3月に京都を観光するならココを参考に!
3月の京都は見所が満載です。京都ならではの3月のイベントや、観光スポットが多く開催されています。その中から、代表的なものを1部ご紹介いたします。終盤には京都の神社やお寺で頂ける季節限定の御朱印の紹介と、旅行に行く際、気になる気温や、おすすめの服装のご案内を載せております。最後まで読んで頂けると嬉しいです。また、3月は桜の咲き始める時期です。おすすめの桜の名所もご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
3月に京都観光するならここ!その1
京都花灯路
3月の京都ではライトアップの楽しめるイベント、春の風物詩とも言われる東山花灯路が開催されます。このイベントは平成15年3月から東山地域において、京都を代表する寺院・神社をはじめとする歴史的な文化遺産やまち並みなどを、日本情緒豊かな陰影のある露地行灯の灯りと花により思わず歩きたくなる演出をしています。
特別拝観・ライトアップ
期間中には寺院・神社の特別拝観・ライトアップがあります。八坂神社では西楼門のライトアップのほか、境内108基の灯籠に灯りが灯ります。昼間には、重要文化財本殿が特別拝観できます。青蓮院では池泉回遊式庭園や境内全域が、大小1,000基の照明器具による青い光でライトアップされます。その他、圓徳院、知恩院のライトアップなどが有名です。
狐の嫁入り巡行
昔から縁起がいいといわれる「狐の嫁入り巡行」を人力車と提灯行列で再現されます。期間中毎日午後7時と8時に、知恩院三門前〜高台寺狐の順路で、お面を付けたお嫁さんが人力車に乗って厳かに巡行します。
3月に京都観光するならここ!その2
はねず踊りと今様
随心院の春季特別公開観梅会は、例年なら3月1日からの一ヶ月間行われます。期間中の3月末頃、「はねず踊りと今様」が披露される日もあり、大変賑わう日です。はねず踊りとは、小野小町ゆかりの舞踊といわれ、「はねず」の色の衣装を身にまとった子供たちによる舞が披露されます。(「はねず」とは薄紅色のこと)
「はねず踊り」で謡われる歌は、小野小町と深草少将の悲恋の物語「百夜通い」をテーマにしたものです。「はねず踊り」の後には白拍子姿の女性達により、平安時代に流行した歌謡、「今様」が舞われます。「はねず踊り」の可愛らしい踊りと、「今様」の大人の女性の踊りの違いを観ることができる、おすすめのイベントです。
3月に京都観光するならここ!その3
真如堂 涅槃図公開
例年3月の1か月間、真如堂で、涅槃図が公開されます。その大きさは縦6メートル、幅4メートルで浄土門の高僧厭求らによって制作されたました。多くの動物や魚類・昆虫などが手向けの花をくわえたり、手に持ったりして釈迦の死を悼んでいる様子が描かれ、その数は127種類にも及ぶと言われています。
正式には「真正極楽寺」といい、広々とした閑静な境内には本堂(重要文化財)や三重塔、総門、元三大師堂、鐘楼堂(上記四棟:府指定文化財)などが建ち並んでいます。3月末~4月頭には桜も咲き、とても見頃ですので、涅槃図の見学と合わせて桜も楽しむことをおすすめします。
3月に京都観光するならここ!その4
貴船神社 雨乞祭
貴船神社の雨乞祭は例年3月9日に行われます。農耕作業の始まる時節を前に、今年一年の天候の順調、適度な雨の恵みと五穀豊穣を祈念する祭儀です。祭儀では神前に供えた御神水に御神酒と塩を注ぎ入れ、神職らが太鼓や鈴・鉦鼓などを打ち鳴らし「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神じゃ」と唱えながら、その水を榊の枝で天地に散水して祈念するものです。
古絵馬焼納式
雨乞祭に引き続き、本宮境内齋場で古絵馬焼納式がおこなわれます。一年間に奉納された絵馬は数万枚にのぼるといわれ、絵馬発祥にも深い関わりがある貴船神社だからこそ行われるイベントです。
3月に京都観光するならここ!その5
八坂神社 祈年祭
祈年祭は例年3月17日に八坂神社で行われえる、春の風物詩です。その年の五穀豊穣を祈願します。祈年祭では舞殿で巫女による神楽・浦安の舞が奉納されます。昭和天皇が1933年に詠んだ「天地の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」という詩がそのまま歌詞になっています。歴史あるイベントで、とてもおすすめです。
3月に京都観光するならここ!その6
法輪寺芸能上達祈願祭
例年3月10日に、芸の上達を願って祈願法要が行なわれます。本堂で法要が営まれた後、茂山忠三郎社中による狂言が奉納されます。同寺では技芸上達のお守りが授与されます。この機会に多くの参詣の方がみえ、とても賑うおすすめのイベントです。
3月に京都観光するならここ!その7
平岡八幡宮 花の天井 春の特別拝観
平岡八幡宮は高雄山神護寺の守護神として、弘法大師(空海)が大同4年(809年)に創建した山城国最古の八幡宮です。
花の天井は毎年秋と春に、京都市の有形文化財の指定を受けた平岡八幡宮の本殿が一般公開されるイベントです。ザクロ、ケシ、ツバキ、ハスなど、70センチ四方の格子が計44種類並び、花の絵が描かれた豪華な天井が見どころのおすすめのイベントです。
拝観希望の方は、宮司さんにより、境内等の案内、花の天井の解説を受けることができます。また、期間中は、梅干と結び昆布の入った大福茶(おおぶくちゃ)の接待を受けることもできます。
3月に京都観光するならここ!その8
弘源寺 春の特別公開
3月中旬から5月中旬ごろまで、枯山水庭園「虎嘯の庭」、竹内栖鳳とその一門など文化勲章受章画家の日本画等を観ることができます。幕末に長州藩がつけた刀傷も見所のひとつです。また、毘沙門天立像(国指定重要文化財)も公開されます。
3月に京都観光するならここ!その9
下鴨神社の流し雛
正式には「賀茂御祖神社」といいます。社殿は1863年、再建の国宝の本殿二棟と重要文化財の殿舎五十三棟などがあり1994年(平成6)世界文化遺産に登録されました。
下鴨神社の流し雛は平安時代から続き、ひな祭りのルーツといわれる行事です。3月3日の桃の節句に、紙で作った人形へ穢れ託して祓う、子供の無病息災を願う厄払いの行事とのことです。男雛女雛の恰好をした男女や舞妓さんも参加して、とっても華やかな雰囲気で行われます。一般の方も流し雛を購入して流すことができる、おすすめのイベントです。流したお雛様は最後に輪橋の下で回収され、神社にて炊き上げられます。
下鴨神社の流し雛神事では、神社関係者ではなく、一般公募の男雛女雛が、雅やかな衣装を着けて登場します。なかなか見ることのできない、十二単の着付けをみることができます。着付けが行われた橋殿ではひな人形が展示され、中に入って写真を撮ることもできます。地元の方や、観光客で毎年大変賑わいます。
3月に京都観光するならここ!その10
ひいなまつり
実際の人間が十二単・装束を着てお雛様になるという「ひと雛」は、一般の人から男女一人ずつが選ばれ、「お内裏様」「お雛様」として、装束の着付けから参拝者に公開されます。着付けが終わると、三人官女・五人囃子もそろって、みんなで雛段に座り、「人間版」雛人形を再現されます。毎年女性の見物客が多い、京都で人気のイベントです。
3月に京都観光するならここ!その11
三十三間堂 春桃会
三十三間堂の春桃会(桃の節句)は、3月3日に行われる行事です。この日は、本尊の千手観音坐像に結ばれた紐を持って祈願する結縁綱参拝や、千体観音像を特設の高壇から遥拝する事が出来ます。なかなか結縁綱参拝は出来るものではないので、ぜひ祈願してみてはいかがでしょうか。また、この日は、瀬戸内寂聴さんの青空説法を聞くことができます。毎年全国から多くの方が訪れるイベントです。
桃の節句ということで、雛ちらしや雛うどんも有料で振る舞われます。また、この日限定の桃のお守りが授与され、女の子専用の桃のお守りは、ご利益があるとあって大人気です。絵柄も可愛らしいので、お土産としてもおすすめです。
3月に京都観光するならここ!その12
杉本家住宅 春の特別公開「雛飾り展」
重要文化財の京町家、杉本家住宅で、春の特別一般公開「雛飾り」展が開かれて、同家所蔵のさまざまなひな人形が飾られています。杉本家に伝わる明治時代の有職びなは、「源氏枠」と呼ばれる豪華な吹き抜けの御殿仕様の飾りが特徴で、毎年多くの見物客が訪れる春のイベントです。
重要文化財建造物と名勝指定庭園とあわせて、杉本家住宅を満喫してみるのもおすすめです。
3月に京都観光するならここ!その13
宝鏡寺の春の人形展
宝鏡寺にはたくさんの雛人形とともに、京都の非公開文化財も多数所蔵されています。例年3月1日~約1か月間開催されますが、期間中、京人形を中心に、各地で作られた新旧名品の人形展と、豪華な等身大の人形が出展され見ることができます。毎年、春と秋に人形展が開かれ、全国から多くの観光客の方が訪れます。宝鏡寺の庭には多くの花や樹木があり、早ければ桜の開花時期とも重なります。人形展終盤の頃には椿の花が美しく咲き誇ります。
人形のお守りは、古くから人の身替わりとなって厄難を祓い、心を癒しなぐさめてくれる人形たちのために作られた御守りです。人形が手に持てるよう3cmほどの小さいサイズのお守りです。
3月に京都観光するならここ!その14
長徳寺の桜
長徳寺の門前に植えられている「おかめ桜」は、京都の春の訪れを告げる風物詩の桜として知られています。「おかめ桜」は京都で最も早咲きの桜のひとつで、多くの人が春を先取りしようと訪れる名所でおすすめです。この桜はイギリス人桜研究家・イングラムにより作出されたという、外国生まれの桜です。
長徳寺は観光神社ではないため、通常境内に入ることはできません。
3月に京都観光するならここ!その15
高台寺 春の特別展
豊臣秀吉の菩提を弔うため、北政所ねねが創建し、ゆかりの寺宝を多く所蔵している高台寺。例年3月3日~5月上旬頃まで、重要文化財の開山堂や霊屋など400年前の姿をみることができます。春の特別展の期間中はライトアップイベントも開催され、幻想的な世界に包まれます。
高台寺の夜間拝観で、ライトアップした竹林をみることができます。高台寺の竹林内を歩くとき、その道幅は狭いために、見上げると、竹が天に向かっている様に感じることができます。ライトアップした竹林を見学にくる観光客が大勢みえます。おすすめのイベントなので、ぜひこの期間に訪れてみてはいかがでしょうか。
3月に京都観光するならここ!その16
城南宮のしだれ梅と椿まつり
城南宮にある神苑は、源氏物語の中に出てくる約80種の草花が植えられており、別名“源氏物語 花の庭”と呼ばれています。春の山にある150本のしだれ梅の開花は、京都の春の風物詩として大変有名です。紅白、薄紅色のしだれ梅は、咲き始めから、散るまでの間がとても美景です。特に、緑の苔の上に落ちている「落ち椿」としだれ梅を一緒に撮影することができるのは、ここ城南宮けではないでしょうか。
城南宮の神苑では椿の名前、特徴、見ごろが書かれた案内板が立てられているため、看板を見ながら、ゆっくりと観賞してみるのがおすすめです。
3月に京都観光するならここ!その17
醍醐寺
「花の醍醐」といわれるように,醍醐寺は桜の花で大変有名です。これは,太閤豊臣秀吉が贅を尽くした「醍醐の花見」を,醍醐寺で行なったことによるといわれています。春の彼岸に憲深林苑で咲き始める、かわづ桜をかわきりに、しだれ、樹齢100年を超えるソメイヨシノ、山桜、八重ザクラ、三宝院の大紅しだれと、金堂わきに大山桜の約1000本分といわれる桜が咲き終わるまで約3週間程の間、様々な桜を見物することができ、おすすめです。
醍醐寺は貞観16年(874)に空海の孫弟子・理源大師聖宝が開山・創建した真言宗醍醐派総本山の寺院です。国宝75,522点、重要文化財425点を有する文化財の宝庫で、春と秋には寺宝の一部を一般公開しています。春は例年3月中旬から、5月中旬ごろまで行われるイベントです。桜と一緒にこちらを堪能してみてはいかがでしょうか。
京都3月限定御朱印紹介
今若い方にも人気の御朱印。京都の神社や、お寺で頂ける、季節限定の御朱印を1部ご紹介します。神社巡りが好きな方、御朱印集めを趣味とされている方はぜひ参考にしてみてください。
十輪寺のさくら御朱印
3月上旬から、4月下旬までの期間、シダレザクラの咲き始めから散り際までを和紙に手染めする、さくら御朱印が登場します。季節限定の御朱印を求めて、十輪寺を訪れるかたもいます。料金は初穂料300円です。
勝林寺のひな祭り御朱印
2月下旬ごろから勝林寺にてひな祭り御朱印「吉祥天女」が登場します。ピンクの台紙にひな祭りのスタンプが押され、梅の花びらが舞っている季節限定の御朱印です。初穂料500円です。
京都大神宮3月限定御朱印
京都の大神宮は巫女さんのキャラクターのグッズがあり人気です。御朱印にもキャラクターが印字されており、月ごとにデザインが変わることで有名です。訪れた際は3点選ぶ必要があります。1つ目は御朱印を丸印か、角印か選ぶ、2つ目は月替わりの押印を押すか押さないかを選ぶ、最後に巫女さんの印を押すか押さないかを選びます。ぜひオリジナルの御朱印を頂いてきてください。
3月京都の気温
京都の3月の平均気温は例年平均6℃~11℃ほどといわれています。3月上旬は朝晩冷え込むことがありますので、冷え対策はしたほうがいいかと思います。ただ、最高気温25℃ほどになることもあるので、こまめに天気、予想気温のチェックをおすすめします。
3月京都おすすめ服装
京都の有名観光地の多くは石畳の道が続くことが多いです。広範囲を歩くことの多い京都旅行では履きなれた、歩きやすい靴でお出かけになるのをおすすめします。また、暖かい日でも、夜のライトアップ等をゆっくり見物する際は、肌寒くなる可能性があるので、羽織を持ち歩き、体温調整ができる準備をされるといいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。京都3月のおすすめイベント、スポットをご紹介させていただきました。京都ならではの、伝統・文化を引き継いだイベントが多く、普段他の地域でも見ることのできない、貴重なイベントが多いのも特徴です。ぜひ出かける前にイベントの詳細等を確認し、イベントを満喫していただきたいと思います。また、3月はひな祭りが始まり、桜の咲き始めの時期でもあります。同じ場所で、同時に2つのイベントを見物することができるのもこの時期ならではではないでしょうか。3月は春の初めの過ごしやすい時期でもあります。冬からの開放的な気分で、見所いっぱいの3月の京都をお楽しみください。