『ハウルの動く城』とは?
2004年に公開された宮崎駿監督のアニメーション映画
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『ハウルの動く城』は、2004年11月に公開された「宮崎駿(みやざきはやお)」監督のアニメーション作品で、興行収入196億円を記録した大ヒット作です。
2001年に公開された『千と千尋の神隠し』に次ぐ興行収入となり、かなりの大ヒット作なので観たことある方は多いと思います。
本作はメインキャラクターの「ハウル」に国民的人気タレントの「木村拓哉(きむらたくや)」さんを起用し話題となりました。
それまでのジブリ作品とは一線を画す実験的な作品で、本作以前までのジブリ作品のわかりやすいストーリー展開や視聴者にやさしい伏線の出し方とは違う、視聴者の感性や読み取り方を大事にした、ある意味で難解な作品とも言えるかもしれません。
そのため、凄く楽しめる人と、ちょっと意味がわからなかったり物足りなかったと感じる人に分かれる作品かもしれませんね。
『ハウルの動く城』の最大の見所は?
もちろん「動く城」が見所
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宮崎駿監督が恐らく最もこだわったのが、タイトル通り「ハウルの動く城」の描写でしょう。
監督も「ハウルの動く城」を描くのを物凄く苦労したという旨のインタビューを聞いたことがありますが、確かに2004年当時の動画技術としてはかなりテクニカルで、手描きが好きな宮崎駿監督のこだわりが前面に出ている有機的な動作が迫力満載でした。
「ハウルの動く城」の迫力は、スクリーンクラスの大画面で観ないと伝わってこないかもしれませんが、なるべく大きな画面で良い音響設備のもと視聴することをお勧めしますね。
「ハウルの動く城」の外観だけでなく内装もかなりこだわられており、細かい設定から出てくる登場人物まで、かなり監督の趣味が凝らされた作品だったように思います。
『千と千尋の神隠し』でピークまで創作のエネルギーを創出した駿監督は、それ以降の作品では趣味的な要素をふんだんに出していきましたが、『千と千尋の神隠し』の直後に発表されたこの『ハウルの動く城』は、特にその監督の趣向が凝らされた作品になっているかもしれませんね。
『ハウルの動く城』の主人公ソフィーがおばあちゃんに!
主人公が老婆になってしまうという衝撃の始まり
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『ハウルの動く城』の主人公「ソフィー」は、「荒れ地の魔女」の呪いにより物語の序盤でいきなり老婆にされてしまうという衝撃の始まり方をします。
可憐な少女を老婆にしてしまうという驚きの始まり方をする『ハウルの動く城』ですが、おばあちゃんになった「ソフィー」が頑張って働く姿は、なかなか印象深くて他の作品では観れない光景です。
「ソフィー」はなかなか可愛いお嬢さんなので、老婆にしない方が良かったという声もあるかもしれませんが、これはこれで斬新な設定で面白かったと思います。
『ハウルの動く城』はサブキャラクターも魅力的
コミカルなサブキャラクターに目がいく作品
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本作は主人公の「ソフィー」と「ハウル」が中心なことは変わりませんが、かわいいコミカルな火の悪魔「カルシファー」やハウルの弟子の少年「マルクル」なんかも魅力的だったりします。
「カルシファー」と「マルクル」は主人公二人に匹敵する程の活躍をし、中盤からの登場コマ数は「ハウル」を超えるほどなので注目ですね。
さらに、親切な魔法仕掛けのカカシ「カブ」も印象に残るキャラで、なにかと「ソフィー」を助けるナイスなキャラクターだったりします。
すぐにおばあちゃんになってしまう「ソフィー」、意外と登場回数が少ない「ハウル」に変わって、この辺りのサブキャラクター達が大活躍してくれる所が嬉しいですね。
ちなみに、「マルクル」の声優は当時11歳だった人気俳優「神木隆之介(かみきりゅうのすけ)」さんが演じている所もファンには嬉しいです。
【ハウルの動く城】簡易キャラクター紹介
可憐な少女から老婆に転身「ソフィー・ハッター」
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本作の主人公は、18歳の三姉妹の長女「ソフィー・ハッター」という可憐な少女で、父親が残した「ハッター帽子屋」で働いている真面目な女の子です。
映画では三姉妹の内、ソフィーと次女のレティーしか登場していなく、三女のマーサは「ハウルに心臓を食べられた女の子」として噂されているだけで、詳細は不明でした。
可憐にも関わらず自分の容姿に自信がないソフィーは、物語の序盤で「荒れ地の魔女」に魔法をかけられ老婆の姿にされてしまいます。
かなり真面目で思いやりのある人物なので、周囲からの人望は厚く、「カルシファー」や「マルクル」という仲間に恵まれるキャラクターですね。
魔法使いの美青年「ハウル」
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本作のもう一人の主人公でタイトルまで飾っているキャラクターが、金髪の美青年で魔法使いの「ハウル」です。
「美女の心臓を食べる」と噂されている魔法使いで、師匠の「サリマン」も高く評価する程の才能があり、火の悪魔「カルシファー」と契約して「ハウルの動く城」を動かしたりしています。
大きなツバメのような鳥の魔物の変身して戦場に赴き、高い戦闘力を誇りますが、本人の性格は臆病で戦うことを好んでいないようです。
醜悪で危険な「荒れ地の魔女」
50年前に悪魔と契約したことから宮殿を「サリマン」に追放された魔女で、ソフィーに老婆になる魔法をかけた張本人が「荒れ地の魔女」です。
若さと美しさに執着しているため、高い魔力を誇る「ハウル」の心臓を狙うなど、かなり陰湿で厄介なキャラクターとして描かれていました。
コミカルでかわいい火の悪魔「カルシファー」
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ハウルと契約した火の悪魔で、ハウルの動く城を動かしている動力源が「カルシファー」です。
お調子者でおだてるとパワーアップする可愛い火の悪魔で、ソフィーとも徐々に信頼関係を結んでいきました。
ハウルの可愛い弟子「マルクル」
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マルクルはハウルの弟子の魔法使い見習いのようなキャラクターです。
作中ではハウルよりも登場回数が多いくらいで、ソフィーと行動することが多い目立つキャラクターとなっています。
【ハウルの動く城】ソフィーがおばあちゃんになった理由
ソフィーは荒れ地の魔女の「内面を外見に映す呪い」でおばあちゃんになった
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ソフィーがおばあちゃんになった理由は、荒れ地の魔女に「内面を外見に映す呪い」をかけられたためです。
ソフィーは美人にも関わらず自分のことを醜いと思っていたため、荒れ地の魔女の呪いによっておばあちゃんの姿になってしまったのですね。
荒れ地の魔女の力が弱まったり、ソフィーが恋する乙女になっている時は一時的に若返っていましたが、それはソフィーにかけられた呪いが老婆になる呪いではなく、自身の気持ちを外見に反映させる呪いだったからです。
そのため、ソフィーがおばあちゃんになった理由は、荒れ地の魔女の呪い以上にソフィー自身の内面に問題があったわけですね。
【ハウルの動く城】荒れ地の魔女がおばあちゃんになった理由
荒れ地の魔女がヨボヨボのおばあちゃんになった理由はサリマンに魔力を取られたから
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もともと醜悪な外見の荒れ地の魔女でしたが、サリマンの宮殿でヨボヨボのおばあちゃんになった理由は、単純にサリマンの魔法で力を失ったためです。
それによって、荒れ地の魔女は大部分の力を消費したため、元の年齢の外見まで戻されたのが荒れ地の魔女がおばあちゃんになった理由です。
荒れ地の魔女がおばあちゃんの姿から一時元に戻った理由
サリマンのタバコに魔力が込められていたためおばあちゃんの姿から若返った
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映画の後半、荒れ地の魔女が少し元気になった描写がありましたが、その理由がわからない視聴者がほとんどのようでした。
実は、ソフィーの母親の土産品の中に、サリマンからの刺客が仕込まれており、その中に荒れ地の魔女が魔力を少し取り戻せるタバコが入っていたのです。
サリマンは、おそらく刺客だけでは心もとなかったので、荒れ地の魔女が魔力を取り戻すことでハウルとソフィーの邪魔をしてくれることを期待したようですね。
相手の魔力を取ったり与えたり面倒な人ですが、サリマンの執念深い性格が垣間見えるエピソードでもあります。
原作では荒れ地の魔女はおばあちゃんじゃない?
原作では荒れ地の魔女は美人という設定でおばあちゃんではない
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アニメ映画では荒れ地の魔女は醜悪なおばさんという感じですが、原作小説『魔法使いハウルと火の悪魔』では、荒れ地の魔女は美人という設定で映画とは異なります。
映画でも荒れ地の魔女を美人に描いていたら、また全然違った物語になっていたかもしれませんね。
【ハウルの動く城】おばあちゃん情報まとめ
おばあちゃんになった理由は映画を観ただけではわかりづらい
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ソフィーや荒れ地の魔女がおばあちゃんになった理由は、映画を観ただけではわかりづらい所がありますね。
アニメ映画『ハウルの動く城』は、かなり視聴者の感性に委ねられている所があるので、色々と想像しながら観て独自の解釈を掘り起こして視聴してみても良いと思います。