ダイエットや健康に良いと人気の炭酸水。毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。炭酸水には魅力的なメリットがたくさんありますが、残念ながらデメリットもいくつか存在します。

炭酸水を毎日飲む方は、健康状態を保つためにも、炭酸水が体にどんな影響を与えるのか把握しておくことが大切です。デメリットとされる理由を知っていれば未然に防ぐことができるので、それほど心配になる必要はありません。

炭酸水はダイエット効果があるとされていますが、飲む量を間違えてしまうと逆効果になってしまうので注意が必要です。炭酸水には、胃を刺激しぜん動運動を活発化させる働きがあるので、コップ1杯程度の冷えた炭酸水を飲むと食欲増進効果が得られます。

炭酸水は一定量飲まなければ、満腹感を得る前に食欲が増進してしまうので、太りたくない方にとっては大きなデメリットになります。食欲がなく、健康目的で食欲を増進させたい方にはおすすめですが、ダイエット中の方は食べ過ぎてしまう場合があるので、炭酸水を飲む量には気をつけましょう。

ダイエットや健康目的で飲む場合、無糖で無添加の炭酸水が基本となりますが、どうしても無糖の炭酸水の味が苦手で味のある炭酸水にしてしまうということはありませんか。飲んでいる炭酸水に砂糖や甘味料が含まれていると、カロリーオーバーになり太りやすくなってしまうおそれがあります。

また、砂糖や甘味料が多く含まれているとカロリーオーバーだけでなく、虫歯になるリスクも高まります。スイーツなどを控えても、炭酸飲料でカロリーオーバーをしがちなので注意しましょう。

炭酸を飲んだことのある方なら誰でも経験があると思いますが、炭酸を飲むと非常にゲップが出やすくなります。ゲップをすることでデトックス効果として健康につながることもありますが、食事中はもちろん人前でゲップをすることは良くないです。

ゲップを我慢したり止めたりすることは簡単ではありません。ゲップが出てしまうデメリットがある炭酸水は、食事中や人前では量を控えるようにすると良いのではないでしょうか。

炭酸水を飲むとお腹を下しやすい理由は、炭酸水が腸の働きを活発化させることにあります。腸を刺激して排便を促す効果は便秘改善にはとても良い効果ですが、もとから胃腸が弱い方や便が柔らかい方は、炭酸を飲むことによってお腹を下してしまう場合があります。

飲み過ぎると腸を必要以上に刺激してしまうので、胃腸が弱い方は炭酸水を飲み過ぎないように注意しましょう。また、お腹を下しているときには炭酸水は控えた方が良いでしょう。

「炭酸酩酊」はご存知でしょうか。炭酸酩酊とは、炭酸を飲んで酔っぱらった状態になることを言います。炭酸酩酊になってしまう理由は、炭酸水を一気に大量に飲んでしまうからです。

炭酸酩酊は、目安として1.5L以上を一気に飲まなければなってしまう可能性が低いので、炭酸水を1度に大量に飲むのは止めましょう。また、炭酸水だけでなくその他の炭酸飲料でも同じことです。パーティーや飲み会で飲み過ぎないように気をつけましょう。

炭酸水を飲むとさっぱりして気持ちも爽やかになる気がしますが、炭酸水を飲み過ぎるとイライラしやすくなってしまいます。イライラしやすくなる理由は、炭酸飲料に含まれるリン酸によってカルシウムが流れ出てしまうからです。

全ての炭酸水がイライラしやすくなるというわけではなく、原因となるリン酸が含まれる炭酸水に限ります。炭酸水を購入するときは、リン酸が含まれていないか確認してみましょう。

「炭酸水を飲むと骨が溶ける」とよく聞きますが、本当に炭酸水を飲むと骨が溶けるのでしょうか。目で見ることができない部分だからこそ余計に不安になってしまいます。

糖分の入った炭酸水や炭酸飲料を飲み過ぎると、体内のカルシウムが溶けることは少しありますが、無糖・無添加の炭酸水を飲んで骨が溶けることはありません。コーラなどの炭酸飲料を毎日のように大量に飲まなければ、心配は全くありませんので安心してください。

ただ、デメリットのイライラしてしまう理由としても挙げましたが、リン酸が含まれる炭酸飲料の場合、リン酸がカルシウムにくっついてカルシウムを体外に出してしまうことにより、カルシウム不足になり骨密度が減ってしまったり骨粗しょう症を引き起こすおそれがあります。

骨と同様に、「炭酸水を飲むと歯が溶ける」という話もよく聞きます。歯は見た目を左右するので、本当に溶けてしまうのかとても心配になってしまいます。美容やダイエット目的で飲んでいたのに、歯が溶けて見た目が悪くなってしまったら最悪です。

歯も骨と同様に、糖分が含まれている炭酸水や炭酸飲料に限り歯のエナメル質が溶けてしまうおそれがあります。無糖・無添加の炭酸水であれば、歯が溶ける心配はないので安心しましょう。

糖分の含まれている炭酸水を飲んで歯のエナメル質に悪影響を与えても、唾液の働きによってエナメル質を硬く回復させるのでそこまで心配する必要はありません。糖分の多く含んだ炭酸水を飲むと、虫歯になる原因になるので歯磨きなどのお口のケアはしっかり行いましょう。

炭酸水のデメリットをご紹介してきましたが、場合によってはデメリットが嬉しい効果に変わることがあります。炭酸水を目的に合わせて正しい量を飲むことで、体に良い効果が期待できます。

炭酸水を飲んでダイエット効果を出すためには、炭酸水の飲む量が重要になります。ダイエット目的で飲む場合は、常温の炭酸水を食前に500ml飲みましょう。飲む量が500mlの理由は、デメリットで紹介したように飲む量が少ないと逆に食欲が増進してしまうからです。ダイエット目的で飲む場合は必ず常温で500mlを守りましょう。

市販で売っている炭酸水は500mlがほとんどなので、ダイエット目的の場合は食前に1本を飲みきるようにしましょう。時間をかけて飲むと効果が上がります。

炭酸水に美肌効果がある理由は、炭酸が肌の表面に残る角質や汚れを落とす効果が期待できるからです。「炭酸洗顔」としての商品はたくさんありますが、売っている炭酸水や機械で作る炭酸水でも簡単に炭酸洗顔をすることができます。

炭酸水は弱酸性で肌にとても優しいです。抗菌作用もあるので、ニキビや吹き出物の予防にもつながります。

炭酸水は腸を刺激しぜん動運動を活発化させるので、便秘改善効果が期待できます。デメリットとしてお腹を下しやすいとしましたが、便秘気味の方は炭酸水を積極的に飲むと良いでしょう。便秘が解消されれば、体重が減ることだけでなく、美肌になったり体の調子が良くなる効果が期待できます。

朝起きたら冷えた炭酸水をコップ1杯飲みましょう。腸の刺激には冷やした炭酸水が効果的です。

炭酸水にはいくつかのデメリットがありましたが、どのデメリットも炭酸水を飲み過ぎなければ防ぐことができます。炭酸水のデメリットを防ぐことができれば、炭酸水はダイエットや健康に良い効果ばかりなので、炭酸水を飲む生活を続けてみてください。

また、これから炭酸水をはじめてみようと考えている方も、炭酸水のデメリットの理由をしっかり把握し美味しく安心して炭酸水生活をはじめてください。