名古屋に来たら、一度は訪れてみたい「名古屋城」。こちらでは、名古屋城とその付近の観光施設をまわる定番コースを紹介します。まわる場所自体は多くありませんが、いずれの施設も半日～1日かけてゆっくり楽しめる見応え十分なスポットです。初めての名古屋まずは移動を増やさず、のんびりと観光したい人におすすめ。

徳川家康が天下統一の最後の布石として築いたのが、こちらの名古屋城。初めての名古屋観光におすすめのこちらの城は、小天守閣（地階～3階）と大天守閣（地階～7階）という構成になっています。内部も見学することができましたが、現在天守閣は木造復元のため見学不可。今は本丸御殿の見学のみ可能です。

かつて本丸天守閣の南側につくられた本丸御殿。その建物の素晴らしさは、近世城郭御殿の最高傑作として国宝に指定されるほど。京都二条城の二の丸御殿（国宝）と並ぶ、武家風書院造の双璧と言われていました。そんな本丸御殿は戦争で焼失し、現在は復元中。建物の半分ほど見学することができ、中では重要文化財や刀剣などを展示しています。平成30年には天守閣と合わせて全室を公開する予定。公開される日が楽しみですね。

ノリタケの森は近代陶業の発祥であるノリタケ本社が開設した、陶磁器に関する複合施設です。施設内の入園自体は無料となっており、近代化産業遺産産業遺産となっている赤レンガ造りの工場や、庭園を散策することもできますよ。

そんなノリタケの森でおすすめしたいスポットが、クラフトセンターとノリタケミュージアム。クラフトセンターはボーンチャイナの製造工場。生地の製造から絵付けといった陶器づくりの工程を見学したり、絵付け体験をしたりすることができます。ノリタケミュージアムでは明治時代の近代陶器をはじめとした、陶芸・絵画・彫刻など各芸術分野を網羅したアートが鑑賞可能。子どもから大人まで楽しめる、おすすめの施設となっています。

トリップアドバイザーにて、2017年に最高評価を得た上位 1%の施設を表彰する「トラベラーズチョイス」にランクインしたトヨタ産業技術記念館。初めての旅行でも失敗しない、見応えバツグンの人気スポットです。館内では繊維産業と自動車産業に関する展示を行っており、広い施設内をたった500円で鑑賞することができますよ。

繊維産業と自動車産業という言葉だけを聞くとなんだか難しそう…と思う人もいるかもしれません。ですが館内では実際の機械を触ったり、貴重な車を展示していたりと、ついつい夢中になってしまうような立体展示が多く、時間を忘れて楽しむことができますよ。

大正・昭和初期の紡織工場を再現した繊維産業エリアでは、歴史ごとに変化を遂げていく繊維機械100台を展示しています。オペレーターによる紡績・布織の実演を見学することも可能です。自動車産業エリアは、自動車工場をまるごと入れたようなリアルな展示が魅力的。トヨタの歴史を代表するレアな車が目白押しとなっており、車好きにはたまらない空間です。

こちらは美術館や博物館など、文化的施設をメインとした名古屋観光をしたい人におすすめのプラン。文化的施設は展示内容が入れ替わるので、初めての人だけではなくリピーターの人にもおすすめです。もしゆっくり鑑賞するなら、日にちを分けて観光すると良いですよ。

名古屋ゆかりの芸術家や、国際的近代美術のコレクションに力を入れている名古屋市美術館。1910年代～の「エコール・ド・パリ」を代表する、シャガールや藤田嗣治などの名作も収蔵されています。名古屋に深い関わりのある意外な作家を知ったり、著名作家の初めて見る作品が鑑賞できたりと、幅広い楽しみ方ができる美術館です。

名古屋市科学館は体験型の総合科学館。その魅力は、常設展だけで1日いっぱい楽しむことができる充実したコンテンツにあります。子どもはもちろん、大人も科学のおもしろさを実感することができるおすすめのスポットです。ここの人気エリアは、また世界最大レベルにあたる、35mのドーム型プラネタリウム。限りなく本物に近い星空を楽しむことができますよ。

また館内には体験型のラボがいくつかあります。「放電ラボ」では、テスラコイルから発生する、4mの放電を観察することができます。その迫力と放電音に圧倒されること間違いなし。そのほかマイナス30℃の世界が体験できる「極寒ラボ」や、9mの竜巻が見れる「竜巻ラボ」もおすすめ。普段、見ようとしても見れない自然現象をここで体験することができますよ。

一日中楽しむことができる名古屋市科学館は、平日は学校の遠足で訪れる子どもたちが、休日はファミリーグループが集まるため、かなり混雑します。プラネタリウムやラボは整理券をゲットしないと入れないこともあります。あらかじめイベントのスケジュールをチェックして、整理券を確実に手に入れることをおすすめします。プラネタリウムの観覧券は開館当日の午前9時半から販売されます。前売り券は販売されていないため、売り切れにご注意ください。

新栄駅に直結しているヤマザキマザック美術館。アクセスがしやすいので、初めての名古屋観光でもスムーズにたどり着くことができます。こちらの美術館では、フランス西洋絵画やアールヌーヴォーの作品がメインに展示されていいます。ここでは音声ガイドが無料で借りられ、たとえ美術鑑賞が初めてでもしっかりと作品の時代背景やポイントを理解することができますよ。西洋絵画に興味がある人におすすめです。

徳川御三家の筆頭格であり、大名の中でも最高の格式を持っていた尾張徳川家。現在の名古屋でも、いたるところで尾張徳川家の足跡を辿ることができます。こちらでは、そんな尾張徳川家のゆかりの地をめぐるプランをご紹介します。ちなみにこちらで紹介する施設はすべて近場にあるため、初めての名古屋旅行でも迷わずに観光することができますよ。1日観光プランなどにおすすめです。

学問・芸術奨励一家としても知られる、尾張徳川家のコレクションを展示している美術館。名古屋はかつて「芸どころ」としての知名度を高め、城下町は栄えていました。館内では芸どころの栄華を誇る、徳川家のコレクションや大名・武家道具を展示。とくに国宝の「源氏物語絵巻」は誰もがしる貴重な芸術品として知られています。ちなみにここの館長は、尾張徳川家第22代当主なのだそう。

美術館の近くにある、池泉回遊式の庭園「徳川園」。日本の自然の姿を凝縮させた見事な大名庭園となっています。海に見立てた池に流れる清流や、元々あったものをそのまま取り入れた樹林などが織りなす庭園風景は、荘厳かつ趣のある風情。初めて訪れる人に感動を与える素敵な庭園です。また四季を実感できる牡丹や椿・花菖蒲の花々も、庭園の美しさに華を添えています。

尾張藩の書物倉である「御文庫」の創設によって始まった、蓬左文庫（ほうさぶんこ）。約11万点にわたる尾張徳川家の旧蔵書や、和漢の優れた古典籍を収蔵・公開しています。また書物だけではなく、名古屋の歴史がわかる城下図や屋敷図なども2千枚ほどあるのだそう。ちなみにこちらのプランで紹介している3施設では共通観覧券を販売しており、1,550円で全施設を見学することができますよ。初めて訪れる人は、こちらの共通観覧券を購入するとおトクです。

初めての名古屋。忙しなくあちこち観光するよりも、ゆとりを持ってのんびりとまわりたい。そんなあなたにおすすめなのが、こちらの散策コース。観光スケジュールの中で、1日ゆっくりできるプランを組みたいという人にぴったりです。

日本神話に出てくる草薙神剣（くさなぎのみつるぎ）御霊代に、天照大神を祀る熱田神宮。木に登る野生の鶏がいるということで知っている人も多いのではないでしょうか。ちなみに天照大神が登場する天岩戸の話でも鶏が登場しており、一説では神の使いであるとも。

6万坪の境内には、樹齢千年を越える大楠や宝物館があります。この宝物館には信仰の歴史を物語るものとして、6千余点の奉納品を収蔵・展示。なかには1570年の姉川の合戦で、真柄直隆(まがら なおたか)が使ったとされる2mの大太刀「太郎太刀」もあるそう。刀剣好きの興味をそそる展示ですね。

名古屋市博物館では、尾張地方の歴史を縄文時代から学べる23万点以上の資料を収蔵・展示しています。なかには貴重な文化材や、織田信長・豊臣秀吉ら有名な戦国武将の貴重な文書、世界や伊勢参りを描いた図屏風などもあります。名古屋の歴史に興味がある人におすすめの博物館となっています。

中部地方最大級の規模を誇る白鳥庭園。日本庭園特有の水琴窟や御嶽山に見立てた築山が楽しめます。名古屋の日本庭園のなかでも、徳川園と並ぶ人気の場所です。春～秋の花々の彩りはもちろん、冬の雪吊りも見事。四季の移り変わりを楽しめる庭園となっています。初めて訪れる際も、季節や時期を気にしなくても良いというのが嬉しですね。ちなみに紅葉スポットとしても人気です。また数寄屋造りの茶室では、抹茶のおもてなしを受けることができますよ（別途料金が必要）。

こちらでは水族館や遊園地など、子どもが楽しめるレジャースポットをまわる家族向けの観光コースをご紹介します。名古屋港付近にあるので、初めての観光でも比較的迷うことなく訪れることができますよ。また各スポットとの距離がそこまで離れていないため、子どもを連れた移動もスムーズに行うことが可能です。

家族連れスポットとして賑わっている「名古屋港シートレインランド」。入園料金は無料で、乗りたいアトラクションがあれば利用する際に料金を支払う制度となっています。そのため高額なチケット代がかからず、子どもや付き添い者の分だけ賢くお金を使うことができます。

園内にはファミリーコースターやメリーゴーラウンドなど14のアトラクションがあります。なかでもおすすめのアトラクションは、高さ85mの大観覧車。名古屋港や名古屋市街を一望することができ、初めての名古屋観光にぴったり。さらにゴンドラのなかには、ほぼ透明の空間が広がるシースルーゴンドラが。スリルのあるエキサイティングな体験に、子どもも大人も大興奮です。

地下鉄名港線「名古屋港駅」から歩いてすぐの場所にある名古屋港水族館。シャチやイルカ・ゴマフアザラシのほか、世界中の海で出会える生き物たちを、5つの地域に分けて紹介しています。

そんな名古屋港水族館ではモニターで水中の様子まで見れるイルカパフォーマンスのほか、シャチやベルーガの公開トレーニング、大水槽のエサえりなど、たくさんのイベントが楽しめます。家族旅行の思い出になる、素敵な体験ができるおすすめのスポットです。

特におすすめなのが、やはりイルカのパフォーマンスショーです。音楽に乗って高くジャンプしたり、水中をぐんぐんと泳ぐイルカたちの姿に圧倒されます。イルカの調教師さんとの合わせ技も必見です。休日のイルカショーは大人気で、立ち見もでるほど。最前列で見たい場合は早めに移動することをお勧めします。ショーステージの近くには売店もあり、お昼を済ませることも可能です。また、公開練習も行われているので飽きずにショーの始まりを待つことができますよ。

「南極物語」でも有名な南極観測船ふじ。18年間の南極観測を終えた後、現在は名古屋港にて南極の博物館として多くの人を受け入れています。

船内では、クルーの居住区や食堂などの生活スペースを当時のまま再現されています。また近年リニューアルされた南極の展示では、南極で発見された隕石や南極観測に関する歴史を解説。実物を見ながら、南極観測について学ぶことができます。

レジャーを楽しむ名古屋観光のモデルコースの二日目におすすめしたいのが愛知県日進市にある「愛知牧場」です。名古屋駅から最寄り駅の名鉄豊田線黒笹駅まで、45分程度で到着します。名古屋市営東山線の藤が丘行きに乗り、伏見駅で名古屋市営鶴舞線の豊田市行きの電車に乗り換えましょう。黒笹駅から愛知牧場までは徒歩10分の距離にあるため、車がなくてもアクセス可能です。

牛乳絞り体験や乗馬体験ができ、動物たちに深く触れ合うことができます。ふれあい広場では、ヤギや馬にエサやり体験ができます。

ウサギやニワトリといった小動物もいるので、「大きい動物が苦手」というお子さんでも大丈夫です。人慣れしている動物ばかりなので、安心してふれあい体験ができます。時間によってエサやり体験ができる動物の種類は変わりますので、あらかじめイベント情報をチェックしておくことをおすすめします。

愛知牧場には、季節の花が楽しめる「お花畑迷路」があります。入場料は一人100円です。菜の花やひまわり、コスモスなどが咲きほこる景色は圧巻です。ぜひ思い出に残る写真を撮ってくださいね。また、愛知牧場で大人気なのがオリジナルの手作りジェラートやソフトクリーム。できたての牛乳から作られるおいしいスイーツをぜひ味わってくださいね。営業時間は午前10時から午後5時までです。

初めて名古屋に来たら楽しみたいのが、「名古屋グルメ」ですよね。こちらでは有名な名古屋モーニングが楽しめるお店や、名古屋の老舗和菓子屋を紹介します。

「マツコの知らない世界」の和菓子回でも紹介されていた名古屋の老舗和菓子屋です。1634年に創業した両口屋是清は、2代目の尾張藩主・徳川光友より「御菓子所 両口屋是清」の表看板を受け、名古屋東照宮二百年御遠忌では菓子御用を務めあげました。

そんな両口屋是清の看板菓子の「二人静」と、天皇・皇后両陛下の旅行にて献上された菓子「旅まくら」は一度食べてみてもらいたい名品。ちなみに本店は丸の内（本町店）にありますが、名古屋中を歩いていると以外と店舗をよく見かけます。ですから旅の休憩や、おやつ休憩などにぜひ立ち寄ってみてください。

名古屋では喫茶店をよく見かけます。全国的に有名な喫茶店も実は名古屋が発祥地だったりします。例えばコメダ珈琲店。こちらの本店は、名古屋にある瑞穂区上山町にあるということ、ご存知でしたか？ちなみにコメダ珈琲店のモーニングでは、トーストのつけあわせに名古屋名物の小倉あんを選ぶことができますよ。

名古屋ではなぜこんなに喫茶店が流行るのか？それはどうやらモーニングが豪華なところにあるようです。例えばコーヒーのドリンク代だけでパン食べ放題だったり（「シャポーブラン」ではドリンク代490円でパン食べ放題）、和食セットがついてきたり（「白壁カフェ花ごよみ」は、おにぎり＋サラダ＋温泉卵のセット）。それでもスタンダードなのはやはり小倉トーストのよう。ちなみに名古屋駅に近い喫茶店「リヨン」は1日中モーニングサービスが楽しめるそうですよ。

初めての名古屋観光。色々遊びまわって疲れた…早く休みたいという時に、駅から遠かったりアクセスが不便なところにあるとストレスの原因に。できることなら、快適な旅をしたいですよね。そこで、こちらでは観光やアクセスがしやすい名古屋のホテルをご紹介します。

栄駅と伏見駅の中間、大通り沿いにあるとってもホテル・シルクトゥリー名古屋。こちらのホテルでは、朝食に名古屋名物「小倉トースト」を食べることができます。厚めの食パンにたっぷり塗って食べる小倉あんは、朝から元気が出るおいしさです。

グレイスイン名古屋では、シングルルーム全室にシモンズ製のセミダブルベッドが用意されています。ふかふかのベッドで旅の疲れをゆっくりと癒すことができますよ。また部屋のアメニティ（シャンプー類）はDHCブランドのものを使用。美容が気になる人にとっては、かなり嬉しいサービスです。

またこちらのホテルでは、全宿泊者に朝食無料サービスがつくのも嬉しいポイント。ティーラウンジにてバイキングに参加することができます。ちなみにバイキングでは、カレーパンや豆乳入りロール・ハムタマゴなど12種類の豊富なパンが並んでいます。朝は洋食派&パン好きという人におすすめです。

名古屋市栄まで徒歩5分の欧州風ビジネスホテルです。客室には最高級のフランスベッドを使用。贅沢な気分になれるハイクオリティさが魅力となっています。

またフロントにはシャンプーバーが設置されており、好きな種類のシャンプーやトリートメントを容器に入れて客室に持ち込むことができます。連泊をする人や、シャンプーにこだわりのある人にとっては嬉しいサービスですよね。ちなみにホテルにはレストランが2つあり、洋食・和食好きな食事が楽しめるというのも注目ポイントとなっています。