帽子の種類・名前の分類
帽子の種類の分類というのは、コレという決定版がないそうです。そのため帽子専門店では、フォーマルとカジュアルに分けたり、素材で分けたりするところもあるといいます。ここでは一般的につばのタイプによって帽子を分類していきます。
「つば」とは?
日光をさえぎり、まぶしくないようにするための頭を覆う部分のまわりに付けられる布などのことです。用途に応じて面積が広かったり、つけられる場所が違います。つばの違いによって、ハットとキャップに分けて呼ばれることが多いです。
本記事ではハットとキャップに分類して紹介していきます。それ以外のつばがないタイプや、分類するのがむずかしい特徴がある帽子は個々に解説していきます。
ハット
輪っかのように360度ぐるりとつばが付いた帽子をハットといいます。
キャップ
前方のみ、つばがつけられた帽子をキャップと呼びます。
帽子の種類の選び方
本記事を帽子の辞書のように使う人は、この箇所は飛ばしてかまいません。自分に似合う帽子を探している人、プレゼントとして帽子を探している人は参考にしてくださいね。
顔に合わせて選ぶのが基本
面長の顔を小さく見せたいなら、高さがなく、前後左右につばが広い帽子がおすすめです。帽子の効果でバランスがよくなりますよ。また、顔が左右に広い印象を和らげたい場合は、飾りが目立つ帽子やつばの広い帽子を選ぶと、例えばエラが張っている印象がなくなる効果があります。
カラー選び
帽子の色は、コーデのベースカラーに対してポイントとするカラー、つまり「差し色」に合わせるのが基本です。例えば赤いベルトと赤いヒールを履いていれば、帽子のカラーは赤を選ぶのが基本となります。
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帽子の種類・名前一覧①:ハット
それでは、さっそくいろいろな帽子の説明をしていきます。まずは「ハット」と呼ばれる種類です。
中折れハット・ソフトハット
頭頂部の中央部分が谷型に折れている帽子です。どんなスタイルにも合わせやすい形状なので、あらゆる素材で中折れハット・ソフトハットは作られています。
ボーラーハット・山高帽
頭頂部が丸い山のようになっているのが特徴。ハードな素材で作られることが多いです。
チャップリンの帽子というと分かりやすいでしょうか。
キャペリン・ツバ広帽・女優帽子
つばの広がった帽子のことです。普通、柔らかい素材の布で作られます。日光がまぶしくないだけでなく、顔に直接日光があたるのを防ぐ効果もあります。女優が好んでかぶることが多かったため、女優帽子とも言われています。一般の人でも、キャペリン・ツバ広帽・女優帽子をかぶるのは女性がほとんどです。
センタークリースハット
中折れ帽子と呼ばれることもありますが、山高で、つばが短く、リボンにあたるものがまかれるという条件を満たすと特にセンタークリースハットと呼ばれることが多いようです。
サファリハット
明確な定義はなく「アウトドアに向いている帽子」をサファリハットと呼びます。男性用・女性用というのもあいまいなデザインのものが多いです。紐でアゴ下に固定できるので、小さな子供の日差し避けとして使用しても便利です。
パナマハット
昔の映画を見ていると、暑い国や季節でパナマハットを被った男性が登場することがありますよね。エクアドル産の「トキヤ」で編むのが本物で、網目が細かいほど高級品と言われます。
シルクハット
高い円筒形が特徴です。ソフトハットと違い、ハードな素材で作られることが多いです。男性がフォーマルな場でかぶる機会があるとすれば燕尾服ぐらいですが、日本ではまずないでしょう。
ストローハット・麦わら帽子
引用: https://www.instagram.com/p/Buagmb3ADgP/
天然草で作られ、丸い山形、つばが広めというのが特徴です。子供用の「麦わら帽子」と呼ばれるものではアゴ紐がつけられているものが多いです。流行りすたりは多少ありますが、大人の女性のコーデの定番アイテムのひとつといえるでしょう。
カンカン帽・キャノチェ
カンカン帽は頭頂部とつばが平であるのが特徴。大正~昭和初期に大流行し、叩くとカンカンと音がするほど麦わらをプレス加工し、ニスや糊で固めています。フランス語では「キャノチェ」と呼ばれています。
チロリアンハット
つばが短く、頭頂部の前方にかけてやや下がり、頭頂部は後方に広がっておられるのが特徴です。もとはオーストリアのチロル地方の登山帽でしたが、おしゃれなデザインで男女ともに人気です。
ポークパイハット
頭頂部が長円形に凹んでいるのが特徴。こちらもデザインがおしゃれということで男女ともに人気があります。
ウエスタンハット・カウボーイハット・テンガロンハット
カウボーイ映画などで登場する帽子です。高めの頭頂部と長めのつばが特徴。裏が見えるほど反り返った帽子をテンガロンハットと呼び、反りが控え目なものをウエスタンハットまたはカウボーイハットと呼ぶことが多いようです。
ピルボックスハット
浅くて丸い薬容器(=ピルボックス)のような形状が特徴。つばはありませんが、ハットと呼ばれています。
ブレードハット
テープ状のブレードが特徴。男女ともにかぶられていますが、リボンのようなデザインで特に女性に人気があります。
ブルトンハット
前方のつばが反り返っているのが特徴。頭の後方に傾けてかぶるのが一般的で、女性用の帽子です。
スラウチハット
引用: https://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr530/auc0309/users/2/9/9/4/komeya_yn-imgbatch_1506662895/600x399-2017092902473.jpg
つばの垂れたソフトな素材の帽子です。流行りの帽子として雑誌などで周期的に取り上げられます。
キャペリンハット・ガーデンハット
引用: https://www.instagram.com/p/Bi_TT9IB1x4/
ツバが幅広く、波打ち、ソフトな素材で作られるのが特徴。実用性の高さもあり、流行りの帽子となることもありました。
チューリップハット
チューリップの花を逆にしたような形状が特徴。男性・女性・子供など幅広い人気の帽子です。
帽子の種類・名前一覧②:キャップ
つづいてキャップを紹介していきます。
ベースボールキャップ
これは説明の必要はないでしょう。男女共に人気があります。
ワークキャップ
インスタで「ワークキャップ女子」のタグで多くの写真が投稿されるなど流行したワークキャップ。頭頂部が円筒形で、もともと鉄道作業員がかぶっていました。ワークキャップの流行りとともに、お洒落なワークキャップがたくさん作られるようになりました。
マリンキャップ
船員帽タイプのキャップ。頭頂部が小さく、つばが短いのが特徴です。飾り紐が付く場合も多いです。
トルーパーキャップ
頭の形にそってかぶり、必要に応じて巻きつけるもの。防寒効果が高いですが、男女共にファッションとしてかぶることもあります。
帽子の種類・名前一覧③:ニット帽
ビーニー
ニット帽のなかでも人気なのがビーニー。飾りや紐がないのが特徴です。流行りものというより、もはや定番となりました。
パイロットキャップ
耳当て付の帽子。もとはパイロットの防寒用でした。
帽子の種類・名前一覧④:ベレー帽・チャペル
引用: https://www.instagram.com/p/Bvg2ObNlkYu/
つばがないのが特徴。また柔らかい素材で作られており丸くて平らな形状が特徴です。
帽子の種類・名前一覧⑤:ハンチング帽・鳥打帽
ハンチング帽・鳥打帽はベレー帽とよく似ていますが、前にひさしがついているのが違いです。フェルト生地が多いのも特徴です。
キャスケット
引用: https://www.instagram.com/p/BvfX6MZl7wi/
キャスケットはハンチング帽の一種です。ハンチング帽とキャスケット帽の違いは、キャスケット帽はおでこの部分が前傾しないこと、頭頂部が丸く膨らんでいることです。
キャスケットは2017年から流行りの帽子として注目されています。キャスケットの魅力はボーイッシュなコーデを楽しめること、レトロ感が出せることなどです。また、ローポニーテールなどヘアアレンジとの組み合わせで大人っぽさを演出できるなどで流行りのアイテムとなりました。
帽子の種類・名前一覧⑥:ボンネット
アゴの下で結び、後頭部は露出しているタイプの帽子。ヨーロッパの伝統的な帽子でしたが、いまは幼児用の帽子としてよくかぶられます。
帽子の種類・名前一覧⑦:トークハット
つばのないエレガントなタイプの帽子。極めてフォーマルな場や結婚式などで使われます。
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まとめ
伝統的な帽子や流行りのキャスケットなど、いろいろな帽子の種類と名前を紹介してきましたが、いかがでしたか。それぞれの個性や特長を知ることで、シーンに合ったコーデに取り入れてみてください。