シャンプーの種類は何種類あるの?
ヘアシャンプーはあり過ぎて何種類あるのか分かりませんが、大きく分けると2種類に分けられます。そこから、成分で分けると3種類に分けられ、それを細かく分けると8種類にになって、ノンシリコンとシリコン入りに分けると32種類の分け方が存在します。
その中で、メーカーによっていろいろなものを出しているので、シャンプーはいくつあるのか分かりません。その中から本当に自分に合った良いシャンプーを見つけるのは、至難の業のようにも思えます。そこで、種類の特徴について、また、選び方の注意点などを見てみたいと思います。
シャンプーは大きく分けると2種類に分けられる
シャンプーを大きく分けると、「医薬部外品」と「化粧品の」の2種類に分けられ、医薬部外品は旧薬事法により認定を受け、効果・効能があると認められ、フケ・抜け毛・育毛などは薬用として謳うことができます。医薬部外品は成分全てを記載する義務がなく、化粧品は成分を全て記載しています。
シャンプーの種類を成分的に分けると3種類に分けられる
シャンプーは洗浄成分によって3種類の特徴に分けられます。たくさんのシャンプーが販売されていますが、界面活性剤の洗浄成分を分けて見ると、3種類に特徴が分けられます。それは、石鹸系シャンプー・高級アルコール系シャンプー・アミノ酸系シャンプーとあります。
シャンプーの種類の特徴には次のような特徴があります。
石鹸系シャンプー
固形石鹸、粉石鹸、液体石鹸とあり、動物性の脂肪酸をアルカリで反応させた界面活性剤で、アルカリ性なので、肌が弱酸性のため水道水ですすぐと、石鹸カスができて、髪に残りゴワつきます。主な成分はカウリン酸K・脂肪酸ナトリウムなどがあり、メリットは環境に優しく天然の材料を使っているので安心でき、洗浄力が高いですが、デメリットは、洗浄力が強すぎ必要な皮脂まで落としてしまい、手触りが悪く石鹸カスが残って、アルカリ性なので肌に刺激があります。
高級アルコール系シャンプー
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アルコールの分子に含まれる炭素数が多いことから、高級とついていて、これは泡立ちがよい特徴があります。石油由来の高級アルコールが原料の界面活性剤が使われています。ですから、洗浄力は抜群に高く必要な皮脂まで落としてしまうのが特徴で、成分にはラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどの成分名になっています。
こちらのメリットは、汚れの落ちにくいスタイリング剤や皮脂汚れまでくまなく落とせ、低価格で泡立ちが良いメリットがあります。デメリットは必要な皮脂まで落としすぎ、肌への刺激が強く、薄毛や抜け毛の原因になります。
アミノ酸系シャンプー
人間の体はたんぱく質の構造で造られていて、その主成分のアミノ酸由来の界面活性剤を使っているため、髪や頭皮に優しく馴染み、弱酸性の特徴があります。主な成分にグリシン、グルタミン酸、サルコシンなどがあり、メリットは低刺激で肌に優しく保湿力が高く、余分な皮脂まで取り過ぎません。デメリットは洗浄力が低く汚れが綺麗に落とせなくて、髪にボリュームがでにくく価格が高いデメリットがあります。
シャンプーの種類を性質で分けたときの特徴
石鹸系シャンプーは弱アルカリ性で、アミノ酸系シャンプーは弱酸性、高級アルコール系シャンプーは弱酸性・弱アルカリ性の両方があります。
弱酸性のメリット・デメリットとは?
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弱酸性のメリットは、人間の体と同じ性質なので洗浄力がマイルドで、肌刺激が少なくキューティクルを閉じるので髪に良い影響を与えますが、デメリットは長時間に渡り界面活性剤が残留することがあるので、弱酸性のシャンプーを使ったときは、すすぎを十分にすることが大切です。
弱アルカリ性のメリット・デメリットとは?
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人間の肌は弱酸性なので、弱アルカリ性に触れると皮膚が鍛えられることで、バリア機能が向上することもあります。デメリットは肌と性質が異なるので、刺激を与える可能性があり、洗浄力が強くて必要な皮脂まで落としてしまい、キューティクルを剥がしてしまうことがあります。
シャンプーの種類をノンシリコンとシリコン入りに分けたときの特徴
シリコン入り
シリコン入りのメリットは、髪を摩擦から守り、しなやかにまとまり、指通りが滑らかになり艶がでます。デメリットは、すすぎが十分でないと頭皮に残りやすくトラブルを招くことがあり、髪をコーティングするため、カラーリングやパーマなどの栄養液が浸透しないので、パーマがかけにくかったり、カラーリングが上手く入らなかったりします。
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ノンシリコン
ノンシリコンの場合メリットが強調されますが、デメリットもあります。メリットは頭皮に残りにくく、フケやトラブルが起こりにくく、カラーやパーマ液が浸透しやすいので、仕上がりが軽く環境に優しいです。デメリットはダメージヘアーに良くなく、髪がきしみやすく、カラーが抜けやすく、アイロンやドライヤーの熱に弱いデメリットがあります。
シャンプーを選ぶときの特徴と選び方のポイント
成分
シャンプーを選ぶときの選び方の基準は、1.成分について、2.誰がマネジメントしているか3.洗浄成分は何を使っているかを基準においてチェックしてみると分かります。
成分は洗浄成分も含まれますが、ここでは、美容成分がどれだけ入っているかチェックします。
誰がマネジメントしているか
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ただ、有名人がマネジメントしているという選び方ではなく、頭皮の研究を長年行っている人のマネジメントであることなどを見ることが必要です。頭皮について長年研究してきた人は、それだけ頭皮について詳しいものがあります。そのようなチェックをすることも大事です。
洗浄成分
シャンプーの成分というと、洗浄成分をチェックするだけでも違ってきます。それは、シャンプーはほとんどが水と界面活性剤でできているからです。ですから、その界面活性剤が自分の肌に良いのかチェックすることが必要です。活性剤にはアミノ酸系界面活性剤・両イオン性界面活性剤・非イオン性界面活性剤・天然界面活性剤・高級アルコール系界面活性剤とあります。
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選び方のポイントの洗浄成分について詳しく
アミノ酸系界面活性剤は
私たちの体はたんぱく質でできていて、そのうち髪の90%はケラチンというたんぱく質で、ケラチンたんぱく質はアミノ酸で構成されているのです。アミノ酸の成分名は、ココイルグルタミン酸、ココイルアラニンの名前が書かれています。
髪のダメージ部分にグルタミン酸は吸着しコンディションニング効果を高め、キューティクルが開かないようにアラニンは頭皮のバリア機能を強化します。ヤシ油から抽出したココイルの脂肪酸で、これを原料に作られたシャンプーです。これは、体と同じたんぱく質なのでマイルドに、また、身体に優しく仕上がります。
両イオン性界面活性剤
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水にも溶け酸にも溶ける両方の性質を持っているので、単独で使われることは余りありません。成分名がラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタインなどとついていて、陰イオンにも陽イオンにもなります。水がアルカリ性の場合は陰イオン、酸性の場合は陽イオンとなります。
非イオン性界面活性剤
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こちらは他の界面活性剤の補助的役割で配合されることが多いです。成分名は、コカミドDEAなどがあります。EA(エタノールアミンの略)が最後についたのがこれです。
天然界面活性剤
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成分名でレシチンやサポニンがありますが、刺激が弱くマイルドに仕上がります。
高級アルコール系界面活性剤
高級アルコールというのは、炭素数が多いことを表していて、石油が原料となる高級アルコール界面活性剤は、泡立ちが良い特徴があります。
自分にあったシャンプーの特徴を選ぶ選び方は?
自分にあったシャンプーを選ぶ選び方は、なんといっても洗浄成分をチェックすることです。アミノ酸系のノンシリコンが良いという人が大勢おられます。しかし、これらのシャンプーを選んで、自分の求める髪と、自分の悩みを解決できない人は大勢おられます。
例えば、ノンシリコンのシャンプーを、荒れた髪に使っても良くはなりません。荒れた髪を健康にするには、やはりシリコンの入ったシャンプーを選ぶことが大切です。
シャンプーの種類を選ぶときに気をつけたいこと
シャンプーの種類を選ぶときに気をつけたい点は、やはり、洗浄成分をチェックすることです。そして、アミノ酸系とアミノ酸入り高級アルコール系シャンプーを間違えないことです。洗浄成分の高級アルコール系界面活性剤は、石油から精製されて作られたシャンプーなのです。
石油系のものが全て悪いわけではありません。石油系で作られた原料から洗浄剤にすることで、私たちの体に害を及ぼし、環境に悪い影響を与えるのです。ですから、高級アルコール系界面活性剤は選ばない方が良いでしょう。これは成分としては、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、などと表示されています。
まとめ
「シャンプーの種類が多すぎてどれを選べばいいのか教えて!それぞれの特徴と選び方」を見てきましたがいかがでしたでしょうか?成分の特徴をよく理解し、シャンプーの種類の中から自分に合った選び方を見つけてください。