◆はじめに～お供え餅のマナーまとめ！
お供え餅の考え方については、同じ仏教でも宗派によって違いがみられます。今回は浄土真宗の場合についてまとめました。
仏壇のお供え物は、次の2つがあります。「仏飯（ぶっぱん）」と「お供物（くもつ）」ですが、「仏飯」が一番順位が高いとされています。そして餅はお供物になり、重要な順番として上位から、餅→菓子→果物となります。このことからわかるようにお供え餅は、とても大事な供物なのです。
さて、大事なお供え餅は、一体どのように扱うと良いのでしょうか？それでは、お供え餅のあれこれについてご紹介していきます。
お供え餅のマナーまとめ！❶餅の種類
形
一般的なお供え餅の形は、「丸型」や「円形」です。大きさは、十五夜でお供えするサイズ（4.5㎝）、または薬局やスーパーで販売されている鏡餅サイズまでとあります。しかしご自宅にある、盛り付ける器に収まるサイズを用意しましょう。
色
一般的なお供え餅の色は、白が基本です。しかし宗派によって、白い餅を赤や緑に着色してお供えすることもあるようです。同じ仏教でも、宗派それぞれの微妙な考え方の違いが表れています。
個数
お供え餅の個数に関しては、特に決まりはありません。仏壇全体の調和、バランスが取れていれば何個でもOKのようです。
お供え餅のマナーまとめ！❷盛り付ける器
本来、「供筍（くげ）」や「高坏（たかつき）」という、お供え物を盛る専用の器を使います。しかし絶対にこれらの器でなくてはならない、ということもないようです。代用品として、お餅が落ちないように丸い深めのお皿に懐紙（半紙を折ったものでもOK)を置き、その上にお餅を乗せます。
お供え餅のマナーまとめ！❸置き方
先に述べたように、お供え餅は仏飯以外の供物の中で、一番順位の高い物です。そのためお供え餅は、仏壇の上段の両側にお供えします。ただし、段数がない場合は他のお供え物と同列でもOKとされています。
お供え餅のマナーまとめ！❹飾るタイミング
お供え餅を飾るタイミングは、「盆」、「正月」、「法事」の時が多いようです。「盆」や「正月」は身内でお参りするのでさほど気にしなくても良いですが、親戚が集まる「法事」の時は、やはりきちんと用意をしておいたほうがよさそうです。
お供え餅のマナーまとめ！❺長持ちさせる方法
餅は放置しておくと青カビは生えやすい食べ物です。表面だけを削って食べると大丈夫という方もいますが、カビは菌を餅の中に伸ばして生きているそうです。なので、カビの生えた餅は食べない方が無難のようです。青カビをはやさない方法についてご紹介します。
天日干しにする
おかきを作る時の方法と同じですが、餅は天日干しをしておくと水分が飛ぶので青カビが生えにくいようです。天気の良い日に、風通しにの良い場所で干しておきましょう。
ワサビを煉りこむ
意外な？でも納得な方法に、ワサビを煉りこむという方法があります。ワサビには抗菌作用があるからです。販売されている段階から、ワサビが煉りこんであるお供え餅があります。青カビの対処が面倒な方は、初めからこの
ワサビが煉りこまれたお供え餅を買うとよいでしょう。
お供え餅のマナーまとめ！❻買える場所
お供え餅を買える場所は、正月近くになるとスーパーなどの食品を扱っているお店全般ですが、その時期以外は、お餅屋さんにでも行かないと見かけません。そこで役に立つのがインターネット通販です。「四十九日餅」も販売しているところがあります。
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◆まとめ～お供え餅のマナーまとめ！
お供え餅のあれこれについてまとめました。お供え餅は、以下の注意点があります。
①種類 〈形〉…丸か円形 〈色〉…白(宗派により異なる） ②器……専用の器「供筍（くげ）」や「高坏（たかつき）」がなければ、深めの丸型の器で代用OK ③置き方……仏飯の次に上段に来るように置く ④飾るタイミング……正月や盆、法事
注意点は以上となりますが、ご先祖様の供養をきちんとするために、しっかり覚えておきましょう！
