銀魂の徳川茂茂について
銀魂の世界で第14代将軍として登場した徳川茂茂。
非常に良くできた性格ですが天然ボケな部分があり、徳川茂茂が登場するエピソードは、将軍回と呼ばれギャグとして非常に評判が良かったです。
一方シリアス長編でも名君として活躍しました。
そんな徳川茂茂ですが、最終章を目前にして毒殺されてしまいました。
徳川茂茂の初登場シーンや毒殺された原因、本当に死んだのかについてご紹介します。
銀魂の徳川茂茂とは
銀魂の徳川茂茂は江戸幕府第14代征夷大将軍です。
身長175cm体重74kgで松平片栗虎からは将ちゃんと呼ばれています。
幕府のトップに立つ人物ではありますが実権は天導衆に握られていて、あくまでお飾りの将軍にすぎません。
しかし、非常に民思いの将軍です。部下であると同時に父親代わりの松平片栗虎と一緒に度々城下を訪れ、民の暮らしぶりを知ろうとしています。
その際に、銀時たちと遭遇する事が多いです。
悪意はないですが茂茂のために行なったフォローがいつも裏目に出てしまい、茂茂は散々な目に遭うことがお約束になっています。
しかし、原因になった銀時たちや部下にあたることは全く無く、非常に度量の広い人物です。
スポーツ万能でもあり、超人的な身体能力を見せることがあります。
周りの人間が茂茂に気づいた時などに言うセリフ「将軍かよォォォ!!」は徳川茂茂が登場する回の合言葉として定着しています。
銀魂の徳川茂茂の声優は
アニメ銀魂で徳川茂茂の声優をしているのは小野友樹さんです。
小野友樹さんは1984年6月22日生まれで静岡県出身です。
現在はフリーの声優として活動しています。
元々はプロから注目されるほどのサッカー選手でしたが、怪我のためサッカー選手になる道は閉ざされてしまいます。
早稲田大学在学中に友人から君が望む映画の録画を頼まれ、視聴したことがきっかけで声優を目指すことになったそうです。
「遊 戯 王5D's 」では三つの顔を持つキャラクター鬼柳京介を演じることになり、その演技力を視聴者に印象づけることになりました。
「君と僕。」で初めてのレギュラー役として塚原要を演じました。
黒子のバスケの火神大我役で声優アワード助演賞を受賞しています。
最近の作品では「GRANBLUE FANTASY The Animation」のグラン役や「キリングバイツ」の谷優牛(レオ)役を演じています。
銀魂の徳川茂茂のモデルは?
徳川茂茂のモデルは史実の江戸幕府十四代将軍徳川家茂です。
1858年にわずか13歳で将軍に就任しています。
第11代将軍家斉の男系の孫であり、第13代将軍家定に血縁上最も近かったことから若くして将軍に就任したとされています。
1866年7月20日に第二次長州征伐のため滞在していた大阪城で亡くなっています。
死因は脚気衝心と言われています。
昭和30年代の調査で遺体に残っていた31本の歯に全て虫歯が見つかりました。
甘党で知られていた家茂。
大阪城へ送られた見舞いの品は、氷砂糖やカステラ、金平糖といった甘いものばかりでした。
菓子の食べ過ぎで虫歯になったと言われています。
この事は脚気になった要因でもあるようです。
また、家茂は頭髪が豊富だったと言われていて、黒々とした頭髪が遺体にも残っていたそうです。
幕臣からの信頼が厚い優秀な人物としても知られています。
逝去を知った勝海舟は「徳川家、今日滅ぶ」と日記に記したそうです。
銀魂の徳川茂茂が初めて登場したのは?
銀魂の徳川茂茂が初登場したのは、原作第128訓アニメ銀魂では83話の「運に身分は関係ない」です。
万事屋の3人は「キャバクラ・すまいる」で働いていました。
そこに松平片栗虎に連れられた将軍が遊びに来ます。
将軍ゲームという名の王様ゲームが始まります。
銀時扮するパー子は将軍を楽しませようと「4番の人、下着姿になってくださいっ」と命令しますが4番は将軍徳川茂茂本人でした。
将軍はブリーフ派であることが判明します。
その後も気を使った人たちが将軍のための命令を出しますが、全て裏目に出てしまい茂茂は全裸にされた上トランクスを買いに行く羽目に。
将軍が全裸で走り回り大騒ぎになりますが、ここで初めてキャバ嬢達が粋な計らいをします。
将軍の命令で護衛の真選組を足止めすることになり、茂茂は護衛から離れて一人になることができました。
その後、公園のベンチで過ごす茂茂は怒りもせずに「楽しかったよ」と言います。
しかし、柳生九兵衛の手に触れたせいで川に投げ込まれることになります。
これだけの目にあって全く怒らないところに、徳川茂茂の器の大きさが感じられます。
銀魂の将軍回にハズレ無し
銀魂の徳川茂茂が登場するエピソードは将軍回と呼ばれています。
将軍回はハズレ無しと言われていて、ギャグ回として高い評価を受けています。
銀時達が頼まれて髪結床の店番をしていると、偶然茂茂がお忍びでやってきます。
失敗したら打ち首獄門と恐れるあまり、次々と失敗し髷を剃り落としてしまったり、髪を引っ張られすぎたせいで人相が変わってしまったりと大変な事態になります。
茂茂も涙を流すほどの精神的ダメージを受けますが、庶民はこんな劣悪な環境で髪を結っているのかと考えていました。
茂茂は怒るどころか公費で髪結床を改装しました。
大江戸プールに茂茂がやってきた時は、なぜか水中騎馬戦で茂茂のブリーフを取り合う展開になってしまいます。
銀時一国傾城篇での徳川茂茂について
一国傾城篇ではいつも通りに酷い目に遭う徳川茂茂ですが、前将軍徳川定々の悪事を知り全警察組織を動かして鎮圧に乗り出すという大胆な行動に出ます。
ここまでされては、定定もどうすることもできませんでした。
更に茂茂は定定を抑えられなかった責任を取って、将軍職を辞するとまで言っています。
この時は傀儡がいなくなると困る天導衆の手によって、将軍をやめることにはなりませんでした。
しかし、傀儡の将軍が欲しい天導衆にとって彼の行動は明らかにやりすぎであり、後の将軍暗殺につながったものと考えられます。
銀魂は「「侍の国」僕たちの国がそう呼ばれていたのは今は昔の話」という出だしから始まりました。
それに対して茂茂は天導衆に「お引き取りをここは侍の国でござる」と言い放ちました。
この時、侍の国を取り戻したと評価するファンは多いですが、徳川茂茂が命を狙われることもこの時決まったのでしょう。
銀魂将軍暗殺篇で徳川茂茂は毒殺された?
将軍暗殺篇では、江戸城内で徳川茂茂のお茶に毒が入れられる毒殺未遂事件が発生します。
江戸では将軍を守れないと判断した家臣達により、京の帝の庇護を仰ぐことが決定します。
影武者も用意され京に向かうことになりますが、途中で現れた服部全蔵が茂茂を殺害して逃走するというまさかの事態になります。
大混乱に陥りますが本物だと思われた茂茂も影武者でした。
全蔵は茂茂を守るために将軍は死んだことにしようとしたのです。
最終的に茂茂が生きていることはばれてしまいますが、何とか追撃を逃れ茂茂は京都までたどり着くことができました。
江戸では徳川喜喜が新たな将軍になりましたが、茂茂も将軍のままです。
2人になった将軍に意味はないと考えた茂茂は、将軍の制度を廃止しようとします。
茂茂は再起するため京に信頼できる仲間たちを集めます。
その中には、何度も助けてくれた茂茂の幼馴染の友之助の姿がありました。
友之助と握手する茂茂ですが、その手には毒針が刺ささっていました。
幼馴染に裏切られてしまった茂茂。
その後、妹のそよ姫の膝の上で眠るように息を引き取ったようです。
銀魂将軍暗殺篇で徳川茂茂は本当に死んだ?
銀魂の将軍暗殺篇で徳川茂茂は毒殺されてしまいました。
将軍回にハズレなしと言われる登場エピソードの面白さとその人柄からファンからもその死を非常に惜しまれました。
また、銀魂ではそれまでに味方キャラクターが死んだことはありませんでした。
死んだと思われたキャラが生きて登場したこともあるため、将軍も生きているではないかという意見は根強く復活を望む声も多いです。
しかし、天導衆が排除され2年が経ち、新政府が発足しても茂茂について何の言及もありません。
既に死を隠す意味がない以上、徳川茂茂は本当に死んだと考えるのが自然でしょう。
銀魂の徳川茂茂についてまとめ
銀魂の徳川茂茂についてご紹介しました。
残念ながら死んだことはほぼ間違いなさそうな徳川茂茂。
しかし、彼の言葉が侍の国を取り戻すきっかけになったことも間違いありません。
銀魂の最終回は近いでしょう。
物語の最後に侍の国がどうなるのか見届けましょう。