肌荒れに効果的な漢方薬10選
②当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
当帰芍薬散は2000年以上前から存在し、活用されている漢方薬の一つです。古くから女性の聖薬と呼ばれ、女性特有の悩みに効果があるとされています。生理不順や子宮内膜症など不妊の原因となる症状を取り除く作用があり、子宮環境を整えてくれます。当帰芍薬散に含まれる生薬には、女性特有の症状に効果的な作用が働くものばかりです。生理不順や不正出血・生理痛の症状のほか、むくみやめまい・貧血・冷えなどの症状に処方されます。また、最近は不妊治療や月経前症候群に対しても使用されるケースの多い漢方薬となります。ホルモンバランスからくる肌荒れにはおすすめの漢方です
引用: http://tryingtogetpregnant.hatenadiary.com/entry/kampo-toukishakuyakusan
当帰芍薬散に配合の生薬と効能 ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: http://www.alchemicabotanica.com/products/dang-gui
〇当帰(とうき):補血や強壮作用
〇川芎(せんきゅう):血行改善
〇芍薬(しゃくやく):痛みの緩和
〇蒼朮(そうじゅつ):利水作用
〇沢瀉(たくしゃ):余分な水分の排泄(はいせつ)
〇茯苓(ぶくりょう):むくみの改善
※上記の写真は当帰です。
当帰芍薬散を購入可能な場所は市販用の薬局や医療用の病院です。薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。当帰芍薬散は産婦人科や婦人科では無くても、皮膚科や内科で欲しいと伝えると処方してもらえるケースもあります。担当医の医師に、相談してみて漢方を処方してもらうのがおすすめです。けれども、市販用と医療用の漢方薬では、同じ量の漢方が配合されている場合もありますし、漢方の量が異なる場合もあるので、詳しい成分量は専門の薬剤師さんに聞いてみて、病院で処方してもらう医療用にするのか、薬局で購入が可能の市販用にするのか、そのうえで判断した方が良さそうです。
〇加味逍遙散(カミショウヨウサン) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: http://syusa.i-sight.jp/kamisyouyousan/
女性の不定愁訴に用いられる代表的な漢方薬の一つです。
産婦人科の三大漢方薬の1つとされ、月経異常や更年期障害など、女性特有のホルモンバランスの乱れの症状によく用いられています。体力が弱い方で、肩がこる、めまいや頭痛がするなどの症状のほか、のぼせや発汗、イライラ、不安など、不定愁訴といわれる多様な心身の症状や身体の不調に広く用いられます。
加味逍遙散に配合の生薬と効能 ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: https://mentalsupli.com/kanpo/kanpo-mental/kamisyouyousan/
<配合生薬>
柴胡(サイコ)、薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)
加味逍遙散(カミショウヨウサン)を購入可能な場所は、市販用の薬局や医療用の病院です。薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。市販用と医療用の漢方薬では、同じ量の漢方が配合されている場合もありますし、漢方の量が異なる場合もあるので、詳しい成分量は専門の薬剤師さんに聞いてみて、病院で処方してもらう医療用にするのか、薬局で購入が可能の市販用にするのか、そのうえで判断した方が良さそうです。
〇桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: http://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/025.html
血が何らかの症状により滞る状態の瘀血(おけつ)を改善する産婦人科の代表的な漢方薬の一つです。
典型的には、体力が中程度以上で、赤ら顔、のぼせやすいのに足が冷え、下腹部が張る感じがする女性の方に向く薬になり、月経異常、更年期障害などの症状に用いられます。頭痛、肩こり、めまいなどの症状にも処方されます。また、昔からにきび、しみをはじめとする、湿疹・皮膚炎、しもやけなど、皮膚の肌荒れトラブルにも用いられています。血行障害が関係する幅広い症状に処方される傾向にあります。
引用: http://www.kigusuri.com/kampo/medicine/medicine-2803.html
配合生薬は、
桂皮(ケイヒ)、薬(シャクヤク)、桃仁(トウニン)、茯苓(ブクリョウ)、牡丹皮(ボタンピ)の5種類です。
薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。市販用と医療用の漢方薬では、同じ量の漢方が配合されている場合もありますし、漢方の量が異なる場合もあるので、詳しい成分量は専門の薬剤師さんに聞いてみて、病院で処方してもらう医療用にするのか、薬局で購入が可能の市販用にするのか、そのうえで判断した方が良さそうです。
〇荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: https://www.qlife.jp/meds/rx17025.html
【働き】荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は、体の熱や腫れをひき、症状を改善させて、血液循環をよくします。体力が中程度の方で、血行が悪く皮膚の色が浅黒い方に向いています。
具体的には、蓄膿症や慢性鼻炎、痰がからむ扁桃炎、あるいは、炎症をともなうニキビや湿疹の肌荒れの症状などに適応しています。また、そのような病気や症状になりやすい腺病体質を改善してくれる作用があります。
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせです。荊芥連翹湯には、熱や炎症を冷まして改善するもの、病因を発散させるもの、痰や膿を排出するもの、あるいは血流をよくする生薬など、数種類の漢方が配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤の漢方成分が用いられています。
薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。
〇清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)~肌荒れに効果的な漢方薬~
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は明時代の中国の漢方書「万病回春(まんびょうかいしゅん)」に記載の処方の、赤くて炎症性のニキビに効果的な漢方薬となります。
清上防風湯に含まれる防風(ぼうふう)という生薬(漢方)は、皮膚のカユミやニキビや炎症の広がりを抑制する生薬の一つとなり、処方名の一部になっています。清上防風湯という処方名は、顔や頭など上部の熱を冷ます、防風を含む(風邪を予防する)漢方薬という意味で名称されました。
清上防風湯は、12種類の生薬から構成されており、清上防風湯は特に皮膚に高い効果の生薬の組み合わせで配合されています。特に「赤くて炎症性のニキビ」に最適なのが清上防風湯です。
引用: http://www.tsumura-kampo.com/tsumura0058.html
清上防風湯の構成生薬は下記の表のとおりになります。主薬の防風は、発散作用をもつ代表的な生薬で、薄荷や荊芥、連翹などにも同様の作用があり、皮膚から病因を発散して治療してくれます。そのほか、炎症を抑制する作用の黄連や黄ごん、排膿を助ける桔梗など、ニキビの治療や肌荒れの症状に役立つ生薬が含まれています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有。
・ オウゴン(黄芩)…2.5g
・ キキョウ(桔梗)…2.5g
・ サンシシ(山梔子)…2.5g
・ センキュウ(川芎)…2.5g
・ ハマボウフウ(浜防風)…2.5g
・ ビャクシ(白芷)…2.5g
・ レンギョウ(連翹)…2.5g
・ オウレン(黄連)…1.0g
・ カンゾウ(甘草)…1.0g
・ キジツ(枳実)…1.0g
・ケイガイ(荊芥)…1.0g
・ハッカ(薄荷)…1.0g
引用: http://www.kigusuri.com/kampo/kampo-care/019-18.html
清上防風湯を購入可能な場所は、上記の漢方と同様に市販用の薬局や医療用の病院です。薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。担当医の医師に、相談してみて漢方を処方してもらうのがおすすめです。けれども、市販用と医療用の漢方薬では、同じ量の漢方が配合されている場合もありますし、漢方の量が異なる場合もあるので、詳しい成分量は専門の薬剤師さんに聞いてみて、病院で処方してもらう医療用にするのか、薬局で購入が可能の市販用にするのか、そのうえで判断した方が良さそうです。
〇十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: http://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/006.html
江戸時代に華岡青洲によってつくられた漢方薬が、十味敗毒湯です。
十味敗毒湯は、中国の明の時代の医学書『万病回春(まんびょうかいしゅん)』に記載されている「荊防敗毒散(ケイボウハイドクサン)」という処方を参考にして、江戸時代の外科医、華岡青洲が日本にて作った漢方薬です。10種類の生薬により毒素を取り除くという作用から「十味敗毒湯」と名称されました。化膿を抑え、皮膚の腫れや赤み、肌荒れによる皮膚の炎症、かゆみを取る漢方となります。
化膿の症状が発症する皮膚病、遺伝的な要素により化膿し易い皮膚の方の体質改善に効果的です。
化膿しているおでき、化膿を繰り返すにきび、皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫など、それらの症状の改善に使用いられています。
中程度の体力を持った方で、薄墨色の顔色、比較的神経質な方に最適の薬といわれます。
「十味敗毒湯」は、一般的に皮膚の病気の中で、急性の病気の初期の段階によく用いられる薬です。
引用: http://net-olive.jp/?pid=97827777
配合生薬として、桔梗(キキョウ)、 柴胡(サイコ)、 川芎(センキュウ)、 茯苓(ブクリョウ)、防風(ボウフウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)、樸樕(ボクソク)、独活(ドクカツ)の10種類の漢方が配合されています。薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。担当医の医師に、相談してみて漢方を処方してもらうのがおすすめです。
〇黄連解毒湯(おうれんげどくとう) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
体力中程度以上の方で、のぼせぎみの顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向の症状が見られる方に最適な漢方です。虚弱体質で冷え症の人には向きませんのでご注意を。
黄連・黄芩・黄柏の3つの成分には身体にこもっている熱を取り、炎症をしずめる作用があり、山梔子にも熱を冷まして水分を取り除く作用があります。肌荒れの赤みの炎症性の皮膚に効果的です。また、鎮静作用もあるため、身体の機能を鎮める働きもあります。
引用: http://blog.livedoor.jp/tottocoblog/archives/8047956.html
黄連解毒湯は、4つの生薬から有効成分を抽出して作られています。まずはそれぞれの生薬成分の作用をみていきましょう。
黄連(2.0g):解熱、消炎、健胃の作用
黄芩(3.0g):解熱、消炎、止血の作用
黄柏(1.5g):解熱、消炎、健胃の作用
山梔子(2.0g):解熱、消炎、利胆(胆汁排出促進)、止血の作用
薬局よりも病院で処方して頂くと、安価で手に入るのでおすすめではあります。担当医の医師に、相談してみて漢方を処方してもらうのがおすすめです。
引用: http://tease-byebye.com/kampo
〇防已黄耆湯(ぼういおうぎとう) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
一般的には「虚証」の人の肥満症に用いられていますが、水分代謝の悪い状態、余分な水分が身体に溜まる方に対して、水分代謝に働きかけてむくみを取る漢方です。
体力は中程度から虚弱の方向けで、色白で筋肉が柔らかい、特に下肢がむくみやすい、水太りタイプの方、疲れやすく、汗をかきやすい、むくみやすいといった方にも適しています。頭部多汗症や汗をかきやすい性質のぽっちゃり体型の方、更年期に入り太ってきた方向けに有効な漢方が防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)です。
身体に水が溜まると皮膚への水分にも影響が出てきます。老廃物が溜まるので、肌色の色調の変化、肌荒れの症状にもつながります。女性ホルモンバランスの乱れによる症状にも、この漢方は最適です。
引用: http://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/020.html
配合生薬として、
防已(ボウイ)、黄耆(オウギ)、蒼朮(ソウジュツ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)の6種類の生薬の配合による漢方です。
〇温胆湯 (うんたんとう) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: https://www.qlife.jp/meds/rx8978.html
代謝が悪い湿痰タイプに最適の漢方薬です。水分を必要以上に身体へ溜めると、体の熱を奪うだけでなく血のめぐりも悪化し肌荒れの原因になります。また、一般的に医療用としては、インフルエンザ、かぜ、肺炎などの回復期に熱が長引く場合や、あるいは平熱になっても神経が高ぶり気分がすっきりしないなどの症状、咳や痰が多く安眠の妨げになる場合に用いられます。
配合生薬としては、柴胡(サイコ)、竹筎(チクジョ)、茯苓(ブクリョウ)、麦門冬(バクモンドウ)、陳皮(チンピ)、枳実(キジツ)、黄連(オウレン)、甘草(カンゾウ)、半夏(ハンゲ)、香附子(コウブシ)、生姜(ショウキョウ)、桔梗(キキョウ)、人参(ニンジン)の13種類の生薬が配合された漢方です。
〇黑芝麻 (Black Sesame Seeds) ~肌荒れに効果的な漢方薬~
引用: https://www.ayurorganic.com.au/org-jams/organic-white-sesame.html
黑芝麻は別名「黒胡麻」です。黒ゴマには健康な身体のための重要な栄養素が積まれています。中国の漢方薬として古くから使用されてきた「黒胡麻」は滋養強壮や老化防止、不老長寿の秘薬として用いられてきました。黒胡麻は、特に閉経後の女性の性ホルモン生成に積極的に作用することが示されています。 皮膚、髪、腸の身体の組織や、腎臓と肝臓の機能をサポートし促進します。また、抗酸化作用や過酸化脂質の生成の抑制作用もあります。それはホルモンバランスの乱れによる、ホルモン性ニキビに悩まされている方には、肌の皮脂の過剰分泌の抑制効果を期待できるでしょう。市販薬や医療薬としてではなく、食品として気軽に購入でき、簡単に摂取できるのが良いですね。
まとめ
肌荒れに漢方が聞くって知ってた?効果のある漢方薬10選!のテーマで肌荒れに効果的な漢方をご紹介致しました。
西洋医学と東洋医学の治療の概念は異なり、アジア人である日本人には漢方薬との相性が良いとされています。
効果の実感には個人差があるものの、漢方を上手に取り入れて身体の内側から体質を改善してみてはいかがでしょうか。