銀魂の定春について
銀魂の定春は神楽のペットであり、万事屋で飼われています。
遠くから見ると白くて可愛い子犬にも見えますが、座高が170cm体重が300㎏というライオンよりも大きな犬です。
万事屋は3人と1匹の家族という発言があり家族の一員ですが、従業員として扱われる場合もあります。
元々は神楽に拾われてきた犬で、本物の飼い主が見つかって1話限りでいなくなるゲストキャラの予定でした。
しかし、ページ数が足りなくなったため、万事屋に引き取られる形でレギュラー入りしました。
実は定春は星の大地の流れ「龍脈」を守護する狗神であり、銀魂の物語の根底に関わる重要なキャラクターでもあります。
定春の登場回やかわいい魅力、実写映画ではどうなったのかなどについてご紹介します。
銀魂の定春登場回について
銀魂の定春は漫画原作ともに、「第10回の疲れた時には酸っぱいものを」で登場しました。
万事屋の前に捨てられていたのを見つけた神楽が拾ってきました。
因みに漫画で初登場した時は、現在よりも痩せた感じでした。
この頃の定春は結構凶暴で銀時や新八はよく噛まれていました。
この回では神楽にも普通に襲いかかっていました。しかし、神楽はものともせずに楽しそうに遊んでいました。
ちなみに神楽は力が強すぎて飼っていたうさぎを殺してしまったため、大きな定春なら自分と釣り合いが取れるのではないかと期待していました。
道路に飛び出した際に定春は車に撥ねられて気絶。
偶然乗っていたのが珍しい生き物が好きなハタ皇子だったために、定春は連れ去られてしまいます。
定春が連れ去られそうなことに気づいた神楽は、走って車を追いかけ傘で殴り飛ばします。
しかし、定春も車の上に乗せられていたため、車ごと川の中に落ちてしまいます。
また殺してしまったとショックを受ける神楽ですが、定春は銀時に助けられて無事でした。
餌代は神楽の給料から差し引くと言って、銀時は定春を飼うことを許可しました。
銀魂の定春は人を噛むことが多かった
最近の銀魂ではかなり賢い感じで人を噛むことがない定春。
最初のころは、普通に銀時たちを噛んでいました。
アニメ銀魂のオープニングは曲が変わるまでほぼ毎回同じ映像が流れます。
初期の頃は毎回銀時が定春に噛まれて、血が流れる映像が流されていました。
戦闘シーンでは流血シーンも多いアニメ銀魂ですが、初期の頃は主人公がペットに噛まれて血を流すシーンが多いアニメだったのです。
アニメ銀魂の定春の声優は高橋美佳子さん
アニメ銀魂の定春の声優をしているのは高橋美佳子さんです。
また実写版で定春の声を演じているのも、高橋美佳子さんです。
千葉県出身で1980年5月29日生まれ。
現在はアイムエンタープライズに所属していますが、元々はミューラスに所属していました。
やはり、ミューラスに所属していた銀時役の杉田智和さんより半年先にデビューしています。
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロノ・ハラオウンは少年期の声を高橋さんが、大人になってからは杉田さんが演じています。
高校生の頃はダンス部に所属していて、自分の番組でダンスを見せることもあります。
落選してしまいましたが、2014年の大人AKBのオーディションに参加し最終選考まで残っています。
テレビアニメのデビュー作は、「NightWalker真夜中の探偵」です。
最近の作品では「3月のライオン」の川本美香子や「アイドリッシュセブン」の好美などを演じています。
銀魂の定春はなぜ大きいのか?
銀魂の定春はただの犬にしてはあまりにも大きすぎますが、登場した回でハタ皇子に狗神と言われています。
その後、神楽の父親海坊主も定春のことを手紙に書いていて、ある程度有名な生物であることがわかります。
狗神は宇宙生物という扱いを受けていますが、狗神ははるか昔から地球にいることが語られています。
大昔に地球に来て住み着いた可能性もありますが、龍脈を守っているという設定を考えると元々地球にも狗神が生息していた可能性が高いと思います。
また、宇宙生物だから大きいと思われている定春ですが、元の飼い主がデカすぎると言っているので狗神としても規格外の大きさのようです。
銀魂の定春の名前の由来は
定春は神楽が拾ってきた時点でつけられていた名前です。
これは元々神楽が飼っていたうさぎを定春1号と呼んでいたことからつけられました。
その後、神楽はフンコロガシを定春28号と呼んでいるので、他にも定春と名前を付けられたペットがいそうです。
銀魂の作中では神楽が適当につけた名前という設定ですが、王貞治さんからつけられた名前ではないかと言われています。
アニメ初登場回では、銀時が定春のことをタツノリ、シゲオなど野球選手っぽい名前で呼び間違えているのでおそらく間違えないでしょう。
ちなみに元の飼い主がつけていた名前は神子です。
銀魂の定春の元々の飼い主は誰?
万事屋の前に捨てられていた定春ですが、元々の飼い主が登場しています。
以前は龍穴を守る神殿で飼われていた定春。
そこで巫女をしていた阿音・百音の二人が定春の飼い主です。
アニメでは45話で登場しました。
天人が地球にやってきた際に神殿が破壊されてしまい、跡地にはターミナルが建てられてしまいました。
生活が立ち行かなくなったため阿音はキャバ嬢になり、妹の百音は引きこもりになってしまいました。
ちなみに阿音は志村妙と同じ店でずっとキャバ嬢をしているようですが、ほとんど出番がありません。
神殿には2匹の狗神がいました。
しかし、定春が異常に大きくなって食費がかかりすぎるため、万事屋の前に捨てられたのです。
ちなみに定春の兄弟の狛子は、今でも二人に飼われています。
大きさは小型犬サイズですが、定春によく似ています。
アニメ銀魂45話の定春について1
ある日飲み過ぎた銀時が朝帰りすると、なぜか定春が巨大化していました。
巨大化した定春にいちご牛乳をやりながら大きくなってしまった理由を考える3人ですが、何も分かりません。
銀時が酔っ払いにもらった犬語翻訳機を使いますが、かなり腹黒い翻訳が出るだけで役に立ちません。
翻訳機に文句を言い出す銀時たちの前で定春はさらに巨大化し、屋根突き破って頭が出てこしまうほどの大きさに。
テレビで報道される騒ぎになり、定春に石をぶつけようとする人たちまで現れます。
定春をかばった神楽に石がぶつかり、怒った定春は狛犬のような姿に変化し暴れだしてしまいます。
神楽の言うことも聞かなくなった定春。江戸の町を走りだし、更に大騒ぎになってしまいます。
そんな時、銀時と新八の前に阿音と百音が現れます。
アニメ銀魂45話の定春について2
阿音・百音から定春の正体は星のエネルギー「龍脈」を守る狗神だと説明されます。
いちご牛乳を飲ませたせいで覚醒し、巨大化してしまったこともわかりました。
定春の覚醒を解くためキャッチボールで五芒星を描く儀式が行われます。
走り回る定春相手にかなり苦労しますが、なんとか儀式は成功し元の姿に戻すことに成功。
阿音は定春を連れ帰ろうとしますが、銀時は「アホらし」の一言で断ります。
後日、定春を連れて散歩に出かけようとする万事屋三人。
「ワン」と定春が吠え散歩に出発します。
ゴミ箱に捨てられた犬語翻訳機には「ありがとう」の文字が表示されていました。
銀魂の定春は5年後の姿も登場
登場人物の5年後の姿が描かれた「劇場版 銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ」では、定春も5年後の姿が描かれてました。
万事屋グラさんとして活動している神楽と行動を共にしています。
多少体格が大きくなり、目つきが鋭くなるなど精悍な様子になっています。
今でも十分すぎるほど大きい定春ですが、まだ子供のようです。
ただ、大きく姿を変えた新八、神楽と比べると目立った変化はありません。
特殊な装置で別人に見えるはずの銀時にすぐ懐いていて、正体を見抜いているようです。
銀魂の定春と坂田銀時の関係
最近では頭をかじることはなくなりましたが、定春は銀時の頭をよくかじっていました。
そのせいで銀時の頭をかじるのが好きと言われたこともあります。
銀時は定春に辛辣な態度を取ることもあり、万事屋のメンバーでは一番ぶつかることが多いです。
ただ「今スグ帰って定春に抱きつきてェ!!モフモフしてェ!!」と言っていたり、なんだかんだで定春を気に入っているようです。
定春も銀時に対して反抗的な態度を取ることもありますが、強い信頼を寄せていることがわかります。
劇場版や金魂篇など神楽や新八ですら、銀時だと分からない状況でも、定春は銀時だと分かったり覚えていることが増えています。
銀魂の定春と神楽の関係
銀魂で定春を拾ってきたのは神楽です。
神楽は定春の世話をしなかったり、定春の餌を奪ったりすることもあります。
また、犬の言葉を翻訳する機械が登場した時は、定春が神楽に「お前7位だったな ジャンプの人気投票」と言ったこともありました。
まあ、本当にそう言っていたのか怪しいですが。
それでも、定春が神楽に一番懐いているのは間違いありません。
巨大化した定春が石をぶつけられた時は、盾になって守ろうとしたのも神楽です。
神楽が登場する時は定春と一緒に行動することは非常に多く、定春の背中には神楽がよく乗っています。
劇場版で銀時が行方不明になり、万事屋がバラバラになっても定春と神楽は一緒に行動していました。
実写版映画銀魂の定春はCGで登場
2017年に大ヒットした実写版映画銀魂では、定春はCGで登場しています。
実写版では定春についての情報がなかなか公開されず、そっくりな犬が登場するのではないかという噂も流れましたが、さすがにあの大きさの犬は無理でしょう。
当然神楽役の橋本環奈さんが定春に乗っているシーンがありますが、定春ぐらいの乗り物に乗っているのをCGで加工しているようです。
銀魂の定春のグッズについて
銀魂の定春のグッズは貯金箱や、眠っている定春のストラップやキーホルダーなどがあります。
基本可愛いグッズが多いですが、咆哮verのトートバッグなどは吠える定春の姿が描かれています。
やはり一番多いのはぬいぐるみのようです。
中には、「銀魂 万事屋借金返済大作戦 スーパーDX定春ぬいぐるみ 証拠隠滅!」という変わった名前のぬいぐるみもあります。
ゲームセンターで銀時がクレーンゲームを壊してしまい、借金返済のために万事屋が次々とアイテムを出してきたことになっています。
ぬいぐるみも借金の証拠隠滅のために、定春が借用書を食べようとしている設定。
タグのデザインが借用書風になっています。
銀魂らしくもかわいいぬいぐるみになっています。
銀魂の定春とエリザベスの関係
最近ではペットという印象がなくなってしまいましたが、元々は桂小太郎のペットとして登場したエリザベス。定春とはライバル関係でした。
エリザベスが初めて登場したエピソード「飼い主とペットは似る」では、はじめての対決が描かれました。
変わったペットが出演するテレビ番組で、色々な対決しました。
この頃の定春はよく銀時に噛み付いたり、可愛い顔で殴り倒すシーンもあります。それでも、最後は銀時を助けるために桂に噛みつくなど、懐き始めているのが分かります。
人気投票編では、定春とエリザベスが人気を争って殴り合いになり、定春が馬乗りになってエリザベスをボコボコにするシーンがあります。
あくまでギャグシーンとはいえ、この時の定春はかなり怖いです。
こんなふうに激しく争っていた定春とエリザベス。しかし、エリザベスがペットというより桂の相棒というイメージが強くなったせいか、最近では争うシーンは描かれていません。
雨の中エリザベスが定春に傘を指しているイラストや寄り添っているグッズなど、仲が良さそうな場面も増えています。
銀魂の定春がメインのエピソード通称犬回について1
万事屋の一員で出番自体は多い定春ですが、銀魂の中で定春自身がメインになっているエピソードは多くありません。
定春がメインに扱われたエピソードで、特に感動的と言われる通称「犬回」をご紹介します。
アニメでは276話「ドッグフードは見た目より味がうすい」になります。
ある日、万事屋は金欠で食べる物がありません。
残ったのはドッグフード3粒だけでした。
そのドッグフードを3等分すると言って、銀時と神楽が一つずつ食べてしまいます。
定春も怒り新八も見かねて注意します。
しかし、銀時は「世話してる側の苦労をわかってほしい」といい相手にしません。
腹を立てた定春は、万事屋を出て行ってしまいます。
街をさまよう定春はゴミ捨て場に捨てられている子犬を見つけます。
思わず子犬を食べようとする定春。
この時の定春は久しぶりに怖いです。
しかし、神楽に拾ってもらった時のことを思い出して、子犬を食べることができませんでした。
見捨てることができなくなった定春は子犬を連れて行きます。
川で魚を捕まえて食べることにした定春。
銀時から食事を分けてもらったことを思い出して、子犬にも魚を分けることにします。
自分は尻尾の部分を食べて、身の多い体の部分を子犬にあげます。
その日は公園で一夜を明かしました。
銀魂の定春がメインのエピソード通称犬回について2
家出2日目、街をさまよっていると真選組の沖田総語と顔を合わせます。
沖田は屯所に二匹を連れて行き、イメージキャラクターにしないかと提案します。
土方十四郎はさっさと捨ててこいと言いますが、子犬を気に入った隊士たちから大ブーイングを受けます。
自分で捨ててこようとする土方ですが、かわいい子犬を捨てることができなくなってしまいます。
結局、子犬と定春に警察犬の適性があるかどうか調べることになります。
なぜか試験の内容は、複数のマヨネーズの中から土方の好きなマヨネーズを見つけるというもの。
何とか子犬は採用されますが、大量のマヨネーズをご褒美に出す土方。
定春は危険だと判断して真選組を逃げ出します。
その後も知り合いを見つけますが、定春を殺そうと企んだり、2週間同じ体勢でいたせいで動けなくなっていたり、自分がダンボールに入っていたりと頼りになる人物はいませんでした。
そんなとき、子犬が苦しそうにしているのに気づいた定春。
公園に戻ると神楽と新八が定春を探していました。
二人より先に気づいた定春は、子犬を連れて走り去ります。
銀魂の定春がメインのエピソード通称犬回について3
動物病院に子犬を連れて行こうとする定春ですが、化け物扱いされていれてもらえません。
公園まで逃げてきた定春。
そこで子犬の首輪に住所が書かれているのを見つけます。
その場所へ向かいますが、聞き込みをしている銀時を見つけます。
子犬の飼い主が病死してしまったということで、近所の人は子犬を処分しろと言います。
怒った定春が襲い掛かりそうになりますが、銀時に挑発されて公園に戻ります。
空腹の定春に具合の悪いはずの子犬が魚を持ってきました。
大きな方をくれた子犬を見て、泣きそうになる定春。
子犬のために餌を集める定春ですが、子犬は食べることができず衰弱してしまいます。
とうとう定春も倒れてしまいます。
近くには後片付けをしている銀時の姿がありました。
次に定春が目を覚ますと、動物病院の檻の中に入れられていました。
子犬の方も片付いたと言って餌を差し出す銀時。
子犬が死んでしまったと思い銀時に襲いかかる定春。
しかし、銀時の後ろには、元気な子犬の姿がありました。
坂田家はしんどい時は餌も苦しみも、仲良く分け合うと言いながらドッグフードを一つ食べる銀時。
感極まって泣きそうな定春。
子犬の新しい飼い主も見つかり、動物病院に迎えに来ていました。
女の子の腕に抱かれながら、子犬は定春に向かって吠えます。
それを見た定春も子犬に向かって満足そうに吠えるでした。
銀魂の定春がメインのエピソード通称犬回について4
この回は定春がメインでセリフも少ないですが、定春が銀時や神楽にしてもらったことを思い出して、万事屋への想いを再確認するなど非常に感動的な内容になっています。
口は悪くても影から定春を見守る銀時の優しさも伝わって来ると思います。
定春も子犬と過ごしたことで確実に成長したでしょう。
銀魂の定春についてまとめ
銀魂の巨大犬定春についてご紹介しました。
初期のころは表情があまり変わらずよくかみつく怖い犬でしたが、最近では表情が豊かになりとてもかわいいキャラクターになりました。
原作では結構大変なことになっている定春ですが、最後にはきっと元気な姿を見せてくれることでしょう。