イラン旅行スポット1. イラン最大の世界遺産 <ペルセポリス>
イランの世界遺産のひとつ、ペルセポリス。イラン最大の遺跡で、人気観光スポットとして毎年、多くの旅行者が訪れています。ペルセポリスはBC6世紀からBC4世紀にかけて栄えたアケメネス朝ペルシア帝国の都。約450mx300mの長方形の基盤の上に神殿などが乗っているという巨大な遺跡で、その大きさには驚かされます。
入口そびえる「クセルクセス門」と呼ばれる巨大な門、2本の巨大な石柱がそびえ立つ「謁見の間」、壮大な宮殿など、ペルシア帝国の繁栄を示す遺跡がずらりと並んでいます。
ペルシア帝国の繁栄ぶりを知る
壁のレリーフにはアフリカや西インドから貢物があったことを示す図が描かれていて、ペルシア帝国の広大さを伺い知ることができます。
■ ペルセポリス(Persepolis)/ シーラーズからバス(観光ツアーあり)
イラン旅行スポット2. イランの古都 <イスファハン>
スファハンはイランの古都。サファビー朝は16世紀にここを都と定め、壮大な芸術文化を築きあげました。その華やかな都は「世界の半分」とも称されたほど。今もなお美しい宮殿やモスクが残されていて観光を楽しむことができます。
イスファハンはイマーム広場を中心に見どころがたくさんあります。ゆっくりと観光を楽しみましょう。
観光はイマーム広場からスタート
イマーム広場はイスファハンの中心にあり、東西南北にモスクやバザールなどが配置されています。芝生が広がり、イランの人びとが思い思いに過ごす姿が見られます。イスファンの観光はここから始めるといいでしょう。
イマーム・モスクは必見
イマーム・モスクは、イスファハンを代表するモスクです。完成までに26年の歳月を要し、イスラム建築の最高峰とも言われています。ペルシア・ブルーといわれる青く輝くタイルに覆われたモスクは、一見の価値があります。
■イスファハン(Esfahan)/ テヘランから国内線で
イラン旅行スポット3. 世界最古のバザール<タブリーズのバザール>
イランのタブリーズのバザールは1000年を超える歴史がある、世界で最も古いバザールです。「タブリーズの歴史的バザール施設」という名称で世界遺産にも登録されていて、イランの人気観光スポットのひとつになっています。路地はまるで迷路のよう入り組んでいて、雑貨、衣類、日用品、食料品などあらゆるものが売られています。
タブリーズのバザールはいくつものバザールが組み合わさっています。中は迷路のようになているので、迷わないように!
タブリーズの絨毯がオススメ!
中でも観光客にいちばん人気があるのが、絨毯屋が立ち並ぶ「モッザファリーエ・バザール」。その精巧で美しい絨毯はお土産にたいへん喜ばれています。バザールのあちらこちらに、チャイが飲める「ハーネ」と呼ばれる喫茶店があり、休憩をしながら散策を楽しめます。
■タブリーズ(Tabriz)/テヘランから国内線で
イラン旅行スポット4. イランのバラの園<ゴレスターン宮殿>
ゴレスターン宮殿は、イランの首都テヘランにあります。ゴレスターンとは「バラの園」という意味で、19世紀にカージャール朝の王宮として建築されました。美しいペルシア庭園を中心に宮殿や美術館が並んでいます。世界遺産にも登録され、テヘランの人気観光スポットになっています。
贅を尽くした宮殿は、イランの最高傑作と言われています。
鏡の間は必見!
ゴレスターン宮殿は別名、「鏡の宮殿」と呼ばれています。天井や壁が鏡張りになっていて、キラキラと輝きとても華やか。西洋の文化とペルシアの文化が調和し、とても美しい建物となっています。
■ゴレスターン宮殿(Kakheh Golestan)/テヘラン市内
イラン旅行スポット5. イランの神秘的な古都<ヤズド>
イラン中央部に位置するヤズドは、砂漠の中にある古都。2000年以上も前に作られた地下水路が今も街中に張り巡らされています。旧市街は日干しレンガで造られた街並みが迷路のように続き、まるで古代ペルシアへタイムスリップしたような気分にさせられます。
古都ヤズドは2016年に世界遺産に登録されました。シーラーズからバスでアクセスできます。
ゾロアスター教の聖地
ヤズドはまた、世界最古の一神教と言われるゾロアスター教の聖地でもあります。何千年と絶やさず聖火が灯し続けられた寺院があり、かつて鳥葬が行われた沈黙の塔も見学することができます。
■ヤズド(Yazd)/イスファハンからバスで
イラン旅行スポット6. イラン最大の聖地<イマーム・レザー廟>
イラン第2の都市マシャドは、イスラム教シーア派の巡礼地。ここにはシーア派8代目イマーム・レザーの廟があり、多くの人が参拝に訪れます。廟だけではなく絨毯博物館、切手・貨幣博物館、科学博物館などが併設されていて、旅行者も自由に内部を見学することができます。
イマーム・レザーは、818年にこの地で毒殺されたと伝えられています。イマーム・レザーの殉教日には国中から多くの人が参拝に訪れます。
熱気あふれる場所
内部は祈りを捧げる人でたいへんな熱気に。女性は、全身を覆い隠すチャドルという服装が必要です。受付で借りることもできます。
■イマーム・レザー廟(Motahhar-e Emam Reza)/テヘランから国内線
イラン旅行スポット7. ステンドグラスが美しい<マスジェデ・ナスィーロル・モルク>
シーラーズにあるマスジェデ・ナスィーロル・モルクは、ステンドグラスがとても美しいモスクです。その美しさから「ピンクモスク」「ローズモスク」などとも呼ばれています。
壁にはピンク色のタイルが多く使われ、床には街のシンボルであるバラの花をデザインしたタイルが敷き詰められています。
息を飲むような美しさ
建物も美しいのですが、窓のステンドグラスから太陽の光が指し込んだときの美しさは息を飲むよう。午前8時〜10時がベストタイムで、この時間には夢のような光景を見ることができます。
■マスジェデ・ナスィーロル・モルク(Nasir ol Molk Mosque)/ シーラーズ
イラン旅行スポット8. ペルシア庭園<エラム庭園>
エラム庭園はイランのシーラーズにある有名なペルシア庭園です。その美しさから他の8つの庭園とともに世界遺産にも登録されています。シーラーズはイランの南西部にあり、温暖な気候を利用して緑多い美しい庭園がたくさん造られています。中でもエラム庭園は、イランで最も美しく、最も古い歴史を持つ庭園として知られています。
現在、エラム庭園は11万平方メートルという広大な敷地を持っています。中央にはガージャール朝時代の傑作と言われる3階建ての建物があります。この建物は7色のタイルで装飾され、その姿を鏡のように映す池が前方に造られています。
広大な庭園
庭園には木々が植えられ、ここが砂漠の国であることを忘れてしまいそう。イランを訪れた際には、ぜひご覧ください。
■エラム庭園(Eram Garden)/シーラーズ
イラン旅行スポット9. 珍しいキリスト教の聖堂<イランのアルメニア人修道院建造物群>
イランというとイスラム教のイメージが強いのですが、イランの北西部にはキリスト教の教会があります。2つの修道院と1つの礼拝堂から構成されたこの建物は、2008年に世界遺産に登録されています。この地域はアルメニアにもほど近く、古くからキリスト教が信仰されて来ました。
周囲にイスラム教国があるため、修道院は城壁に囲まれ要塞化されているのが特徴です。聖タデウス修道院は、2本の尖塔を持ち、黒い石が建築に用いれたことから、「黒の教会」とも呼ばれています。
砂漠の中にあるキリスト教の聖堂
19世紀には「白の教会」と呼ばれる建物が造られました。イランではたいへん珍しいキリスト教の聖堂です。
■イランのアルメニア人修道院建造物群(Armenian Monastic Ensembles of Iran) /アーザルバーイジャーン州
イラン旅行スポット10. 万華鏡のように輝く<シャー・チェラーグ廟>
シャー・チェラーグ廟はイランのシーラーズにある霊廟(モスク)です。「光の王」を意味するこの霊廟は、内部が全面鏡モザイクで作られていて、光が当たるとさまざまな色に輝きます。その様子はまるで万華鏡のようと称されています。
イスラム教徒の神聖な場なので、本来は異教徒は入れてもらえないのですが、運がよければ中に入ることができるそうです。
まるで宝石箱!
まるで宝石箱のようにキラキラ輝くモスク。一度は見てみたいですね。
■シャー・チェラーグ廟(Shah Cheragh)/シーラーズ
まとめ
イランは悠久の歴史を持つ砂漠の国。古代オリエント時代から交易ルートの中継地として栄えて来ました。そのため、歴代の王が築いた宮殿やモスクなど、たくさんの遺跡が残されています。日本ではあまり知られていませんが、魅力あふれる国です。ぜひ訪れてみてください!