手編みのセーターって女子の憧れですよね!
と、思いつつもなかなか面倒そうで手の出ない手編みセーター。今年はちょっと頑張ってみませんか?棒針という2本の棒で編む基本の編み方を2種類さえ覚えれば、意外とコツコツ編んでいくだけでセーターは出来上がります。まずは自分の気に入った毛糸を買って、シンプルなスタイルのセーターから始めてみましょう。
今まで暇つぶしにスマホを見ていた時間をセーター作りに費やしてしてみませんか?何も考えずただひたすら手を動かすことは、意外とストレス解消につながりますし、セーターが出来あがった頃にはなんとも言えない達成感を味わえます。手仕事は脳の活性化を促し、ボケ防止にもつながります。最初の取っ掛かりが面倒くさいと思うかもしれませんが、始めてみると楽しいものです。秋の夜長を編み物で過ごしてはいかがでしょう。
初心者がセーターを編む時に必要なグッズとは?
最初から棒針のセットを買わず、100均など利用しながら本体用の2本の長い棒針と、衿周り・袖口・裾用のワンサイズ小さい4本の短い棒針の二種類があれば大丈夫。これで編みたいなと思った毛糸には棒針なら〇号という表示があるので、まずはその棒針とワンサイズ小さい棒針を用意します。後は閉じ針と言われている、毛糸が通るくらい太い針が要りますが、これも100均にもちろんありますよ。閉じ針は最後にセーターを組み立てる時に必要になります。あとは毛糸に合ったかぎ針が一本あれば準備完了です。
あとは家にあるもので大丈夫。ものさしかメジャー、ハサミ、アイロン、クリップなどです。棒針とかぎ針、閉じ針さえ買ってくればいいんですね。さて次は毛糸を買いましょう。毛糸を選んでからセーターを編んでもいいし、手編みセーターの本から作りたいデザインを選んでから毛糸を買ってもいいでしょう。初心者には編み図とサイズの載った本を参考にしてから毛糸を買う方がおすすめです。
初心者にも簡単!セーターの編み方①デザインを選ぼう
何回か自分でセーターを編んだら、袖をもっと広くとか身頃を細身にしてみようなどとアレンジできるようになりますが、初心者は先ほど書いたように手編みセーター本の中からお気に入りのデザインを決めるといいでしょう。最初は手の込んだ編み込みや模様編みのセーターは避けて、シンプルなメリヤス編みのセーターがおすすめです。
セーターのデザインが決まったら、使用する毛糸に注目しましょう。極太、並太、中細などの種類があります。本の指定通りのブランドの毛糸をそのまま購入してもいいですし、本の毛糸の太さと種類を確認して好みの色の毛糸を買ってもいいでしょう。ついでにそれに合わせた2本棒針とワンサイズ下の4本棒針も買います。
こちらは電子書籍ですが、とてもわかりやすく書かれています。タブレットなどで読むのがおすすめです。
初心者にも簡単!セーターの編み方②毛糸を選ぶ
毛糸の種類には大きく分けて、動物性、植物性、人工的の3種類があります。動物性の毛糸の種類は羊毛などのウール、アルパカ、カシミアなど。動物の毛で作るので柔らかく温かいのが特徴です。植物性とはコットンや麻など。植物の繊維で作った毛糸でさらりとした触感です。人工的なものはアクリル、ポリエステルなど。色鮮やかで価格が安くつるつるして編みやすい毛糸です。ただ肌触りはいまいちでちょっとチクチクしてしまうため、靴下やアクリルたわし、バッグなどの小物に向いています。
コットンはやや軋みがあり防寒性はウールほどないので春や秋ものに。セーターに最適なのはやはりウールです。ウール100%やポリやアクリルが20%ほど入った毛糸が、編みやすくおすすめです。色や価格など考えながらウールかウール混の毛糸を選びましょう。また、毛糸を買う場合、まとめ買いがおすすめ。一つずつ買うとロットといい、毛糸を染める窯が違ってしまう恐れもあり、同じ色番でも微妙に色合いが変わってしまいます。シンプルなセーターだと太さにもよりますが15個ほど必要です。
初心者にも簡単!セーターの編み方③ゲージをとる
10㎝四方のセーター生地を編むのに、何目、何段編むのかがゲージです。何目というのは横にいくつ目があるか、何段は縦に何段あるかということ。まずは毛糸と編み棒を買ってきたら次の章で説明する、メリヤス編を20~30目で10㎝以上編んで、ゲージを図ります。セーター本のゲージと同じならそのまま同じ編み図でいいでしょう。
もしも指定するゲージより2目以上多かったり少なかったりしたら修正が必要です。できあがり寸法の大きさに合わせ目を増やしたり、少なくしましょう。比率の計算でしっかり編み図を修正します。ゲージが違うのにオリジナル編み図のまま編んでしまうとセーターがぶかぶかになったり小さくなってしまいます。
初心者にも簡単!セーターの編み方④作り目のしかた
まずは作り目という、編みはじめを作ります。この作り目を編み図通りの数だけ作り、編みはじめます。毛糸を左手に絡ませて右手に持った2本の棒針に巻き付けていきます。わかりやすい動画で紹介します。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑤メリヤス編み(表編み)
棒編みのメリヤス編みは、作り目の次に表編みをしたら次は裏編み、表・裏の繰り返しです。まずはその表編みの編み方です。糸と手の動きがわかりやすい動画を紹介します。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑥メリヤス編み(裏編み)
偶数の段には裏編みをします。表編みばかりを繰り返すとガータ編みといって、アクリルたわしや赤ちゃんの毛布などによく使われる編み方です。表・裏を繰り返すことでメリヤス編みになります。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑦2目ゴム編み
衿や袖口、裾はキュッとしまって伸び縮みするようになっていますよね。これがゴム編みと言わている編み方です。と言っても表編み、裏編みを2目ずつ繰り返すだけです。1目ゴム編みというのは1目ずつ交互に表と裏を繰り返す編み方は2目ゴム編みにくらべ、伸び縮みが少なく、手袋や靴下、薄手のセーターなどによく用いられます。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑧減らし目のしかた
セーターの袖付けの部分や肩、衿周りなど直線ではなく曲線になっていますね。そんな時は編み目を減らして斜めやカーブになるように編んでいきます。2目を1目に減らす方法は右側の袖と左側とのでは違います。裏編みで減らす場合も同じで2通りあるので合計で4通り。とりあえずその4つの動画を貼っておきます。
裏編みの減らし目の方法です。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑧増やし目のしかた
今度は目数を増やして編んでいる生地の幅を広くする方法です。これは袖を編むときに使います。袖は手首は細く肩につれ生地が広くなっていますよね。手編みの場合、袖の型布を裁断したような形に編まなくてはなりません。何段かに一目増やして逆三角形のような形を編みましょう。これもまた右側と左側では増やし方が違うのでそれぞれわかりやすい動画で説明します。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑨後ろ身頃から編もう
ちょっと説明が多くてうんざりしたかもしれませんね。まずは作り目と表・裏編みを覚えれば大丈夫。ゲージをとって計算した編み図通りに作り目をしたら、後ろ身頃から編み始めましょう。どうしても編みはじめは目が揃っていなかったり失敗して目も不ぞろいになりがち。後ろ身頃ならあまり目立ちませんね。作り目をしたら袖の減らし目までひたすら編むだけです。暇つぶしにも最高です。袖の減らし目になったら上の動画などを参考にして袖周りのカーブを作ります。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑩次に前身ごろ
後ろ身頃を編み上がる頃にはきっと自信がつくはず。そうしたら次は前身ごろに取り掛かりましょう。袖の減らし目と肩、首回りの減らし目など動画を見ながら編んでいきます。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑪袖を2つ編む
次の大物は袖です。右と左2つ編みます。今度は増やし目が大活躍。袖口から袖付けまできれいな直線を描くよう、編み図や修正した編み図の通り編んでいきます。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑫組み立てよう
前身ごろ、後ろ身頃、袖が編めたら一度スチームアイロンを軽くかけて、くるっと丸まったのを直します。そして前身ごろを後ろ身頃の脇を、閉じ針で閉じていきます。これも動きがわかりやすい動画があるので参考にしてください。
袖と身頃も同じようにとじていきます。シンプルなセーターの形がだんだん出来上がってきましたね。
初心者にも簡単!セーターの編み方⑬袖口、首回り、裾
最後に2目ゴム編みをします。袖口、首回り、裾です。この場合は減らし目も増やし目もなくまっすぐ編むだけ。ただ、編みはじめがないのでかぎ針を使い、新たに作り目をします。かぎ針で糸を向こうからこちら側に引き抜いて、棒針にかけていきます。拾い目の数が編み図に書いてあるのでその通りになるように拾います。この時初めてワンサイズ小さい4本棒針を使い、そのうち3本に拾い目をバランスよくかけて、残り一本の棒針で編んでいきます。
引用: https://stat.ameba.jp/user_images/20180222/21/sakuraknittinglab/bb/1a/j/o3264244814136725378.jpg?caw=800
同じように袖口、裾も編んだら完成です!後はセーターの裏側にある、毛糸の始末を閉じ針でしましょう。もう一度スチームアイロンをかけるとゴム編みもしっかり綺麗になります。一度セーターを最後まで編むと大体の進め方がわかるようになります。同じ編み図で毛糸の色を変えてもう一度編んだら更に編み方が身につくでしょう。
まずはシンプルなセーターから編んでみましょう
袖付けの減らし目や袖の増やし目など紹介しましたが、そんな作業はほんの一部。ほとんどがひたすらメリヤス編みを編むだけの作業が続きます。根気よく編み進めていけば、袖付けの減らし目が逆に新鮮に感じてきますよ。セーターの組み立てやかぎ針でゴム編みの作り目をするのは完成まであと一歩。一本の毛糸を棒針で編むことで一枚のセーターができあがるという、昔から受け継がれてきた伝統の深さにきっと感動するはずです。
今回はシンプルな棒針を使ったセーターの編み方を詳しく解説しましたが、かぎ針が得意ならもちろんかぎ針で編んでも素敵なセーターができあがります。かぎ針の場合はベストやカーディガンなどにも最適です。自分のセーター作りに慣れたら、次は大切な人へのプレゼントとして編んでみてはいかがでしょうか。