クーラーのカビ掃除は簡単?
夏場にクーラーをつけたら、「何か臭い…」それはカビが原因かもしれません。フィルターのゴミを掃除機で吸っただけではその臭いはとれません。
「どうしよう…エアコンクリーニング業者に頼むしかないのか!?」と思って調べて見るとエアコンクリーニングを業者に頼むと10000円~20000円もかかります。しかも、時期によっては1ヶ月待ちの場合もあります。(1ヶ月なんて待てない…)
そんな時に自分でクーラーのカビ掃除ができたら嬉しいですよね。業者に比べると1/10の価格で済みますし、やってみれば意外と簡単です!注意点をしっかり守れば初めてでも簡単にクーラーのカビを除去できますので試してみる価値はあります。
クーラーのカビ掃除にかかる時間は?
自分でクーラーのカビ掃除をするのは簡単ですぐ終わると思って、余裕で構えているのは大きな間違いです。
養生から始まって最後はしっかり乾燥させないといけないので、休みの日に半日がかりでやる構えでいたほうが後に後悔しません。
クーラーのカビ掃除を自分でした場合の費用は?
クーラーのカビ掃除をエアコンクリーニング業者に頼むと価格は10000円~20000円かかります。自分でクーラーのカビ掃除をすると1000円~3000円程で済みます。かなり安上がりです!代金のほとんどはクリーナー代です。
他にも掃除で使う道具はありますが、大抵はどこの家にもあるもので済みますし、手頃な100均でも手に入るので価格に大きく差がでることはありません。
クーラーのカビの原因は5つ
クーラーが「何か臭い」と思ったらカビが原因かもしれません。では、カビの原因は何なのでしょう。
「フィルターはこまめに掃除していたはずなのに…」という方も多いのではないでしょうか。でも、フィルターお掃除していただけではカビは防げません。
クーラーのカビの原因はクーラーエアコンという場所がカビにとって居心地がよく簡単に繁殖・増殖できる環境に原因があります。
クーラーのカビの原因1:温度
クーラーのカビの原因1つ目は、温度です。夏場、締め切って家を出て、帰って来て玄関のドアを開けるとモワッとしますよね。室内の温度は40度程になるともいわれています。そんな中に置いてあるクーラーエアコンも普通に考えて熱くなっているはずです。
クーラーのカビの原因2:湿度
クーラーのカビの原因2つ目は、湿度です。エアコンから冷たい空気が出たときにエアコン本体の中では結露が発生します。その時に湿度が上がります。そのままの状態が続くとカビの原因になります。
クーラーのカビの原因3:空気(酸素)
クーラーのカビの原因3つ目は空気です。これは当たり前のようですが、生き物と一緒でカビも空気(酸素)がないと生息できません。
クーラーのカビの原因4:カビ菌
クーラーのカビの原因4つ目はカビ菌です。こちらも酸素と同様、当たり前のようですが、カビ菌がいないと繁殖も増殖もしません。カビ菌は私たちの身近にいる菌なのです。
クーラーのカビの原因5:ホコリ、汚れ
クーラーのカビの原因5つ目は、ホコリや汚れです。カビ菌は汚いものが大好きです。ホコリを食べてどんどん繁殖します。綺麗にしていても、小さなホコリや空気中を飛んでいるようなホコリまではとりきれないのが現状だと思います。
クーラーのカビはどこに生えるの?
クーラーのカビはどこに生えるのでしょう。見たくもないし知りたくもないような気もしますが、目をそらさずにしっかり把握しましょう。
ルーバーにカビは生える
一番目に見えるのは風向きをかえる「ルーバー」という部分です。エアコンの電源を入れて、吹き出し口を見て黒い点々があるとアウトです。カビがいます。
ルーバーに生えているということは、見えにくいエアコン内部にもカビは生えています。しっかりと取り除くことが大切です。
ファンにカビは生える
「ファン」にもかびは生えます。エアコンの「ファン」は少し見えにくいところにあります。最初に紹介した「ルーバー」から覗きこむように見ないと見えません。懐中電灯やスマホの光などで見ることをおすすめします。
フィンにカビは生える
次に、「フィン」という部分にもカビは生えます。フィンはエアコンのフィルターを取るとすぐに見えるアルミの部分です。※後にも書いていますがこちらの「フィン」はとても繊細な部分なので優しく取り扱ってください。
クーラーのカビ掃除で準備するもの
クーラーのカビ掃除で準備するものをまとめてみました。クリーナー以外は100均でも手に入りますし、家にだいたいあるものです。タオル(雑巾)やゴミ袋は余分に用意しておくとよいと思います。
養生シートが付属されているクリーナーもありますので、そういったものを選ぶと下準備の手間が省けます。
・クリーナー
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立(踏み台)
・タオル(雑巾)
・歯ブラシ
・バケツ
・養生シート又はゴミ袋
・養生テープ
クーラーのカビ掃除の手順1
さぁ準備も整ったところでクーラーのカビ掃除をはじめましょう。脚立や踏み台に乗っての作業にもなりますし、カビとの戦いにもなるので体調が万全な時に安全第一で作業してくださいね。
コンセントを抜く
必ずコンセントを抜いてから作業をします。何かの拍子にリモコンのスイッチがオンになってしまうと、思わぬ事故になり大変危険ですので必ずコンセントを抜いた状態で作業します。
換気
クリーナーの匂いはきついので必ず窓を開けて換気しながら作業します。(マスク・ゴーグル忘れずに)気分が悪くなったら無理は禁物です。
養生
エアコン、壁、床など養生します。養生シートがない場合でもゴミ袋を切って広げて繋げれば代用できます。
※養生シートが付属されているクリーナーもありますので、そういったものを選ぶと下準備の手間が省けます。
カバーとフィルターを外す
カバーとフィルターを外します。普段フィルターだけの掃除のときはカバーまで外さないと思いますが、カビ掃除のときはカバーも全部外します。
外し方は機種により多少違うので、取扱い説明書を確認します。※説明書がない場合でも余程古い型のエアコンでない限り、ネットで検索すると出てきます。
クーラーのカビ掃除の手順2
さぁフィルターまで外したら次はフィンの掃除をしましょう。
日頃はフィルターの掃除で終わる方も多いと思いますがここからがカビ掃除ですので頑張りましょう。注意点を守れば初めてでも意外と簡単です。
フィンの掃除
引用: http://blog.skeg.jp/archives/2016/06/aircon-self-cleaning.html
「フィン」の掃除をします。フィンは繊細な部分なので取り扱いには注意が必要です。固いものや、力をいれてこするのはNGです。
引用: https://yourmystar.jp/c0_1/c1_2/articles/air-conditioning-cleaner/
まず掃除機の先にブラシをつけて吸います。次に掃除機では取りきれなかった小さなホコリを歯ブラシでフィンの向きにそって優しく取り除きます。
電装部分にラップで養生
引用: http://aircon-kirei.com/005_1/020/
フィンの右横に電装部分があると思いますが、そこをラップでぐるぐると養生します。これはクリーナーの液がかからないようにするためです。クリーナーの液がかかってしまうと、故障の原因にもなりますので必ず養生します。
フィンのクリーナーを使う
引用: http://blog.skeg.jp/archives/2016/06/aircon-self-cleaning.html
歯ブラシでフィンの表面のホコリを取り終えたら、次はフィンのクリーナーを使います。5㎝ぐらい離してフィンに吹きかけるだけです。
※離しすぎるとおくまで液が届かないので注意してください。
※1本全て使いきってください。
フィンに吹きかけたクリーナーが完全に乾いたらフィンの掃除は終了です。
クーラーのカビ掃除の手順3
次に「ファン」の掃除です。ファンはルーバーから覗きこむようにすると見える部分です。ここには手が届かないのでクリーナーを吹きかけるだけでOKです。
ファンの掃除クリーナーを使う
ファンの掃除でクリーナーを使う時のコツは、ファンを歯ブラシや長い棒で回しながら吹きかけることです。
吹きかけた後も時々くるくるとまわします。
クーラーのカビ掃除の手順4
手順1で取り外したエアコンカバーとフィルターを掃除します。フィンとファンをしっかり乾かしている間に簡単にフィルターを掃除します。
フィルターを掃除
フィルターの汚れがあまり酷くないときは流水で洗わずに掃除機で簡単に吸いましょう。カバーも掃除機でホコリを吸い、固く絞ったタオルで拭きます。
クーラーのカビ掃除の手順5
クーラーのカビ掃除も終盤です。この間特にすることはないのですが、ゆっくり休憩しながらしっかり乾かしましょう。
完全に乾かす
クーラーエアコンの掃除の後は、しっかりと完全に乾かします。くれぐれも「少しぐらい水気が残っててもいいか~」なんて思わないで下さいね。またすぐにカビが生える環境に戻ってしまいます。
手順1の逆の作業で終了
完全に乾かいたら、フィルターをつける→カバーをつける→コンセントを入れる→電源オン(送風)→養生を外すの手順で作業終了です。
動画も参考にしてみてください。手順など多少違う部分もあると思いますが、自分にあったやり方で進めてください。
クーラーのカビ掃除のポイント
クーラーのカビ掃除のポイントをズバリ言うならば、「完全に乾かす」ことです。せっかくカビも除去できたのに、水滴が残っているとまたカビが生えやすい環境になってしまいます。
少々時間はかかりますが、しっかり完全に乾かします。こうすることで、後の手入れがグンと楽になります。
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使うときの注意点
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使うときの注意点をまとめてみました。
ネットには「クリーナーを素人が使うと危険」という記事もありますが、注意点をしっかり守れば怖くありません。使ってみると「こんなに簡単なの!?」と驚くかもしれません。
業者に頼むより断然安くカビが除去できて、綺麗な空気で快適に過ごせるようになるので、是非クリーナーを使ってみてくださいね。
換気をする
クリーナーは独特の臭いがするので必ず換気をしながら作業します。(マスク・ゴーグルを忘れずに)
必ずコンセントを抜く
思わぬ事故防止のためにも必ずコンセント(電源)を抜きます。
必ず電装部分の養生をする
引用: http://aircon-kirei.com/005_1/020/
エアコンのカバーを開けて右側にある電装部分にクリーナー液がかかると故障の原因になるので、ラップやビニールでしっかり養生しましょう。
クーラーのカビを繁殖させない方法
綺麗になったクーラーエアコンの状態をできれば長くキープしたいですよね。カビの原因は簡単に揃ってしまいますが、少しでもカビを繁殖させない方法を紹介します。簡単なので是非試してみてください。
送風機能を使う(乾燥させる)
クーラーエアコンのカビの原因はエアコン内部の結露によるものです。クーラーの電源を切るときは送風機能に切り替え内部を乾燥させます。
乾燥することで、湿度が低くなりカビが繁殖しにくい環境になります。
最近のエアコンにはクーラーの電源を切ると自動で送風に切り替わる機能がついているものが多いです。機種にもよりますが「内部クリーン」や「クリーン」マークがリモコンについているので設定します。
こまめに掃除する
カビが繁殖する原因にホコリや汚れがあります。カビ菌の餌となるホコリや汚れを取り除きます。カバーや、フィルターをこまめに掃除すると効果的です。
こまめに換気する
カバーやフィルターを掃除しても空気中の小さなホコリまで取り除くのは不可能です。しかし、こまめに換気をすることで空気の流れを作り綺麗な空気を保つように心がけましょう。
クーラーのカビが体に及ぼす影響
カビが繁殖する条件はかなり簡単だということはお気づきかと思いますが、だからといってカビをそのままにしておくと人体に悪影響を及ぼします。
クーラーのカビが原因で肺炎(夏型肺炎)になる可能性があります。症状としては熱、咳、頭痛と風邪症状に似ていて気づきにくいのも要注意です。悪化して入院することもあります。
エアコンクリーナーの紹介
数あるエアコンクリーナーの中から厳選したクリーナーを紹介します。
エアコンクリーナーは、フィンクリーナー・ファンクリーナー・フィルタークリーナー・ドレンホースクリーナーに分けられます。用途に合わせて選びましょう。
フィンクリーナー
アース製薬 エアコン洗浄スプレー防カビプラス 無香性 420ml 2本
価格
¥ 647
縦長ワイド噴射採用でフィンの奥まで洗浄することが可能で、エアコンのフィンについたカビの増殖を抑えてくれます。自動掃除機能付きエアコンにも使用可能です。
ショーワ部品:エアコン内部洗浄剤くうきれい/AFC010エアコン用
価格
¥ 1,109
これ1本で家庭用エアコン(6畳~8畳)1台分のアルミフィンが洗浄できます。
くうきれい エアコン内部洗浄剤サービスタイプ (エアコン洗浄剤 冷却フィン用)
価格
¥ 1,236
ワンセットで6畳~8畳用のルームエアコン1台分を簡単に洗浄できます。奥まで到達しやすい後発泡タイプのクリーナーです。
エアコンクリーナー Ag消臭プラス
価格
¥ 1,409
エアコン内部クリーナーシュ!シュ! 420ML
価格
¥ 1,000
アルミフィンに吹きかけるだけで簡単にお掃除ができます。嫌な臭いがなくなり、エアコンの効きが良くなります。日本でエアコン1台分の掃除が可能です。
ファンクリーナー
くうきれい エアコンファン洗浄剤 (エアコン洗浄剤送風ファン用 養生シート付き)
価格
¥ 1,886
フィルタークリーナー
アミライト 網戸掃除 スプレーはじける泡タイプ 290ml
価格
¥ 369
アミライト フィルター洗浄スプレー 除菌 花粉・カビ除去 180ml
価格
¥ 499
ドレンホースクリーナー
ガオナ これカモ 真空式パイプクリーナー エアコンドレンホース用 (簡単 つまり解消) GA-KK001
価格
¥ 1,436
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使いたくない人は
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使いたくないと思う方もいます。「クリーナーの独特な匂いが嫌い」「使うのが怖い」「故障が心配」など理由は様々です。
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使わない方法1
クーラーのカビ掃除でクリーナーを 使わない方法を簡単にご紹介します。
エアコンを購入して2~3年ならこまめな掃除と内部クリーン機能を使う
エアコンを購入してから2~3年でこまめに掃除をしていて、かつ吹き出し口のルーバー辺りに黒い点々などカビもない状態ならクリーナーを使う必要はありません。
日頃からこまめにカバーやフィルターを掃除をするとカビの繁殖も抑えられクリーナーを使わないでも大丈夫です。何より購入して2~3年の新しいエアコンなら必ず内部クリーン機能がついていると思います。
クーラーを消した後に内部クリーン機能の設定をしておくと自動的に送風に切り替わり、エアコンの内部を乾燥させてくれるのでカビの繁殖を防ぐことができます。
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使わない方法2
クーラーのカビ掃除でクリーナーを使いたくない。だけど「吹き出し口のルーバー辺りにカビが生えている」「クーラーをつけたときに何か臭い」という方。
エアコンを購入して「一度もフィンやファンの掃除をしていない」そんな方は、次の方法も考えてみてはいかがでしょうか。
こまめな掃除とプロの手をかりる
ルーバーについたカビを中性洗剤などで一時的に落とせたとしても内部にはまだカビが残っています。
エアコンを購入してから一度もフィンやファンを掃除していない場合は、プロの手をかりて綺麗にしてもらう手段もあります。
少し料金はかかりますが、その後こまめな掃除や送風機能を使いカビの繁殖を防げばいいのです。
クーラーのカビ掃除とお金の話
クーラーのカビを放っておくと、カビまみれの風が空気中に拡がり体内に入ると肺炎を引き起こす可能性もあります。
その結果、病院代もかかり一家の主が入院ともなると収入がなくなり貯金を切り崩すことになります。また、カビや汚れでクーラーの効きが悪くなると電気代もかかります。
クリーナーを使って自分でクーラーのカビ掃除をするのは意外と簡単です。手間はかかりますが、それで快適に過ごせるのであればやってみる価値は十分にあります。
クリーナーを使いたくない場合は、プロの手をかりるという手段もあります。少々お値段が高くても体の健康にはかえられません。どちらにしても健康で快適に過ごせる綺麗な空気が一番だと思います。
まとめ
クーラーのカビの原因と意外と簡単にできるクーラーのカビ掃除をご紹介しました。 クーラーのカビの原因は①温度②湿度③空気(酸素)④カビ菌⑤ホコリ・汚れです。
どれか一1つでも欠けると、カビは繁殖することはできません。一番簡単な方法とポイント。
①カビの餌となる汚れやホコリをこまめに取り除くこと。
②クーラーの使用後に送風でエアコン内を乾燥させること。
これだけでカビの繁殖を抑えられるのであれば、手間隙やお金のことを考えると実践する価値はあります。
エアコンクリーナーの使い方もやってみると簡単です。用途に応じてクリーナーを選びましょう。分からない場合はや迷った場合は、売っているホームセンターなどの店員さんに尋ねると親切に教えてくれます。是非一度試してみてください。
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