SSDとは?SSDとHDDの違いと特徴
SSD とは「 ソリッドステートドライブ」の略称で、最も特徴的なのはその記憶方式です。
「ソリッドステートドライブ」は直訳すると「固形状のドライブ」という意味合いになり、磁気ディスク内蔵のHDDとは違い、半導体メモリに記憶します。 HDD は物理的に動くものが入っていますが、その代わりにSSDはNAND型フラッシュメモリに記憶させる仕組みになっています。ちなみに市販のUSBメモリや SDカードにも、記憶装置としてフラッシュメモリが使われていますが、 SSDはその大容量版だとイメージすると分かりやすいかもしれませんね。SSDにはUSBデバイスに接続するものや基盤に接続するタイプなど、色々な形のものがあります。ちなみに HDDは大容量のデータを記憶でき、コストが安いというメリットがありますが、衝撃に対する耐性が低いというデメリットがあります。一方SSDは速度が速く省電力で動作も静かですが、価格面でまだまだHDDよりも高いという点がデメリットといえるかもしれません。
SSDとHDD、見た目もこんなに違う
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SSDとHDD、記憶方式の違いや特徴を確認しておこう
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NAND型フラッシュメモリとは?/SSD種類・TLC
SSDはNAND型フラッシュメモリに記録しますが、NAND型フラッシュメモリとは一体どのようなものかと思った人もいるでしょう。フラッシュメモリにはプログラム格納などに利用されるNOR 型と、画像やドキュメントなどのデータ格納に利用されるNAND型の2種類があります。NAND 型フラッシュメモリはデジカメやパソコン、携帯電話や音楽プレーヤーなどのデータ保存に使われている記憶媒体です。最近ではノートパソコンの記憶装置として使われることも増えています。ちなみに NAND型フラッシュメモリ以外に、NOR型フラッシュメモリーという種類がありますが、これは電子機器のファームウェアを保存することに使用されています。
NAND型フラッシュメモリの構造
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NAND型フラッシュメモリは「多値化」と「微細化」で大容量化されている
引用: https://www.instagram.com/p/B5s_zbbilSs/
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「TLC」とは?SSD種類は3種類ある
SSDには「SLC」「MLC」「TLC」の3種類があり、「SLC」は「シングル・レベル・セル」「MLC」は「マルチプル・レベル・セル」、「TLC」は「トリプル・レベル・セル」の略称です。その中の「TLC」は記録素子1つあたり3bitのデータを格納することができ、 SSD の中では新しい分野で、市販されているフラッシュメモリや SD カードのほとんどは「TLC」に含まれます。読み書きの速度は3種類のSSDの中では最も遅く、書き換え可能回数も少ないですが、価格が非常に安いというメリットがあります。
TLCのセルイメージ
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SSD接続規格には「SATA」「m.2」の2種類がある
SSDとHDDはともにデータを記憶する機能があるため、処理速度や容量の違いはあっても基本的には同じだと考えている人も多いと思います。しかしながら2種類には接続規格に違いがあるので、新しく購入する際は事前に規格を確認しておく必要があります。接続規格はインターフェイスとも呼ばれるSSDやHDDをパソコンに接続するための規格で、対応するもの以外は接続することができません。SSDの接続規格には「SATA」「m.2」があり、それぞれ大きさもコネクタの形状も異なります。「SATA」はHDDと同規格のため、HDDからSSDへ換装する場合は、SATA規格の種類を選ぶようにしましょう。
SSD接続可能なインターフェースは必ず確認しよう
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マザーボードのスロットの確認方法
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SSD接続規格の種類①「SATA」とは
コネクタの形状には「IDE」と「SATA」の2種類の接続規格があり、「SATA」は正式名称をシリアルエーティーエーといい、処理速度が速く新しい規格です。「SATA」にはSATA・SATA2.0・SATA3.0の3種類がありますが、大きな違いは転送速度でSATA3.0が最も速くなっています。2.5インチHDDと同じサイズなので、デスクトップパソコンだけでなく従来のノートパソコンでも搭載可能なものもあります。しかしながら2.5インチドライブを廃止しているノートパソコンやモバイルブックなど、機種によっては搭載することができないので、購入の際は必ず搭載可能かを確認しておきましょう。
SATAと以前の規格の比較
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SSD接続規格の種類②「m.2」とは
SSD接続規格の種類「m.2」とは、 コンピューターに内蔵されている拡張カードの接続端子の規格で、 SSD データを読み書きする記憶装置のひとつです。「m.2」は機能性・柔軟性に優れているのが特徴で、Intel9シリーズ以降に採用された規格です。タブレットなどの普及に合わせ、ストレージ用面積をより小型化するために開発されました。接続方式にはスロット形状が採用され、基盤は板がむき出しになっているものがほとんどです。従来からあるインターフェース規格にはほとんど対応しており、コネクターとの互換はありませんがデータ転送技術には互換性があります。簡単に言えば「m.2」は新しい規格ではありますが、データ転送の技術は従来のものを取り入れているということになります。
m.2規格対応SSD、SATA接続よりも断然速い
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サイズもかなり小さい
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「mSATA」と「m.2」の比較/SSD種類
「m.2」について考えるうえで重要となるのは「mSATA」です。というのも「m.2」は「mSATA」を引き継ぐものとして開発された製品だからです。「m.2」を新規格とするならば、「mSATA」は旧規格ともいえますね。「mSATA」はコンパクトな形状が特徴的で、ノートパソコンに多く搭載されましたが、近年ノートパソコンがさらに薄型になったのは「mSATA」によるところが大きいです。「m.2」と「mSATA」の違いは2つあり、ひとつめはデータ転送方式、「mSATA」はSerialATA3.0に対してのデータ転送ですが、「m.2」は接続している機器に応じた転送が可能です。転送速度は「mSATA」が6Gbpsに対し、「m.2」は10~32Gbpsでと速度が大幅に向上しています。ふたつめの違いは形状で、「mSATA」は小型のカード形状ですが、「m.2」はスティック型です。
mSATA
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m.2
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高スペックを追及するなら「m.2」/SSD種類
高速でデータ転送ができる「m.2」は、高性能のスペックが欲しいという人にはぴったりの規格です。小型ノートパソコンやタブレットなどにも搭載できるだけでなく、ストレージに連続アクセスするなど負荷の多い動作もスムーズに行うことができます。 これまでにない速度が特徴の「m.2」は、パソコン上級者向けの製品といえます。高速のデータ転送は電力消費が大きくなるため、選ぶ製品によっては発熱しやすいので、冷却措置はしっかり行うのがベターです。またマザーポートにより対応コネクターが異なるため、導入する際は商品情報などを必ず確認してから行なってくださいね。
高速・小型「m.2」接続SSDおすすめベスト3
最近ではパソコンを自作する人やパソコンをより高速化したいと考える人も多く、SSDを使う人はどんどん増えています。なかでも人気があるのは「m.2SSD」ですが、種類も多く規格にも種類があるため、どれを選べばいいかわからないという人もいるのでは?そこで数ある「m.2SSD」の中からおすすめベスト3をご紹介しますので、環境や使い道にあった「m.2SSD」選びの参考にしてみてくださいね。
おすすめその①ウエスタンデジタル「m.2SSDシリーズ」
おすすめその①はウエスタンデジタル「m.2SSDシリーズ」接続はSATA3.0、シーケンシャルリード最大560MB/s、電気効率も良く信頼性の高い大容量SSDモデルです。500GBモデルなら16000円からと大容量にも関わらず安価なのも魅力のひとつ。普段使用するには十分な速度があり、なおかつコスパがいいところがおすすめです。
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おすすめその②Samsung「 SSD960EVO」
サムスン独自のV-NANDを採用したSSD、超高速で高い信頼性があるのが人気の理由です。接続はPCIe 3.0、シーケンシャルリード最大3200MB/sととにかく高速なのが魅力的。250GBモデルなら価格は14000円台から、大容量ながらコスパが良いのも嬉しいところです。速さも十分体感できるので、安価で高速なSSDが欲しいという人にはピッタリのモデルです。
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おすすめその③インテル「 SSD760p」
インテルの最新「m.2SSD」は省電力で高い信頼性が人気のモデルです。接続はPCIe 3.0シーケンシャルリード最大3230MB/s、ライトでは2位のサムスンモデルが優秀ですが、リードはサムスンをはるかに上回る超高速モデルです。512GBの大容量モデルでも26000円台と他社モデルよりやは安めな価格設定になっています。
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「SATA」「m.2」「mSATA」PC環境を確認して選ぼう
「SATA」「m.2」「mSATA」にはそれぞれ違った特徴があるので、導入するときは利用環境や目的に合わせて選ぶのがベターです。簡単に特徴をまとめると「SATA」は価格が安く小型 SSD に比べると汎用性が高めですが、ノートパソコンの薄型化にはあまり向いていません。「mSATA」は容量あたりの価格がやや割高で対応しているマザーボードも多くありません。「m.2」は伝送速度が最も早いですが、発熱が大きく容量あたりの価格が高いです。導入を検討する際は、それぞれの特徴も確認したうえで、自分に合ったものを選ぶのがおすすめですよ。