台湾の気候について
南北に細長く伸びる台湾は、中央を通る北回帰線から北が亜熱帯気候、南が熱帯気候となっております。はっきりとした四季はなく、長い夏と短い冬があるのみです。家族みんなが休みを取りやすいゴールデンウィークや夏休み、年末年始どのシーズンに訪れても良いと思いますが、念のため各シーズンの気候について少しご紹介いたします。
ゴールデンウィーク(4月、5月)
日本の春より少し暖かく、日中は汗ばむほどになり、夏休みような気分になりますが、朝晩は肌寒いので服などは調整できるものがベストです。気候的には一番おすすめのシーズンです。
夏休み(7月、8月)
台湾で一番暑い季節で、日本と同じく台風シーズンでもあります。突然の豪雨に見舞われることもありますが、1時間程度で止む場合がほとんどです。ただ湿度が高くじめじめして暑いので、過ごしやすい涼しい格好がおすすめです。逆にホテルなどの室内のエアコンが過剰に効いているため、寒暖差で風を引いてしまい、せっかくの家族旅行が台無しならないよう気を付けましょう。
年末年始(12月、1月)
日本と同じく一番寒いシーズンですが、気温は日本の春ぐらいです。しかし寒波に見舞われることも多々あるので、セーターなどの厚手の服も用意しておくことをおすすめします。
台湾の交通事情
家族旅行のような複数名で移動する際は、移動手段を把握しておくことは重要です。台湾は鉄道、バス、タクシーなどあらゆる交通手段が充実しております。特に主要都市の台北などは日本と何ら遜色ないでしょう。
台湾の鉄道
台湾の鉄道網はとても発達しております。南北を横断する台湾新幹線があり、首都台北では東西南北に鉄道網が張り巡らされております。運賃も20元~65元と安いです。都市部は本数も多く、とても利用しやすいでしょう。また台北のMRTは、子供の身長が115センチメートル以下は無料となっており、家族旅行にはうれしいサービスです。
台湾のバス
各都市に市バスがあり、路線も多くほとんどの地域を網羅しております。料金も安くて便利な交通機関ですが、言葉に自信がない方は路線ガイドブックを購入しておくをおすすめします。駅の売店、書店などで買えます。
台湾の食事
美食の地、台湾ではどの料理もおすすめです。日本人にとって何の問題もなく受け入れられる料理ばかりです。家族旅行など複数で行く場合、海外であれば必ず食べ物で悩むところですが、台湾ではその心配一切必要ありません。中華料理をベースに台湾で独自に発展した料理も数多くあります。台湾では食事も旅行の1つのハイライトなるでしょう。
台湾のホテル事情
経済的なホテルから高級ホテルまで旅行スタイルによって大きく変わってきますが、家族旅行であればせめて中級ホテル以上に泊まりたいところです。中級ホテルであれば家庭的な雰囲気のホテルからシンプルなビジネスまで様々です。どこも清潔感がありスタッフの対応もとても丁寧です。都市部であれば日本語を話せるスタッフに駐在しており、とても便利です。台湾では人数ではなく、部屋ごとの料金設定あることから料金も大変リーズナブルです。そして日本と同じくチップは不要です。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット1:台北101
台湾一の高さを誇る台北101は509.2メートルにもなる超高層ビルです。その高さは、一時期は世界一としてギネスブックにも登録されました(今はドバイのバージュカリファの828.0メートル)。今や台湾のランドマーク的存在です。
高速エレベーターで一気に最上階まで
89Fにある展望台までは、かつて世界最速を誇った超高速エレベーターで、わずか40秒程度で一気に上がっていきます。しかしこのエレベーターは週末や繁忙期は1時間以上待つこともあるので、時間を節約したい場合には、ファストパスを購入すると良いでしょう。
展望台からの天空世界は圧巻の絶景
展望台内は台北市街を360度の大パノラマで見渡すことができます。ここからは台北の高層ビル群、松山空港、威風堂々そびえる陽明山や台湾一広い運河である淡水河などパノラマ感たっぷりの絶景を堪能できます。夏は太陽の光を浴びて景色がより一層輝いて見えます。家族連れには夏休みのハイライトとなること間違いなしです。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット2:中正紀念堂
中正紀念堂は台湾の三大観光名所の1つにも数えられる名所です。台湾創設の父である蒋介石総統の顕彰施設でもあります。伝統的な中国建築に、現代建築を融合し当時としてはかなり前衛的な造りとなっております。中華民国の国章である「青天白日」を基調とした青の屋根と白い大理石がとても特徴的です。
衛兵の交代式を見よう
本堂には巨大な蔣介石の銅像が鎮座しており、その銅像を常に衛兵が見張っています。衛兵は1時間ごとに交代するため、10分間の交代儀式が厳かに行われます。交代式には多くの観光客がその場をカメラに収めようと賑わうので、真近で見たい方は早めに場所を押さえておきましょう。衛兵交代式の開始時間は10:00、10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、(18:00)です。
歴史学習には最適
本堂の地階には蒋介石に関する写真や書籍、そして実際に使用された品々が大量に展示されており、蒋介石と中華民国の歴史にふれることができます。歴史の教科書にも登場してくる蔣介石、ぜひ夏休みの歴史学習の題材に取り上げてみてはいかがでしょうか?
台湾家族旅行おすすめ観光スポット3:国家音楽庁
中正紀念堂の敷地内にある音楽ホールです。国内外の様々ミュージシャンがここでコンサートを行っております。中は豪華なスワロフスキーのシャンデリアに美しい波形の天井桟敷席が2000席あります。舞台上にはアジア最大級と言われるパイプオルガンがあり、幅14m、高9m、奥行き3m、実に4172本のパイプがあります。そしてひとつひとつのイスの下には「空気孔」が設けられており、空気の循環を良くすることで、音の響きを良くするような仕掛けも施されております。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット4:国家戯劇院
国家音楽庁の向かい側にあるのが国家戯劇院です。国家音楽庁がコンサート用はホールで、こちらはその名の通り、演劇用のホールです。ここでは中国伝統の京劇から現代劇まで幅広い演劇が催されております。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット5:龍山寺
龍山寺は創建270年以上の歴史を持つ台北で最も古いお寺で、かつ台湾有数のパワースポットでもあります。ありとあらゆる種類の神様が祀られているため、ここ1ヶ所でたくさんのご利益を得られることから観光客だけでなくローカルにも大人気です。そのため連日多くの参拝客で賑わっています。
圧巻の外観
寺院は中国の伝統的な宮殿様式が採用されております。正面の門から既にその堂々たる外観に驚かされます。中は色鮮やかな極鮮色で装飾された建造物や殿字があり、その美しさに思わず息を吞みます。まるで映画ワンシーンの様な雰囲気です。
あらゆる神様が集う寺院
台湾全土でも指折りのパワースポットである龍山寺。その魅力は様々な神様がこの寺院にいると言われているためです。正殿に祀られている観音菩薩を中心に、縁結びの神様「月下老人」や学業の神様「文昌帝君」などが有名です。受験を控えているご家族は、夏休み中に日中両方の神様に受験祈願をしてみてはいかがでしょうか?
台湾家族旅行おすすめ観光スポット6:国立故宮博物館
国立故宮博物院はニューヨーク(アメリカ)のメトロポリタン美術、パリ(フランス)のルーヴル美術館、サンクトペテルブルク(ロシア)のエルミタージュ美術館と肩を並べる世界4大博物館の1つで、数多くの歴史的に価値ある品々が収蔵されております。夏休みの美術の宿題にも良くなっている美術館見学にはもってこいですね。
世界最大級の収蔵品量
国立故宮博物館には60万点以上とも言われる中華文化の美術工芸品が収蔵されており、常時3,000~4,000点が展示されております。何千年もの歴史を持つ中国のあらゆる時代の物を見ることができます。
驚愕の超絶技巧
様々な展示品を有する国立故宮博物館ですが、その中でも5大秘宝(翠玉白菜、肉形石、雕橄欖核舟、象牙透彫雲龍文套球、毛公鼎)は必見です。その技術は神の領域とも評されるほどの超絶技巧で作られており、神業とも言われる精巧な作りと美しさに完全に見入ってしまいます。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット7:象山
台湾にはいくつもの素晴らしい夜景スポットがありますが、その中でもこの象山から見る夜景は最高ランクされております。ライトアップされた台北101をはじめ、台北の美しい夜景を堪能できる場所として台北市民に愛されております。夏休みの台湾旅行の締めくくりとしておすすめのスポットです。
息を飲むほどの美しい夜景
象山の標高は183mとそう高くはありません最短ルートを選択し場合、頂上までの所要時間は約20分です。特別な装備は必要なくスニーカーで登っても問題ありません。いくつか展望スペースがありますが、特におすすめなのは、「相機平台」です。台北101を中心とした台北市街やその先の陽名山までの夜景が一望できます。展望スペースも広く、ゆっくりと夜景を見ることができるでしょう。夏休みの良い思い出なること間違いなしです。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット8:鼎泰豊
創業60年の歴史を持つ鼎泰豊(ディンタイフォン)は、台湾グルメの最高峰です。1993年には、ニューヨークタイムズ紙で「世界の人気レストラン10店」にも選ばれた世界的にも名を馳せる名店です。日本にも支店がありますが、やはり夏休みの台湾旅行となれば、本店の味をしっかりと堪能しておきたいですよね。
絶品の小籠包
鼎泰豊の魅力は何とも言っても世界一の小籠包です。上品な薄い皮においしい肉汁スープがたっぷりと閉じ込められており、雑味のない澄んだスープとお肉とのコラボレーションが堪りません。まさに小籠包界のトップランナーです
台湾家族旅行おすすめ観光スポット9:高紀
台北の永康街ににある上海料理の老舗で、台北市内だけでも4店舗の展開しております。ここの名物は何と言っても上海点心です。台湾での上海点心ブームの火付け役とも言われております。また小籠包でも鼎泰豐にも負けない味です。その他のメニューも大変充実しており、かつ店内は落ち着いた雰囲気で、適度に高級感がある感じなので、家族で夕食を取るにはおすすめです。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット10:度小月
創業1895年の歴史ある名店。ここでは台南料理を存分に堪能できます。中でもおすすめなのは担仔麺です。味も庶民的であっさりとした味わいとなっております。ただ量が少ないので他の料理と併せて食べることをおすすめします。他の麺料理も大変充実しております。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット11:寧夏観光夜市
台北市内には7つ夜市があります。夜市とは屋台街のことです。その中でもB級グルメ天国と言われているのが寧夏路夜市です。他にも有名どころの夜市はありますが、ここは地元の人に評判が高く、老舗の屋台店が多いということです。特におすすめなのは牡蠣オムレツです。衛生面が気になる方もいらっしゃること思いますが、政府の衛生局が定期的に検査を行っているため、問題の無いレベルだと思います。トイレもしっかりあります。夏休みにある夏祭りのような気分を味わえます。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット12:平渓線
平渓線は台北から東へ約1時間の鉄道の旅を楽しむことができます。緑豊かな山間部を走る人気のローカル線で100年前に炭鉱業を支えるために整備された路線です。沿線には滝やレトロ感溢れる街など見どころが満載です。
鉄道好きにはたまらない趣のある駅風景
平渓線の魅力は車窓からの風景や駅周辺の観光地などがありますが、何と言っても駅そのものが魅力的で、鉄道好きには堪りません。これら趣のある駅風景はちょうど夏休みに田舎へ出かけたかのような懐かしい感じがしてきます。そして、昔忘れてしまった大事な何かを思い出させてくれるような気分になります。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット13:瑞芳
瑞芳は台北郊外の観光スポットを巡る起点となる街です。平渓線でのローカル線の旅、もしくはノスタルジックタウンの九份へ行くにも瑞芳からのアクセスが大変便利です。そのためか街は観光客で溢れ、土産屋や飲食店が軒を連ねております。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット14:猴硐
通称「猫村」と言われ、ひなびた趣ある街並みには50匹以上の猫が棲んでおります。人間慣れした猫は観光客が来てもまったく動じることもなく、写真を撮りたい放題です。動物好き、特に猫好きには堪らないスポットです。ぜひお気に入りの猫を探してみてください。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット15:十分
平渓線内で最大規模を誇る街です。思わずカメラのシャッターを切りたくなるような駅の外観に始まり、レトロ感溢れる老街には名物のランタンがあちこちで打ち上げられております。夏休みの思い出に自分の願いを台湾の空に上げてみるのも良いでしょう。レストランや土産屋も多く、一息付くにはもってこいです。
街の真ん中を列車が疾走
十分では列車が老街のど真ん中を走る珍しい光景が見られる。線路内も自由に出入りできるため、中には列車を正面からカメラを収めようとする強者もおりますが、くれぐれも事故にならないよう気を付けましょう。
十分瀑布
十分瀑布は十分駅から徒歩30分のところにあります。滝までは十分老街の線路すれすれの道を抜けて、吊り橋を渡るなどちょっとした冒険気分を味わうことができます。特に子供にとっては夏休みの大冒険と言った感じになるでしょう。滝のスケール壮大でたっぷりと自然を満喫できます。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット16:菁桐
平渓線の終着駅。木造の味わいある外観の駅舎が見どころの1つです。駅を下りると時が止まったかのような穏やかな雰囲気が街を包んでおり、のんびりと街を散策すると良いでしょう。所々に願いを込めた無数の竹筒が掛けられております。
台湾家族旅行おすすめ観光スポット17:九份
台北の東に位置する九份は台湾観光で大人気のスポットです。宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった街として有名です。レトロな雰囲気が残るこの街は「ノスタルジックタウン」の名に相応しい街です。
基山街
基山街は東西に延びる繁華街です。食堂やカフェ、土産屋や宿が軒を連ねており、とても賑やかです。「千と千尋の神隠し」をご覧になられた方は、そこに出てくる風景を思い浮かべながら散策すると楽しいでしょう。
街から眺める景色も最高です
山の山頂付近に開けた九份は、そこからの景色も最高に美しいです。バス停を下りるとすぐ眼下に海と大小の島々が映ります。「天空の街」と言ったフレーズがぴったりです。これらの景色を楽しみながら食事やお茶が堪能できるお店もありますのでぜひ足を運んでみると良いでしょう。