ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<はじめに>
細長い紙をクルクルと巻いて作るペーパークイリング。基本はとてもシンプルながら、工夫次第で無限の可能性を発揮させることもできる手軽なアートです。今回は、100均で揃えることが出来る道具で、基本技を見ながら、初心者でもできるバラやひまわりの作り方を見てみましょう。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<どんなときに最適?>
シンプルにもゴージャスにもできるペーパークイリングは、純粋にアートとして作ることができますが、お祝いごとのギフトや写真の装飾にも最適です。時間も費用もあまりかからない手段を探している方にもうってつけと言えるでしょう。
なぜ初心者にも簡単に華やかなデザインが作れるのかといえば、ひとつひとつのパーツは単純な作業で出来てしまうから。それがたくさん集まると、さも高度な技術を使ったかのように見えるのです。
手軽とはいえ、工夫次第でどこまでも発展させられるのが、ペーパークイリングの面白さ。もはや「手芸」の領域に留まらない作品を作ることさえできます。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<作品の例>
アール・ヌーヴォーのような曲線を使うとあって、親和性が高いのは、やはり花柄。
とはいえ、花柄ばかりと思われがちですが、決してそんなことはありません。例えば……
お寿司にしたり、
キャラクターにしたり。
発想次第で、立体感も自由自在です。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<道具を100均で調達>
ペーパークイリングに必要な道具をチェックしていきましょう。上の写真のようなキットも売っていますが、道具によっては自作で作れたりします。
細長い紙:100均でペーパークイリング専用の紙を置いている場合もありますが、もちろん自作もできます。6mm幅や10mm幅など細さを決めたら、定規とカッターで均一に切っていきます。もちろんハサミでもOK。なかには、手回しシュレッダーで量産するツワモノもいるようです……!
クイリングバー:紙を巻くための棒です。重要なのは、きれいに巻くために紙を固定するスリットがあるということ。クイリングバーが100均に無い場合には、つまようじで代りにしてみましょう。先端をカッターで平らにカットし、割れて壊れないよう縦に小さく切れ込みを入れればOK。スリットに紙をはさんで、巻いていきます。
ボンド:巻いた紙が再び広がらないように固定したり、巻いた紙の形を変形させるために、ボンドを使います。もちろん、ノリを使っても同じです。
ピック:そのボンドを紙につけるためにちょうどいいのが、お弁当に使う、プラスチックのピック。すべて100均で揃う道具ですね!
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<基本技>
ペーパークイリングの基本は簡単。とにかく紙を巻き、小さなパーツをたくさん作ること。それを組み合わせていけば、初心者にだって、バラもひまわりも、あっという間に作れてしまいます。
1:タイトサークル クイリングバーに紙をはさみ、緩まないように巻いていきます。最後に残った端をボンドで止めれば完成。中心以外にすきまのない、円形のパーツです。これがすべてのパーツの基本となります。
2:ルーズサークル タイトサークルを作ったら、クイリングバーからはずし、少し開いたところでボンドで固定。すきまのある円形のパーツになります。
3:ルーズスクロール ルーズサークルと同じように、巻いてバーから外したら、ボンドでとめず、そのままにします。ボンドでとめたものよりも軽い質感になります。
4:ティアードロップ ルーズサークルを作ったら、円の中心を端にひっぱって寄せて、その反対側をつぶす。水滴(涙)の形に似ているため、この名前がついています。
5:マーキーズ ルーズサークル両端を潰すと、ひし形のようなかたちになります。つぶし加減でボリュームを調整し、作品全体の印象を変えることも出来ます。
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ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<組み合わせ方法>
それでは、基本パーツをどのように組み合わせればいいのか、例を見てみましょう。
上の写真のように、これから作るバラなど動きの多いパーツを、ビンのような容器に入れるだけでも綺麗です。
こちらの写真は、先ほど紹介したパーツだけで構成されていますね。ティアードロップを集めて青い花を表現しながら、他の部分は長く伸ばすように潰したマーキーズなどを使っていますね。画面上部には、ひとつだけ、これから実際に作ってみるバラがつけられています。
こちらは、さまざまな色合いのティアードロップを多用したハリネズミ。顔や足など素肌の露出している部分は、こまめに巻き方を逆回転させて作っているようですね。ハートの部分などは上では紹介しなかったパーツですが、こうして見慣れないパターンをどのように作り出せば良いのか、頭の中で考えるのも、ペーパークイリングの面白いところなのです。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<バラを作ってみよう>
それではさっそく、作品を作っていきましょう。まずはバラ。バラなんて、初心者にとっては特有のひだが難しいんじゃないの? と思われるかもしれませんが、実はこれ、タイトサークルに一工夫くわえるだけなのです。
バラの作り方:タイトサークルを作る要領で紙を巻き始めたら、90℃くらいの角を作るように、紙を手前に折り、ふあたび巻いていきます。3〜4cmくらいの感覚で繰り返し折ると、きれいに仕上がるでしょう。最後の端をボンドでとめるだけでも構いませんが、動画にあるように、開きすぎないように気をつけながら、ひだの隙間にボンドを塗ると、しっかりと固定されます。
初心者でも、驚くほど簡単に作れますね! たったこれだけなのに、知らない人が見たら、100均の道具で作ったとは思えないクオリティです……。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<ひまわりを作ってみよう>
つづいて、ひまわりの作り方です。ひまわりは3つの部分に分かれているので、細かい工夫を加えながら、マーキーズやルーズスクロールを組み合わせていきましょう。ひとつひとつ作っていけば、初心者でもつまづきません。
ひまわりのはなびら:黄色の紙でマーキーズを10個ほど作ります。
ひまわりの中心(冠状花):茶色の紙を4つに折ったら、ハサミで幅半分くらいまで細かい切れ込みを入れ、その後タイトサークルに。切れ込みを円の外側へむかって指先でひろげます。
ひまわりの葉:黄緑色の紙でマーキーズを作り、S字に歪めます。巻き方を工夫して、長いマーキーズを作ってもいいですね。
あとは、中心の周りにはなびらを均等に配置し、葉も添えて完成です!
ひまわりの葉は、こちらの動画のように、ルーズスクロールを伸ばす方法でも、ダイナミックなうずまきが作れてきれいですね。
ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<もっと高度な例>
もとになる絵を描いて、そこにパーツを乗せていったり。
ペーパークイリングで文字を書いたり。
もっと高度なひまわりまで!さすがにこのレベルになると、事前に下絵を描いて、どのパーツをどのように使うか設計していく必要があるでしょうが、工夫次第で、可能性は無限大です。
指先を使うということだけではなく、基本的パーツをいかに変形させて大きな図柄を完成させるか、常に頭を働かせる作業とあって、ペーパークイリングは一種の脳トレと言えるかもしれません。
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ダイソーの道具で簡単デザイン! ペーパークイリングの作り方<まとめ>
いかがでしたか? もうひと手間、飾りを加えたいと思ったときに、すぐに始められるのがこの方法の魅力です。初心者でもあっという間に作れて、美しく仕上がるペーパークイリング。道具が100均で揃うということもあり、今日からでも始められますね!