【イラクの治安を知る前に】外務省による海外安全ホームページについて
外務省による「海外安全ホームページ」では、各国の治安情勢や感染症情報などを危険レベル1〜4に分けて国または地域ごとに発信しています。この安全情報は、現地の状況によって変動する可能性があるため、渡航前にはその都度チェックし、滞在中もチェックを怠らないようにしましょう。
【イラクの治安を知る前に】外務省による危険レベル1〜4について
レベル1:十分注意してください
レベル1に該当する地域へ渡航する場合は、身の回りの安全確保を怠らないように促す注意喚起です。地図上では黄色に塗られた地域がこれに該当します。
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル2に該当する地域への渡航は特別な用事がない限りは控えるように促す注意喚起です。渡航禁止にはなっていないものの、観光を目的とした渡航は控えた方が良いでしょう。地図上では山吹色に塗られた地域がこれに該当します。
レベル3:渡航禁止勧告
レベル3に該当する地域へは渡航しないように促す渡航禁止の勧告です。また、現地滞在中の日本人に対しては他の安全な地域への退避を余儀なくされる可能性があることを示しています。地図上ではオレンジ色に塗られた地域がこれに該当します。
レベル4:退避勧告
レベル4に該当する地域に滞在する日本人に対して、他の安全な地域への退避を促す退避勧告です。危険なエリアなため、もちろん渡航は控えましょう。地図上では赤色で塗られた地域がこれに該当します。
イラクの治安の実態
上の画像は2018年9月現在で発信されている外務省によるイラクの安全情報です。画像のとおり、現在イラクではほとんど全域にわたってレベル3〜4が発令されており、観光などを目的とした渡航は不可能であるのが現状です。治安は極めて悪く、情勢の変化もコロコロと変わるために滞在は非常に危険です。
治安の悪化を助長する主な要因としては、イスラム過激派のISILによる大規模なテロ行為や、首都バグダッドなどを中心として頻発している講義デモによるものです。これらがいつどこで勃発するかもしれない国であるため、現状では治安回復の見込みはほとんどないといっても過言ではないでしょう。
イラクへの渡航は可能か否か
上述のとおり、イラクでは当面のあいだは治安回復が見込めない状況となっています。観光目的の渡航はもちろん不可能ですが、渡航自体の可否を問うと可能ではあります。
大使館で査証を取得することが条件となっていますが、簡単にビザが通ることはほとんどないといえます。極端なことを言えば、国境付近まで行ってそこから陸路で入国したりといった手段だと入国が可能となる可能性も無きにしもあらずといった具合です。
しかし、イラクでは治安の回復は一切期待できず、コロコロと情勢が変化し、いつ何時テロなどが起こるかわからない危険な環境です。好奇心や衝動などで入国すると命を落とす可能性が十分にある国ですし、日本人を狙ったテロも過去に起きています。軽率な行動は慎み、今は治安の回復を待ちましょう。
イラクの治安まとめ
今回はイラクの治安状況についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。海外の治安状態を軽視し、危険を冒す行動をとると命を失いかねないトラブルに巻き込まれる可能性が十分にあります。
平和すぎるほど平和な日本で暮らしている私たちには想像もできないような危険なことが普通に起こりうる国なため、面白半分で決して近寄らないようにしてください。今は観光で訪れることは不可能ですが、近い将来いつかイラクの治安が回復し、観光に行くことができる日がくるのを祈るばかりです。