バングラデシュの観光のまとめ
観光客のほとんどいない国、バングラデシュの国民にとって、外国人はとにかく珍しい存在。どこに行っても、外国人観光客の周りにはどんどん人が集まり、一斉に話しかけてくれます。まだまだ発展途上国なので、スリや置き引きなどの「貧しさゆえの犯罪」が日本より多いのは仕方のないこと。ただ、大多数の国民は、素朴で親切な人たちです。困ったことがあれば、近くにいる人に聞いてみましょう。ほぼ全員がお節介なくらいに優しくナビゲートしてくれますよ。
①絶対写真におさめたい別名ピンク・パレス『アッシャン・モンジル』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/fran001/31391134405/
アッシャン・モンジル(Ahsan Manzil・場所:Sadarghat- Gabtoli Rd,Dhaka)は、バングラデシュの首都ダッカの中心部にあるインド・サラセン様式の旧邸宅。19世紀後半に建てられました。ピンクの外観から「ピンク・パレス」とも呼ばれています。現在は博物館になっており、住人だったナワブ家の調度品などを展示しています。
バングラデシュで一番人口密度が低い?ガーデン
引用: https://www.flickr.com/photos/rizwanoola/254975638/
ダッカは世界有数の人口密度の高い都市。そんなダッカでは、この閑散とした広い庭は市民の憩いの場になりますよね。アッシャン・モンジルは、中心部からほど近いオールドタウンに位置していますが、観光客にとっては、わかりにくい場所にありますので、オートリキシャ(CNG)を雇い連れて行ってもらうのがおすすめです。
②バングラデシュの世界遺産『パハルプールの仏教寺院遺跡群』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/rapidtravelchai/6162626795/
パハルプール(Paharpur・ラジシャヒ管区)は8世紀から9世紀に建てられた仏教遺跡。ベンガル語でパハルは「山」、プールは「中核」となります。1985年に世界文化遺産に登録。パハルプール遺跡群のなかで最も大規模なものは、「ソーマプラ僧院」。遺跡からの出土品などを集めた「パハルプール博物館」も近くにあります。
2,800枚にもおよぶ仏像の塑像が圧巻!
引用: https://www.flickr.com/photos/davidstanleytravel/27433726423/
仏教寺院の壁には約2,800枚におよぶ塑像がはめ込まれています。様々なポーズの仏陀や神々、古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマヤナ」のシーンを見ることができます。バングラデシュは現在イスラム教国となっていますが、8~9世紀にこのあたりを支配していたパーラ朝の影響を受けて、仏教寺院が建てられました。
③バングラデシュの小京都『ショナルガオン』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/souravdas/2130107435/
ショルナルガオン(Sonargaon)とは、ベンガル語で「黄金の都」。12~13世紀にヒンドゥー教徒の裕福な人たちが住んでいた首都の街並みを今に残しています。ダッカの喧騒に疲れたら足を延ばしてみましょう。ショナルガオンは、ダッカからバスで、チッタゴン行きの途中にあります。車で1時間~1時間30分の場所。
手作りの温もりが伝わるかわいい遊具
引用: https://www.flickr.com/photos/kuruman/24285281956/
手作りの木馬に乗る子供たち。異国情緒あふれる街並みもさることながら、バングラデシュの一番の魅力は、人々の素朴な笑顔なんですよね。
④世界の巨匠ルイス・カーン氏デザイン『バングラデシュ国会議事堂』見学
引用: https://www.flickr.com/photos/84891020@N03/25967498194/
アメリカの建築家、ルイス・カーン氏が設計したバングラデシュ国会議事堂。約20年の歳月をかけ、1983年に完成しました。カーン氏は、バングラデシュで国家的プロジェクトに携わり、コンクリートと白大理石を組み合わせて、発展途上国でも十分にモダンかつヴァナキュラーな(地方色豊かで風土的な)優れた建築を作り出せることを実証しました。ここから徒歩圏内にあるアユブ国立病院もカーン氏の作品です。
ライトアップされる夜間はバングラデシュ屈指のデートスポットに!
引用: https://www.flickr.com/photos/beyondborders/316319702/
夜間にライトアップされた国会議事堂は荘厳かつロマンティック。周囲には湖や公園があり、地元の人のデートスポットや憩いの場所にもなっています。国会議事堂内はパスポートとビザのコピーがあれば、見学可能です。公式サイトをご確認ください。ただ、入れてもらえなかったという観光客もいるようなので、その点はあらかじめご了承ください。
詳細情報
Welcome to Bangladesh Parliament
Bangladesh Parliament (Jatiyo Sangshad) is the supreme legislative body of Bangladesh.
⑤バングラデシュの庶民の暮らしを間近に見られる『ダッカ・ニュー・マーケット』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/fran001/31247185612/
活気あふれる庶民の市場を訪れるのは海外旅行の醍醐味。ダッカ・ニューマーケット(New Market-Pilkhana Rd, Dhaka 1205)は、観光客向けの市場ではないので、あまり買いたいものは見つからないかもしれませんが、バングラデシュらしい雰囲気を味わうだけでも行く価値はあります。
異国情緒あふれるオールドタウン(旧市街)
引用: https://www.flickr.com/photos/rasselbd/9918195995/
市場の近くの歩道橋から見下ろす通りの風景は、圧巻。活気あふれるバングラデシュを体感できます。
⑥バングラデシュ版タージマハール『ラールバーグ・フォート』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/dnevill/3753264088/
オールドダッカ地区に位置するラールバーク・フォート(Lalbag Fort:Lalbagh Rd, Dhaka 1205)は、縦1082m、横800mの敷地に3つの建築物が建つ要塞群。入場料(100タカ)は必要ですが、一歩中に入れば別世界。博物館もあり、絵画や美術品などを鑑賞できます。上の写真の「ビビ・パリ廟」。ラールバーグ・フォートの建設を請け負ったベンガル地方総督のナワブ・シャイスタ・カーンの娘が祀られています。バングラデシュ版タージマハールということになりますね。
バングラデシュの喧騒に疲れたら緑のガーデンでリフレッシュ
引用: https://www.flickr.com/photos/dnevill/3753227226/
高台からは広大な庭と要塞が一望。休日には、地元の人もくつろぎに来ています。
⑦ミャンマー系の住人が暮らす『カプタイ湖』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/crysisrubel/33308519243/
ダッカから車やバスで約9時間のランガマティ(Rangamati)は、人造湖、カプタイ湖の西沿岸に位置しています。ランガマティは30以上の少数民族の住む村。手つかずの自然と少数民族の作る手工芸品が人気の観光スポットとなっています。ランガマティの住民は、ベンガル人ではなく、チャクマと呼ばれるミャンマー系の人々になり、素朴で物静かな民族です。
遠いけど行く価値はあります!
引用: https://www.flickr.com/photos/abdullah2ice/19833365911/
カプタイ湖は680平方kmの人造湖。ランガマティから小船やスピードボートでクルーズ観光ができます。ペダティンティン島での食事をしたり、シュボロン滝を見学したり、手つかずの大自然に触れる体験ができます。
⑧星だらけのフォトジェニックスポット『スター・モスク』に参拝
引用: https://www.flickr.com/photos/fran001/31276484261/
スター・モスク(Star Mosque)は、ダッカの旧市街(オールドダッカ)にあるイスラム寺院「タラモスジッド(Tara Masjid)」の通称です。19世紀にムガル様式で創建されました。
観光客もウェルカムですが、観光地ではないのでお静かに!
引用: https://www.flickr.com/photos/kuruman/24229543191/
スターモスクはその名の通り、星をモチーフにした装飾が特徴。キラキラ光るタイルを多用した建築物です。女性は髪の毛を隠すスカーフが必要です。
⑨60ものドームを持つモスク『シャイト・ゴンブス』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/joiseyshowaa/8540808397/
シャイト・ゴンブス・モスク(Shat Gombuj Masjid)は、クルナ管区のバゲルハット(Bagerhat)郊外にある遺跡。「シャイト・ゴンブス」はベンガル語で「60のドームを持つモスク」の意味であり、その名の通り屋根には60のドームが並んでいます。1459年、カン・ジャハン王によって建てられました。1985年に世界文化遺産登録されています。
世界遺産の研究に隣の博物館へ!
引用: https://www.flickr.com/photos/davidstanleytravel/27572052134/
シャイト・ゴンブス・モスクに隣接するバゲルハット博物館。遺跡に関する資料やテラコッタ装飾を展示しています。
⑩バングラデシュにきたら必見の『独立戦争博物館』
引用: https://www.flickr.com/photos/30557460@N05/26775877690/
独立戦争博物館(Liberation War Museum)は、イギリス統治時代から1971年3月26日に勃発したバングラデシュ独立戦争に関する資料などを展示した博物館です。戦争の犠牲者は9ヶ月で300万人にものぼります。バングラデッシュの国旗のデザインは、緑地に中央からやや左寄りに赤い円。赤い円は昇りゆく太陽、緑色は豊かな大地をあらわしています。また、赤い色は独立戦争で死んだ者の血もあらわしているそうです。日の丸と色違いですね。
独立戦争で犠牲になった方々に思いをはせながら・・・
引用: https://www.flickr.com/photos/adam_jones/12826731774/
決して目を背けてはならない独立戦争で犠牲になった人たちの遺品(ご遺骨)を展示。
詳細情報
Liberation War Museum - Liberation War Museum
Liberation War Museum
バングラデシュ観光のまとめ
引用: https://www.flickr.com/photos/davidstanleytravel/27001698123/
まだまだ観光客が少なく、情報も少ないバングラデシュですが、3つの世界遺産をはじめ、訪れてみたい観光スポットも盛りだくさんです。日本の1/6とも1/8ともいわれる物価の安さも魅力。ただ、2018年3月現在、外務省の危険情報では、バングラデシュ全土に「レベル2:不要不急の渡航は止めてください(テロに対する特別警戒)」となっており、いくつかの旅行会社ではパッケージツアーの主催を休止しています。※2018年3月現在の情報となります。最新情報及び安全に関する情報は、バングラデシュ政府観光局に電話などでご確認ください。
詳細情報
住所:埼玉県比企郡鳩山町今宿6-1/バングラディシュ政府観光局/電話番号:0492-96-5003
海外安全ホームページ: 危険情報詳細(バングラデシュ)
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