風車のある牧歌的な風景や色とりどりのチューリップで埋め尽くされたイメージのオランダ。イギリスやフランスなどに比べるとまだまだ馴染みのない国ですが、押さえておきたい観光スポットはたくさんあります。そんな今すぐ訪れたい国オランダの旅のヒントをご紹介します。
オランダと言えば、風車やチューリップなどのイメージが連想されますよね。スキポール空港に到着するとまず目に入ってくるのが、風車をモチーフにしたグッズやチューリップなどたくさんのオランダらしいものです。スキポール空港に降り立った瞬間から、オランダに来た!と実感することでしょう。
オランダの空の玄関口であるアムステルダム・スキポール空港。日本からは、KLMオランダ航空の直行便が就航しています。スキポール空港からアムステルダム市内までのアクセスは、オランダ鉄道(NS)を利用して約20分で到着します。空港からも近いアムステルダムは、オランダ旅行の拠点として便利な街です。
オランダは首都アムステルダム以外にもそれぞれの特色を持つ魅力的な地方都市がたくさんあります。オランダ各地への足として便利なのが、時間も正確で快適なオランダ鉄道です。オランダの各観光都市を網羅するオランダ鉄道には3種類あり、日本の普通列車にあたる「スプリンター」、快速列車のような「インターシティ」、アムステルダム中央駅・スキポール空港駅・ロッテルダム中央駅・ブレダ駅のみをつなぐ「インターシティ・ダイレクト」が運行しています。
オランダ鉄道の切符は、駅の窓口か自動発券機で購入することができます。自動発券機で購入する際の注意点として、紙幣が使用できませんので、クレジットカードかコインを準備しておく方が良いでしょう。また切符には手数料として1ユーロの追加料金、さらにクレジットカードで精算する場合、クレジットカードの利用料0.5ユーロがかかります。
春先にオランダを訪れるなら、アムステルダム近郊の小さな街リッセにあるキューケンホフ公園は外せません!カラフルなチューリップで埋め尽くされたキューケンホフ公園では、日本ではなかなかお目にかかれないチューリップ畑の絶景が待っています。気候的にも過ごしやすくなり、チューリップの見頃でもある春先は、オランダ旅行のベストシーズン!キューケンホフ公園の営業期間は3月下旬〜5月中旬頃となりますので、ぜひこの時期にオランダへ。
【所在地】Stationsweg 166, 2161 AM Lisse
アムステルダムにはたくさんの観光スポットがありますが、多くの旅行者が訪れるのが「アンネフランクの家」です。有名な文学作品「アンネの日記」の作者として有名な少女アンネフランクが隠れ家として過ごした家がミュージアムとして見学できます。アムステルダムへの旅行の際は、ぜひ訪れたい観光名所です。
【所在地】Prinsengracht 267, 1016 GV Amsterdam
アムステルダムからインターシティで約40〜50分でアクセスできるオランダ第三の都市「デン・ハーグ」。この街には、国際司法裁判所や国会議事堂などがあり、政治の中心地として機能しています。そんなデン・ハーグには、世界でも有名な少女に会える美術館があります。
オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメール。彼の有名な作品「真珠の耳飾りの少女」は、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館にあります。光の魔術師とも言われるフェルメールの作品はどれも繊細で美しく見応え十分ですが、特に人気の「真珠の耳飾りの少女」はかなり間近で見ることができ、細かいところまで鑑賞できます。アート作品を堪能した後は、館内のミュージアムショップで記念の品を購入してはいかがでしょうか?
【所在地】Plein 29,2511 CS The Hague
ユネスコの世界遺産にも登録されている「キンデルダイク」。オランダらしい風車が立ち並ぶ光景は、牧歌的でフォトジェニック。現在も使用されている風車を見に、キンデルダイクへぜひ足を伸ばしましょう。
首都アムステルダムにある美術館「アムステルダム国立美術館」はオランダを代表する観光施設で、約8000点もの貴重な所蔵品がうまく配置されています。また建物自体も美しく、ライトアップされた夜の美術館はとても幻想的。ぜひ昼と夜に訪れてみてはいかがでしょうか?
世界でもトップクラスの圧倒的なコレクションが揃うアムステルダム国立美術館は、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」や「手紙を読む青衣の女」、レンブラントの「夜警」など見どころ満載です。また、日本でも有名な画家ゴッホの自画像もぜひ押さえておきたい作品です。
アムステルダム国立美術館を訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいのが館内にある図書館です。その空間自体がアート作品のように美しく、SNS映えすること間違いなしです。
アムステルダム国立美術館でアート作品を鑑賞した後は、ミュージアムショップでお買い物を。お土産としても人気のトートバッグはしっかりした作りで、デザインもシンプル&おしゃれ。男性にも女性にもあげたら喜ばれるセンスの良いお土産です。
【所在地】Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
アムステルダム国立美術館で、レンブラントの大作「夜警」を鑑賞した後はぜひレンブラントの家へ。彼が暮らした17世紀の雰囲気を再現した「レンブラントの家」は、その時代の暮らしに思いを馳せながら見学でき、アムステルダム国立美術館鑑賞後の余韻に浸るのに最適です。
【所在地】Jodenbreestraat 4, 1011 NK Amsterdam
世界中で愛されるうさぎのキャクター「ミッフィー」の故郷は、アムステルダムからインターシティでおよそ30分のところにある街ユトレヒトです。ユトレヒトに到着したらまずは観光案内所へ。街の情報を集めることもでき、ミッフィーグッズを購入することもできます。
世界に1ヶ所だけの「ミッフィー信号機」。なんだか可愛くて夢のあるミッフィー信号機は実際に使われており、かなり交通量の多い場所にあります。また信号機前の横断歩道もレインボーカラーでカラフル。撮影の際は車や自転車に気を付けて!
【所在地】St.-Jacobsstraat 1a, 3511 BR Utrecht
ミッフィーの原作者ディック・ブルーナさんお気に入りのクッキーが買えるのは「テオ・ブロム洋菓子店」です。こじんまりとしたお菓子屋さんで、地元客が普段のお菓子を買いにきます。ブルーナさんお気に入りのクッキーも手頃なお値段ですので、ぜひユトレヒト土産にいかがでしょうか?
【所在地】Zadelstraat 23,3511LR Utrecht
ミッフィーファンならぜひとも訪れたいのが「ミッフィーミュージアム」です。子どもだけでなく大人も楽しめるミッフィーワールド全開の観光スポットです。
【所在地】Agnietenstraat 2, 3512 Utrecht
オランダを代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホ。彼の作品が堪能できるのがアムステルダムにある「ゴッホ美術館」です。あまりにも有名な美術館ですので、世界中から観光客がつめかけ当日の予約では入場できないことも。事前にネットで予約しておくことをおすすめします。
【所在地】Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam
「I amsterdam」のオブジェがあるアムステルダムきっての観光スポット「ミュージアム・プレイン」は、旧市街の入り口にある美術館区域です。「I amsterdam」のオブジェの前は写真を撮る人で溢れかえり、新たに現代アート美術館「Moco」がオープンしたミュージアム・プレインは、さらに多くの観光客を集めています。
【所在地】Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
首都アムステルダムに続くオランダ第二の都市ロッテルダムは、第二次世界大戦時ナチス・ドイツから受けた激しい空襲により、街のほとんどが破壊されました。そのため、ロッテルダムは他のオランダの都市とは異なり、比較的新しい建物が目につきます。アムステルダムとはまた違った雰囲気のロッテルダムを散策してみましょう。
ロッテルダムにある「マルクトハルロッテルダム」は、巨大な屋内マーケットです。アーチ状の建物の外側は住居となっており、実際に人が住んでいることでも有名です。マーケット内には様々な食材が並び、中で食事を楽しむこともできますし、チーズやチューリップなどを購入することもできます。
【所在地】Dominee Jan Scharpstraat 298, 3011 GZ Rotterdam
ロッテルダムを訪れたなら、マルクトハルロッテルダムからもほど近い場所にある「キューブハウス」へ。斬新なデザインの建物の中には人が居住しており、旅行者も宿泊施設として利用することができます。
【所在地】Overblaak 70, 3011MH Rotterdam
中世の街並みが残るダム広場には王宮があり、歩いてすぐの場所にレンブラントの家があります。ダム広場では、大道芸人のパフォーマンスが楽しめ、多くの観光客で賑わっています。もし1月20日にアムステルダムを訪れるなら、ぜひ「ナショナル・チューリップ・デー」に参加し、チューリップシーズンの到来をお祝いしてみてはいかがでしょうか?
【所在地】Dam Square (end of Damrak), Amsterdam
世界的にも有名なオランダのビール「ハイネケン」。アムステルダムには、ハイネケンの体験型ミュージアム「ハイネケン・エクスペリエンス」があります。ハイネケン・エクスペリエンスでは、ハイネケンの歴史を学んだり、製造過程を見学したりし、最後にはお楽しみの試飲タイムが待っています。ビール好きは、忘れずに「ハイネケン・エクスペリエンス」へ!
【所在地】Stadhouderskade 78, 1072AE, Amsterdam
「レッドライトディストリクト」と呼ばれる飾り窓地区は、売春が合法なオランダならではの観光スポットです。ツアーで訪れる旅行者も多く、ひそかに人気の観光地ですが、むやみに写真撮影したりするのは控えましょう。また、飾り窓地区には「Red Light Secrets」と言う名のミュージアムがあり、飾り窓を再現した施設を見学できます。ミュージアムではそこで働く女性たちのリアルな生活を知ることができ、風車やチューリップだけではない、オランダの別の一面が感じられる貴重な場所となっています。
【所在地】Oudezijds Achterburgwal 60 ,1012 DP Amsterdam
チューリップや風車といったオランダのイメージをそのままに、可愛らしい街並みが訪れる旅行者を虜にするザーンセ・スカンス。アムステルダムからもアクセスしやすいザーンセ・スカンスでは、風車内部を見学したり、牧歌的な景色の中をサイクリングしたりして過ごすことができます。
【所在地】Schansend 1, 1509 AW Zaandam
世界的にも有名なオランダの陶器デルフト焼きは、オランダを代表する画家フェルメールがその生涯を過ごした街デルフトの名産品です。デルフト・ブルーと呼ばれる特徴的な青色が美しいデルフト焼きの工房を見学できるのが、「ロイヤルデルフト陶器工房」です。ここでは、繊細な絵付けの作業工程を間近で見ることができる貴重な体験が待っています。
【所在地】Rotterdamseweg 196, 2628 AR Delft
デルフトを訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいのがアンティークマーケットです。土曜日に開催されるアンティークマーケットには、世界各国からの観光客のみならず、プロのバイヤーも骨董品を買い付けに訪れ賑わいます。たくさんのアイテムの中から自分だけのお宝を探してみるのも楽しいでしょう。
ドイツやベルギーとの国境に近い街マーストリヒトにある「ブクハンデル・ドミニカネン」は、世界で最も美しいと言われる本屋さんです。教会のような外観の建物の中へ一歩足を踏み入れれば、高い天井に届きそうな本棚にぎっしりの本が並び圧倒されます。オランダ最古の街マーストリヒトでぜひ訪れたい場所です。
【所在地】Dominicanerkerkstraat 1, Maastricht
オランダと言えばやはり「風車」と「チューリップ」をイメージしますよね。オランダらしい風車モチーフの置物は楽しかった旅行の思い出になりますし、風車の絵が描かれたパッケージのお菓子もオランダらしいお土産です。また、世界の花屋とも言われるオランダでは、様々な種類の花の種や球根が手に入りますが、ぜひチューリップの球根をお土産にしてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?世界でも有数の美術館で素晴らしいアートを堪能したり、風車やチューリップの牧歌的な風景が楽しめる魅力的な国オランダ。ヨーロッパの先進国ですが、都市部から少し足を伸ばせばリラックスした雰囲気が漂い、ヨーロッパらしい洗練された街並みも残るオランダは、特に春先に訪れるのがおすすめです。よく整備されたオランダ鉄道は比較的初心者でも利用しやすく、アムステルダムを拠点に地方都市への旅を楽しむ手段として最適です。次のバカンスは、オランダ鉄道を利用して魅力的なオランダ各地の旅行へ出発してみませんか?