SSDとは?
「SSD」という言葉をよく耳にしますが、まずは「SSD」がどういうものなのかについて確認していきましょう。
SSD(Solid State Drive)とは、高速、省電力、小型・軽量、耐衝撃性などの特徴をもつ半導体メモリ(フラッシュメモリとも呼ばれる)の一種です。HDDと比べると容量あたりの単価は高いですが、高速かつ静音で、小型機器に多く利用されています。
SSDの特徴
続いて、SSDの特徴を確認していきましょう。
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SSDは高速なため、起動時間の短縮につながります。
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また、パソコンを使っている最中のHDDの音や振動は気になるものですが、SSDに交換すると静音になります。
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SSDの特徴について確認してきましたが、ではSSDにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
SSDとHDDのメリット・デメリット
小型デジタル機器多く利用されるSSDですが、最近ではパソコンでもHDDのかわりに使われています。では、SSDとHDDのメリット・デメリットをそれぞれ確認していきましょう。
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【SSDとHDDの比較①】容量はSSD<HDD
HDDの容量は1TB以上の製品がありますが、SSDの容量の主流は256GBとあまり大きくありません。
【SSDとHDDの比較②】速度はSSD>HDD
HDDも高速ですが、SSDは物理的な移動がない分、特にランダムアクセスに優れています。
【SSDとHDDの比較③】コストはSSD<HDD
SSDは容量あたりの単価が比較的高くなっています。
【SSDとHDDの比較④】省電力はSSD>HDD
HDDは発電量・発熱量がともに大きいですが、SSDは駆動部分がないため、省エネ効果も高いです。
【SSDとHDDの比較⑤】小型・軽量はSSD>HDD
SSDは特にモバイル機器に適しています。
SSDとHDDの比較⑥】耐衝撃性はSSD>HDD
HDDは振動や衝撃に弱いですが、SSDは駆動部分がないため故障しづらいです。
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?①】NAND型フラッシュメモリーとは?
SSDに使われているNAND型フラッシュメモリーのひとつがTLCです。では「NAND型フラッシュメモリー(ナンド型フラッシュメモリー)」とはどういうものなのか確認していきましょう。
「NAND型フラッシュメモリー」とは、記憶媒体のひとつです。パソコン、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー、携帯電話などのデータを保存するために使われていますが、最近ではSSDとしてパソコンのメイン記憶装置として使われるケースが増えています。
SSDに使われるNAND型フラッシュメモリーは、SLC(1素子に1ビットの情報を記録)と、MLC(1素子に多ビットの情報を記録できる)があります。
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?②】TLCとは?
NAND型フラッシュメモリーはデータ保存用の記憶媒体のひとつです。ではNAND型フラッシュメモリーのひとつである「TLC」とはどういうものなのか確認していきましょう。
1セルに2bitのデータを格納する方式がMLCと呼ばれていたるため、慣用的に2bit記録をMLC、3bit記録をTLCとしていますが、本来はTLCもMLCの一種です。
TLCの特徴としては、企業向けのSLCやハイエンドユーザー向けのMLCに比べて価格が安いです。耐久性には劣りますが、実用上は十分なため、一般向けに販売されています。
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?③】SATAとは?
コンピュータと記憶装置を接続する規格にもいくつか種類があり、そのうちのひとつが「SATA(Serial ATA/シリアルATA)」です。では「SATA」とはどういうものなのか確認していきましょう。
「SATA」とは、コンピュータにハードディスクやSSDを接続するための、インターフェイスの規格のことです。
データ転送速度には3つの規格(1.5Gbps、3Gbps、6Gbps)があります。それぞれ互換性があり、接続した規格が異なる場合は低い性能に合わせて動作します。例えば、コンピュータ側がSATA 1.5Gbps、SSD側がSATA 6Gbpsであった場合、データ転送速度は1.5Gbpsでの動作、というようになります。
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一般的なSSDの規格サイズはいくつか種類があり、そのうちのひとつが「mSATA」です。「mSATA」はSATA(Serial ATA規格)の小型版のことをいい、モバイルノートパソコンなどに採用されています。
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【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?④】m.2とは?
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小型カード状の機器をコンピュータと接続するための規格にもいくつか種類があり、そのうちのひとつが「m.2」です。では「m.2」とはどういうものなのか確認していきましょう。
「m.2(エムドットツー)」とは、コンピュータに内臓されている拡張カードにおいて接続端子となる規格のことをいい、SSDの接続方式のひとつでもあります。m.2は機能性や柔軟性に優れており、Intel 9シリーズ以降のマザーボードに採用された新しい規格です。
板がむき出しになったような基板が一般的で、接続にはスロット形状が採用されています。 タブレットやウルトラブックなどの普及に伴い、ストレージ用の面積を小型化することを目的に開発されたものです。
m.2はSerial ATA 6Gb/sに比べ、およそ1.6倍の最大10Gbpsで通信でき、デスクトップ用マザーボードでも、m.2採用モデルが増えています。
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【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?⑤】売れ筋SSD①「SANDISK/SSD PLUS SDSSDA-240G-J26」
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TLCのSSDで人気の製品が「SANDISK/SSD PLUS SDSSDA-240G-J26」です。
◆タイプ:TLC
◆容量:240GB
◆規格サイズ:2.5インチ
◆インターフェイス:Serial ATA 6Gb/s
◆読込速度:530 MB/s
◆書込速度:440 MB/s
◆メーカー希望小売価格:オープン
◆店頭参考価格帯:¥7,030~
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?⑥】売れ筋SSD②「サムスン/860 EVO mSATA MZ-M6E250B/IT」
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mSATAのSSDで人気の製品が「サムスン/860 EVO mSATA MZ-M6E250B/IT」です。
◆タイプ:V-NAND 3bit MLC
◆容量:250GB
◆規格サイズ:mSATA
◆インターフェイス:Serial ATA 6Gb/s
◆読込速度:550 MB/s
◆書込速度:520 MB/s
◆店頭参考価格帯:¥10,800~
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?⑦】売れ筋SSD③「サムスン/960 EVO M.2 MZ-V6E250B/IT」
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m.2のSSDで人気の製品が「サムスン/960 EVO M.2 MZ-V6E250B/IT」です。
◆タイプ:V-NAND
◆容量:250GB
◆規格サイズ:m.2 (Type2280)
◆インターフェイス:PCI-Express
◆読込速度:3200 MB/s
◆書込速度:1500 MB/s
◆店頭参考価格帯:¥13,480 ~
【SSDの種類の違いとは?TLC・SATA・m.2で速度や値段が違う?】まとめ
SSDの種類の違い、TLC・SATA・m.2などの速度や値段について確認してきましたがいかがでしたか?高速かつ静音であるSDDのメリットを活かし、快適な環境でパソコンを使うべく、SDDをぜひ検討してみてくださいね!