エアーズロック？ ウルル？ どっちが正解？
1872年にイギリスの探検家が発見して、当時のイギリス植民地総督（ヘンリー・エアーズ）の名前から「エアーズロック（Ayers Rock）」と名付けられました。この時期からずっとエアーズロックとして知れ渡ります。
その後、1985年に土地が4万年前からオーストラリアで生活をしていたアボリジニ。そのアナング族に返還され、元の「ウルル（Uluru）」の名で呼ばれるようになりました。
そして1994年に、アナング族の文化と伝統を尊重して、世界複合遺産に「ウルル」の名前で登録されました。
ウルル＝エアーズロックと考えている方が多いですが、「ウルル」とはこのエアーズロックだけを示すのではなくて、この地域一帯をウルルと呼ぶそうです。
エアーズロック観光のベストシーズン：オーストラリアの気候
オーストラリアは年間を通じて雨が少なく、非常に乾燥した砂漠気候です。南半球なので、日本とは全く逆で、11月から4月の夏の平均気温は30度を超える猛暑となります。
6月から9月の冬は、日中は過ごしやすく、観光のベストシーズンですが、夜は寒くなることもあります。
エアーズロック観光のベストシーズン：登るための条件※現在はのぼれません！
エアーズロックに登るためには下記の条件のひとつでも当てはまったら、中止になります
●エアーズロック（ウルル）の登山は危険です。
●エアーズロック（ウルル）では命を落とした人が何人もいます。
●安全確保のために、この道は日没30分後から日の出30分前までの夜間は通行止めとなります。
また以下の理由で臨時に通行止めになることもあります。
●3時間以内に雨、または嵐が予想される時。
●標高2500フィートでの最高風速が25ノットある時。
●雲が頂上より下に下りて来ている時。
●救助作業が行われている時。
●天気予報で気温が36度以上の時。
●伝統的所有者から文化的な理由による要請があった時。
ご覧のように非常に厳しい条件のため、エアーズロックの登頂率はかなり低いです。
また、2019年10月26日より、エアーズロックの観光客向けの登山が禁止になりました。
先住民族の神聖な場所でもあるエアーズロックなので、仕方ないですね。
こんなに低かった？！エアーズロック登頂率
エアーズロックの、ここ数年の月別登頂率です。
■1月：21.2％■2月：17.2％■3月：25.8％■4月：32.9％■5月：43.3％■6月：44.8％■7月：48.8％■8月：52.1％■9月：33.8％■10月：17.1％■11月：18.6％■12月：14.7％
年間の平均登頂率は30.8%です。
これを見る限り、5月から8月にかけてが比較的登頂率が高いです。
ただし7月から9月はオーストラリアの冬季となりますので、朝晩は冷え込みます。なのでベストシーズンは5月、6月ですね。
エアーズロック、2019年10月26日から登山禁止決定
エアーズロックの近くまで行くと、「No Entry(登山禁止)」という看板をよく見かけます。
これは先住民族のアナング族がウルルを聖地だということを訴えている抵抗です。
そして先住民族アボリジニの聖地を観光客が登って汚してはいけないとの理由で、2019年10月26日から観光客の登山が一切禁止となりました。
結局、エアーズロック観光のベストシーズンは？
エアーズロックの圧巻の景色を眺めたい方は、エアーズロックリゾートの街に滞在するのがいいでしょうね。 エアーズロックリゾート（ユララ）は、ホテルやレストランから、ショップやビジターズセンターまである街でエアーズロックまで20kmほどの近さです。
もうエアーズロックには登れませんが、エアーズロック周辺のベストシーズンは、6月~9月の冬の時期です。
寒暖の差が激しいですが、日中は比較的過ごしやすいですよ！
