冷蔵庫のチルド室を上手につかう!温度は大切
暑い季節になると食材の傷みが早くなりますよね。昨日作ったカレーを食べようと思ったらダメになっていたり、外出時に持っていったお弁当が傷んでしまったりといった経験をしたことがある方も多いでしょう。
特に夏場は食中毒が起きやすい時期で、一般的にウィルスは温度が10度以上になるとどんどん増えていくとされます。温度が20度以上にもなるとウィルスにとって最適の環境になるので、食材の温度変化には気をつけることが大切です。
冷蔵庫に備わっているチルド室と冷蔵室・冷凍室をうまく使い分けて、活用できている人は案外少ないもの。ですが、食材の保存期間などに合わせて入れ分けることで、食材のおいしさを長く保つことができます。チルド室、冷蔵室、冷凍室のそれぞれの温度や特徴を知って、冷蔵庫をキレイに賢く使えるようになりましょう!
チルド室の収納と温度
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冷蔵庫のチルド室は、カゴのようなつくりになっていて、どんな風に使うのが正解かよくわからないという方もいることでしょう。チルド室の温度は約0度に保たれていて、冷蔵室と比べて温度が低くなっています。
冷凍室よりも温度は高いので、食材を凍らせることはないですが、冷蔵室よりも冷えやすいスペースとなっているので、長く保存しておきたい食品をいれておくのにピッタリです。肉や魚介類などの鮮度食品、チーズなどの発酵食材はチルド室に入れておくといいでしょう。
チルド室は冷凍できないけれど、鮮度をキープしたい食品に向いている収納場所ですが、水分量が豊富な食材は、まれに凍ることがあるのであまりおすすめできません。
チルド室と冷蔵室の違い・温度
冷蔵室は大きく分けて、正面にある棚エリアとドアポケットの2種類があります。一般的には、棚エリアの方が温度は低くなっていて約3〜5度、一方のドアポケットは約6〜10度となっています。
冷蔵室の棚エリアは、上部と下部で温度に差があって、下部にある棚の方が温度は2度程度低くなっています。温度が違う理由は、冷蔵室に備わっている吹き出し口との距離にあって、上部は吹き出し口から遠いので、温度が下部よりも高くなっているのです。
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冷蔵室のドアポケットは、扉の開け閉めがよくおこなわれるので、温度が変わりやすい場所。食材の収納としては、保存がきくものやすぐに食べ切る予定の食材を入れるようにするといいでしょう。
冷蔵庫によっては野菜室がついているモデルもありますが、野菜室の温度は約3〜8度となっています。乾きやすい野菜などを入れて置くと、適度な湿気と低すぎない温度で、食材の保存ができますよ。
チルド室と冷凍室の違い・温度
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冷凍室の温度は、マイナス19度前後に保たれています。冷蔵室では食材が多すぎると保冷効果が落ちるといいましたが、冷凍室の場合は逆です。食品がたくさん入っているほど、きっちり冷えて凍るようになります。ですから、冷凍食品やアイスなどをたくさん詰め込んでもOKです。
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冷凍室にドアポケットがあるモデルについては、冷蔵室を同じく、ドアポケット付近は外気の出入りが多くなるので、温度が変化しやすいといえます。保存におすすめなのはパンなどの常温でも大丈夫だけれど、長期保存のために凍らせた食品などですね。
チルド室とパーシャル室の違い・温度
パーシャル室はチルド室よりも低温のスペースで、温度はマイナス2〜3度となっています。マイナスの温度になっているために食材がわずかに凍るのが特徴で、ハムなどの食品の鮮度をキープして、おいしく長持ちさせることができます。冷凍室と違って完璧に凍らせるわけではないので、サッと取り出して食べられるメリットがありますね。
チルド室の食材収納と保存期間
肉や豆腐、調味料など食材によって消費期限や賞味期限は異なります。食材の保存期間を考えた正しい食材収納の方法ができれば、食品よりおいしく長く楽しむことができるもの。ですから、冷蔵庫の各スペースに合わせた収納をおこなうことは大切なことです。
ここではチルド室はもとより、冷蔵室・冷凍室に収納する食材は保存期間についてご紹介していきます。ぜひチェックしてみてくださいね!
チルド室の食材収納と保存期間1 チルド室
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温度が約0度のチルド室の食材収納には、肉類などの鮮度の高い食材、ヨーグルトや味噌といった発酵食材がおすすめです。冷凍はしたくないけれども、限りなく凍らせた状態に近づけてチルド室は食材をキープしてくれます。ですから、発酵しやすい食品もチルド室には最適なのです。
保存期間として、肉・魚介類などは3日前後、開封したハムなどは約14日間、かまぼこやつくねなどは3〜4日保つとされます。ほかに、漬物やもやしなど傷みが早い食材もチルド室で保管すると保存期間を長く保つことができるようです。
チルド室の食材収納と保存期間2 冷蔵室
3〜10度前後に温度が保たれている冷蔵室への収納には、調理済みの野菜や賞味期限が早い食材を保管するのがおすすめです。保存期間としては、卵は30日前後、開封した牛乳であれば3日程度、調味料はおおむね30日保つとされます。ですが、これらはあくまで目安なので、実際の食品鮮度とはズレることもあります。
それと冷蔵室の棚エリアは、上部と下部で温度差があるものです。収納方法のコツとしては、よく冷やしたいものは下部に置くようにして、そこそこ冷えればいい食材は上部の棚に置くようにするのがおすすめ。また、冷蔵室の棚エリアは、食品が多すぎると空気の通りが悪くなって冷えにくくなるので、多少すき間があるくらいがベストです。
チルド室の食材収納と保存期間3 冷凍室
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マイナス20度くらいの冷凍室は、アイスなどの冷凍向きの食品はもちろん、コーヒーなど長期保存したい食品の保管にも向いています。水気の多い野菜やじゃがいもなどの傷みが早いものはおすすめしませんが、加熱調理したスープなどは冷凍にも向いているようです。
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保存期間は、冷凍食品なら3ヶ月程度、コーヒーなどは2ヶ月程度で使い切るようにするといいでしょう。
これがポイント!チルド室・冷蔵室・冷凍室の収納方法
冷蔵庫の保存期間や収納場所が上手くなると、食品をおいしく長持ちさせることができるだけでなく、収納テクニック・方法も上手くなります。ここでは冷蔵庫の収納方法についていくつかご紹介するので、ぜひ試してみてくださいね!
これがポイント!チルド室・冷蔵室・冷凍室の収納方法1 ジャンル別
チルド室、冷凍室などの温度がわかって、そこに収納したとしてもすぐに取り出すことができないと意味がないですよね? 何ヶ月も経った頃に、いつ収納したのかわからない食材が出てきて、泣く泣く捨てたという方も多いはず。
食品を収納するときは、ジャンル別に分けてしまっておくと、後から取り出しやすくなります。通気性のいいメッシュカゴなどを使って、調味料系、おつまみ系などといった具合にジャンル分けして収納していくのです。上手にカゴを利用することで冷蔵庫を開けたとき、パッと必要なものを取り出すことができます。
これがポイント!チルド室・冷蔵室・冷凍室の収納方法2 わかりやすい表記
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カゴや透明なケースに入れて収納していても、何系の食材だったか思い出せないといったこともあります。そんなときに便利なのがシールを使った収納方法です。前もってカゴやビンなどにシールを貼って、どんな食材・調理物なのかが一目でわかるようにしておくといいでしょう。
これがポイント!チルド室・冷蔵室・冷凍室の収納方法3 入れ方
チルド室や冷蔵室はわりと見えやすく収納場所ですが、冷凍室はどんどん食材を入れていって、長期間放置することも多いもの。そのため、前に入れた食品が取り出せないといったこともあるでしょう。そこでおすすめなのは、立てる収納方法。
ジップロックなどに食品を入れて、横ではなく、壁に立てかけるような形で収納していく方法です。これなら前に入れた食品でもサッと取り出すことができますよ。
まとめ
チルド室は温度が約0度のスペースで、鮮度の高い食材や発酵食品を入れておくのにピッタリの場所です。冷蔵庫は個別スペースの特徴を知っておくと、食材がおいしく長持ちするだけでなく収納もキレイになるので、ぜひ活用してみてくださいね!