ライヴ用耳栓とは、音楽を楽しむための耳栓です。通常の耳栓は外界の音をすべてシャットアウトすることを目的に作られていますが、ライヴ用耳栓は「音質はそのままに適切な音量で音楽を聴く」効果があります。全く目的が違う物です。通常の耳栓は樹脂やウレタンなどでできていますが、ライヴ用耳栓はシリコンの本体に音量調節のフィルターが入っています。音楽を快適に聴くための耳栓、それがライヴ用耳栓なんです。
普通の人より音が大きく聞こえる、特定の音を耳が拾いやすく不快になってしまうという聴覚過敏な人の中にも音楽が好きで、ライヴに行きたいという人もいます。そういう方にとってライヴ用耳栓はとても便利なグッズです。ライヴ用耳栓の遮音効果で、つらかった音がマイルドになり、ストレスを軽減できます。聴覚過敏は、ストレスや疲労から後天的に出る場合もあるんです。今は違っても将来症状が出ることもあるので人ごとだと考えない方がいい症状です。
ライヴに行って大音響で音楽を楽しんだ後、静かな場所に行ったら、音がボワボワーッとして聞き取りにくいという状態になるのは、ライヴあるあるですよね。これは急性音響外傷という状態です。内耳の有能細胞が傷つきおこる感音難聴なんです。
でも大抵の場合は時間とともに有毛細胞が復元してきて耳は普通に聞こえるようになります。しかし、ヘッドフォンやライヴで毎日のように大音量を聞いていると、この急性音響外傷が慢性的になる場合もあります。
つまり、音楽をずっと楽しみたい、年を取ってもライヴに行きたいという人は、人一倍耳のケアをしておくのが大事。難聴になると日常生活にも支障が出るのはもちろん、大好きな音楽が楽しめなくなってしまいます。是非ライヴ用耳栓で、耳をプロテクトしましょう!
最近はお子様お断りではなく、親子で参加できるライヴも増えてきました。クラシックはもちろん、ロックやEDMでも子供連れで参加できるライヴやフェスがあります。そこに子供を連れて行く場合、子供の耳を守るためにライヴ用耳栓は重要です。成長中の子供の耳は大人よりデリケート。音響外傷から子供の耳を守るためにライヴ中は音量を調節してあげることが大切。子供用のライヴ用耳栓もありますし、耳栓が苦手な子にはヘッドフォン型のイヤープロテクターを付けることもできます。
なんとなく「ライブに来たのに耳栓をしたら周りの人にマナーが悪いって思われるかな?」「アーティストに失礼かな?」と思ってる方はいませんか?
大丈夫です!近年はアーティスト側やライブハウス側が耳栓の着用を奨励している例もあるんですよ。この問題に敏感なライブハウスでは、子供用防音イヤーマフを貸し出ししているところもあるほど。でもどこのライブハウスでもイヤーマフがあるとは限りませんし、人任せにして自分で動かないのはそれこそマナー違反。できるだけ自分で用意して、自己解決する姿勢は大事です。
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特にはっきりと意思表示をしているのはアジカンです。アジカンは子供をお断りするのではなく、親子・全世代にライヴを楽しんでもらいたいという気持ちがある反面、ライヴの音で繊細な子供の耳を傷つけてしまうことがあることを心配しています。ちょっと長いですが、以下、とてもわかりやすいのでご一読ください。
今回のツアーでは、いくつかの会場でライブに集中できない事態に遭遇しました。端的に言えば、安全とは言えないポジションに無防備な子どもがいました。両親と一緒とはいえ、声をかけざるを得ませんでした。
「はじめから児童の入場を拒めばいいのでは?」という意見はもっともだと思います。特にライブハウスでは、今後、そういう選択をせざるを得ない可能性もあります。
ただ、バンドとしては、なるべく扉を閉じたくない。子育て世代に仕事や育児の隙間でどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい、という思いがあります。
今後、俺たちは次のツアーから、イヤーマフ(子ども用の防音ヘッドフォン)の貸し出しを始めようと思います。けれども、それは忘れた人や、そもそもそうした器具の存在を知らなかった人たち用だと考えてください。また、子どもたちの耳を守る必要性を知ってもらうためにも貸し出しを行います。同時に、児童のイヤーマフの着用を入場時のチェック事項に盛り込むつもりです。
子どもと一緒にライブに来る人は、ライブハウスやホールといった会場を問わず、必ずイヤーマフ(例えばコレなど)や耳栓(イヤープロテクターで検索すると音楽用のヤツがみつかる)を自分たちで用意してください。そんなに高価なものではありませんので。
大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください。
そして、防音のイヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください。
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キュウソネコカミもツアーグッズで耳栓の販売をしています。ライヴハウス用耳栓販売についてメンバーがTVで明かしたコメントでは、「ライヴハウスでは、お客さんが1時間半、2時間ずっとスピーカーの前にいてお客さんの逃げ場がないんですよね。」「むしろ耳栓をつけているの見えたら、君、うまい楽しみ方してるね! 長いこと楽しめるよ!って思う」とお客さんを心配しつつ、耳栓をしてもマナー違反ではないことを明言しました。
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Hi-STANDARDはファンと音楽を楽しむための取り組みに真剣に向き合ってきたバンドです。違うと思うことはテコでも動かない強固な意志を持っていますが、いいと思ったことに取り組むのも早いバンドです。2017年にはライブ用耳栓をバンド公式グッズとして販売し、その使用を奨励する姿勢を見せています。
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独自のバンドサウンドかなりのこだわりを持つSPYAIRもかなり早くから耳栓の販売を導入したアーティストです。こんな風にバンドロゴが入っていたらますます欲しくなります!
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アイドルで若年層のファンも多いエビ中はグッズというわけではないのですが、格安の200円で耳栓を販売しました。メンバーはもちろん、ファン層が若いアーティストの場合、ファンの耳を大切にするために、利益ほぼ度外視で耳栓をおすすめしていることも。
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ももクロは耳栓の販売は今のところないようですが、ファミリー席のキッズたちには、キッズ用イヤーマフの貸し出しを行っています。そのうち耳栓もグッズに入るかもしれません。
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轟音ロックで有名なマイ・ブラッディー・バレンタインのライヴでは、ライヴの観客《全員に》耳栓が配られ話題になりました。だったら音量を下げればいいじゃないかという意見もありますが、轟音だからこそ感じられる興奮を楽しみに来ている人もいるわけです。その人たちにも、違う人たちにも楽しめるライヴ作りをしているんですね。
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CRESDENDOの耳栓はミディアムとラージがセットになっているので、お子様や耳の穴の小さい女性はミディアムを使うのもいいかもしれません。つけ方の注意は1つだけ!中にフィルターをセットしないとまったく音を遮ってくれないので、必ず付けてください。つけると、耳の中にすっぽり収まり目立たないのもいいですね。
お店で見て買いたい方はタワーレコードかビッグカメラにおいてあることが多いみたいです。※お店により在庫は変わりますのでご了承ください。
CRESCENDO 耳栓 ライブ用 イヤープロテクター Music
価格
¥ 1,890
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61ft8yqXPTL._SL1000_.jpg
PUAroomの耳栓は、プニプニと柔らかいシリコン製ですので耳が痛くなることがなくうれしいです。こちらもつけ方のコツも、遮音フィルターをきちんとセットすること。耳の中でフィットして落ちる心配もありませんし、目立たないデザインです。かわいいケースはライヴ用バッグに取り付けておけば、「耳栓どこ行った?」ということがなく便利ですね。こちらはお店での販売が不明なのでネット通販で購入をおすすめします。
PUAroom 2ペア騒音フィルター付き高忠実度耳栓安全性を維持して芸術家、コンサート、オートバイ、旅行、祝日、ライブイベントの聴覚を保護する音量を低減騒音の低減再利用可能な低アレルギー性および環境に優しい
価格
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/711s1yVvbcL._SL1500_.jpg
こちらの耳栓のいいところは、遮音フィルターが2つついていること。ライヴの音の大きさによって音をどれだけ遮音するか、フィルターを使い分けできちゃいます。フィルターの付け替えは難しくありませんが細かい作業なのであらかじめ家で行いましょう!つけ方のわかりやすい動画もあります!
お店で見て買いたい方はタワーレコードかビッグカメラにおいてあることが多いみたいです。※お店により在庫は変わりますのでご了承ください。
Safe Ears 音楽用イヤープロテクター(コード付き) THUNDERPLUGS PRO(サンダープラグスプロ) 耳栓
価格
¥ 3,093
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71Uzq6poL5L._SL1500_.jpg
TheFitLifeはシェルが3サイズあるので家族に貸してあげることができるところがステキ!(貸す前はしっかり洗いましょう!)フィット感が素晴らしく、ライブで踊っても落ちることがありません。つけ方は、耳を後頭部の方に引っ張って耳の穴を開き、耳栓を挿入すればOK。慣れれば簡単です。こちらはお店での販売が不明なのでネット通販で購入をおすすめします。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91li4cduNzL._SL1500_.jpg
TheFitLife 耳栓 ライブ用 3サイズ入 高音域23dB防音 携帯ケース付 イヤープラグ フェス クラブ オフィス 楽器演奏 高性能サウンドフィルター付 イヤープロテクター CEマークの認証取得 日本語説明書付 (ホワイト)
価格
¥ 2,399
まずは耳栓をしてライヴに行く感覚を試したいという方、せっかくのライヴなのに耳栓を忘れてしまったという方におすすめなのは100均で耳栓を購入すること!100均の耳栓には遮音フィールターなどはなく、ライヴ用耳栓より性能は落ちますが、100均だって捨てたものではありません。
特に100均のセリアの「おやす耳」という耳栓は100均の耳栓とは思えないほど質がいいと評判なんです。遮音性の調節は耳栓を深く入れるか浅く入れるかで調節するしかありませんが、耳栓なしで行くよりずっといいですよ!100均もうまく使って、ライヴを充実したものにしたいですね。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61oLOWlsecL._SL1500_.jpg
子供用のライブ用耳栓はあまり種類がないのが現状です。お子さんたちは耳栓に慣れていない、成長によってサイズが難しいというのが一因かもしれません。唯一PUAroomの耳栓は小さいサイズがついたセットもあるんです。
褐色のみ小さいサイズがセットになっています。つけ方はあらかじめおうちで練習して、お子様に耳栓の感触を覚えてもらうといいですね。こちらはお店での販売が不明なのでネット通販で購入をおすすめします。
PUAroom 2ペア騒音フィルター付き高忠実度耳栓安全性を維持して芸術家、コンサート、オートバイ、旅行、祝日、ライブイベントの聴覚を保護する音量を低減騒音の低減再利用可能な低アレルギー性および環境に優しい
価格
¥ 3,099
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81rwNxNgTNL._SL1500_.jpg
元気なグリーンがとてもかわいいキッズ用イヤーマフです。ヘッドフォン形式なら、お子さんもすんなりつけてくれそう。ライブ以外でも、自閉症のお子さんや、聴覚過敏のお子さんの騒音対策で広く使われているモデルですので安心です。実店舗で見たい方は家電量販店や東急ハンズでの取り扱いがあるそうなので、試着してみては?
3M Peltor 子供用 防音 イヤーマフ ヘッドバンド式 ネオングリーン H510AK-442-GB [並行輸入品]
価格
¥ 4,180
引用: https://image.biccamera.com/img/00000003731189_A01.jpg?sr.dw=600&sr.dh=600&sr.jqh=60&sr.mat=1
大人用耳栓で紹介したTHUNDERPLUGSと同じメーカーから子供用の防音イヤーマフも出ています。ポップで元気なデザインがとてもかわいいです。黄色なら男の子でも女の子でも使えますね!家族でライヴによく行くご家庭へのプレゼントにもいいですよ♡
引用: https://image.biccamera.com/img/00000003731189_A02.jpg?sr.dw=600&sr.dh=600&sr.jqh=60&sr.mat=1
ライヴ用耳栓をつけることに対するアーティストの反応や、メリットをご紹介してきました。是非、上手に活用して、楽しく耳に優しいライヴにしていただけたらいいなと思います。またおすすめの耳栓は本格派から100均までいろんなチョイスができます。ご自分に合った物を探してお気に入りを見つけてくださいね♪
子連れライブで子供の耳を守ることについてのブログの言及