はちみつの栄養と効能
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まずははちみつの効果・効能から見ていきましょう。ところで皆さんははちみつってどうやってできるか知っていますか?はちみつといえばミツバチ。ミツバチが花から花へ蜜を集めている光景は誰しも目にしたことがあるはず。でも花の蜜を集めただけでははちみつにはならないんです。ミツバチは体のなかに花の蜜を分解する転化酵素というものをもっています。この酵素と花の蜜が混ざって分解され、かつ巣の中でミツバチたちがブンブンと羽をバタつかせて水分を20%以下まで飛ばすことではちみつは出来上がります。
はちみつの栄養素
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はちみつ大さじ1杯に含まれる栄養は、【主要成分】タンパク質0.04g、脂質0g、炭水化物16.74g 【ビタミン】ナイアシン 0.04mg、葉酸 0.21μg、パントテン酸0.11mg、ビオチン0.05μg、ビタミンC0.63mg 【ミネラル】ナトリウム 1.47mg、カリウム 2.73mg、カルシウム 0.42mg、マグネシウム 0.21mg、リン 0.84mg、鉄 0.17mg、亜鉛 0.06mg、銅 0.01mg、クロム 0.21μgとなっています。
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はちみつには沢山のビタミンやミネラルが含まれています。実際に含まれる量はわずかであっても、何も人口的に手を加えていない純粋はちみつの場合、それら栄養分は生きた栄養。サプリメントなどで摂取するのに比べて生の栄養素はそれだけ効果が高くなるので、ただ数字だけで判断するのは相応しくありません。
疲労回復
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主成分である糖分(炭水化物)の中のブドウ糖。ブドウ糖は唯一の脳のエネルギーです。ブドウ糖と果糖はこれ以上分解する必要がないほど単純な構造のため、胃腸に分解の負担をかけずに、すぐエネルギーに変わって脳の働きを助けます。
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アミノ酸は全部で20種類あります。はちみつにはアミノ酸が16種類含まれており、さらにアミノ酸の中でも重量とされる9つのアミノ酸のうち8種類の必須アミノ酸が含まれています。これらアミノ酸は筋肉の疲労回復を手助けしてくれる大事なもの。果糖が疲労回復に効果があるとお話しましたが、このアミノ酸にも同じ働きがあるため、はちみつの効果として疲労回復がまっさきに挙げられる理由の一つです。
美肌効果
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はちみつにはビタミンとポリフェノールが含まれています。先にもお話した通り、はちみつのビタミン類は”活性型ビタミン”という天然のビタミンです。サプリメントの”不活性型ビタミン”と違い大量に摂取しなくても効果を発揮してくれます。ミネラルも同様に生きた天然のミネラルです。含有量自体は少なくても天然のミネラルは身体にとってとても有益。また、ビタミンミネラル類が美容にとってとても重要な栄養素であることは言うまでもありません。
整腸作用
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はちみつに含まれるグルコン酸。このグルコン酸は殺菌消毒の作用があり、また大腸まで届いてビフィズス菌を増やし、腸内の環境を整えてくれます。具体的には便秘の改善・下痢の緩和が挙げられます。
殺菌作用
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はちみつの糖度は80%とかなり高糖度です。この糖分ははちみつの中に細菌が入ってきた際に、最近の水分を吸い出してしまう働きをもっています。水分を吸いだされた細菌は死滅してしまい、繁殖することができません。それを利用して、海外では軟膏代わりに傷口に塗ったり、セキ止めとして重宝されてきました。(喉の感染症を引き起こす菌をはちみつが死滅させてくれるため)
喉の保水作用
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はちみつのグルコースとフルクトースという成分が喉の粘膜に作用して、喉粘膜の保水性を高めてくれます。そのため喉の乾燥を和らげてくれる効果があります。
保湿効果
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はちみつは全体の20%程度で、とても水分の少ない食べ物です。また、周りの水分を吸収するという性質をもっています。そのためはちみつは、周りの水分をあつめ、はちみつの粘度によって肌の水分を逃がしません。また、はちみつに含まれる18種類のアミノ酸には角質層の水分を保持させる機能をコントロールするアミノ酸も含んでいるため、保湿効果が得られるというわけです。
ダイエット
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白い砂糖をはちみつに替える事でカロリーを抑えることができます。砂糖と場合とはちみつでは、同じ分量を加えても感じる甘さが違うんです。はちみつスプーン1杯と同じ甘味を感じるには、砂糖はスプーン3杯分必要です。ティースプーン1杯分の上白糖の重さは5gで、カロリーは19kcalです。つぎにティースプーン一杯分の甘みをはちみつで加える場合、3.8gを加える必要があります。はちみつ3.8gのカロリーは12kcal となります。つまり、同じ甘さを感じるために使う量で比較するとはちみつの方がカロリーが低いというわけです。
しょうがの栄養と効能
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しょうがといえばあのピリっとした辛味。しょうがは生のままと乾燥・加熱したものとで効能が変わります。
生のしょうがの成分と効能「ジンゲロール」
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辛み成分である「ジンゲロール」は、・抗酸化作用の働きでアンチエイジング効果 ・血管を広げて血行不良の改善 ・胃の調子を整え吐き気を抑制 ・免疫力を高め胃腸の調子を整えるといった効能があります。
加熱・乾燥させたしょうがの成分
ジンゲロールが加熱・乾燥されることで①ショウガオールと②ジンゲロンに変化します。そのため、生のしょうがにはこの2つの成分は含まれていません。
加熱・乾燥させたしょうがの成分①「ショウガオール」
このショウガオールも辛み成分ですが、生の成分ジンゲロールは口にいれたとたんに感じる辛み、ショウガオールは口にいれてからちょっと後からくる辛みです。効能は、・血液を全身に巡らせて体を温める ・ジンゲロールより高い殺菌・抗酸化作用 ・頭痛・生理中の痛みをやわらげる ・血流をよくさせ、胃腸の働きを促し腸内環境を整えることで便秘の改善や体温を上昇させ期初代謝を上げさせる といった効能があります。 抗菌・抗酸化作用以外は血流を良くすることで得られる効果となります。
加熱・乾燥させたしょうがの成分②「ジンゲロン」
しょうがを加熱・乾燥さえることでジンゲロールが変化する2つ目の成分、ジンゲロン。このジンゲロンにも血行を良くする効果があります。血行を良くすることで、ショウガオールと同様の効果効果が得られます。
はちみつしょうがのレシピ
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しょうがは生のままと、加熱・乾燥させるのとでは成分が違うことが分かりました。では、はちみつ生姜を作る際、しょうがは生のままか加熱・乾燥させるのか、どちらが良いのでしょうか?ほとんどのサイトや指南書では生のしょうがを使用していますが、加熱することが一番効果が得られるとされているので、しょうがを加熱するのがおすすめ。ここでは生のしょうがを使うレシピと、加熱したしょうがを使用するレシピの2つをご紹介します。
はちみつしょうがのレシピ 生のしょうがを使う場合
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まず、保存するガラス容器を煮沸消毒し、乾燥させておきます。①しょうがをキレイに洗い、薄くスライスします。気になる人は皮をむいてもよいですが、皮にも栄養がありますので、タワシなどでこすり洗いしてそのまま使用することをおすすめします。薄くスライスする理由は、しょうがの成分をはちみつに早く浸透させるためです。
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②スライスしたしょうがを20分程度水にさらし、アク抜きをします。③水気をペーパータオルなどでしっかりとったスライスしょうがをガラスの容器にいれ、しょうががしっかりかぶる量のはちみつを注ぎ入れます。④直射日光のあたらない涼しい場所で1~3日程度寝かせます。しょうがの成分でトロっとしたはちみつがサラサラになれば出来上がり。1週間経った方がおいしくなっています。
はちみつしょうがのレシピ 加熱したしょうがを使う場合
①までは生のしょうがを使うレシピと手順は同じです。煮沸消毒して乾かした容器を用意し、①しょうがをキレイに洗い、スライスします。
②沸騰したお湯にスライスしたしょうがを一気にいれ、お湯が再沸騰したら、しょうがをザルにあげて冷めるまで待つ。③しょうがの水気をペーパータオルなどでしっかりと取り、ガラス容器に入れ、しょうががしっかりかぶる量のはちみつを注ぎ入れます。④直射日光のあたらない涼しい場所で1~2日程度寝かせます。しょうがの成分でトロっとしたはちみつがサラサラになれば出来上がり。
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はちみつが少なくなってしょうががはちみつから頭を出すようになったら、冷蔵庫で保管しましょう。保存期間は3ヶ月が目安です。はちみつに漬かったしょうがもおいしいので、お茶請けなので消費していけばちょうど同じタイミングでなくなるので良いでしょう。
はちみつしょうが+レモン
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栄養たっぷり、沢山の効能があるはちみつしょうが。そんな健康食をさらに最強にするには、レモンを追加するのがおすすめです。
レモンの成分と効果
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レモンに含まれる代表的な栄養成分はビタミンC、クエン酸、エリオシトリン、カリウム、リモネンが挙げられます。
ビタミンCには、免疫力を高める、メラニン色素の沈着を防ぐ美肌効果、ストレスを和らげるアドレナリンの生成、肝臓の働きを助けるといった効果があります。クエン酸には疲労回復、ミネラルの吸収の補佐、痛風の緩和などの効果があります。エリオトンはポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、老化を食い止める効果、カリウムは利尿作用があり、むくみや血圧を下げてくれます。
そしてリモネンはあのレモンの香りの成分。柑橘系のさわやかな香りでリラックスでき、また、消化吸収を助け、胃の粘膜を保護する働きがあります。
はちみつしょうがレモンのレシピ
これだけ身体にとって良いことづくめのレモン。そのまま食べるには酸っぱくて大変ですが、はちみつに漬ければ大丈夫。
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レモンは好きなだけ使用して構いませんが、注意してほしいのは、外国産のレモンは防カビ剤が使用されてるので、なるべくなら国産を選ぶということ。良く洗い薄い輪切りにしてしょうがと一緒にはちみつに漬けるだけです。
はちみつしょうがレモンのアレンジレシピ
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このはちみつしょうがレモンに分量などの決まりはありません。しょうがを料理にも使いたければしょうがを多めに。レモンが沢山手に入ったなら、レモンを多めにお好みで量の加減をして下さい。
すりおろししょうが
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分量以外にも、すぐにはちみつしょうがレモンを使いたいのなら、しょうがをすりおろしてしまうのも手です。すりおろした際に出る、しょうが汁は捨てずにはちみつといっしょに入れましょう。
すりおろししょうが+レモン汁
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もうとにかく早く使いたい!という人や、まるごと料理に使いたいという人向けレシピ。レモンも一緒に漬けたいけれど、皮は食べたくないし、はちみつをすくう時にレモンをよけるのが面倒という人へ。また、外国産のレモンしか手に入らず、防カビ剤が気になるという人へ。
すりおろししょうが+レモン汁+レモンの皮のすりおろし
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レモンの皮には果汁よりも沢山のビタミンCが含まれています。さらに免疫力を高めてくれるビタミンPも含まれます。とにかく全部使い切りたい、という人はすりおろすのに手間がかかりますが全部無駄なく摂りこむならこれが一番です。風邪の引き始めや喉の不調を感じた時、漬かるまで待っていられませんよね?そんな、待つほど時間がない時も、はちみつがサラサラになれば食べられますので、すりおろしが一番早く使えるようになります。
はちみつしょうがレモンは風邪に効く?喉への効果は?
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はちみつしょうがレモンは美容と健康のためだけのものではありません。疲れた時や風邪・喉の痛みに抜群の効果を発揮してくれます。
はちみつは昔からヨーロッパで咳止めとして使われ来ました。はちみつの効果である殺菌・保水効果で炎症を起こした喉の細菌をやっつけ、保水効果で粘膜の炎症をやわらげてくれるからです。咳が止まらない、喉がイガイガするという時こそはちみつを摂りましょう。
そしてしょうがは全身の血行を良くしてくれるので身体を温めてくれます。また、レモンのビタミンCが免疫細胞を活性化させて、風邪ウィルスと戦う白血球をサポート。さらにはちみつの80%を占める糖質が、すぐエネルギーとなり、弱った身体に行き渡ります。お腹の不調を伴う風邪の場合も、はちみつの整腸作用で下痢をストップさせてくれます。
はちみつしょうがレモンのおすすめ摂り方
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では、そんな最強フード、はちみつしょうがレモンはどのようにして摂ればよいのでしょう。飲み物としてなら、お湯割り、ホットミルク、紅茶がよいでしょう。風邪で体力が落ち、食欲がない時にはお湯割りやホットミルクで摂るのがおすすめ。また、夜寝る前のホットミルクは寝つきが良くなりますし、紅茶はオフィスでの一息にぴったりです。飲み物以外でもヨーグルトにかけたり、パンに塗ったり、アイスクリームとの相性も良いですよ。夏の暑い日はソーダで割るのもおすすめ。また、もし、喉が痛いならスプーンで口に含んでゆっくり溶かすようになめてみて下さい。
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まとめ
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スーパー健康フードであるはちみつしょうが。風邪の時以外にもはちみつしょうがの栄養を毎日の生活にとりこんで、健康に過ごしてください。ただし、取り過ぎは太ってしまうので毎日少しずつにして下さいね。