE(イハンネ)】
フィンランドの照明デザイナー リサ・ヨハンソン-パッペにより1956年に発表して以来、長年本国の食卓を中心に愛され続けている照明です。構造は至ってシンプルながら高い機能性とデザイン性の両方を兼ね備えていると称される、北欧を代表する逸品です。フィンランド語で「理想的」を意味する名をつけられた『イハンネペンダントランプ』はシェードの内部に設けられた大きな乳白色のアクリルドームがあり、これによって明るさを確保しながら優れたアンチグレアシールド(眩しさを防ぐ)効果を備えているのが大きな特長です。また、シェードの淵に折り返しが無くすっきりしたデザインを実現しているのもこのランプの上質感を高めています。
北欧ペンダントライト⑫おすすめブランド【Northern Lighting(ノーザンライティング)】
2005年に新進気鋭のデザーナーが集結し設立されたノルウェーの照明メーカー。シンプルながらも遊び心のあるユニークなデザインを手がけるほか、かつての名作を復刻したクラシックなライトの製作でも話題を呼んでいます。ペンダントライトの看板作品のひとつ『Dokka(ドッカ)』は、ミラノトリエンナーレで金賞受賞するも生産中止となった1954年誕生の名作を2007年に再リリースしたもの。オリジナルの形や特徴が継承された女性のボディのようにしなやかな曲線とプロポーション、そして洗練された素材は上質の空間を彩るのに一役も二役も担ってくれる逸品です。
北欧テイストのペンダントライトまとめ
北欧テイストのペンダントライト、お気に入りは見つかりましたか?おしゃれでリーズナブルなものから空間を格上げしてくれる名ブランドの上質照明まで…多種多様なペンダントライトを見ていると、色んなアイテムを北欧テイストで統一したくなりますよね。これから新生活をはじめる人も模様替えを考えている人も、照明を北欧テイストのペンダントライトにチェンジして気分も一新しましょう♪
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