ひとことで「アッシュ」といってもどんな色か想像がつかない人も多いですよね。アッシュととは日本語に直訳すると「灰」という意味ですが、美容業界で使われるアッシュの意味は赤みのないくすんだグレー・グリーンまたは青み系の色を指します。外国人のような透明感のある色味というと想像しやすいでしょうか。元々日本人を含むアジア人は赤みやオレンジや黄みのある色素が強いので、アッシュに染めるにはブリーチすると出やすくなります。肌馴染みもよく、垢抜けた印象になるので初めてカラーに挑戦する人にもおすすめの色です。

結論からいうと実はブリーチなしでもアッシュ系の色は出せます。外国人のようなきれいな透明感のあるアッシュにするにはブリーチの方が出しやすいですが、毎回アッシュにする度ブリーチすると髪の毛のダメージが大きく傷んできてしまいます。最近は技術が発達してきており、ブリーチなしでもアッシュトーンの色が出せるようになってきました。市販のカラー剤でもセルフでできるアッシュ系のカラーが出ています。ただし出せる明るさはダーク系のアッシュです。金髪に近い明るいアッシュ系は、日本人特有の赤みのある髪の色には対応できずブリーチが必要になります。

おすすめのアッシュ系のヘアカラーを以下でご紹介します。これらの色はブリーチなしでも出せるので参考にしてみてください。市販のヘアカラー剤でも出ているカラーが揃っていますのであなたに似合うぴったりのヘアカラーを見つけてくださいね。

アッシュ色が一番強く出る色がこのアッシュグレーです。アッシュはグリーンが入っている色になりますが、このグリーンの色味が多く入っています。クールでかっこよく見せたいヘアカラーをお探しのメンズの方におすすめの色です。髪質はドライでツヤ感がなくなります。カラーを入れたはじめのうちはグリーンの色味が強く出ますが、日が経つごとに髪になじんできてグレーっぽくなります。暗めのトーンなので職場で明るい髪色がNGの方にもおすすめです。

アッシュグレーよりさらにトーンダウンした色がこのダークアッシュです。地毛に近いけれど赤みをなくした透明感のある色味になり、こなれた雰囲気になります。最近人気急上昇の色で幅広い世代に支持があります。落ち着いた大人っぽい雰囲気になれるカラーです。また、色白に見えるところもポイントです。

メンズのヘアカラーで最近人気なのがマットアッシュです。アッシュカラーの中でもグリーンの色味がもっとも強く、さらにアッシュカラーとの相性もバツグンなのが特徴です。肌の色や瞳の色を問わないカラーなので誰にでも似合う色です。ブリーチなしでもきれいに染まり、どんなアッシュカラーがいいか迷っている方はこのマットアッシュから挑戦するといいかもしれません。グリーン色を強く入れるとマット感が強くなり色味も明るくなります。

アッシュグレーにも似ているスモーキーアッシュですがアッシュグレーより青みが強く出るのが特徴です。独特な質感があるのでアッシュグレーに飽きた人やちょっと個性を出したい人、おしゃれな雰囲気を出したい人に人気があります。こちらもクールでかっこいい仕上がりになるので人気のメンズヘアカラーです。

以下ではセルフでもブリーチなしで簡単にアッシュに染まるおすすめの市販のヘアカラーをご紹介します。

流行のトレンドカラーや個性派カラーなど豊富なカラーが揃っているビューンティーン。泡立つ乳液タイプでセルフでも楽に染められます。グリーンやグレーのカラーが強く出て市販のカラー剤の中でも発色がいいです。元々の明るい髪色の方はグレー系にきれいに染まります。

グリーンのカラーが強めに出るこのミントアッシュというお色。もともと、このメイクアップカラーシリーズは色味が抑えめのトーンなのでそこまで明るく仕上がりませんが、明るめのヘアカラーの上にこの色をプラスするときれいにアッシュが出ます。オレンジやイエロー系のヘアカラーで明るくなりすぎた方がアッシュ系にトーンダウンしたい方にはおすすめの色です。

グリーンが強めの定番のマットアッシュにしたい方はこちらがおすすめです。オレンジ系の髪色で、赤みをなくした暗めの色にしたい方にもぴったりです。黄色系の髪色でしたらこの商品名通りカーキっぽい色に染まります。

泡タイプのヘアカラー剤なのでセルフで染める場合も簡単です。後ろの染めにくい場所も泡タイプなら楽ちんですね。また、準備も容器に溶剤を入れて振るだけなので市販のカラー剤でセルフで染める場合も挑戦しやすいです。お色はくすんだグレー系のマットっぽいアッシュです。透明感があるきれいな色に染まります。

こちらも泡タイプでセルフでも染めやすい仕様になっています。お色はグリーンっぽいベージュよりのアッシュです。こちらのリーゼプリティア泡カラーシリーズは1箱の量が多いのでロングヘアの人も1箱で済も、ショートヘアの人は1箱で2回分使えます。コストパフォーマンスがいいのが嬉しいですね。

ちょっとくすんだアッシュ系のヘアカラーにしたい方はこちらがおすすめです。名前通りスモーキーなマットよりの質感になります。明るめヘアカラーからこちらの色をいれるとよりきれいに発色します。

実はヘアカラーの中でもアッシュ系は黒の色素が強い日本人にとって色落ちしやすい色です。ブリーチなしで染めたアッシュ系のヘアカラーは粒子がとても細かいのでシャンプーするごとに抜け落ちやすくなってしまいます。そのためアッシュカラーをきれいに保つためにいくつかポイントがあります。市販のシャンプーやヘアケア剤はカラー用のものを選ぶとよいでしょう。ダメージケアのためにとトリートメントも髪の毛に長時浸透させると落ちやすくなってしまします。今はつけてすぐ流しても効果のあるトリートメントもたくさん出ているので長時間置く必要はありません。また、ドライヤーを長時間あてすぎるのもNGです。アッシュ系のカラーを髪の毛になじませるには２か月に１回のカラーメンテナンスが理想的です。それ以上経ってしまうと、きれいなアッシュ系の色が出にくくなってしまいます。

もはや定番化しているアッシュ系のヘアカラー。男女や世代問わず大人気ですよね。グレーやグリーンが入ったアッシュ系は日本人が持っている色素と真逆の色味なので浸透しづらく、少々扱いにくい色味ではありますがダークヘアカラーなら自然な髪色でかつ、外国人っぽいおしゃれな雰囲気も出せるのが魅力です。ブリーチなしでセルフヘアカラーもできるので、市販のカラー剤でイメージチェンジしてみるのもいいですね。